[20]8<sage>2007/04/01(日) 02:53:27 ID:ZnxTRPec
[21]8<sage>2007/04/01(日) 02:54:07 ID:ZnxTRPec
[22]8<sage>2007/04/01(日) 02:55:29 ID:ZnxTRPec

魔法少女リリカルなのは IF 〜使い魔は甘えん坊?〜

リニスと契約を果たし、リニスの主人になったユーノ。
契約を果たした後リニスの神秘的な姿(裸体)を見て気絶してから、
どの位がたったろうか、多分時間にして五分位であろう。
心地よいか風が森に流れ、彼の髪を優しく撫でる。
少しではあるが意識を取り戻していく。取り戻した意識で今の状況を確認する。
(確か…契約した後…リニスの裸を見て倒れたんだっけか……)
リニスの裸を健全な少年にはあまりにも魅力的過ぎた。
なんとなくだけど、ユーノの体にはリニスの感触が少し残っていた……
(柔らかかったな…女性ってあんな感じなのかな……)
等と考えているうちに、意識がハッキリして視界が回復する。
起き上がろうとした時、手の平に『ふにっ』と柔らかい感触がした。
ユーノはその感触に嫌な予感を『直感』し急いで起き上がり感触の物を確認した。
予感は的中…手の平にあった感触はリニスの生の太もも。
ユーノはリニスの方を向かないままあることを聞いた。
「リッリニスさん?もしかしてまだ服着てないの?」
と聞いたら、リニスはユーノの頭を無理やり掴み自分の方に向かせた。
リニスの表情は少し怒っていた。
「リニス!ユーノは私のマスターなのだから呼び捨てにして下さい!
 それと!人の話を聞くときは顔を見て話す!」
と言っているが、そんなこと出来ない。
少しでも目を開ければリニスの豊満な胸がハッキリ見える。
見たい気もするが、見たら人としてあれなので遠慮した。
「わぁー!!顔を見て話すから服を着るか、姿を変えて!」
と大声で叫んだ。その言葉にリニスはハッとなり、思わず胸を隠した。
『やっと離れた』と思い、ユーノは後ろを向いた。
二人の間に気まずい空気が流れる。十分くらい沈黙が続き、
沈黙を破ったのはユーノからだった。
「あの…リニス服無いの?」
と聞かれた、その質問に小さく「はい」と答えた。
するとユーノは立ち上がり自分のバッグを探した。ユーノはバッグの中から
大き目の黒いローブを取り出した、サイズにして大人サイズのローブだった。

そのローブを後ろを向いたままリニスに渡した。
リニスはそのローブを羽織った。そのローブには微かにだがユーノの匂いが残っていて
幸せな気分になった。
着替えたのを伝えると、ようやくユーノがこっちを向いた。
ローブを少し小さかったらしく、羽織ったらただでさえ大きい胸がさらに強調されるようになった。
リニスは気にしていなかったが、ユーノにとっては目の毒だった。
(急いで村に帰ってリニスに新しい服を買わなきゃ…)
と思った。
ユーノはリニスの手を引き、歩き出した。
「どこに行くのですか?」
と聞かれたので「少し歩けば部族の村に着く、そこで新しい服を買おう」と言ったので、
ユーノの部族、スクライア族の村に行くことになった。
正直リニスは新しい服など要らない気持ちがあった。このローブだけで良かった。
自分の愛しい主人の匂いの付いたローブだけで…
二人で歩いて大体一時間位になる、リニスの視界には小さくだが村が見えてきた。
「あの村がユーノの故郷の村ですか?」
と聞かれた。ユーノは「そうあれだよ」とリニスに笑顔で答えた。
十分歩くと村の入り口に着いた。ユーノは周りを見渡して近くにいる三十代の男に
大声で叫んだ・
「おじさーん!ただいま!!」
とユーノの声を聞いた、男はユーノの方を見た。手を振るユーノ見てかなりびっくりしているようだ。その男はユーノに挨拶もせず、村の中心叫にびながら走った。

「大変だぁぁぁぁ!!!!ユーノがぁぁぁぁ!!女を連れて帰ってきやがったぁぁぁぁぁ!!!!」
それを聞いた村人たちは、
「なっ何だってぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!」
と叫び返した。
村中が大騒ぎになっている、ユーノは思った。
(ぎゃー!大変なことになった!!!)
ユーノとリニスの周りに人が集まる。人々はリニスを見て、
「すげーべっぴんさんだな…」や「家の母ちゃんもあんな美人だったら」と言って嫁に殴られる人達もいた。
今の二人は見世物状態。そこに六十代の貫禄のある老人が現れた。
「族長!ただいま戻りました。」
とユーノが老人に頭を下げる、どうやらこの人がスクライア族の長のようだ。
ここは礼儀としてリニスも頭を下げた。
「うむ。長旅ご苦労だったなユーノよ、積もる話もあるが食事の時にしよう。
 それまでゆっくり休みなさい。そちらのお嬢さんもそれで良いかな?」
と聞かれたので二人は「はい」と答えた。
二人は族長の家に向かう、そこでリニスは疑問が浮かんだ。
「ユーノの家、家族はどこですか?」
と聞かれたのでユーノは答えた。
「僕には家族がいないよ、小さいときに死んだと族長に聞いた。
 だから族長が僕の家族で親代わりなんだ。」
とリニスは聞いてはいけない事を聞いてユーノに謝った。
「ごめんなさい…酷い事を聞いて」
と言ったがユーノはユーノは優しくこう答えた。
「村に着いたらリニスに話す予定だったから、悲しい顔をしないで。」
そう言いながらリニスの手を握った。リニスはその優しさに泣きそうになった。
しばらく歩くと族長の家に到着した。族長の家はそれなりに大きく立派だった。
家に入ると遺跡で発掘した遺産などが所々に飾ってあった。
ユーノはリニスに「休む部屋は僕の部屋でもいい?」聞かれたので、
何度も縦に頷いた。そのままリニスはユーノの部屋で休むこととなった。
疲れが溜まっていたのだろうか、リニスは部屋を見渡すことなく近くにあったベッドに倒れた。
本来は使い魔がマスターより先に休むことはないのだが、疲労が限界なせいで何も考えられないまま倒れてしまった。
(ユーノを置いてベッド休んじゃ駄目だ……)
そんなことを考えても体は動かない、しかもそのベッドからは
(あっ…ユーノの匂いがする……)
その匂いでリニスは完全に動く気を無くした。するとそこに小さな人影が現れた。
視界はぼんやりとしているが、その人影がユーノだと気づく。
ユーノはベッドで眠るリニスに布団を被せた。そのままユーノはリニスに
「おやすみ」
と伝えると、近くのソファーで眠ることにした。
ソファーから小さな寝息が聞こえる。リニスもその暖かなユーノの匂いに
包まれながら眠ることにした。

リニスは久しぶりに夢を見た、その夢には自分とユーノが小さな教会、永遠を誓う
儀式をする夢を見ていた。


           魔法少女リリカルなのは IF 〜使い魔は甘えん坊?編〜 完


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目次:魔法少女リリカルなのは IF 〜使い魔は山猫〜
著者:14スレ473

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