106 こっちは凍死する所だったのに… 1 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/04/13(日) 11:51:58 ID:KXB/KYTx
107 こっちは凍死する所だったのに… 2 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/04/13(日) 11:53:00 ID:KXB/KYTx
108 こっちは凍死する所だったのに… 3 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/04/13(日) 11:54:22 ID:KXB/KYTx
109 こっちは凍死する所だったのに… 4 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/04/13(日) 11:55:56 ID:KXB/KYTx
110 こっちは凍死する所だったのに… 5 ◆6BmcNJgox2 sage 2008/04/13(日) 11:57:26 ID:KXB/KYTx

それはとある休日の事…
「登山は男のロマンだろ!?」
その一言で突然クロノがエリオを登山に連れ出した。
エリオはフェイトにとって家族と言える存在である。ならばフェイトの義兄である
自分にとってもエリオは家族だと言わんばかりにクロノは兄貴風吹かして
半ば強引にエリオを登山へ連れ出したのであった。勿論それ相応の準備をした上で。
しかし………

「な…何故だ…何故いきなりこんな事に…。」
山に登り始めた当初は雲一つ無い晴天だったと言うのに、突如猛吹雪が吹き荒れ
忽ち山は雪山と化してしまった。いくら山の天気が変わりやすいと言っても
程があると叫びたくなる程である。
「まったく…この世はこんなはずじゃない事ばかりだ…。」
「そんな事言ってる場合じゃありませんよクロノさん!」
流石に雪山登山用の準備まではやっていなかった二人はガタガタと震えながら
幸い発見した雪をしのげる洞窟の中で座っていた。そこで雪が止むのを
待っていたのだが、雪は止む所かますます激しく振り続け、深く積もって行く。
この山奥では携帯電話は通じないが幸い念話は通じた為、クロノは念話を通して
救助隊に助けを求めた。とりあえずこれで後数時間待てばクロノの念話反応を
通して救助隊が助けに来てくれる事になっていたのだが………

「よし、後数時間の我慢だ。勿論エリオも男なら我慢出来るよな?」
クロノも内心寒くて寒くてしょうがない程であったが、やはり年長者として
弱気な所を見せてはいけないと表面的には冷静に見せていたのだが…エリオは違った。
しかも、クロノの目の前で突然倒れ出したでは無いか。
「おいエリオ!?」
「寒い…寒いよ…クロノさん…。」
エリオはその場に倒れ込み、ガタガタと震えている。
「おいしっかりしろ。寒いのは僕だって一緒だ。だから我慢しろ。な? って凄い熱!!」
呆れながらエリオを抱き上げようとしたクロノだが、そこで凄い熱を出していた事に気付いた。
「凄い熱じゃないか! くそ! 何てこった!」
「寒い…寒いよ………。」
やはりこの洞窟に辿り着くまでに直接激しい雪を浴びた事でエリオは風邪を引いてしまったのだろう。
そしてこうしている間にもエリオの体力はドンドン失われていく。無論クロノは火を焚いて
エリオを暖めようとした。しかし、雪のせいでどれも湿ってしまっており、燃やせる物等何も無かった。

「くそ…救助隊はまだ来ないのか?」
クロノはそう愚痴った。しかし救助隊の到着は早く見積もっても後数時間は先。
だが今のエリオの状態から考えるに数時間後に到着する様ではエリオの命は危険だ。
「くそ…僕は恨むぞ…転送魔法禁止にした連中を………。」
転送魔法が使えればエリオと共に山を降りる事も造作な事では無い。
しかし、ミッドの法がそうはさせてくれないのだ。その現状にクロノは苛立つばかりだったのだが…
「ぶぁっくしょん!!」
クロノもまた激しくくしゃみをしてしまった。しかもそれだけでは無く、
先のくしゃみを皮切りに身体の振るえはますます激しくなり、頭も朦朧として来たのだ。
「うう……寒い…頭がクラクラする…このままじゃ…僕も…やばいな…。」
クロノはガタガタと震えながら、熱のせいでまともに機能しない頭を必死に使って
考えていた。このままでは救助隊が到着した時には二人とも凍死だ。そうなっても可笑しくない状況。
だがそれはクロノにとって嫌だ。ここでクロノが凍死してしまったら、愛妻エイミィと
二人の子供達はどうなる? そして凍死しては困るのはエリオにとっても同様だろう。二人共に
それぞれの大切な人がいる。ここで凍死してしまうのは、自分自身の死以上に
残された人が悲しむ事になるのだ。
「ごめんな…エリオ…僕が無理矢理山に連れ出したりしなければ…。」
クロノは自身の行為に激しく後悔した。しかし今そんな事をしてもどうにもならない。
先にも言った通り今のままでは二人とも凍死の危機なのだ。とにかく何とかしなければならない。
救助隊が来るまででも良い。その為の方法をクロノは必死で考え…………

「こうなったら…あれしかない!」
何を考えたかクロノは突然着ていた服を脱ぎ捨て、全裸になったでは無いか。
しかも自分のみならず、エリオの服まで脱がし始めたのである。
こんな極寒の雪山で全裸になるのは自殺行為と思われるが、クロノの意図は別にあった。
「今ではこうやって互いの人肌で温めるしか無い。耐えてくれエリオ…。」
そう言ってクロノはエリオの身体を抱きしめた。この極寒の雪山にあってエリオの体温は温かい。
だがその体温も今の状態から考えるにいずれは失われるかもしれない。そうあって欲しく無いクロノは
次の方法へ行動を移す。それは手や脚、もしくは自身の身体全体を使ってエリオの身体を摩る事。
乾布摩擦の理論でエリオと自分自身を温めようとしていた…が…やはりこの中ではまだ不十分。
雪山の寒さの方が勝っていた。
「これじゃあダメだ…他には無いか? 温まる方法…。肉体的にのみならず精神的にも温まる様な…。」
クロノは風邪によってまともに機能しにくくなった頭にムチを打って必死に考えた。
この状況で身体を温める方法を。そしてその結果一つの方法が思い浮かぶのだが…
やはり風邪でまともに機能しにくくなった頭が考え付いた物だから…それはとんでも無い物だった。
「行くぞエリオ…今のお前を温めるには…これしか無い!」
クロノはエリオの幼く柔らかな尻肉を掴み、グイッと左右へ広げた。
さすればその奥に輝く真っ赤な尻菊が姿を現す。何とクロノはその尻菊へ指を差し込んだのだ。
「んぁ!」
尻菊に指を差し込まれた瞬間、エリオの身体がピクッと振るえた。しかし寒さに凍えての
震え方とは違う。その上少しエリオの身体が温かくなった気がした。
「やはり…思った通りだ。性的刺激を与えれば…エリオは助かるかもしれない。」
これがクロノの狙いだった。性的刺激によってエリオを精神面から熱を与えようとしていたのだった。
だが殆ど賭けに近い。この極寒の雪山で性的刺激だけで体温を維持出来る保障は無いからだ。
しかしやるしか無かった。何もせずに死ぬ位ならやれるだけの事をやって死のうと…。
そして…ついにクロノはエリオの大きく開かれた尻へ…己のモノを押し付けていたのだ。
特別大きいワケでも小さいワケでも無い平凡なモノ。しかし既にクロノの妻エイミィを二度
孕ませている事実を証拠に、機能性に関しては保障済みのモノ。
その先端が一度差し込まれていた指が引き抜かれた事によって再び閉じられていた赤い尻菊へ
ピタリと押し当てられた。
「は…。」
再びエリオがピクリと震えた。クロノの固く熱く勃起したモノは雪山の冷気で冷えたエリオの
尻菊にとって凄く熱い。そして尻菊を押し上げるモノの力は徐々に強くなって行く。
そうなればエリオの閉じられていた尻菊も広がって行き………貫かれ、掘り込まれた。
「アッ!」
クロノのモノによって尻処女を散らしたエリオはまたも震えた。しかしそれは今まで
以上に大きく激しい物だった。そして……
「温かい…温かいよ…何かお尻が変な感じだけど…温かいよ…。」
「エリオ!?」
エリオが倒れて初めて温かいと言ってくれた。既にクロノのモノはエリオの尻菊を越えて
腸内へ深々と掘り込まれている。そうする事によってクロノの体温がモノを通して
エリオの尻菊へ伝わっていたからなのかもしれない。
「そうか…温かいか? 温かいか? もっと温めてやるからな?」
「クロノさん………んぁ!」
クロノはエリオの身体を強く抱きしめ、お互いの体温で身体を温め合うと同時に
エリオの尻菊へ掘り込まれていたモノを引き抜き、再び押し込む。そうやって
クロノのモノとエリオの尻菊に摩擦を生じさせてさらに温めようと言う作戦だった。
「んぁ! はぁ! あぁ!」
さっきまで寒さで凍えて息も絶え絶えだったエリオがクロノの尻攻めによって
息を吹き返し、頬を赤くして喘いだ。その時のエリオがまたクロノと同じ男とは思えない程
官能的で、まるでその辺の美少女等話にならない程にまで可愛らしく思えたのだ。
「エリオォ!」
「んぶ!」
極寒の雪山での遭難と言う極限状態がクロノの頭を可笑しくしてしまったのだろう。
クロノはエリオの唇を奪った。それにはエリオの目も大きく見開き慌てるが、直ぐに閉じられ
落ち着いた表情になる。何故ならば…温かかったからである。この極寒の雪山で
温まる事が出来るならば…男同士のキスなどもはやどうでも良かった。
「ん…ん…ん…ん…。」
二人は唇を重ね、絡め合わせた。そうしていると互いの体温が伝わり温かい。
「んぁ!」
エリオがまたもピクリと振るえ、喘いだ。彼の胸の方を見てみると、クロノが
エリオの乳首を親指と人差し指で摘み、弄くっていたのだった。
しかし、その刺激がエリオの冷えた身体を再び温める。

その後、二人は一心不乱に互いを刺激し合った。
「ん…ん…ん…ん…ん…。」
「んは! んぁ!」
クロノがエリオの既に勃起していたまだ皮に包まれていたモノを口で咥え、しゃぶる。
「んはぁ!」
エリオは再びピクリと喘いだ。クロノは自身の舌を器用に使って
口の中のエリオのモノを包んでいた皮を剥いていたのだった。

こうして互いの身体を絡め合わせる内に二人の身体は知らず知らずの間に熱くなっていた。
それも…周囲の雪が溶け…蒸発してしまう程にまで…。そのおかげで二人は救助隊が
到着するまで体温を維持する事が出来、無事に救出されたのだった。

しかし…これでめでたしめでたしとは行かなかった………。

「クロノ提督ってガチホモだったんですね?」
「しかも小さな子供相手に…ショタコンガチホモなんて救い様が無さ過ぎます!」
九死に一生を得たクロノを待っていたのはこの様な周囲の非難の雨だった。
確かに極寒の雪山で全裸になり、男同士で身体を絡め合わせる等正気の沙汰では無いが
そうしなければ二人とも凍死していた程の緊急事態だったのだが…皆はそれを信じてはくれなかった。
むしろ、極寒の雪山で遭難したと言う緊急事態に男同士全裸で身体を絡め合わせる
不謹慎ガチホモと言うレッテルを貼られていたのだ。
「クロノ君…エイミィさんがいるのに男の子同士でそんな事…。」
「兄さん…私は貴方を見損なった。」
「そんな人なんて知らんかったわ。」
無論、なのは・フェイト・はやての三人からもクロノは非難を受けた。
ユーノは別に直接クロノを非難する事は無かったが、かと言って弁護をするワケでも無く
それがクロノには内心ほくそ笑んでいる様に感じられ、腹立たしかった。
そして母であるリンディからも…
「クロノ…母さんは悲しい。きっとクライドも草葉の陰で泣いてるはず…………。」
「違う! これはやむ得ない事態だったんだよ! そうしなければ二人とも凍死していた!」
「だからって男同士全裸で抱き合うなんて…他に方法はあったでしょ!?」
クロノは必死に自己弁護を行うも…全ては無駄だった。

そしてクロノの自室の居間で、クロノとエリオの二人が暗い顔で座り込んでいた。
「皆酷いです…僕の事をホモホモ馬鹿にして…おかげでキャロにも振られました…。」
「すまん…エリオ…僕が君を登山へ連れ出したりしなければ…。」
クロノは再びエリオに謝るが、エリオはクロノに対し怒りをぶつける様な事はしなかった。
「クロノさんが謝る必要はありません。だってクロノさんのおかげで僕は凍死せずに
山を降りる事が出来たんです。むしろお礼を言いたい位です。」
エリオは目に涙を浮かばせながら続けた。
「それに…クロノさんだって皆からホモホモ馬鹿にされて…エイミィさんも子供二人連れて
実家に帰ったって言う話じゃないですか。僕はそんなクロノさんが不憫で溜まりません。」
「そうなんだよ!! 皆分かって無いんだよ! あの状況ではああしなければ二人とも死んでいた!
なのに…なのに…皆して僕達をガチホモのレッテルを貼って…………。」
「クロノさん…。」
クロノの目にも涙が浮かんでおり、エリオの目からもさらに涙が溢れる。
「クロノさん…。」
「エリオ…。」
もう他の誰も信じられない。しかしクロノとエリオ、お互いだけは別だと言わんばかりに
二人は見つめあった。そして二人は知らず知らずの内に…唇を重ねていた。

それから一時して…床の上に二人の衣服が脱ぎ捨てられていた。
ならば二人はどうなったのかと言うと…何と全裸でベッドの上にいたのだ。
「エリオ…行くぞ…。」
「ハイ…クロノさん…。」
ベッドの上で仰向けになったエリオの太股をクロノが掴んでM字に広げ、
勃起したモノを尻菊へ押し当て…貫いた。
「んぁ!」
「はぅ!」
エリオとクロノの喘ぎが同時に部屋中に響いた。

ガチホモのレッテルを貼られ、孤立無援の状態にされてしまったクロノとエリオ。
それが二人の絆を強め、愛へ昇華させ完全なガチホモへと変えていたのかもしれない。
そして二人だけの世界で愛を深め合った。男同士の愛を……………

                     終劇



著者:◆6BmcNJgox2

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