最終更新: nano69_264 2008年09月13日(土) 07:30:51履歴
569 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 01:23:01 ID:JhiVxuUh
570 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 01:25:33 ID:JhiVxuUh
「あの、キスしていいですか?」
「はぁ?」
隣にいる少年の言葉に、ティアナ・ランスターは思いっきり固まってしまった。
この度、6歳ほど年下の同僚エリオ・モンディアルに告白された(ついでに、今まで好きすぎて
ついティアさんを盗撮し続けててごめんなさい、とも謝られた)が、返事は返していないのだ。
二人はまだ恋人ではないのである。
お互いの部屋を行き来して一緒に過ごす時間は増えたが、手を繫ぐ程度の本当にプラトニックな関係なのだ。
そんな人間にキスを迫られて、
「してもいいよ。ていうかして。というより、ウェルカムエリオォォォォ(君)ォォォォォォォォォ!!!!」
と言う女は果たして彼に迫る女性達とどう違うのだろうか、と言う考えがティアナの頭を巡る。
「絶対嫌よ」ここは断固拒否の姿勢である。
ティアさん、と名前を呼んでしょんぼりするエリオにティアナは視線を向ける。
こんな表情をすれば可愛いと思っているのだろうか。
・・・・・・いや、確かに可愛いが生憎とティアナはショタコンではないのである。
「ダメなものはダメ。絶対嫌。あんたは我慢って言葉を知らないの?」
「何を言ってるんですか、僕はちゃんと自制してティアさんの嫌がることはしません!
・・・・どうしてもですか?」
「どうしてもよ」
「・・・・本当に、ですか?」
男のくせに何故上目遣いなる必殺技を知っているのだろうか、コイツは。
流石エリオ・モンディアル。本人は気付いていないが、筋金入りのショタ魂(コン)、
フェイト・T・Hの教育を今まで受けてきただけの男ではある。
(くっ・・・・・いや、だめだ、ここで押されたら負けよ、ティアナ・ランスター!)
とりあえず何に対して負けに当たるのかはわからないが、ティアナは踏ん張る。
「今はそんな気分じゃないの。嫌がる女に無理やり手を出すのが騎士の流儀?」
「えー、と・・・・・・」
あからさまに不満げなエリオに、ティアナは背を向ける。
「だいたい何よ、キスしていいですか?って。あんたって奴は、いちいちお伺いを立てないとキスも出来ないの・・・ぁっ」
言ってしまってからティアナは自分の失言に気付いた。が、もう遅い。
「い、今のなっ・・・」
慌てて振り返って訂正しようとしたが、こんなビックチャンスを、エロオが逃すはずもなく。
ティアナの肩に触れて。
ちゅっ
と小さな音を立てて、ほんの一瞬だけ、二人は温もりを共有した。
唇を離したあと、満面の笑みを浮かべてエリオは、
「じゃあ、これからはティアさんに訊かないでキスしてもいいですよね」
といけしゃあしゃあとのたまわった。
ついこの間まではどんな小さなことでも良いから喋りたい、手を繫ぐくらいまでしか要求してこなかったのに。
純情そうな顔をしといてなんて手の早い奴だ。
あまりに子憎たらしいので、とりあえずティアナはエリオの頬っぺたを引っぱたいた。
あくまで軽く、であるが。
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著者:81スレ329
570 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/08/20(水) 01:25:33 ID:JhiVxuUh
「あの、キスしていいですか?」
「はぁ?」
隣にいる少年の言葉に、ティアナ・ランスターは思いっきり固まってしまった。
この度、6歳ほど年下の同僚エリオ・モンディアルに告白された(ついでに、今まで好きすぎて
ついティアさんを盗撮し続けててごめんなさい、とも謝られた)が、返事は返していないのだ。
二人はまだ恋人ではないのである。
お互いの部屋を行き来して一緒に過ごす時間は増えたが、手を繫ぐ程度の本当にプラトニックな関係なのだ。
そんな人間にキスを迫られて、
「してもいいよ。ていうかして。というより、ウェルカムエリオォォォォ(君)ォォォォォォォォォ!!!!」
と言う女は果たして彼に迫る女性達とどう違うのだろうか、と言う考えがティアナの頭を巡る。
「絶対嫌よ」ここは断固拒否の姿勢である。
ティアさん、と名前を呼んでしょんぼりするエリオにティアナは視線を向ける。
こんな表情をすれば可愛いと思っているのだろうか。
・・・・・・いや、確かに可愛いが生憎とティアナはショタコンではないのである。
「ダメなものはダメ。絶対嫌。あんたは我慢って言葉を知らないの?」
「何を言ってるんですか、僕はちゃんと自制してティアさんの嫌がることはしません!
・・・・どうしてもですか?」
「どうしてもよ」
「・・・・本当に、ですか?」
男のくせに何故上目遣いなる必殺技を知っているのだろうか、コイツは。
流石エリオ・モンディアル。本人は気付いていないが、筋金入りのショタ魂(コン)、
フェイト・T・Hの教育を今まで受けてきただけの男ではある。
(くっ・・・・・いや、だめだ、ここで押されたら負けよ、ティアナ・ランスター!)
とりあえず何に対して負けに当たるのかはわからないが、ティアナは踏ん張る。
「今はそんな気分じゃないの。嫌がる女に無理やり手を出すのが騎士の流儀?」
「えー、と・・・・・・」
あからさまに不満げなエリオに、ティアナは背を向ける。
「だいたい何よ、キスしていいですか?って。あんたって奴は、いちいちお伺いを立てないとキスも出来ないの・・・ぁっ」
言ってしまってからティアナは自分の失言に気付いた。が、もう遅い。
「い、今のなっ・・・」
慌てて振り返って訂正しようとしたが、こんなビックチャンスを、エロオが逃すはずもなく。
ティアナの肩に触れて。
ちゅっ
と小さな音を立てて、ほんの一瞬だけ、二人は温もりを共有した。
唇を離したあと、満面の笑みを浮かべてエリオは、
「じゃあ、これからはティアさんに訊かないでキスしてもいいですよね」
といけしゃあしゃあとのたまわった。
ついこの間まではどんな小さなことでも良いから喋りたい、手を繫ぐくらいまでしか要求してこなかったのに。
純情そうな顔をしといてなんて手の早い奴だ。
あまりに子憎たらしいので、とりあえずティアナはエリオの頬っぺたを引っぱたいた。
あくまで軽く、であるが。
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著者:81スレ329
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