[159]なのは 対 メカナノハ 1 ◆6BmcNJgox2 <sage>2007/08/31(金) 12:55:44 ID:DMdZVavN
[160]なのは 対 メカナノハ 2 ◆6BmcNJgox2 <sage>2007/08/31(金) 12:57:07 ID:DMdZVavN
[161]なのは 対 メカナノハ 3 ◆6BmcNJgox2 <sage>2007/08/31(金) 12:58:28 ID:DMdZVavN
[162]なのは 対 メカナノハ 4 ◆6BmcNJgox2 <sage>2007/08/31(金) 12:59:39 ID:DMdZVavN
[163]なのは 対 メカナノハ 5 ◆6BmcNJgox2 <sage>2007/08/31(金) 13:00:43 ID:DMdZVavN
164]なのは 対 メカナノハ 完 ◆6BmcNJgox2 <sage>2007/08/31(金) 13:02:00 ID:DMdZVavN

「全力全開!! スターライト…ブレイカァァァァァァ!!」
「そんな馬鹿な…古代ベルカの遺産が…聖王のゆりかごが…たった一人の人間の力に劣ると言うのか…?
それも一切の改造処置の行われていない…自然なままの人間に…。や…奴は人間じゃない…化物だ…
いや…悪魔だ…悪魔がこの世に使わした破壊の使者に違いない…なんと恐ろしや…。」

あの大きな戦いから早くも一ヶ月の時が流れた。聖王のゆりかごは高町なのは一等空尉の
放ったスターライトブレイカーによって轟沈。しかし…主犯格のスカリエッティは逮捕する事が
出来ずにそのまま行方をくらまし…現在もまた逃走中らしかった。
何はともあれ平和は蘇った。が…

ある日何気なく朝が来て…機動六課に皆が集まっていた。
「なのはさんおはようございまーす。」
スバルとティアナの二人が何時ものように高町なのはに朝の挨拶を行っていたが、
なのはの様子が少々可笑しかった。
「なのはさんどうしたんですか? 朝からそんなバリアジャケットなんて着込んで。」
「そうですよ。まだ訓練の時間じゃないでしょ?」
スバルとティアナの二人は笑いながらそう言っていたが、確かに今二人の目の前にいた
なのははバリアジャケットを装着し、レイジングハートを起動させていた。
が…良く見るとバリアジャケットにしてもレイジングハートにしても形状が微妙に違う気が…
『アタマヒヤソッカ…。』
「い!?」
まるでなのはの声を電子音化させた様な声でなのはがそう一言言った直後、
レイジングハートから放たれた魔砲がスバルとティアナを吹き飛ばしていた。
「え…うそ…。」
「どうし…て…。」
突然撃たれてしまったスバルとティアナはそのまま気を失うしか無かった。
『すばる=なかじま…てぃあな=らんすたー…排除成功…。』

今日のなのはは何処か可笑しかった。何時もと何処か雰囲気が違う。
声も電子音的である上にカタコトであったし、
何よりも生命の息吹と言う物が全くと言って良い程感じられなかった…

「おっすなのはってギャウ!」
三人目の犠牲者はヴィータだった。そしてなのはは次々と機動六課のメンバーを
撃ち倒して行くのである。だが、いくらなのはでもいきなり撃ってくる様な事はしないと
思っている機動六課メンバー達はなす術無く撃ち倒されて行くしか無かった。

「お前…なのはじゃないな!?」
既にヴォルケンリッターやはやて達が倒されてしまった。そこまでやられて誰も
可笑しいと気付かないはずがない。故にフェイトがバリアジャケットを装着し、
バルディッシュを構えてなのはと相対していたのだが…
『ふぇいと=T=はらおうん…排除開始…。』
「!?」
またも電子音声と共になのははフェイトへ魔砲を発射した。それを若干横にさばく事で
回避したフェイトはなのはへ接近し、非殺傷設定のバルディッシュザンバーで斬りかかったが…
なんとなのははそれを素手で受け止めていた。
「うそ…。」
『ばるでぃっしゅノ受ケ止メニ成功…反撃ニ移リマス…。』
なのはは構わず至近距離から魔砲を再び放った。フェイトはとっさにバク転で後方に下がりつつ回避する。
「やっぱりなのはじゃないね!? 一体何者!?」
『再度…攻撃…開始…。』
だがなのははフェイトの質問に答える事無く魔砲を放った。
「くっ…分からず屋ぁぁぁ!!」
フェイトはバルディッシュザンバーでまたも斬りかかり、直後、双方はすれ違った。
「あ…。」
倒れたのはフェイトだった…。それに対しなのはは殆ど無傷も同然でその場に立っている。
『ふぇいと=T=はらおうん…排除成功…。』

こうして機動六課から健在な者は誰もいなくなった。
それを確認するなりなのははその場から立ち去ろうとしていたが…

「みんな遅刻しちゃってごめんなさ〜い! ってあれ…?」
なんと言う事か…なのはがもう一人現れたでは無いか。そして、二人のなのはが相対するワケである。
「え? え? あれれ?」
遅れて来た方のなのはは先に来たなのはの存在に驚いていた。
「もしかして…。」
遅れて来たなのはは何気無く両手を上げた。それに合わせる様に先に来たなのはも両手を上げた。
「あ! なるほど〜。鏡がおいてあるんだ〜。」
遅れて来た方のなのははそう勘違いして安心していたのだが…
『残念ダケド…鏡ジャナイ…。』
先に来た方のなのはは構わずに遅れて来た方のなのはを魔砲で撃った。
「わぁ!」
とっさに遅れて来たなのはもバリアジャケットを装着し、レイジングハートを向けた。
「一体何なの貴女は!? 私そっくりの格好して!」
今度は遅れて来たなのはが先に来たなのはにディバインバスターをぶっ放した。
桃色の魔砲が忽ち先に来たなのはの身体を飲み込んでいくが…

「い!?」
直後、遅れて来たなのははまるで信じられないと言った顔になった。
何故なら先に来たなのはの身体を覆っていた皮膚が剥がれ、その向こう側から
白銀の金属で覆われたメタルボディななのはが姿を現したのだから。
「え!? え!? もしかして…私そっくりの…ロボット!?」
「どうかね!? この私の最新作である『メカナノハ』は!!」
「!?」
突然何処からか聞き覚えのある声が響き渡った。そして声の方を向くと、
そこにはなんと行方不明になっていたはずのスカリエッティの姿があったでは無いか。
「あ…貴方はスカリエッティ!?」
「ハッハッハ…一ヶ月ぶりだねぇ高町なのは君。」
スカリエッティはまるで悪のボスであるかの様に堂々と不敵な笑みを浮かべていたが、
やはり逃亡生活も何だかんだで苦しいのか、彼の身を包む白衣は所々がツギハギ状態となっており、
残念な事に威厳が半減してしまっていた。しかもその上…
「うわ! 臭い! お風呂入ってるの!?」
「うるさい黙れ!」
やはり逃亡生活は(以下略)なのか、スカリエッティは風呂に入れずになのはでも
鼻を摘んでしまう程の悪臭を放っていた様子であった。
「で…どうしてここに来たの!? 自首でもする気になったのかな!?」
「そんなワケはあるまい。私は君に復讐しに来たのだよ。聖王のゆりかごを吹き飛ばし、
私の野望を阻んだ高町なのは君…君をな! そして見たまえ! これが私が君を倒す為に
君自身を参考にしてゴミ捨て場のスクラップを材料に作った『メカナノハ』だ!!」
なんと言う事であろうか。先に来たなのははなのはでは無く、スカリエッティが
作ったなのはそっくりのロボット、「メカナノハ」だったのである。が…
「うわ〜…ゴミ捨て場のゴミが材料なんて随分と安っぽいロボットなのね?」
「だまらっしゃい! こちとら逃亡生活で金も資材も無いんだよ!!
だが…ゴミが材料だと思って甘く見ると痛い目を見るぞ。例え材料がゴミであろうが…
この私の天才的な頭脳を持ってすれば十分強力なロボットを作り出す事は可能なのだ!
行け! メカナノハ! 高町なのはを叩き潰せ!」
『了解…攻撃開始!』
「!?」
直後、メカナノハの目がキラリと輝き、なんとビームが出たでは無いか。
それだけじゃない。指先がミサイルになったりと、体中の色んな所から
多種多様な武器が雨あられとなのはに襲い掛かっていたのである。
って言うか、皮膚が剥がれる前と明らかにファイトスタイルが違ってる。
「これ本当にゴミから作ったのー!?」
なのはは高く飛びあがり、上下左右へ動いてかわしていくが…
「メカナノハ! おっぱいミサイルを発射しろ!」
『了解…。オッパイみさいる…発射…。』
「ええ!?」
スカリエッティが真顔でおっぱいなどと言う単語を放った事も意外だったが、
何よりメカナノハのロボットのくせに無駄に豊満な乳房がまさかミサイルだったとは
なのはは信じられなかった。しかもそのミサイルが無駄にホーミング性が高く、
なのはは直撃を受けてしまった。
「あああああああああああ!」
とっさに防御魔法で防御はした為に死にはしなかったが…それでもなのはは
墜落して近くの海へ落下していた。

「どうかね? 管理局の諸君! 管理局のエース・オブ・エースと呼ばれた
高町なのは君もメカナノハの前にはあのザマだ! ハッハッハッハッハッ!」
なのはとメカナノハの戦いはさりげなくスカリエッティによって撮影されており、
管理局の本局へと送られ、本局に激震が走っていた。
もしもメカナノハが本局へ攻め込んで来たら…そう思うと誰もが思わず失禁していた。

幸いなのはを含め、メカナノハにやられた機動六課の面々に死傷者は出なかった。
だが…誰もが大きな傷を負い、中には意識不明の重体な者もいた。
他の部署にメカナノハに対抗出来そうな強者がいない上に機動六課もまたこれでは
もはやメカナノハに対する戦力は無きに等しい。誰もがそう思って絶望していたが…
「大変です! 高町なのはさんが病室にいません!」
「何―――――!?」
なのはの入院していた病院の看護士の叫び声に病院全体が震撼した。
そして確かにその看護士の言う通り病室からなのはの姿は忽然と消えていた。
一体なのはは何処へ行ってしまったと言うのか…

なのはが行方不明になって数日後、ミッドチルダの各地で
「自分から雷に打たれている変な奴を見た。」
と言う都市伝説が流れるが、それが一体何者かまでは断定する事が出来ず、
あくまでもただの都市伝説として処理されていた。

間も無くスカリエッティの操るメカナノハによる本格的な管理局攻撃が始まった。
武装局員達が次々メカナノハに攻撃を加えるが、メカナノハの全身を覆う
ミッドチタニウム(なんだそりゃ?)製のボディーには全く歯が立たない。
そしてメカナノハの全身に内蔵されたミッドチルダのルールさえ無視した
多彩な質量兵器が武装局員達を蹂躪して行くのである。
特に不必要なほど豊満な乳房から放たれるおっぱいミサイルなど、
男の局員がそれを見た時一気に勃起して快感のままあの世に行くと言う凄まじい物だった。

もうメカナノハと戦える者はいないのか…誰もがそう絶望した時だった。
突然メカナノハの周囲に出現したチェーンバインドがメカナノハを雁字搦めにしていたのである。
「まったくなのはそっくりのロボットなんて趣味が悪いね! なのはに失礼だよ。」
それは無限書庫司書長のユーノ=スクライアだった。そしてユーノはチェーンバインドで
メカナノハを縛り上げる。元々支援魔法を得意とするユーノはメカナノハに通用しそうな
強力な攻撃方法は持たない。しかし、多彩なバインド等を持ってメカナノハを
行動不能にさせる事ならば彼でも十分に可能な事かもしれなかった…が…
『邪魔ヲスルナ。』
「うわぁぁぁぁ!」
そのチェーンバインドも力でねじ切られてしまい、逆に振り回されてしまった。
やはり力の差は補いきれる物では無かったか。だがその時…

「ディバインバスター!」
突如何処からか飛んできた桃色の魔砲がメカナノハに直撃し、ユーノは解き放たれた。
「ユーノ君大丈夫!?」
「なのは!」
ユーノの危機を救ったのは行方不明になっていたなのはだった。
そしてなのははメカナノハと相対するのである。
「あの時は遅れを取ったけど…今度はそうは行かないよ!」
「フハハハ! そんなボロボロの身体で何が出来ると言うのだ! やってしまえメカナノハ!」
『了解…攻撃…開始…。』
スカリエッティの言う通り、なのはの身体は彼方此方が傷だらけで、バリアジャケットも
ボロボロだった。しかもこれは先のメカナノハとの戦いで出来た傷では無い。
なのはは行方不明になっていた間、一体何をやっていたと言うのだろうか…
『目標…高町…ナノハ…。』
メカナノハの目が輝き、目から破壊光線が放たれた。が、なのはの正面に発生した
防御魔法がそれを弾き返す。しかもそれはなのはの物では無くユーノの物だった。
「防御は僕に任せてなのはは攻撃に集中して!」
「ユーノ君ありがとう。それにしても…こうして一緒に戦うなんて久し振りだね。」
「フフ…行くよ!」
「うん!」
なのはとユーノは互いに一瞬微笑むと、再び真剣な目となってメカナノハへ飛んだ。
「チェーンバインド!」
「アクセルシューター!」
ユーノはなのはの身体を防御魔法で保護しつつ、チェーンバインドで再度メカナノハを縛り上げ、
メカナノハの動きが鈍った隙を突いてなのはがアクセルシューターを撃ちまくった。
次々と魔法弾が着弾するメカナノハだが…ミッドチタニウム(だから何なんだよ?)製の
ボディーには効果が薄い。何と言う強固な装甲なのであろうか?
「しかしいくらメカナノハでも攻撃を受け続ければヤバイのでな…。
行け! メカナノハ! 再びおっぱいミサイルだ!」
『了解…オッパイみさいる…発射!』
またもメカナノハの無駄に豊満な乳房がミサイルとなって発射された。
これはユーノにとってあまりにも衝撃的な物だった。
「ええ!? おっぱいミサイルゥゥ!?」
メカナノハのおっぱいミサイルを見たユーノは例によって勃起してしまった。
しかもその大人しそうな顔からは想像も出来ないくらいにモノが凶悪なのである。
下手すりゃズボンさえ突き破るんじゃないか? って思うくらいに凶悪な勃起ぶりだった。
「ユーノ君! こんな時になにやってるの!?」
「あ! ごめんなのは!」
なのはは顔を真っ赤にさせながらユーノに怒鳴った。そしてちょっとだけ
メカナノハに嫉妬した。どうして自分に勃起してくれないのかと…
だがこれが大きな隙となり、二人はおっぱいミサイルの直撃を受けてしまった。

「あああああああああ!!」
「フハハハハハハハ! いいザマだな!」
こんがりトーストにされてしまった二人にスカリエッティは大笑いする。
しかし、なのははまたも立ち上がった。
「こうなったら特訓の成果を見せてあげる!」
「何!? 特訓!?」
その直後だった、なのはの全身がスパークを起こしていたのである。
「行くよ! 雷に打たれて身に付けた新必殺技! リリカルマグネット!」
なのははただ全身がスパークしただけでは無かった。なんとなのはの身体そのものが
電磁石と化し、周囲の鉄材を次々に吸い付けていた。
そう、あのミッドチルダの都市伝説と化した「謎の雷に打たれる奇人変人」の正体は
なのはであり、行方不明になっていた間、この技を身に付ける為の特訓を行っていたのだ。
「ええい何をやっているメカナノハ! さっさとアイツをやってしまえ!」
スカリエッティは叫ぶが、メカナノハの様子が少し可笑しくなっていた。
『ピ…ガガ…。』
「ん!? どうしたメカナノハ!?」
なのはが電磁石化すると同時にメカナノハの動きが鈍り出し、なんと
メカナノハもまたなのはに吸い寄せられていたでは無いか。
「私ね、小さい頃に電化製品の近くに磁石を置くと、その電化製品が狂って壊れちゃうって
お父さんに怒られた事があったんだけどね、もしかしたらそのロボットも…って思ったのよ。」
そう、メカナノハは電磁石化したなのはの全身から放たれる電磁波によって狂わされていたのである。
さらになのはの眼前にまで引き寄せられたメカナノハの頭部をなのはがガッチリ掴んだ。
「こんな物…こうしてあげる!」
『ピピピ…ガガガ…。』
なのははメカナノハの首を強引に捻じ曲げ始めた。しかしなのはの電磁波によって
狂わされたメカナノハは抵抗する事が出来ない。
「わ! やめろ! メカナノハから手を離せ! やめろ!」
スカリエッティはメカナノハへと走るが、そこでユーノのバインドによって身動き取れなくされてしまった。
「油断大敵だね!」
「畜生! ここまで来て…そんなぁぁぁ!」
スカリエッティは悔しさの余り目から涙を流し、メカナノハもまた首を
捻り壊されてしまい、機能停止させられていた。

メカナノハ事件もこうして終了し、スカリエッティも今度こそ逮捕された。

「ふぅ…これで終わったね。なのは。」
名無し局員に連行されて行くスカリエッティを見送り、ユーノはなのはにそう言うが…
「まだ終わってないよ…ユーノ君?」
「イ!」
なのははユーノの男性器をガッチリと握り締めていた。
「どうしてユーノ君はあんなロボットのおっぱいでオチンチン勃てたりするのかな…?
どうして私に対してはそういう事してくれないのかな?」
「え…それは…。」
なのははユーノの目を恨めしそうに見つめ、ユーノは青ざめた。
「ちょっと頭冷やそうか…?」
「あ…ハイ…。」
ユーノはなのはの命令を大人しく聞くしか無かった。そして二人はベッドへと向かうのであった。

                   おわり

著者:◆6BmcNJgox2

このページへのコメント

まさかのゴジラネタとは、驚きました

0
Posted by 名無し 2012年07月17日(火) 08:04:34 返信

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