最終更新: nano69_264 2012年05月12日(土) 21:07:35履歴
909 名前:まったくJKは最高だぜ [sage] 投稿日:2012/02/13(月) 22:59:12 ID:X/6rWIcQ [2/4]
910 名前:まったくJKは最高だぜ [sage] 投稿日:2012/02/13(月) 23:00:31 ID:X/6rWIcQ [3/4]
「なあ、クロノ。ちょっと相談があるんだけど」
「…………なるほど。話は分かった」
「それで…どうだい。許可されるかな?」
「どうかな。反対も多いだろう。しかし、僕も尽力しようじゃないか。――『より善き管理局』のためにもね」
その日、なのはは新人たちの研修が予定よりも早く終了したため、無限書庫に遊びに来ていた。
(ヴィヴィオはちゃんと仕事してるかな)
娘として可愛がっている少女は、今や、見習いではあるものの、立派な無限書庫の司書として頑張っているのだ。気にしすぎだとは分かっていても、親心として、ついつい心配してしまう。
(ユーノくんに会うのも久しぶりだ)
昔馴染みで恋人未満の親友の姿を思い出すと、ついつい顔がほころんでしまう。
司書長なんて大変な仕事でやつれていないだろうか。今度、同じ日に休みが取れたら一緒に遊びに行こうかなどと思いつつ足を進めていると、無限書庫の近くに、お目当ての片割れと提督の姿が見えた。
(何か大切な用事かな)
談笑しているようなので、真剣な話題でもないようだ。ユーノに急ぎの用事が入ったわけではないことにほっとしつつ、とりあえず二人の近くまで進む。
会話を邪魔してしまうのも悪いので、すぐ近くの角で話し終わるのを待っていると、聞き耳を立てているわけでもないが、ついつい二人の会話が耳に入ってくる。
そして、その会話の内容を理解した時、なのはは愕然としてしまった。
「そう言えば、あれの使い心地はどうだった」
「まったくJKは最高だ。あれをぼくにも使わせてくれたことに感謝するよ、ユーノ」
(JK!?それって女子高生のこと!?でも、クロノくんはもう結婚だってしてるのに!!?)
親友を信じたいが、なのはの頭の中に、他にJKと略される単語は存在しない。
それに、クロノの言葉から察するに、それ(もしくはその人)は本来ユーノの所有であるらしい。
(ユーノくん、もしかして援交してるの!?)
もしそうならば、止めなくてはと会話に割って入ろうとした瞬間、ユーノの口からさらに衝撃的な言葉が発せられる。
「まだまだ改造の余地はあるからね。ヴィヴィオも喜んで手伝ってくれているよ」
(改造って!!それにヴィヴィオに何かさせてるの!!?)
もしかしたらユーノは、何か次元犯罪をやらかしてしまっているのではないか。そしてそれを管理局の提督が黙認している、いや、積極的に推進してすらいるのかもしれない。
何よりヴィヴィオが巻き込まれている。あの二人は、小さな子供を悪の道に誘い込もうとしているのか。
次第になのはの心中に、真っ黒なものが溢れてくる。
「ヴィヴィオなんかすっかりはまっちゃって、最近は自宅でもしているらしいよ」
そう言えば、最近ヴィヴィオが部屋にこもる時間が多くなった気がする。
なのはは、ゆっくりとレイジングハートをとりだしていく。
「おいおい、なのはにばれたら怒られるぞ」
やっぱり、人には言えないようなことなのだ。
消音状態で、レイジングハートの展開を終えた。
「大丈夫、大丈夫。なのははそういうところ疎いから」
やっぱり「そういうこと」なのだ。最後まで残っていた、信じたいという気持も吹き飛んだ。
ついでにカートリッジをリロードしておく。
「そういう問題でも……って待て!何かやばい気配がする」
「この魔力はもしかして…なのは!?さっきの話を聞いていたのかい?違うんだ、ぼくの話を聞いて――」
聞く耳はすでに残っていない。
全力全開のスターライトブレイカーを、目の前にいる二人の悪魔にたたきこんだ。
後日、彼らの言っていた「JK」が、最近ユーノの開発した情報探索システム「Jumbo Knowledge」の略称であることを知ったなのはが、二人に平身低頭でひたすら謝ることになったのは別の話。
著者:111スレ908
910 名前:まったくJKは最高だぜ [sage] 投稿日:2012/02/13(月) 23:00:31 ID:X/6rWIcQ [3/4]
「なあ、クロノ。ちょっと相談があるんだけど」
「…………なるほど。話は分かった」
「それで…どうだい。許可されるかな?」
「どうかな。反対も多いだろう。しかし、僕も尽力しようじゃないか。――『より善き管理局』のためにもね」
その日、なのはは新人たちの研修が予定よりも早く終了したため、無限書庫に遊びに来ていた。
(ヴィヴィオはちゃんと仕事してるかな)
娘として可愛がっている少女は、今や、見習いではあるものの、立派な無限書庫の司書として頑張っているのだ。気にしすぎだとは分かっていても、親心として、ついつい心配してしまう。
(ユーノくんに会うのも久しぶりだ)
昔馴染みで恋人未満の親友の姿を思い出すと、ついつい顔がほころんでしまう。
司書長なんて大変な仕事でやつれていないだろうか。今度、同じ日に休みが取れたら一緒に遊びに行こうかなどと思いつつ足を進めていると、無限書庫の近くに、お目当ての片割れと提督の姿が見えた。
(何か大切な用事かな)
談笑しているようなので、真剣な話題でもないようだ。ユーノに急ぎの用事が入ったわけではないことにほっとしつつ、とりあえず二人の近くまで進む。
会話を邪魔してしまうのも悪いので、すぐ近くの角で話し終わるのを待っていると、聞き耳を立てているわけでもないが、ついつい二人の会話が耳に入ってくる。
そして、その会話の内容を理解した時、なのはは愕然としてしまった。
「そう言えば、あれの使い心地はどうだった」
「まったくJKは最高だ。あれをぼくにも使わせてくれたことに感謝するよ、ユーノ」
(JK!?それって女子高生のこと!?でも、クロノくんはもう結婚だってしてるのに!!?)
親友を信じたいが、なのはの頭の中に、他にJKと略される単語は存在しない。
それに、クロノの言葉から察するに、それ(もしくはその人)は本来ユーノの所有であるらしい。
(ユーノくん、もしかして援交してるの!?)
もしそうならば、止めなくてはと会話に割って入ろうとした瞬間、ユーノの口からさらに衝撃的な言葉が発せられる。
「まだまだ改造の余地はあるからね。ヴィヴィオも喜んで手伝ってくれているよ」
(改造って!!それにヴィヴィオに何かさせてるの!!?)
もしかしたらユーノは、何か次元犯罪をやらかしてしまっているのではないか。そしてそれを管理局の提督が黙認している、いや、積極的に推進してすらいるのかもしれない。
何よりヴィヴィオが巻き込まれている。あの二人は、小さな子供を悪の道に誘い込もうとしているのか。
次第になのはの心中に、真っ黒なものが溢れてくる。
「ヴィヴィオなんかすっかりはまっちゃって、最近は自宅でもしているらしいよ」
そう言えば、最近ヴィヴィオが部屋にこもる時間が多くなった気がする。
なのはは、ゆっくりとレイジングハートをとりだしていく。
「おいおい、なのはにばれたら怒られるぞ」
やっぱり、人には言えないようなことなのだ。
消音状態で、レイジングハートの展開を終えた。
「大丈夫、大丈夫。なのははそういうところ疎いから」
やっぱり「そういうこと」なのだ。最後まで残っていた、信じたいという気持も吹き飛んだ。
ついでにカートリッジをリロードしておく。
「そういう問題でも……って待て!何かやばい気配がする」
「この魔力はもしかして…なのは!?さっきの話を聞いていたのかい?違うんだ、ぼくの話を聞いて――」
聞く耳はすでに残っていない。
全力全開のスターライトブレイカーを、目の前にいる二人の悪魔にたたきこんだ。
後日、彼らの言っていた「JK」が、最近ユーノの開発した情報探索システム「Jumbo Knowledge」の略称であることを知ったなのはが、二人に平身低頭でひたすら謝ることになったのは別の話。
著者:111スレ908
- カテゴリ:
- 漫画/アニメ
- 魔法少女リリカルなのは
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