251 名前:ウサギとフェレット 1 ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:07:51 ID:oLT4CgOE
252 名前:ウサギとフェレット 2 ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:08:40 ID:oLT4CgOE
253 名前:ウサギとフェレット 3 ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:10:11 ID:oLT4CgOE
254 名前:ウサギとフェレット 4 ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:11:32 ID:oLT4CgOE
255 名前:ウサギとフェレット 5 ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:12:53 ID:oLT4CgOE

 「この世はこんなはずじゃない事ばかりだ。」これはかつてある人物が残した言葉である。
そして今、新たなる「こんなはずじゃない事」が起こりつつあった…

「おいユーノ、てめー本当になのはとは何も無いんだろうな?」
「え? 突然何を言い出すんだいヴィータ? そんなの当たり前じゃないか。
別に皆が考えている様な事は無いよ。」

 強く睨みながら問うヴィータに対しユーノは真顔で答えるが、ヴィータの表情が緩む事は無かった。

「へっ…信じられねぇな…。」
「いや…本当だよ。」
「だから口先だけじゃなく行動で示せって言ってんだよ。」
「え? 行動で示せって…うあああああ!!」

 何と言う事だろう。突然ヴィータがユーノの目の前で服を脱ぎ、その可愛らしい裸体を露としていたでは無いか。

「本当になのはとは何も無いってんなら…あたしのカラダを抱く事なんて簡単だろう? さあ抱け!」
「ちょっ! ヴィータ! やめ…。」

 全く恥かしがる事も無く自らの肢体をアピールするヴィータに対し、ユーノは顔を真っ赤にして目を背けていた。

「どうした? 何でそんな顔を背ける。男ってのは女の裸が好きなんだろ? それにあたし知ってんだぞ。
フェレットは近頃はペットとしても飼われる様になったが、本来はウサギ狩りなんかに使われる
狩猟用の家畜だったって事を…。そう! てめーがフェレットならあたしはウサギだ!
さあ今こそフェレットの野性を思い出してあたしを喰ってみせろ!」
「出来るわけ無いじゃないか! ヴィータはまだ子供な…! あ!! ご…ごめん…。」

 ユーノは思わず両手で口を押さえていた。今のヴィータに「子供」は禁句。
「子供じゃねぇあたしは大人だ!」と怒鳴り返される事を覚悟していたが…

「確かにこのちっこい状態のあたしを抱くのはお前の良心に反するって所か…。ならこれならどうだ?」
「え? ええええええ…?」

 次の瞬間、ヴィータの全身が赤い光を発すると共に…その肢体は見る見る内に大人の物へと変わって行く。
そして、あっという間にあのペッタンコな幼児体型だったはずのヴィータの肢体が、シグナムやフェイトそんにも
負けない程のボンッ! キュッ! ボーンッ! なアダルティックな大人の肢体へと変化していた…。

「どうだ? あたしだってその気になればこういう格好になれんだぜ。あえて名を付けるとするなら
アダルトフォームって所か…。でもさ、この姿は動き難いんだよな。特にこの馬鹿でかい乳とかな…。
デッドウェイト過ぎるだろ。こういうのを常時抱えて戦えるシグナムやフェイトの気が知れねー。」
「あわわわわわ…。」

 大人形態に姿を変えたヴィータは自身の胸から膨らんだ巨大な乳房を不便そうに握り締め、持ち上げていたが…
ユーノにとってその破壊力は絶大だった。普段小さな子供の姿をしているからこそ、今の大人形態の
ヴィータの破壊力は…なのはの全力全開スターライトブレイカー以上の衝撃であった。

「さあユーノ。この大人の肢体なら文句は無いだろう? さあ抱け!」
「な…何故だ…何故僕なんだ…。確かに今の君は美しい…。けど…何故僕なんだい?
僕なんかよりよっぽど君に似合う相手は沢山いるはずだ。なのに何故…。」

 まだ躊躇するユーノに対し、ヴィータは構わず近付いた。

「てめぇ…。いい加減に観念しろよ。あたしは知ってんだぞ。確かに普段のお前は頼りないけど…
いざと言う時に見せる『漢』をな…。」
「あ…。」
「それに…。あたし自身こういう事は初めてってわけじゃねぇ。はやてより前の主に仕えていた時に
色々あったからな…。だからてめぇに抱かれる位どうって事ねーんだよ! って言うか早く抱け!」
「ヴィータ…。」

 確かにそうだ。今の主であるはやては幸いヴィータ達を家族の様に大切に扱ったから良いものの…
それ以前の主は道具として扱っていたと聞く。恐らくヴィータを性奴の様に扱う主もいたのかもしれない。

「もう細かい事は良いからあたしを抱けぇ! てめぇ自身は躊躇しててもてめぇのフェレットは
やる気満々じゃねーか!!」
「え!? ああああ!!」

 ユーノは思わず股間を両手で覆い隠していた。彼の股間の淫獣フェレットは…ズボンの上からでも
見える程にまで勃起していたのであった。

 それから…もう観念したのか…ユーノとヴィータの二人はベッドの上で裸体を重ね合わせていた。
最初の頃はヴィータのアダルトフォームに違和感を感じていたユーノではあったが…今ではこうして
唇同士を密着させ、舌と舌を絡め合わせるまでになっていた…。

「なんだ…お前…もうノリノリじゃねーか…。」
「あ…あんまり言わないでくれよ…。」

 双方の舌から唾液の糸を伸ばしながらそう言い合う二人だったが、ついに二人が真に交わる時が来た。
ユーノのフェレットが、ヴィータの開かれた股間の膣口に押し当てられ…

「うっ!!」
「ヴィ…ヴィータ!?」

 ユーノのフェレットがヴィータの膣内に潜り込んだ直後…ヴィータの表情は歪み…膣口からは
真っ赤な処女血が溢れ出ていた。

「痛くねぇ…。こんなの全然痛く無ぇ…。」
「ヴィータ! 君は初めてじゃないと言ってたじゃないか! なのに何故…。」
「あたしは嘘は付いてねぇ! ただはやての騎士として転生してから一回目が今回ってだけだ!」
「そ…それじゃあ初めてと一緒じゃないか!」
「うるさいうるさい! こんなの痛くねぇ! 全然痛く無ぇんだよ! だから続けろ! 続けるんだ!」

 目から涙を浮かばせながら訴えるヴィータだが、ユーノとしてはその姿が痛々しかった。

「良いから続けてくれよ! こんな中途半端な所で終わるのは嫌だ! お前があたしをどう考えているのかは
知らねぇけど、あたしはお前が好きなんだよ! だからこんな所で終わらないでおくれよぉ!!」

 ついにヴィータの本音が出た。そして…ユーノは覚悟を決めた。

「じゃあ…行くよ…。」

 そこから本当のSEXが始まった。ユーノとヴィータの二人は汗だくになるまで身体を重ね合わせ、
腰を動かし…愛し合った。そして…

「うっ! 出る! 出る!」

                      どびゅっ

「あ…。」

 ついにユーノはヴィータの膣内にその熱い精液をぶちまけていた。二人は余程疲れたのか、
そのまま汗だくの状態で息を荒くさせ抱き合っていた。

「ごめんヴィータ…思わず君の中に射精してしちゃった…。」
「構わねぇ…。あたしはどうせ人に似せただけのプログラムだ…。孕むわけねぇ…。お前の子なんて
孕むわけねぇんだ……………。」

 その時のとても残念そうな顔で下腹を摩るヴィータの姿は…ユーノの心に強く刻み付けられる物だった…

 それからしばらく、特に何事もなく時が流れていたのだが…ヴィータが若手魔導師の教導を
行っている最中に突然倒れてしまうと言う事態が発生していた。そしてヴィータの身体を
シャマルが検査した結果…驚くべき事が明らかになったのである。

「ヴィータちゃん…妊娠してるわ…。」
「な…何やてぇ!?」

 ヴィータは元々夜天の書によって作られた人型のプログラム。近年、プログラムでは無くなって
きているのでは? と思われる事態が発生してはいるが、だからと言って完全な人間になった
わけでは無い。だからこそ、ヴィータの懐妊は異常な事だった。

 間も無く…八神家の家の中の一室にて、ユーノが縛り付けられた状態で吊るされていた。
そして彼の周囲にはやて・シグナム・シャマル・ザフィーラの四人が凄い顔で取り囲む。

「ヴィータ問い詰めたらあっさり吐いたわ。ユーノ君ヴィータに手出したんやてな…。
本来孕まへんのに何でヴィータがユーノ君の子孕んだんかは…まあ管理局技術班の
今後の研究調査にお任せするとして…。ユーノ君がヴィータに手出したんは倫理的問題やろ?
私はユーノ君がヴィータとお付き合いする事自体を責めとるわけやあらへん。恋愛は自由や。
でもヴィータはあんなちっこいんやで。あんなちっこいヴィータに手出すなんて…
ユーノ君は児ポ違反で逮捕されてもおかしく無いんやで…。」
「この落とし前は付けなければならないだろうな。」

 はやて達四人はますます恐ろしい顔でユーノを睨み付けていたが、そこへヴィータが飛び出して来た。

「やめてくれよはやて! ユーノは悪くない! ユーノは悪く無いんだよ! 悪いのはあたしだ!
あたしがユーノを誘ったからいけないんだ!」
「ヴィータは黙っとき! 例え同意があろうとも…ヴィータみたいなちっこい子に手出した時点で
ユーノ君は人としてお終いなんや!」
「はやて!」

 全く聞く耳を持たないはやて達に、ヴィータは赤い光を発しアダルトフォームへチェンジしていた。

「はやて! これを見ておくれよ! あたしはその気になればこんな大人な格好になれるんだ。
この姿でユーノを誘ったんだ。だからユーノを…ユーノを責めないでくれよ!」

 ヴィータはアダルティックな肢体をアピールしてユーノの無罪を主張するが…次の瞬間はやては
ヴィータのアダルトフォーム特有の巨乳を両手で鷲掴みしていた。

「OH! モーレツ! と言う事で判決! ユーノ君は無罪や!!」
「ええええええええええええええ!?」

 突如として掌を返したはやてにシグナム達は愕然。

「ははははやてちゃん一体どうしたと言うの!?」
「だってヴィータこんな立派な大人になってもうたやないか!」

 確かにはやては、ユーノが小さい子に手を出した事を責めこそすれど、ヴィータに手を出した事自体を
責めていたわけでは無かった。だからこそヴィータがアダルトフォームを披露した途端に掌を返すのは
当然だった。

「ごめんなユーノ君…ヴィータがこんな立派な大人になっとるなんて知らへんかったから…。
でも…だからって完全に安心してはダメや。ユーノ君がヴィータを孕ました事実は残っとるからな。
ユーノ君…責任…取ってもらおか…………。」

 ヴィータを孕ませたユーノが取らねばならぬ責任…。それはヴィータと結婚する事だった。

「僕はもう仕方が無い事と諦めたけど…でもヴィータ…君は本当に良いのかい? 君は歳を取らないけど
僕は違う。君だけが変わらないまま僕だけが歳を取ってお爺さんになっていくんだよ。
いや…もしかしたらこれから生まれて来る子供も普通に歳を取るのかもしれない。それでも良いのかい?」

 ユーノは自分の事より、ヴィータの今後を心配していたが…ヴィータはユーノを睨んでいた。

「うるせぇよ。一々そういう事を気にするからお前はダメなんだ。例えお前がシワクチャの爺さんに
なろうが…あたしは最後までお前を守ってやるよ。あたしをなめんなよ。あたしはベルカの
鉄塊の騎士ヴィータだぞ!」
「でも本来君ははやてを守る守護騎士じゃないか…。」
「だからうるせぇって言ってるだろ!? はやての許可は貰った! あたしははやてを守り、お前も守る!
これから生まれて来るガキも皆守ってやるんだよ!!」

 こうして…ユーノとヴィータは結婚した。その後もヴィータがユーノの子を孕んだ件についての調査研究が
続けられていたが、ヴィータが本来孕まない身体のはずなのに孕んでしまった事についての真相を
解き明かす事は出来なかった。そしてヴィータにあやかってシグナムがエリオに手出したり…
なんて事もあったが一切孕む事は無かった。

 そして一時後、ヴィータはユーノの子を産んだ。男女一人づつの二卵性双生児。
そのお産は至って普通の物であったし、生まれた子も至って普通の人間だった。
だからこそ、この研究調査を担当した者にとって不可思議な物が残る。しかもその後
ヴィータとユーノの間に新たな命が芽生える事は無かった。ならば…実際に生まれた双子は
一体何なのか…それは神のみぞが知る謎。全くこの世はこんなはずじゃない事ばかりだ…。

 それからあっと言う間に数年が経過した。ユータ・ヴィーノと命名された双子は特に大事も
起こらずにすくすくと成長し、ヴィータもまた子持ちでロリは見っとも無いと言う事で
アダルトフォームを基本形態とし、髪型も大人びて見せる為に三つ編みをやめ、
ストレートに流す様になっており、すっかりママキャラが板に付く様になっていた。

「母ちゃん母ちゃん! 俺もグラーフアイゼンみたいな格好良いのが欲しいよー!
そして母ちゃんみたいな立派な騎士になるんだーい!」
「ダメだダメだ。お前にはまだ早すぎるよ。今のお前にはスポンジ製の玩具のハンマーで十分!
って言うかな、騎士ってのはただ腕っ節が強いだけじゃダメだ。頭も良くなきゃいけねぇ!
だからユータ、本当に騎士になりたいってんなら勉強もしろ!」

 ヴィータとユーノの間に誕生した双子の内の一人、長男ユータ。その風貌は父親似であったが
性格的には母親に似て活発な子となっていた。

「けどな…ヴィーノ…お前はユータと違って勉強出来るけど…少しは外に出て体動かした方が良いぞ。」
「良いよ…。あたしはお父さんみたいな学者になるんだもん…。」
「おいおい。父ちゃんは無限書庫に引きこもってるだけじゃねーんだぞ。外に出て遺跡発掘の
指揮なんかもやっていたりすんだぞ。それに学者だって体力が必要だぞ。徹夜して研究なんて
良くある話だからな。だからヴィーノ…お前はせめて人並みに体力付けた方が良いぞ…。」

 双子の内のもう一人、長女ヴィーノ。その風貌は母親似であったが、性格的には父親に似て
穏やかな物だった。

「全く…どうしてうちの子はこう正反対なのかねぇ。それぞれに合わせた育て方しないと
いけないから大変だ。なんて弱音を吐いてちゃダメだ。子育てはどこの家だって大変なんだ。
だからあたしは負けねぇぜ。あたしは鉄塊の騎士であり、あいつ等の母ちゃんなんだ!」

                     おしまい


著者:◆6BmcNJgox2

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

メンバーのみ編集できます