534 名前:キャロVS年上の義弟 1 ◆6BmcNJgox2 [sage] 投稿日:2009/05/02(土) 23:45:59 ID:/6wJVY3k
535 名前:キャロVS年上の義弟 2 ◆6BmcNJgox2 [sage] 投稿日:2009/05/02(土) 23:47:09 ID:/6wJVY3k
536 名前:キャロVS年上の義弟 3 ◆6BmcNJgox2 [sage] 投稿日:2009/05/02(土) 23:48:24 ID:/6wJVY3k
537 名前:キャロVS年上の義弟 4 ◆6BmcNJgox2 [sage] 投稿日:2009/05/02(土) 23:49:38 ID:/6wJVY3k
538 名前:キャロVS年上の義弟 5 ◆6BmcNJgox2 [sage] 投稿日:2009/05/02(土) 23:51:05 ID:/6wJVY3k
539 名前:キャロVS年上の義弟 6 ◆6BmcNJgox2 [sage] 投稿日:2009/05/02(土) 23:52:34 ID:/6wJVY3k

 エリオとの恋破れて一度は荒れたキャロであったが、皮肉な事に彼女の協力者に過ぎなかったはずの
無限書庫司書長ユーノとの間に新たな幸せを見出し結ばれると言う、まさにこの世はこんなはず
じゃない事ばかりな事となっていた。そしてそれから一時した辺りから物語は始まる。

 突如として浮上した夫ユーノの不倫疑惑。最初はただ単に二人の仲を裂こうとする何者かの
でっち上げたデマであると考えていたキャロであったが、夫が見知らぬ美女と歩いている
光景を目の当たりにし、キャロは再び荒れた。

 しかし…その美女は実は女顔の男でしかもユーノの弟、ヨーノ=スクライア(27)
だと分かり、事は丸く収まった……………かに見えた………………。

     まさかこの年上の義弟がキャロにあんな事をしでかそうとは…………………


 ユーノとキャロの二人は、ヨーノを愛の巣…もとい家へ招待していた。

「所でユーノさんとヨーノさんはどうして一緒にいたんですか? まあ兄弟ですから…
逆にこういう質問をする方が変なのかもしれませんけど…。」
「実は…僕はある相談の為に兄さんの所に来たんです。」
「ある相談?」

 キャロは椅子に腰掛けたヨーノの前にお茶の入ったグラスを置き、テーブルを挟んで
ヨーノの正面向かい側に座るユーノの隣の椅子へ座った。

「僕は漫画家をやってるんです。と言ってもそんな大した物じゃなく、マイナー誌で
細々とやってる部類です。ですが…最近漫画のネタに行き詰ってまして…それで
せめてネタになりそうな物は無いかな〜と兄さんを訪ねたんです。」
「うん。僕は漫画の事は良く分からないけど、ネタになりそうな要素に関しては
協力出来ると思って、ヨーノの相談に乗っていたんだ。まさかそれが不倫してると
勘違いされるとは思っても見なかったけど…。」
「ああ…あの時は本当にごめんなさい。」
「義姉さんが謝る事じゃありません。女性に勘違いされるのは慣れてますから…。」

 幾ら義弟とは言え、キャロより七つも年上のヨーノから敬語を使われる事に
キャロは若干の恥ずかしさを感じていたのだが、そんな時…ヨーノの表情が変わった。

「ん!? そうだ! この手があるじゃないか! 兄さん! 義姉さん! お願いがあるんだ!」
「お願い?」
「実はお二人をモデルにした漫画を描きたいのだけど…やっても良いですか!?」
「ええ!? 私達をモデルに!?」

 突然二人をモデルにと言われて戸惑うユーノとキャロだが、ヨーノは手を左右に振る。

「モデルと言っても、そのまま二人を題材にするとかそんなんじゃなく、コンセプトの話だよ。」
「ま…まあ…僕達をそのまま使ったノンフィクションと言う事じゃないのなら…別に構わないよ…。」
「はい…。私もユーノさんと同じ意見です。最初にモデルにと言われた時は驚きましたけど…。」

 ユーノとキャロは若干照れながらもヨーノの提案を承諾し、ヨーノは立ち上がった。

「ようし! そうと分かれば早速帰宅して執筆開始だ! 二人とも今日は本当にありがとう!」
「そ…それはどうも…。」

 大急ぎで玄関を飛び出し帰って行ったヨーノの姿を、ユーノとキャロの二人は呆然と見送っていた。


 それから一ヶ月…特に何事も起こらない平和な日々が続いていたのであったが……何時もの様に
無限書庫へと出勤したユーノを見送って間も無く、キャロの所へある物が郵送されて来た。

「差出人は…ヨーノさんからだ。」

 突然のヨーノからの郵送物。キャロは早速それを家の中に運び、テーブルへ置くと共に
同封されていたヨーノからの手紙を読んだ。

『兄さんと義姉さんをモデルにして描いた漫画が早速雑誌に掲載されたので、その雑誌を送ります。
僕の描いた漫画がお二人にとって満足行く物か自信はありませんが、楽しめていただければ嬉しいです。』

 と、手紙は何気に筆ペンで丁寧に書かれており、キャロの表情に優しい笑みが浮かんでいた。

「ヨーノさんの漫画が載ってる雑誌か〜。どんな雑誌なんだろう…。」

 早速封筒の中からヨーノの描いた漫画の掲載された漫画雑誌を取り出すキャロだったが……

「キャァァァァァァァァ!!」

 突如としてキャロの絶叫が響き渡った。何故ならば封筒の中に入っていた漫画雑誌の表紙には
触手に巻かれて喘いでいる全裸美少女キャラクターのイラストがデカデカと描かれた……
要するに……エロ漫画雑誌だったのである!!

「何よこれぇ!! エッチな漫画じゃない! 酷い!」

 キャロは顔を真っ赤にし、思わず雑誌を放り投げてしまった。

「酷い酷い! こんな…こんなの恥ずかしげも無く私に見せるなんて…酷い!」

 男の趣味をとやかく言う気は無いが、だからと言って堂々とキャロに見せ付けて来る
その根性がキャロにはどうも気に入らなかった。そして数分間顔を真っ赤にさせて不貞腐れていたのだが…
ある程度心が落ち着くと…逆に内容が気になって来た…

「そ…そう言えば私とユーノさんをモデルにした漫画をどうとか言ってたよね…どんな漫画なのかな?
やっぱり私とユーノさんをそれぞれモデルにしたキャラクターがエッチな事やっちゃう漫画なのかな…?」

 キャロは恥じらいを感じながらも恐る恐るエロ漫画雑誌を拾い上げ、ページを開き始めた。
自分とユーノをそれぞれモデルにしたキャラクターがラブラブな内容ならエロ漫画でも
良いかな…と思い始めて来ていたのであったが…………

「え………? 『幼な妻と年上の義弟』……え……何かタイトルからして嫌な予感がするんだけど…。」

 キャロはタイトルに嫌な予感を感じながらも恐る恐るページを開いた。そして漫画の内容は以下の様だった…


                   『幼な妻と年上の義弟』

 ある所にナイスミドルで考古学者な夫と、若干十代で美少女な幼な妻と言う十歳以上歳の離れた夫婦がいた。
比較的劇画タッチな夫に対し、幼な妻は現代の萌え漫画風の作画と言う凄いギャップのある二人であったが、
それはそれは仲の良い夫婦だったそうな。

 そして何時もの様に仕事に出かける夫を見送る幼な妻であったが、密かにそんな彼女を付け狙う者がいた。
それは夫の弟であり、幼な妻にとって年上の義弟に当たる男だった。

 年上義弟は兄が仕事に出かけた隙を突き、何食わぬ顔で年下義姉である幼な妻を訪ねた。
幼な妻は何の警戒もする事無く年上義弟を持て成すが…そこで年上義弟は幼な妻を堂々と押し倒した。

『きゃぁ! 何をするんですか!?』
『義姉さん…俺…もう我慢出来ないっすよ! 正直義姉さんは兄さんには過ぎたる女っすよ!
むしろ俺と一緒になった方が良いっすよ!』
『そんな…嫌! 嫌です!』

 必死に抵抗する幼な妻だが、力で年上義弟に敵うはずが無い。そして年上義弟は幼な妻の
身体をベッドに押さえ付けつつ、その服を脱がして行くのである。

『ハァハァ…義姉さん…綺麗っすよ…もう最高っす…。』
『嫌ぁぁ! 貴方ぁぁぁぁ!! 助けてぇぇぇぇ!!』
『何を言っても無駄っすよ。兄さんは助けに来ませんよ。予めこの部屋中に防音かつ思念通話も遮断する
結界を張っときましたからね…。義姉さんはもう俺とやるしか無いです…。』
『そ…そんなの嫌ぁぁ…。』

 年上義弟に理不尽に衣服を脱がされた幼な妻の肢体は美しかった。そして年上義弟は、年下義姉の幼さの
残る顔とは一転して大きく育った乳房を握り締め、人差し指で乳首を弄くる。早くも敏感な所を
攻められた幼な妻の全身がビクビクと痙攣する。

『アッ! そんな! やめっ…!』
『ハァハァ…兄さんもずるいな〜…卑怯だな〜。こんなエロけしからん女とやれるなんて…。
僕にもやらせてくれたって良いのに…。』
『ダメです! あの人しか…あの人しかやっちゃダメなんですぅ!』

 幼な妻は必死に逃れようとするも、年上義弟の愛撫は激しくなるばかり。そしてついに
年上義弟の誇る巨大なる肉棒が幼な妻の眼前に姿を現す!

『ハッハッハッ…どうですか? 義姉さん? コイツを見てどう思いますか…?』
『凄く…大きいです…。』

 恐怖のあまりすくみ上った幼な妻はそう言うしか無かった。だがそんな恐怖に歪んだ年下義姉の肢体を
年上義弟はキュッと抱き締め…まだ正式な夫とさえそれ程何度もやっているわけでは無い幼な妻の
股間目掛けその巨大なる肉棒を押し当て、その亀頭が徐々に潜り込んで行く………

「うああああああああああああああああ!!」

 直後、キャロの絶叫が部屋中に響き渡り、漫画雑誌が宙を舞った。

「なななななな何なのこの内容はぁぁぁぁぁぁ!!」

 キャロの顔は真っ赤になり、その目には涙が浮かんでいた。無理も無い。自分と夫をそれぞれ
モデルにしたキャラクターがラブラブなHをする漫画なのかな…と思って読んで見たら…
実際の内容は自分をモデルにしたキャラクターが別の男にやられるという…俗に言うNTRものだったのだから…

 確かに、ただ単にNTRものと言うだけなら、エロ漫画と言うジャンルならそう言う需要もあるよね…
で済む事であったが、キャロにとってはそうも行かなかった。何より年上義弟にNTRれる幼な妻は
キャロをモデルにしていたし、ナイスミドルの夫もユーノをさらに老けさせた様なイメージとも取れる外観。
何より………幼な妻をNTRる年上義弟は………もろにヨーノ自身をモデルにしている様にしか見えなかった…

「は…はははは…ははははははははははは…はははははははははははは…。」

 キャロは笑った。静かに笑っていた。しかし…その目…目だけは明らかに暗黒の彼方へとイッていた…

 数時間後、キャロは年上義弟たるヨーノの家を訪ねた。

「義姉さんいらっしゃい。僕の漫画は読んで頂けましたか!?」
「ハイ………貴方の漫画……拝見させていただきました…。」

 明るくキャロを出迎えるヨーノだが、キャロの表情は優しくとも…その目は明らかにイッていた。

「ですがちょっと言わせて下さい。ヨーノさん……貴方がどんな漫画を描こうが勝手ですが…
リアルであんな事やっちゃいけませんよ…。」
「ぎくっ!!」

 キャロの言葉にヨーノの表情は固まった。しかし、キャロはなおも明らかにイッた目を近付けながら続ける。

「図星ですね。貴方の描いた漫画…貴方が私をユーノさんから寝取ってやろうなんて企んでる…
って事を暗に示している様に思えたんですけど…。」
「そ…そりゃ僕だって出来る物ならやってみたいですよ…。」
「え?」

 開き直ったのか…突然ヨーノの表情が険しくなった。

「僕だって出来る物ならやってみたいって言ってるんです! 今直ぐにでも義姉さん押し倒して
そのエロけしからん肢体を貪りまくってNTRってやりたいですよ!」
「やっぱり! やっぱりヨーノさんはそういう人だったんですね!?」

 完全に開き直り豪語し始めたヨーノに対し、目に涙を浮かべ軽蔑の眼差しを送るキャロだったが…

「でも…実際にそんな事したら犯罪じゃないですか! 兄さんもブチ切れだろうし…何よりスクライアに
いられなくなっちゃう…。だから…だから僕はこの想いを漫画にぶつけたんだぁぁぁぁぁ!!」

 Gペンを力一杯握り締め訴えかけるヨーノの姿は格好良いのだか悪いのだか…
しかし、その気持ち…キャロにも分からない事も無かった。

「そう言う事ですか…。あくまでもそれを悪い事だと認識してて、かつHな漫画でその欲求を
解消しようとしたと…そういう事ですね? なら…多少は許せない事もありません。」
「義姉さん…。」

 キャロの温かき心に思わず感激の涙を流すヨーノであるが、キャロはさらに言った。

「ヨーノさん…貴方がそうまで考えているのなら…分かりました。ではちょっと隣の部屋を貸して
頂けませんか?」
「え? 別に構いませんけど…何をするんですか?」
「準備です。ヨーノさんは出来るなら服を脱いでお待ち下さい。」
「え!? ええ!?」

 これは!? 一体どういう事だろう!? だが、彼女の言い方だと…もしかするならもしかするかもしれない…

「こ…これは…もしや…。」

 ヨーノは知らず知らずの内に鼻の下を伸ばしていた。そしてある光景が脳裏に浮かぶ。それはキャロが
幼さの残る顔からは想像も出来ない程のエロけしからん肢体をヨーノに晒し…

『ユーノさんには内緒にしていてくださいね…。』

 とかなんとかやっちゃう光景であった。そうと分かればとばかりにヨーノは大急ぎで服を脱ぎ捨て、
パンツ一丁の姿でその場に正座して待ち構えていた。ヨーノの予想が正しければこの後、年下の
美しき義姉とのムフフが待っている………と思われたその時、ヨーノの両手足にそれぞれバインドが
はめられ、身動き取れなくされてしまっていた!

「え!? バインド!? 何で!?」

 突然のバインドに戸惑うヨーノ。しかしそこからさらにチェーンバインドがヨーノの全身に巻き付き、
俗に亀甲縛りと言う体勢にまでされてしまっていたのである。

「ヒィィィ! こ…これは!? 義姉さん! 一体なんで!?」

 この状況でこんな事をするのはキャロしかいない。そして…隣の部屋から現れたキャロの
姿はおぞましき物だった。

「義姉さんじゃない! 女王様と呼びなさい!!」
「ええええええええええええ!?」

 何と言う事だろう。その時のキャロの姿は、フェイトそんの真ソニックフォームをさらに
サディスト風にアレンジした様な…俗に言う女王様ファッションとなっていたのである!

「ウフフフフ…。どうですか? ユーノさん直伝のチェーンバインド亀甲縛りのお味は…。
ですが本番はこれからですよ。私がこれからフェイトそん仕込みのSMプレイを見せてあげます!」
「えええええ!? そんな! 義姉さんが僕とHな事してくれるんじゃないんですか!?」
「別に私はそんな事は一言も言ってませんよ。」

 明らかに暗黒の彼方にイッた目で優しい微笑を浮かべる女王様の年下義姉の姿は…
まるで地獄の底から現れた魔界の大魔王の様な恐ろしさであったが…同時に美しさも兼ね備えていた。
キャロ自身普段は比較的に露出度の低い服装をしているだけに、今の様なそのエロけしからん
肢体のフォルムがモロに分かるコスチュームは…ヨーノに恐怖と同時に性的興奮を与えていた。

「さあ覚悟していて下さいねヨーノさん!」
「嫌ぁ! 痛いの嫌ぁぁ!!」
「大丈夫。私はヒーリングの魔法も使えますから。多少の怪我はヒーリングで直ぐに完治ですよ。」
「いや…そういう問題じゃなくて〜…。」

 こうして、キャロのフェイトそん仕込み(?)のSMプレイが始まった。
チェーンバインド亀甲縛りで身動きの取れないヨーノの肢体へ向けてキャロが勢い良く
ムチを打ち付け、激しい痛みを与えると同時にヒーリングもかけてその怪我を治す。
ムチで打たれる際の苦痛とヒーリングの快感がヨーノに同時に襲い掛かり、何とも
言えない感触を彼に与えていた。もうムチで打たれる痛みが快感なのか、ヒーリングで
傷が癒えて行く事が苦痛なのか…何がなんだかわけの分からない事になってしまっていた。

「ヒィ! アヒィ! ンァァ〜!」
「ヨーノさん! これに懲りたら次は私とユーノさんをモデルにしたキャラクター同士の
ラブラブH漫画を描きなさい!? 分かりましたね!?」
「はぃぃぃぃぃ!! 描きましゅぅぅぅ! 義姉さんと兄さんのラブラブ漫画描きましゅぅぅぅ!」

 翌月、キャロの所に『幼な妻は女王様』と言うタイトルで、キャロをモデルにした幼な妻な
美少女キャラクターが女王様の格好で男達にエロけしからん折檻をするエロ漫画が掲載された雑誌が
送られて来たのは言うまでも無かった。

 その後、荒野をひた走る一人の男を執拗に追撃する二頭の巨竜の姿が見られたと言うが…
真偽の程は定かでは無い。

                     おしまい


著者:◆6BmcNJgox2

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