141 名前:ギンガの恋路 [sage] 投稿日:2011/01/05(水) 01:16:31 ID:fsMbr/Iw [2/9]
142 名前:ギンガの恋路 [sage] 投稿日:2011/01/05(水) 01:17:16 ID:fsMbr/Iw [3/9]
143 名前:ギンガの恋路 [sage] 投稿日:2011/01/05(水) 01:17:52 ID:fsMbr/Iw [4/9]
144 名前:ギンガの恋路 [sage] 投稿日:2011/01/05(水) 01:19:45 ID:fsMbr/Iw [5/9]
145 名前:ギンガの恋路 [sage] 投稿日:2011/01/05(水) 01:20:55 ID:fsMbr/Iw [6/9]
146 名前:ギンガの恋路 [sage] 投稿日:2011/01/05(水) 01:21:27 ID:fsMbr/Iw [7/9]
147 名前:ギンガの恋路 [sage] 投稿日:2011/01/05(水) 01:22:06 ID:fsMbr/Iw [8/9]

ギンガの恋路外伝 会議室只今使用中!


「……はぁ」


 麗しき艶やかな唇より、物憂げなため息が漏れた。
 しなやかな白い指はもどかしげに絡み合い、彼女の視線は熱を帯びている。
 ブラウンの制服に包まれた女体は男の欲望をそそる為に生まれたかの如く、その起伏の激しさと柔らかなラインは艶めいていた。
 身じろぎの度に揺れる深い青の長髪は、蕩けるような甘い香りを漂わせている。
 だが、彼女の整った顔立ちに輝く碧眼は寂しげな色を宿していた。


「……はぁ」 


 その日何度目か分からぬため息を吐き、彼女は、ギンガ・ナカジマという少女は眼差しを向けた。
 陸士108部隊の隊舎オフィスにおいて、ちょうど自分の左斜め前方にいる男に向けて。
 彼の名はラッド・カルタス、ギンガの上司にして先輩、かつ……彼女の恋人だった。





 ギンガ・ナカジマが同じ部隊に所属するラッド・カルタス二等陸尉と恋仲になり、そろそろ半年以上が経とうとしていた。
 最初は手を繋ぐだけでも恥じらいを感じていたが、ギンガとて人の子である。
 恋と言う名の熱、愛と言う名のスパイスは二人の仲を加速させ、体と心を深く交わらせて愛し合う回数も増えていった。
 最初こそ痛みと恥じらいを感じたギンガだが、慣れてしまえばその深く甘美な味わいに陶酔した。
 自慰くらいはした事はあったが、愛する男の手で性感帯を開発されていくのとでは天と地ほどの差がある。
 デートの約束などした日には、床の上でカルタスと交わる事を想像して子宮が燃えるように熱を帯びる事さえあるのだ。
 自分は淫乱ではないか。
 そう考えて羞恥心が疼く事もあるが、仕方がないと割り切っている。
 この世界でギンガが淫らに咲き乱れるのは、彼ただ一人なのだから。
 それでも構うまい、と。
 だからこそ今、ギンガは辛くてしょうがなかった。
 なにせここしばらくの間、彼と仕事の都合でろくに逢瀬を重ねていないのだ。


「……はぁ」


 再びため息を吐き、視線をカルタスに向ける。
 彼はギンガの煩悶など知りもせず、顔を自分のデスクに向けていた。 
 好きな相手が同じ職場というのも考え物だ。
 四六時中顔が見れる分、欲求不満が余計に煽られる。
 カルタスの顔を見ている内に、ギンガは体が火照っていくのを感じた。
 いけない……。
 そう思い、顔を横に振って邪念を払おうとする。
 お預けを喰らっていた彼女の艶めく女体は、愛欲を求めて今か今かと燻っている。
 一度意識してしまうと、一気に火がついてしまう。
 理性を働かせ、必死に体の芯で燃える欲求を抑えようとするギンガ。
 深く深呼吸し、新鮮な酸素で冷静な思考を保つ。
 と、そんな時だった。


「ギンガ」


 耳元で聞きなれた声。
 愛おしい声音。
 目を開けて、視線を向ける。
 そこには彼女を悩ませている青年が、不思議そうな顔で立っていた。


「カ、カルタスさん!?」

「どうした、顔が赤いけど。具合でも悪いのか?」

「い、いえ……別に、私は……」


 心配そうに、彼が手をそっと肩に触れた。
 このまま彼に思い切り抱きしめて欲しい。そんな背徳を帯びた妄想さえよぎる。
 職場で何を考えているのかと、理性は自身を責める。
 ギンガはその場で立ち上がり、彼の手を振り払うと足早に歩き出した。


「ギンガ?」

「ちょ、ちょっとお手洗いに行ってきますッ」


 言うや、逃げるようにギンガは駆けて行った。





 女性用トイレに入るや否や、ギンガは個室に入って思い切りドアを閉め、即座に鍵を掛けた。


「はぁ……はぁ……」


 便座に腰掛け、口から荒い吐息を漏らす。
 体の芯が熱い。
 久しぶりに身近で感じた彼の声、触れた手から感じた熱、そしてかすかに漂った体臭。

 その全てがギンガ・ナカジマという雌を内側から燃え上がらせていた。
 もう……我慢なんてできない。
 彼女のしなやかな指は、まるで麻薬中毒患者がドラッグを欲するように、虚ろに震えながらも自分の服に這う。
 ぷつん、ぷつん、と、外されていく上着のボタン。
 上着をはだけ、ブラウスのボタンも外され、彼女の大きく豊かに実った乳房が揺れる。
 ギンガの髪の色に良く合う、淡い青色のフロントホック式のブラジャー。
 大きな渓谷を作る胸の間でホックを外せば、雪のように白い肌とその頂点で可憐に咲く桃色の蕾が現れた。
 さらに手は上着だけでなく下半身にも向かう。
 ホックを外し、ファスナーを下ろし、スカートを足首まで下げる。
 ブラと合わせた同じ色調のショーツもずり下げた。
 脱いだ下着に、つぅ、と粘り気のある液体が糸を引いていた。
 彼女の秘所は既に、しっとりと湿り気を帯びていた。


「あぁ……」


 ろくに愛撫もされていないというのに濡れる、自分のはしたない体にギンガが思わず恥じらいの声を漏らす。
 だが、いかに恥らおうと、もはや止まる事はできなかった。
 まず白魚のような指がたわわな乳房に這い、力を込めて揉みしだき、先端の肉豆をつねる。


「んぅッ」


 瑞々しい唇から漏れる、快感に耐える声音。
 久しぶりに慰める自分の体は、予想以上に感じやすい。
 胸だけでこれなら……。
 恐る恐る、もう一方の手が濡れた茂みを掻き分けた。
 くちゅり、と音を立て、ギンガは指を蜜壷に挿し込む。
 濡れた媚肉は指をすんなりと受け入れ、だが同時にキュッと締め付けて肉ひだを絡めた。


「はぁ!」


 今度は声を我慢する事はできなかった。
 雄を受け入れる為の粘膜は、途方もないくらいの甘い電気をギンガの脳髄に送っている。
 久しぶりに味わう快楽。
 理性など、もはやあってないようなものだった。
 誰かが来るかもしれないという懸念すら考える事もできず、ギンガはより深く自分を慰める。
 強く胸を揉み、柔らかい乳肉を揺らしながら乳首をキュッとつねり上げた。


「むねぇ! ああぁ……きもち、いぃ……乳首、こんなに……」


 たぷたぷと揺れる胸を持ち上げ、ギンガは自分の胸の先にある桃色を見る。
 そして迷う事無く、ちろりと舌で舐めた。
 じんじんと痺れるような快感が走り、思うままに胸を揉み、乳首を舐める。
 そうすれば下では秘裂から大量の蜜が溢れた。
 洪水と化した雌穴に深く指が抉り込み、ぐちょぐちょといやらしい水音が響く。
 一本では飽き足りず、もう一本指を挿し込むギンガ。
 膣を掻き分け、中の感じるポイントを半狂乱で擦り上げる。
 さらに親指はその上にある最も感じる肉の宝珠に触れ、悦楽のボルテージは嫌が応にも昂ぶっていった。


「あぁああ! いぃ……きもち、いい……職場なのに、こんな、クリいじって……わたしぃ」


 神聖な管理局の職場の、その手洗いでかような淫蕩な行為に耽る。
 その背徳感が背筋をゾクゾクと駆け上る。
 蕩けた瞳に、もはや理性の光はない。
 行き着く果てを目指し、ギンガは深く、激しく、慰めの行為に堕ちた。
 入れられるだけ深く指を媚肉に挿しいれ、口に運んだ乳首にかりっと歯を立てる。
 そしてとどめに、陰核を指で強く押しつぶした。


「んぅぅ! はぁああ!」


 びくん、と、ギンガの体は一瞬硬直し、そしてすぐ弛緩した。
 求め続けた絶頂に、彼女の体からだらりと力が抜ける。
 愛液をたっぷりと溢れさせ、漂う甘酸っぱい雌の香り。
 だがようやく達したというのに、ギンガの瞳には悦びよりもどこか虚しい色があった。


「……なにやってるんだろ、わたし……」





 絶頂に達しはしたが、終わってみれば虚しかった。
 自分一人で登り詰められる快楽など高が知れているし、なによりカルタスへの恋しさは結局満たされない。
 何ともいえない後味のまま、ギンガは身づくろいをしてトイレを後にする。
 その時、再び聞き覚えのある声が彼女に投げかけられた。


「やあギンガ。遅かったね」


 トイレを出入り口で、ギンガを呼び止めたのは誰あろうカルタスだった。
 彼の眼差しに、ギンガは身を竦ませた。
 カルタスの瞳は、まるで獲物を見つけた猛禽類のようにギラギラと輝いている。
 己に注がれる視線に身動きを止められているうちに、いつの間にかギンガの目の前に彼は歩み寄っていた。
 そして、唐突にカルタスの手が伸びる。


「ひゃ! な、何するんですか!?」


 彼の手が、ギンガの右手の手首を掴んだ。

 突然の事に驚くも、カルタスは恋人の反応など無視してその手を引き寄せる。
 そして、おもむろに彼は少女の右手の指先を顔に寄せたのだ。
 さらに何を思ったか、鼻を鳴らして指の匂いを嗅ぎ始める。
 ギンガの背筋が凍る。
 右の指は先ほど己の媚肉を掻き分けていたという事実が記憶を過ぎった。
   

「ギンガ」

「は、はい……」

「トイレで、何してた?」


 静かな声音だが、その響きの中には有無を言わさぬ迫力があった。
 ギンガの目が泳ぐ。
 真実など、言えるわけがない。


「べ、別に何も……ひゃ!」


 言葉で繕おうとした瞬間、指にぬるい湿り気が纏わり付く。
 見れば、彼の舌がギンガの指を舐めていた。
 それも、先ほど彼女の秘裂を掻き乱していた指だ……。
 さっきまで膣を抉り、愛液に濡れていた指が、彼に舐められている。
 そう思うと、鎮火した筈の愛欲の炎が再び子宮で燃え上がる。
 責めるような彼の眼差し。
 そして言葉。


「正直に言えギンガ。こんないやらしい匂いさせて、何してた?」


 看破されているのは、もう明白だった。
 もはやギンガに抵抗などできない。


「オ……ニー……です」


 蚊の鳴くような小さな声の呟き。
 だがカルタスはその瞳を嗜虐に染め上げ、さらに責めた。


「聞こえないな」

「オ……オナニーして、ました……」

「もっとはっきり言え」

「オ、オナニーしてましたッ!」


 顔を真っ赤に染め上げ、ギンガは涙目になって白状した。
 だが、その瞳にあるのは羞恥だけではなかった。
 潤んだ彼女の目には、しっかりと被虐の陶酔がある。
 愛する男に屈服させられ、辱められる快感。
 内に潜むマゾヒズムの炎が燃え上がり、ギンガの背筋をぞくぞくと悦びが駆け上る。
 恋人として何度も体を交わらせ、カルタスはとっくにギンガの中にあるマゾの素質を見抜いていた。
 恥ずかしい言葉を言わされて蕩けた顔をしている恋人の姿に、彼の目がギラギラと光る。


「ギンガ、向こう行くぞ。会議室……今空いてるからな」


 カルタスの言葉に、ギンガは静かに頷いた。





「きゃっ!」


 会議室のドアを開けるや否や、ギンガは目の前にあった机の上に投げ出された。
 上体を机上に伏せ、尻を突き出したその姿はそれだけでも男の淫心をそそらせる痴態。
 さらにギンガと言う極上の雌がするともなれば、嫌が応にもカルタスは昂ぶる。
 彼は後ろ手に会議室のドアに鍵を掛けると、襟元のネクタイを緩めて一気に引き抜く。
 ギラついた目が獲物を捉え、ギンガの手首が後ろにねじられて抑えられた。
 何事かと思えば、彼女の細い手首はカルタスのネクタイで縛られていた。


「カ、カルタスさん、何を……」

「何って、決まってるだろう? オシオキだよ。神聖な職場でいやらしい事をしたんだから、当然だろう?」


 唇の端を吊り上げ、嗜虐的な笑みと共に告げるカルタス。
 彼の告げたオシオキ、という言葉に、ギンガは体の芯をぞくぞくと悦びが駆け抜けるのを感じた。

 貞淑で慎ましい理性の下に隠された被虐の淫心が、拘束と共に燃え上がる。
 彼女の潤んだ瞳、そのエメラルドの輝きの奥にマゾヒズムの疼きを見たカルタスは、より笑みを深めた。
 こうなればもう二人とも止まれない。
 後は、ひたすら肉欲の深みまで堕ちるだけだ。


「あぁ……」


 思わず艶やかな声が漏れた。
 カルタスが後ろからギンガを抱き寄せた拍子に、彼女の肉付きの良い尻に腰の凶器が押し付けられたのだ。
 服越しでも分かる。
 硬く、大きく、熱く、脈打っている。
 こくり、と、ギンガは唾を飲み込んだ。
 早く欲しい。
 彼の肉の凶器で貫かれて、メチャクチャに掻き乱されたい。
 そう考えるだけで股ぐらの茂みが濡れ、頬が桜色に紅潮した。
 だが彼はそんなギンガの爛れた欲求をよそに、ゆっくりと服を剥ぎ始める。
 ボタンを一つずつ丁寧に外し、上着を、そしてブラウスを脱がす。
 後ろで手首を縛られているので自然と半脱ぎになるが、むしろそれが扇情的ないやらしさを増していた。
 露になる青い下着に包まれた二つの豊かな膨らみ。
 カルタスは後ろから手を回すと、下着越しにその柔らかな乳肉を掴んだ。
 まるで実った果実をもぎ取るかのような容赦のなさ。


「んぅッ」


 だが、痛みより快感の方が勝る。
 重量感を確かめるように下から持ち上げ、指を深く沈みこませてその柔らかさを確かめる。
 彼の指が胸をまさぐる度にじわじわと広がる甘い刺激に、ギンガは息を切らして身をよじった。
 ぱちん、とホックが外され、下着まで剥がれればいよいよ白い肌まで晒される。
 さらに強くなる愛撫。
 何度も何度も、乳肉を味わう男の指。
 いつしか一方の手は名残惜しげに柔い肉を離れ、下へ向けて這い進む。
 引き締まった下腹部をなぞりつつ尻を撫で、カルタスの手は邪魔な衣服に喰い付いた。
 スカートのホックとファスナーを外し、その下に秘されていた尻を曝け出す。


「……」


 言葉もなく、男の眼差しが釘付けられた。
 たっぷりと柔らかい肉を纏いながら、キュッと引き締まった極上の肉感。
 男なら誰しも抱きたいと思い描く最高の雌の体だ。
 やんわりと撫でれば、柔らかくも弾力に富んだ感触が手のひらに返って来る。
 何度触っても飽きる事のない、素晴らしい感触だ。
 もう一方の手ではたわわな巨乳を揉み、残る手で尻を撫でる。
 しかしそれでも足りぬと、彼は顔をギンガの髪に埋めた。
 甘い、まるで熟れ切った果実のような香りがする。
 ギンガの香りだ。
 深く息を吸い込み、鼻腔を駆け抜けるその芳香に酔い痴れる。
 自然と舌は少女の耳に這い、唇がうなじに吸い付いた。


「ひゃぁ!」


 耳に響く愛らしい声。
 聞いただけでカルタスの股の間で肉の凶器がより硬度を増した。
 もっとその声が聞きたいとばかりに、彼は尻を撫で、乳首を捻り、首筋に何度もキスをする。


「んぅ……はぁ……ああぁぁ」


 手を縛られた少女は少しの抵抗も許されず、そのもどかしい快楽に翻弄された。
 欲しいのはもっと深く激しい快感だというのに、一向に彼はそれをくれない。
 まるで生殺しのような愛撫だけで決定的な行為がないのだ。
 首筋を舐められるぞくぞくとした快感に身を震わせながら、ギンガは蕩けきった眼差しで彼に哀願する。


「あ、あの……カルタスさん……するなら、ちゃんとしてください」


 荒い息を吐きながらそう乞う眼差しは、淫靡の極みだ。
 潤み、とろんと蕩けた瞳。
 頬を染めた美貌に、力なく下がった眉尻も相まって、男心をそそらずにはおかない媚態である。
 だが、その懇願を前にしてカルタスは嗜虐的な笑みを浮かべるばかり。
 彼はギンガの耳を甘噛みしつつ、耳元で囁いた。


「ダメだな」

「そ、そんなぁ……」

「言っただろう? オシオキだって。しばらくお預けだ、我慢しろ」

「や、やぁ……ちゃんと、してください。こんなの、我慢できな、ひゃぁん!」


 言葉を言い切るより先に、唐突な快楽がギンガの背筋を駆け巡った。
 ぐちゅり、と湿った音。
 先ほどまで尻を撫でていた彼の指が、湿った下着越しにギンガの秘所をなぞっている。
 それも、一番感じる肉豆は避けて、秘裂をゆっくり触るのだ。
 そして指は下着の端にかかり、するりと脱がせていく。
 青い下着に糸を引く雌の淫液。
 漂う女の香り。
 会議室の中に、淫蕩な匂いが満ちていく。
 膝下まで下着を脱がせると、カルタスは意地の悪そうな笑みを浮かべて指を再び濡れそぼったクレバスに這わせた。

 湿った茂みに触り、入り口をつぅとなぞる。
 ときおりくちゅくちゅと音を立てて弄るが、決して挿入はしない。
 さらに胸や耳への愛撫まであるともなれば、そのもどかしさはあまりにも狂おしい。
 決して絶頂へは至れぬ快楽の責め苦に、ギンガは身をよじり甘く鳴いた。


「あぁぁ……こんなの、いやぁ……ちゃんと入れてください! 犯して……カルタスさんの、はやくいれてくださいッ」


 普段なら決して口に出さぬようなあられもない台詞。
 綺麗な瞳いっぱいに涙を溜め、だらしなく唾液の筋を唇から垂らしながら懇願する愛する少女の様に、カルタスもいよいよ辛抱できなくなる。
 股ぐらではその男根が雌を欲して憤っていた。
 ぺろりと舌先で唇を舐め、カルタスはいよいよメインディッシュを喰らう気になった。


「やれやれ、じゃあ、そろそろしてやろうか」


 言葉と共に後ろから押し倒し、ギンガの体を会議机の上に投げ出す。
 硬い机の上で潰れる柔らかい乳房。
 さらりと広がる青い髪。
 突き出された尻と物欲しそうにひくひくした膣口がいやらしい。
 ごくりと唾を飲んでその絶景を見つつ、カルタスはズボンのファスナーを下ろした。
 下着をずらせば、隆々といきり立った肉の凶器が現れる。
 できれば全部脱ぎ去ってしまいところだが、もはやギンガも自分もその時間すら我慢できない。
 むっちりとした尻肉を力強く掴み、狙いを付ける。
 くちゅ、と先端が触れ。
 そして……一気に貫いた。


「はぁああああんッ!!」


 会議室の篭った室内に響き渡る甲高い嬌声。
 ギンガのしなやかな肢体が硬直し、痙攣し、そして弛緩した。
 たった一度の挿入で彼女は絶頂に達したのだ。
 柔い媚肉を掻き分けられ、最奥の子宮口を突き上げられる。
 その快楽のなんと甘美な事か。
 肉の悦びに溺れた雌は、目を蕩かせ、瑞々しい唇からだらしなく唾液を一筋垂らして陶酔する。
 だがその余韻に浸る間などない。
  

「ひぃうう!?」


 先ほどの絶頂に震えるギンガの体が跳ねた。
 膣を掻き分ける肉の凶器がより深く、激しく雌を責め立てる。
 一度達して敏感になった体に刻み込まれる悦楽に、少女は甘い声で鳴いた。


「ま、まってぇ……まって、くだひゃぃ……わたし、いまイったばっかりれ……ふぁあん!」


 上手くろれつの回らなくなった口で必死に乞おうとしたが、その声はすぐにまた嬌声になってしまった。
 大きな手で尻肉を固定し、カルタスの肉根が強烈な一撃を膣に見舞ったのだ。
 後ろから上に抉りこむのではなく、膣の天井、下腹の方に目掛けて突き下げられ、Gスポットを含めた膣壁が盛大に擦られる。
 今までとは違う性感帯への刺激はほとんど不意打ちとなり、ギンガの女体をまたも絶頂が駆け抜けた。
 こんな短時間に二度も達したのは初めてで、快楽が深すぎて頭がどうにかなりそうだった。
 膝をがくがくと震わせ、雌は陸に打ち上げられた魚のように身をよじる。
 机上に千々と乱れた髪の上で、ギンガは甘く荒い吐息を漏らしながら振り返る。
 助けを乞うような眼差しをカルタスに向けたが、それは逆効果だった。


「……」


 無言で、カルタスは唾を飲み込んだ。
 涙で潤んだ、色欲に蕩けきった翡翠の眼差し。
 桃色の唇から漏れる官能的な吐息。
 着崩れた制服から覗く肉感的な女体。
 男根を締め付ける媚肉のわななき。
 その全てが自分のものなのだ。
 これに我慢ができる男などいるわけがない。
 手を置いたギンガの桃尻を強く掴み、カルタスは力の限り腰を突き上げた。


「んはぁぁ!」


 何度聞いても飽きる事のない甘く蕩けた声を上げ、雌の体がしなる。
 突く度に変化を以って締め付け、肉ヒダが絡みつく蜜壷。
 ただ締め付けがきついだけではない、男を狂わせる極楽。
 背筋を貫く快感の奔流に、カルタスは歯を食いしばって耐えた。
 油断すると数回挿入しただけでも射精しそうになる。

 ギンガの秘所とは、それほどに名器だ。
 だがもっと長く快感を味わいたいし、彼女をもっと喘がせたい。
 何より年上で、なおかつ男の自分には矜持がある。
 だからこそ彼は、白濁をぶち撒けたい衝動を意思で捻じ伏せて愛する雌を責め続けた。


「ら、らめぇ……ひぁああ! ま、また……また、イっひゃうぅ……そんな突いたら、はぁうう!!」

「なんだ、またイくのか? まったく、ギンガは本当に淫乱だな」


 淫蕩に咲き乱れる雌を思うままに貫きながら、カルタスは酷薄な笑みと共に言葉責めでギンガの羞恥心を煽る。
 被虐性癖を刺激され、また一段と秘所から蜜が溢れて肉棒を締め付けた。
 ぬめりを帯びた肉穴を、男は容赦なく抉り、何度も突く。
 強すぎる快楽に身を震わせながらギンガは振り返り、この情交が始まって以来見せる事のなかった理性の眼差しを向けた。


「だ、だって……」

「ん?」


 媚肉を貪りながらカルタスが視線で問うと、少女は頬を快楽以外のもので紅潮させ、告げた。


「カルタスさんと、最近できなくて寂しかったから……嬉しくて」


 涙交じりの瞳と声が、自分に向けて切ないくらいの愛おしさを向けてきた。
 男に貫かれ、愛欲に乱れ狂いながら告げたとは思えぬほど可憐なその言葉。
 カルタスは思わず胸が詰まる。
 爛れた肉欲の中に湧き上がる恋しさと愛おしさ。
 尻肉を掴んでいた手が細くくびれた腰に伸び、抱き寄せる。
 そして首筋と耳元に顔を寄せて、言葉を返した。


「ああ……俺もギンガを抱けなくて寂しかったよ」

「……カルタス、さん」
  

 後ろから抱きついたカルタスに振り返るギンガ。
 眼差しが交わったかと思えば、次いで唇が触れ合う。
 絡み合う舌と舌。
 お互いの唾液を飲み込み、淫らに求め合う激しい口付け。
 下の結合部もいよいよもって激しさを増す。
 先ほどまではギンガの性感帯を探りながらしていた突き上げも、今ではほとんど本能の赴くままに力の限り押し込んでいる。
 腰が動くたびに飛び散る愛液、ぶつかり合う腰と腰。
 柔らかい肉の穴を、硬い肉の棒が獣性のままに抉った。
 わかる。
 お互いにもうすぐ達するというのが理解できる。


「ギン、ガぁ……」


 腰に回した片方の手で抱き寄せ、もう一方の手で乳房を揉みしだきながらカルタスが呻くような声を漏らした。
 突き出す腰がギンガの尻を打ち、肉棒で容赦なく彼女の最奥を抉りこむ。
 精子を欲してパクついた子宮口に刺さる亀頭。
 あまりの快楽に、ギンガは目の前が白く霞むほどだ。


「はぁあああッ!! だめ……もう、イっちゃぅ……また、すごいイっひゃうぅ……!」

「俺もだ……そろそろ出すぞ! どこがいい? どこに出して欲しい? 尻か? 顔か? それとも……」

「なか……中にください! きょう、だいじょうぶですから……んぅ! カルタスさんのあついのぉ……ぜんぶちょうだい!」


 中に出して欲しいという乞いに、もはや理性に掛かっていた安全装置は全て解除された。
 たっぷりとした重量感の乳房をわし掴み、汗に濡れた乳肉の感触を思う存分に味わいながら、ギンガの肢体を抱き寄せる。

 耳への甘噛みと共に突き出される腰の突き。
 絶頂寸前の硬直しきった肉棒が、雌の性感帯をめちゃくちゃに掻き乱した。



「んはぁああ! だめぇ……もう……イくぅ……イっひゃぅううう!」


 腕を拘束されたギンガは、愛する男の責めに身をよじり、一段と甘く蕩けた声で鳴いた。
 絶頂に達して、びくんと強く痙攣し、硬直する雌の肢体。
 痙攣しわななく媚肉は一層強く雄を締め付ける。
 もはやカルタスも我慢の限界だった。


「う、ぐぅお!」 


 獣の如き呻きと共に爆ぜる欲望。
 びくびくと肉棒が震え、放たれる白く濁った粘液。
 子種の汁が脈動と共に放たれ、ギンガの一番深い部分を満たしていく。
  

「あぁぁ……で、てるぅ……カルタスさんのせいし……」


 快楽に蕩けきった瞳と声で、ギンガは恍惚に溺れた。
 求め続けた愛する男との情交。
 その果てに、体を満たす深い快楽の余韻と熱。
 体を芯から溶かすような精液の温かさに、安息が広がった。
 繋がった彼が抱き寄せる。
 振り返れば、熱い思慕に満ちた瞳がギンガを射抜く。


「ギンガ……」

「カルタス、さん……」


 見詰め合う時間は一瞬。
 お互いの名を呼べば、後は深く濃厚な口付けの時間が訪れる。
 唇を重ね合わせ、舌と舌がぴちゃぴちゃと淫靡な水音を奏でて絡み合う。
 ギンガとの甘いキスを味わいながら、カルタスは視線をちらりと会議室の壁掛け時計に向けた。
 時間はちょうど昼休み時。
 まだ終了までには少し時間がある。
 それまでに後どれくらいギンガの体を貪れるか考えながら、彼は名残惜しげに唇を離した。
 二人の間にかかる唾液の橋を見つつ、視線をギンガに戻す。


「まだ、いいか?」


 何をか、など愚問である。
 愛と肉欲に満ちた彼の眼差しと問いに、ギンガはこくんと頷く。
 そうすれば、再び秘められた部屋の中で雌の鳴き声が響き渡った。
 熱く甘い会議室での睦み合いは、まだ始まったばかりだった。 



終幕。


目次:ギンガの恋路
著者:ザ・シガー

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