190 名前:44-256 [sage] 投稿日:2009/06/13(土) 15:53:02 ID:BJAHA1n6
191 名前:44-256 [sage] 投稿日:2009/06/13(土) 15:54:22 ID:BJAHA1n6

『ナカジマ三佐のある日の午後』


隊長陣に用があり、ルキノに新人達と廃棄都市区画の訓練エリアにいると言われたゲンヤ。



しかし、誰もいない。
「なんでぇ、3人ともいねーじゃねーか・・・」



するとビルの壁にレイジングハートがアクティブモードで立てかけてある。
「(高町の嬢ちゃんも無用心だな)」



そうしてレイジングハートを持つと意外に軽い。
「(こんな華奢な杖で闇の書の闇も、古代の聖王も倒したっていうだもんな・・・)」


そうして数秒間、レイジングハートを見つめて、沈思した。
そしておもむろに左右前後をキョロキョロして、誰もいないことを確かめると。



メタボリック&四十肩&腰痛の身体に無理をしてポーズを決めて
「ディバイン・バスター!」


そう言って杖を前に突き出す。



「・・・・・(シーンッ・・・)」

当然何も起こらない。当たり前である。

「うーん、声に気合がたりなかったのか。それなら!でぃぃぃぃぃばいぃぃぃぃぃぃん・ばぁぁぁぁ・・」
『カッ!!!!!』


すると、いきなり構えたレイジング・ハートのクリスタルからピンク色の衝撃波が飛び出し、遠く離れたビルにあたって
ビルの屋上が吹き飛んだ。


ポカーンとしていたゲンヤだが、ハッと気がつき。



両方の手のひらをみつめてこう独り言を言う。


「撃てた!? も・・・もしかして俺の中に隠れたとんでもない魔法の才能が・・・」




とか言ってると・・・後ろから視線を感じる。さらに後ろのビルの影から“あの〜、本当にこれで良かったの?はやてちゃん?”
とか“クスクスwww”とか“みんな、笑ったらダメだよ”とささやく声が思いっきり聞こえてくる。



このまま、絶対に後ろを振り向かずに、全力で逃げる。


そう考えた、ある日の午後であった。


著者:44-256

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