531 甘党艦長と俺物語 sage 2008/04/10(木) 01:24:59 ID:gp41+PW5
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甘党艦長と俺物語 番外編 結婚前夜


オッス、おらジョン。
究極の逆玉の末に自分の務める船の艦長と結婚する事になったナイスガイだ。
しかし相手は既婚暦のある未亡人で上司、その上子供が二人に飼い犬が一匹という大所帯で不安が一杯だったりするんだこれが。

まあともかく、こうなったらなるようになるってヤツよ。
それで俺は今日、職場の皆に一大発表する事になったんだ。





「はいはい皆〜、注目〜♪」


アースラの管制室、突然の召集によって集められたアースラ全スタッフに向かって、エイミィが陽気な声を張り上げる。
理由を知らぬ一同は不思議そうな顔をして首をかしげる、彼らにはこの召集の理由が分からないのだ。
何か任務上の報告ならば事前に報せがあるだろうし、これといった行事の覚えも無かった。
そして何よりも、エイミィと一緒に皆の前に立っている武装局員の青年の事も大いに謎だ。
そんな中、エイミィは喜色を含んだ声で沈黙を破る。


「実は〜、今日はジョンから重大なお知らせがありま〜っす♪ さあジョン言っちゃって!」
「お、おう。皆‥‥実は俺結婚する事になったんだ」


ジョンのその言葉に集まったアースラ乗組員の中にどよめきが起こる。
そして彼に駆け寄っては口々に祝いの言葉を述べていく。


「おめでとうジョン君」
「ははっ、先を越されちまったな」
「この裏切り者め、幸せになれよ」


皆はジョンを囲みながら笑顔で同僚の幸せにエールを送っていく。
そんな中、最も事の核心を突きかつ事態を混乱に導くであろう質問がかけられた。


「ところで、相手は誰なんだ? 前に付き合ってた彼女って別れたって言ってたよな?」
「あ、ああ‥‥あの子じゃないんだ」
「んじゃ誰だ? 俺らの知ってる子か?」
「もしかしてこの船にいるとか?」
「え〜っと‥‥‥‥実はそうなんだよ」
「なにいいいいぃっっ!!! それ本当かよ!?」
「もしかしてエイミィとか?」
「いや、それはありえねえだろ」
「いったい誰だ!?」
「えっとねぇ‥‥‥‥‥‥‥艦長」
「は?」
「いや、だからリンディ提督と結婚するんだ」
「嘘‥‥だよな?」
「ホント」
「冗談抜きで?」
「うん」


一瞬の静寂、あまりの爆弾発言にその場の全員の思考は完全に凍りつく。
そして静寂は瞬く間に怒号と混沌に彩られた。


「「「「「「なんだって〜〜!?」」」」」」」


まるでタイミングを合わせたかの如く、全員の声が重なる。
有り得なさ過ぎる事態に場は混乱の極みと化した。


「い、いつから二人はそんな仲だったの〜?」
「ちょっ、何? それじゃジョン君がクロノ君とフェイトちゃんのお父さんになるの?」
「フェイトちゃんの義理の父親!? 義理父さんと呼ばせてくれ!!」
「嘘だ‥‥艦長がこいつと再婚なんて嘘だ‥」
「どうなったるんじゃあ!? なんでテメエが艦長と結婚するんじゃあ!!!」
「こうなったら時空管理局LL(リンディさんラブ)ブラザーズを緊急招集じゃあああっ! このスケコマシをぶち殺したるんじゃああああっ!!!」
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」





「‥‥という訳で皆に質問攻めにされるわ、LLブラザーズの連中に命を狙われるわで散々だったよ‥」
「そうだったんですか、大変ですね」
「イタタッ!」
「あっ! ご、ごめんなさい‥‥染みましたか?」
「いや、平気だよ」


海鳴はハラオウン家に帰ったジョンはもうすぐ娘になる少女、フェイトに今日の大混乱で負った怪我の手当てをしてもらっている。
大方の予想通りにリンディとの結婚報告はとんでもないハプニングとなり果てたのだ。
ジョンは多くの同僚の質問攻めでもみくちゃにされたり、怒り狂ったリンディのファンクラブ“LLブラザーズ”が殴りこみに来たりと事態は大変な事になったりした。
ジョンはアースラを根本的に機能不全に陥れかねない混沌の中からなんとか脱出し、ほうほうの体で我が家に帰り着いたのだ。
といっても彼がハラオウンの家に移り住むようになったのは極々最近の事ではあるのだが。

そしてハラオウン家の長男がやって来るや否や、微妙に眉を歪めてもうすぐ義理の父になる男に相も変らぬ憎まれ口を吐いた。


「なんだジョン、帰ってたのか」
「“なんだ”とはちょっとひどいんじゃないかクロノ君、せめて“お帰りなさいませお父様”くらい言ってくれよ」
「死んでも言わないよ。と言うよりまだ君は正確には僕の父親じゃないだろうが」
「ダメだよクロノ、ジョンさんに酷い事言ったら」
「しかしだなフェイト‥」


クロノはフェイトの言葉に苦い表情を浮かべる、いかに執務官を務める若きエースとて理性で制御できない感情はあるのだ。
それが母の再婚相手ともなれば感情的になるのも止む無しだろう。
そんな所にシッポを揺らした赤い子犬がやって来る。


「フェイトの言う通りだよクロノ、いくらあんたがマザコンでもさぁ〜♪」
「おいアルフ! 誰が“マザコン”だ!?」
「いや、ここにマザコンはあんたしかいないっしょ?」
「僕はマザコンじゃないぞ!!」
「いや、君はどう考えてもマザコンだろクロノ君」
「何!? し、失礼な!!」
「ク、クロノ落ち着いて‥‥ジョンさんもそんな事言わないでください」


挑発染みた冗談にいきり立つクロノを必死に制止しようとするフェイト、だがジョンはなにやら不満そうに表情を歪めていた。


「むぅ‥‥フェイトちゃん、俺はもうすぐリンディさんと結婚するんだからさ、お父さんって呼んでくれても良いんじゃない?」
「お、“お父さん”ですか!?」
「イエス、アイアムファーザー」


ジョンの言葉を受けて、ワタワタ手を振って慌てるフェイト。
無理も無い、なにせ今まで父親のいない環境で暮らしてきた彼女は人を父と呼んだ経験が無いのだ。


「えっと‥‥それじゃあ‥お、“お父さん”」


顔の前で小さく握りこぶしを作って気を入れ、恥じらいに赤く朱に染まった顔で上目遣いに見上げながらの“お父さん”である。
魔力ダメージに換算するならばスターライト・ブレイカー×10発くらいの天文学的な数値が弾き出される事は必定。
このあまりの衝撃に凡夫たるジョンはひとたまりもなかった。


「げふぅっ!!」


叫びと共に吐血、もんどり打って床のフローロングに倒れこむ、夥しい流血だがその顔は幸福にだらしない笑みをうかべていた。


「ちょっ! 大丈夫ですか!?」
「さ、さ、さ‥」
「さ?」
「最高うううぅぅぅっ!!!!! フェイトちゃんの“お父さん”最高〜!!」


先ほどのダメージから即座に快復したジョンはそう叫びながらフェイトを抱きしめる。
フェイトは突然の事に驚くが、そんな事などお構い無しでジョンは彼女の頭を撫でまくった。


「いや、もう可愛すぎっしょこれは。もう反則、犯罪級、むしろ一級指定ロストロギア並の危険度だね」
「だろ? フェイト可愛いだろ?」


そんな事を言いながら、いつの間にか人間形態になったアルフも混ざってフェイトの頭を撫でていた。
二人にこれでもかと頭を撫でられてフェイトは恥ずかしそうに顔を真っ赤にする。


「うむ、まったくだ。しかしこんなに可愛いと悪い虫でもつかないかとお父さんとっても心配」
「そうだねぇ、現にその候補が結構いるから」
「ああ、某砲撃魔とか某淫獣とか某執務官とかな」
「おい待て、今僕の事言ったろ!!」
「よし決めた! アルフ、俺達で今ここに“悪い虫撲滅協会”を作ってフェイトちゃんの幸せを守ろうではないか」
「お〜、良いねぇ。ならまずなのはとユーノをくっ付けよう」
「うむ、そしてエイミィに媚薬でも渡せば万々歳だな」
「ちょっと待て!! 何故そこでエイミィが出てくる!?」
「何故って、なあアルフ?」
「うん、エイミィってどう考えてもクロノに気があるし」
「な、な、な、何〜!?」


今度はクロノが顔を真っ赤にして大慌て、この様子にジョンとアルフは“してやったり”と唇の端を吊り上げて笑う。
どうやら思った通りの少年執務官の反応が面白くて堪らないらしい。
そんな所にハラオウン家のお母さんの声が響いた。


『ジョン、そろそろ時間だけど良いかしら?』
「ああ、リンディさん。それじゃあ俺もそろそろ出発しますよ」
『ええ、それじゃあこっちで待ってるわ』


簡潔な会話を終えて通信が切られる。
ジョンは“良い子良い子”とフェイトの頭を撫でていた手を惜しそうに離した。


「それじゃあちょっと行ってくるよ」
「うん、いってらっしゃい」


そう言って家を出て行くジョン、アルフは状況が呑み込めなくて不思議そうな顔をする。
彼が家を出て行ってから、ふとフェイトに問いかけた。


「ジョンとお母さんって今日何か予定あったっけ?」
「うん、今日は二人で式場とか色々見に行くんだって」





「ふぅ〜、これで大体は決まりましたねぇ」
「そうね、それじゃ帰りましょうか」


式場の予約や日取りを決めたリンディとジョンの二人は、式場予定地のホテルで一息ついた。
リンディくらいの管理局高官の結婚ともなれば招待する人の数もかなりのものになり、会場にはかなりのスペースを確保できるホテルが選ばれた。
式場のその広さは、式に来るのが局のお偉方という実感を大いに与えて、ただのヒラ武装局員のジョンに多大な不安を与える。
彼が局に勤めての数年間で直接会った提督以上の局員などたかだか3人程度だ、しかしリンディとの結婚式にはそれこそ数十人という高官が来るのだ。
若い青年にとってこれはもはや恐怖の領域だった。


(しっかし、本当に大丈夫なんかなぁ〜‥‥式に来るお偉いさんになんて挨拶すりゃ良いんだろう。なんか色々考えたら不安になってきたぜ)


ジョンはボリボリと頭を掻きながら、いらぬ杞憂に頭を悩ませた。
ふと視線をリンディに向ければ、彼女はじっとあるモノを眺めていた。
それは花嫁にのみ袖を通す事を許された純白の装束、幸せの象徴である清き衣、ホテルの一角に飾られていたウェディングドレス。
だがその雪より白い生地を見るリンディの瞳にはどこか悲しげで憂いを帯びていた。
ジョンはその意味を瞬時に理解する、それは彼女の過去を考えればひどく単純なものだった。


(リンディさん‥‥そうかリンディさんは‥)


リンディが花嫁衣装を着るのは初めてではない。
十年以上前、亡父クライドと永遠の愛を誓った日に彼女はこの純白を纏ったのだ。
だが最愛の夫との幸福な日々は唐突に“闇の書”という残酷な運命によって奪われた。
ウェディングドレスを見れば自然と、幼い息子と自分を残して逝ったクライドの過去が鮮やかに蘇るのだろう。
幸せだった記憶と喪失によって与えられた絶望の残留。
リンディの中には今、再婚に対する幸福感と不安感が混ざり合っていると易く想像がつく。


(俺は馬鹿だ‥‥自分の事ばっか考えて‥リンディさんの事‥全然わかってねえじゃねえか)


ジョンは己の至らなさが腹立たしくて思わず握った拳の中で爪を手の平にめり込ませる。
そしてリンディの肩を掴むと彼女を力を込めて抱き寄せた。


「ひゃっ! ちょ、どうしたの急に?」
「‥‥‥」


突然の事に驚くリンディを尻目に、ジョンは彼女を抱きしめてその長く艶やかな髪を優しく指で梳いた。
周りの目など気にしない、ただ強く抱き寄せて優しく髪を撫でる。
そして耳元にそっと小さく囁いた。


「大丈夫だから‥‥」
「えっ?」
「俺はリンディさんを残して逝ったりしない。死ぬまでずっとそばにいるから‥‥だからそんな哀しそうな顔しないでください」


その言葉が放たれて、リンディの心の底に声の残響が届くのに数瞬かかった。
そして、言の葉の意味を理解した瞬間リンディの眼は涙に溢れた。
だがそれは悲壮からくるものではない、自分でも気付かない内に感じていた不安を悲しみを、理解してくれた事が嬉しくて流れる喜びの涙。
リンディはジョンの背中に手を回して自分も彼を抱き寄せて、涙に濡れる顔を彼の肩に押し付けてその温もりと匂いで胸を一杯にする。
そうすれば、心の中に巣食っていた負の感情は瞬く間に霧散した。


「ジョン‥‥私‥あなたの事を好きになって‥本当に良かった」
「どういたしまして」


リンディが泣き止むまで、彼はずっと彼女を抱きしめてその髪を撫で続けた。





「のわぁっ!」


素っ頓狂な声と共にジョンはベッドに倒れこんだ。
時間は子供達が寝静まった深夜、無論だが夫婦(予定)の寝室で行われる愛の契りである。
しかし今日はいつもと少し勝手が違う。
いつもなら己のマゾヒズムを満たすべく、ジョンに激しく蹂躙されるのを好むリンディなのだが、今日は積極的に自分から“攻め”に転じているのだ。


「あ、あの‥‥リンディさん? 今日はどういう風の吹き回しで?」
「ふふっ、今日は凄く嬉しかったから‥‥そのお礼♪」


リンディはそう言いながらベッドに倒れこんだジョンに近寄って行く。
四つん這いになって迫るその姿はまるで猫科の肉食獣を髣髴とさせた。
ジョンは腰に軽くタオルを巻いているだけだが、リンディは黒のストッキングとガーターベルトという扇情的な姿。

豊満な肢体に白く美しい肌に部分的に彩られた黒が恐ろしく似合っており、暴力的なまでの色香を放っている。
解かれた髪からは、熟れた果実のような甘い香りが漂い、情欲に熱く潤んだ瞳は魔性としか形容の仕様がない程に輝く。
これに反応しない男はまずいないだろう、ジョンの股間の雄はタオルを押し上げて激しく自己主張している。


「あら♪ もうこんなにしてるの?」
「うわっ!」


リンディは手を伸ばしてタオルの下から硬くいきり立った肉棒を取り出すと、迷う事無く口内に咥え込んだ。
唐突な口淫の快感にジョンは即座に発射してしまいそうになる。
リンディの舌は、まるで熟練の淫婦の如き動きで的確に男根を舐め上げ絡み付く。
耐え難い射精感に思わずジョンは呻くように言葉を漏らした。


「くあっ! ちょ、いきなり激しすぎですよリンディさん」
「ちゅぷっ‥‥ぷはぁっ、何言ってるの? まだまだこれからなんだから♪」


リンディは一旦肉棒を口内から出すと、唾液と先走りで粘り気を帯びたその硬い剛直を自分の豊満な乳房で挟み込んだ。
マシュマロにも勝りそうな柔らかさに生娘にも匹敵するきめ細かい肌を持つ乳房、さらにサイズは申し分ない巨乳とくる。
こんなモノで行われる乳淫ときたら、それはもう筆舌に尽くし難い快楽がもたらされるのは必至。
肉棒を強く包み込み、上下に動いて扱き上げる胸の奉仕にジョンは脳を焼かれるような快感を感じた。


「くあっ! ぐうぅ‥やばい、もう出そう‥」
「んぅ‥それじゃ出すなら“こっち”も味わって♪」


リンディはそう言うと胸の谷間から飛び出す肉棒の先端を思い切り頬ばり、そして口内に含んだ亀頭に吸い付きながら舌先を尿道に差し入れる。
乳淫奉仕の刺激と相まって遂に決定的な射精が訪れた。


「ぐあっ!」


瞬間、肉棒は夥しい濁った白を吐き出す。
リンディは発射された精液を喉を鳴らして飲み込むが、あまりに量が多くて飲み切れない雫が唇の端からこぼれる程だ。
それでも口内に溜まった精を綺麗に飲み干すと、名残惜しそうに口を離す。
もちろん、口から垂れた精液も指で掬って舐め上げた。


「どうだったかしら?」
「いや‥‥もう最高でした‥」
「そう、良かった。でも本番はこれからでしょ?」


リンディは凄絶なる魔性を帯びた笑みを浮かべながらそう言うと、横たわるジョンの上に跨って愛蜜に濡れる己の秘所に彼の肉棒の先端を押し当てた。
先の発射にいささか硬度を失ってはいたが流石は二十代前半の健康男児である、肉棒は未だ雄雄しく天を突いている。
そして一瞬の逡巡もなくその硬い凶器を己が内に飲み込んだ。


「んはぁぁ!‥あんっ!‥‥すごっ‥出したばっかりなのに‥‥んぅぅ‥こんなに硬いなんてぇ」


膣の内部を抉る硬い肉棒の感触に、リンディは挿入の刺激だけで二度は軽く達した。
しかし“今が盛り”と熟れきった肉欲を持て余すリンディにはこれでは物足りない、彼女は貪欲に腰を振って淫らな悦びを貪る。
対するジョンは攻守の逆転した状況か、それともあまりに強い快楽刺激のせいか、ただただ与えられる性感に酔いしれた。


「くうっ!‥‥リンディさん‥ちょっと激しすぎですよ‥」
「らってぇ‥あんっ!‥‥こんなに‥んぅぅ‥気持ち良いんですもの‥我慢なんかできないわ‥」


リンディはそう言いながら欲望の赴くままに腰を振って内部の埋まった肉棒を味わう。
動きは単なる上下運動ではなく、立体的に様々な角度に動いて満遍なく肉の凶器を味わい尽くす。
濡れた唇からはだらしなく唾液が垂れ、瞳は快楽に泣き濡れ、全身は流れた汗に妖しく光り、豊かな乳房は動きに合わせて揺れ動いて凄まじく淫蕩に目を惹き付ける。
蕩けきった表情はもはや管理局提督でも母でもなく、彼女がただの雌(おんな)に変わった事を雄弁に物語っていた。
そのあまりの淫らさと、腰から走る快感によってジョンは自分から動く事も叶わない。
いつもならばこちらから腰を動かすなり、揺れる乳房に手を回して刺激するなりしてリンディを快楽に狂わせるのだが、もうそれどころではなかった。
リンディの動きに合わせてただひたすらに快楽に呑まれる中で彼は“今日は自分が喰われる番”なのだと感じた。
そして再び発射の時は来る、肉棒が震えて先端より子種の白を出せる限りと吐き出す。


「はぁぁあぁっ!!!!」


体内に満ちる夥しい精液、膣を焼き溶かすのではと錯覚してしまう程の熱い精の滾りにリンディも絶頂を迎えて一際甘い嬌声で鳴いた。
痙攣のように締まって肉棒を締め上げる膣は、まるで一個の生物のように白濁を吸い尽くしていく。
リンディは意識を朦朧とさせるような絶頂の中でジョンの上に倒れこんで身体を預ける。


「はぁ‥はぁ‥‥ジョン‥大好き‥」
「はい‥俺も大好きですよ」


先の激しい情交が嘘のように、二人は優しいキスをする。

じきに夫婦(めおと)となる男と女、今はただひたすらに愛と肉欲に身を任せた獣となって甘い時を貪っていた。


終幕。



目次:甘党艦長と俺物語
著者:ザ・シガー

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