最終更新: nano69_264 2008年12月31日(水) 20:07:34履歴
51 名前:詞ツツリ ◆265XGj4R92 [sage] 投稿日:2008/12/13(土) 00:56:04 ID:eo9mcWCP
52 名前:甘党艦長の調教 ◆265XGj4R92 [sage] 投稿日:2008/12/13(土) 00:57:00 ID:eo9mcWCP
53 名前:甘党艦長の調教 ◆265XGj4R92 [sage] 投稿日:2008/12/13(土) 00:58:00 ID:eo9mcWCP
甘党艦長の調教
そこには一人の芳しいまでの雌が縛られて、荒く息を吐いていた。
「おねがぃ」
淫らな声だった。
それは息を飲むほど美しい女。その髪は溶き透かしたエメラルドを糸のように紡ぎ上げたかのごとき極上の翡翠色の髪、艶やかなそれを並みの男は触れるだけで吸い付き、魔性の如き艶に酔いしれるだろう。
その肌は丹念に磨かれた玉のように美しく輝き、触れれば生まれたての赤子のような柔らかい感触に悦楽を覚えるに違いない。
それらを持ち合わせる女は如何ほどの美貌か、想像は簡単だが、現実はそれを超越する。
美しい女である。
まるで気まぐれに人の皮を被り、地上に舞い降りた女神のような美しい美貌。
凛として整った目つき、精密なまでに計算されつくした鼻の高さに、皺一つ無い顔の造形、見入るだけでむしゃぶりつきたくなる紅い唇、それらを象徴するのは深い深い見るだけで吸い込まれそうな美しい瞳。
常時であれば天に愛された女神の如き美貌を誇る彼女。
だがしかし、その頬は赤く染まり、舌は荒く獣のように突き出されて、湿った息を交互に吐き出す。
はぁ、と。はぁ、と。
熱の篭った息を吐き出す、獣のように。
そして、その荒々しい獣のような彼女の肢体は縛られていた。
何に? 光の鎖だ。
バインドと呼ばれる拘束術式。名高き魔導師である彼女でさえも振り解けない完璧極まる鎖。
彼女の肢体は腕を縛られ、足を縛られ、その胴体を締め付けられている。
だが、それが美しくも浅ましい淫猥なる光景だと一目見れば分かるに違いない。
類まれなる美貌の持ち主は淫らな体つきをしていた。
大きく張り詰めた乳房は一度の出産を終えてより大きく膨らんだものに違いない。冷たい床にひしゃげ、潰し、淫らに揺れ動かすその衣服の下の双球は彼女の夫である男に何度吸わせ、揉まれ、性交と獣欲の対象になったのだろうか。
そして、そのほっそりとした腰から下に突き出たのは臀部。大きく淫らな体つきをしたその尻は目に映る男たちの目を釘付けにし、その尻を思う存分がままに蹂躙し、押し開き、その中の聖域と魔界を犯し尽くしたいと願われるだろう。
その女神の美貌と悪魔の肢体を持ち合わせる彼女を冷たい床に押しつけ、狂わせているのは誰か?
「……うるさいよ」
それは冷たい言葉だった。
見上げるリンディの視線の上には一人の青年が椅子に座り、優雅に足を組んでいた。
誰が知ろうか。
それが己の生んだ子だということに。
深く削り取られた黒水晶のような黒髪に、夜闇を思わせる深い黒の瞳を浮かべた青年。
長年の戦いでどこまでも鍛え上げられた体に、誰もが引き寄せられるその冷たくても柔らかい雰囲気を放つ人間。
クロノ・ハラオウン。
眼下に転がるリンディ・ハラオウンの実の息子である人物であり、その体を拘束した張本人だった。
「おねがい……クロノ、ちょうだぃ」
懇願する。
己の息子に。
這いずる芋虫のように近寄り、器用に這い上がりながらも声を上げて――
パシンと冷たく痛々しい音が響いた。
「あっ!」
頭部を叩いた白い塊、それが積み重ねられた書類による殴打だと気付いた彼女は再び床に転がった。
べしべしとハリセンのように書類で叩かれる。
その度にぶるんと乳房が揺れる、スカートの裾が翻るが――クロノは見もしない。
淡々と新聞を読みながら、コーヒーを啜る。
「……今日も事件が多いな。後でユーノの奴に資料を請求するか、まとめて請求してやれば少しは奴も休暇が取れるだろう」
その代償として地獄の苦しみがあるだろうが、知ったことは無い。
クロノはそんな人間だった。
実の母親にすらも必要があれば冷徹。
その恐ろしさをリンディは知っていた。彼の機嫌を損ねれば己の身にさらなる危機が迫ることも分かっていた。
けれど、耐えられなかった。
「おねがい……クロノ……アレをちょうだぃ……」
リンディは悶えながらもすすり泣いていた。
声を殺し、必死に情けを求めていた。
数秒、数十秒、数分。
新聞紙の数ページを読み終わり、コーヒーを飲み干して、クロノはゆっくりと振り返り。
「しょうがないなぁ」
酷く面倒くさそうに告げて、ポケットに手を突っ込み、一つの白い塊をぽいっとリンディに投げつけた。
かーんといい音がしそうに額に命中し、痛いと泣き声が上がる。
そして、床に転がったそれをリンディは必死ににじり寄りながらも噛み付いた。ぺちゃぺちゃと数回舐めた。必死に舐めた。舐めて、舐めて舐めて舐め尽して――
「ね、ねぇ、クロノぉ」
涙目で鼻声すらも上げて、リンディが見上げて告げた。
「こ、これ……甘くないんだけど」
「ハッカだから」
「ぅ、うわーん!!」
泣いた。
リンディが泣いた。だけど、クロノは気にしなかった。
パチッと指を鳴らし、ついでにちゃんと通信コールを押しながら。
「エイミィか? ブラックコーヒーが切れたからお代わりを。ああ、あと艦長用に黒酢ジュース持って来てくれ。ノンシュガーで」
「ひ、ひどぃ。ひどすぎるぅうううう!!」
「艦長。今日も甘くない精進料理ですよ、喜んでください」
ニコッとクロノが微笑む。
それが悪魔の顔にリンディには見えた。
先月、虫歯を拵えて、さらには糖分の取りすぎで医者に警告を受けたリンディ・ハラオウン。
その糖分カット生活、14日目のある日のことだった。
著者:詞ツツリ ◆265XGj4R92
52 名前:甘党艦長の調教 ◆265XGj4R92 [sage] 投稿日:2008/12/13(土) 00:57:00 ID:eo9mcWCP
53 名前:甘党艦長の調教 ◆265XGj4R92 [sage] 投稿日:2008/12/13(土) 00:58:00 ID:eo9mcWCP
甘党艦長の調教
そこには一人の芳しいまでの雌が縛られて、荒く息を吐いていた。
「おねがぃ」
淫らな声だった。
それは息を飲むほど美しい女。その髪は溶き透かしたエメラルドを糸のように紡ぎ上げたかのごとき極上の翡翠色の髪、艶やかなそれを並みの男は触れるだけで吸い付き、魔性の如き艶に酔いしれるだろう。
その肌は丹念に磨かれた玉のように美しく輝き、触れれば生まれたての赤子のような柔らかい感触に悦楽を覚えるに違いない。
それらを持ち合わせる女は如何ほどの美貌か、想像は簡単だが、現実はそれを超越する。
美しい女である。
まるで気まぐれに人の皮を被り、地上に舞い降りた女神のような美しい美貌。
凛として整った目つき、精密なまでに計算されつくした鼻の高さに、皺一つ無い顔の造形、見入るだけでむしゃぶりつきたくなる紅い唇、それらを象徴するのは深い深い見るだけで吸い込まれそうな美しい瞳。
常時であれば天に愛された女神の如き美貌を誇る彼女。
だがしかし、その頬は赤く染まり、舌は荒く獣のように突き出されて、湿った息を交互に吐き出す。
はぁ、と。はぁ、と。
熱の篭った息を吐き出す、獣のように。
そして、その荒々しい獣のような彼女の肢体は縛られていた。
何に? 光の鎖だ。
バインドと呼ばれる拘束術式。名高き魔導師である彼女でさえも振り解けない完璧極まる鎖。
彼女の肢体は腕を縛られ、足を縛られ、その胴体を締め付けられている。
だが、それが美しくも浅ましい淫猥なる光景だと一目見れば分かるに違いない。
類まれなる美貌の持ち主は淫らな体つきをしていた。
大きく張り詰めた乳房は一度の出産を終えてより大きく膨らんだものに違いない。冷たい床にひしゃげ、潰し、淫らに揺れ動かすその衣服の下の双球は彼女の夫である男に何度吸わせ、揉まれ、性交と獣欲の対象になったのだろうか。
そして、そのほっそりとした腰から下に突き出たのは臀部。大きく淫らな体つきをしたその尻は目に映る男たちの目を釘付けにし、その尻を思う存分がままに蹂躙し、押し開き、その中の聖域と魔界を犯し尽くしたいと願われるだろう。
その女神の美貌と悪魔の肢体を持ち合わせる彼女を冷たい床に押しつけ、狂わせているのは誰か?
「……うるさいよ」
それは冷たい言葉だった。
見上げるリンディの視線の上には一人の青年が椅子に座り、優雅に足を組んでいた。
誰が知ろうか。
それが己の生んだ子だということに。
深く削り取られた黒水晶のような黒髪に、夜闇を思わせる深い黒の瞳を浮かべた青年。
長年の戦いでどこまでも鍛え上げられた体に、誰もが引き寄せられるその冷たくても柔らかい雰囲気を放つ人間。
クロノ・ハラオウン。
眼下に転がるリンディ・ハラオウンの実の息子である人物であり、その体を拘束した張本人だった。
「おねがい……クロノ、ちょうだぃ」
懇願する。
己の息子に。
這いずる芋虫のように近寄り、器用に這い上がりながらも声を上げて――
パシンと冷たく痛々しい音が響いた。
「あっ!」
頭部を叩いた白い塊、それが積み重ねられた書類による殴打だと気付いた彼女は再び床に転がった。
べしべしとハリセンのように書類で叩かれる。
その度にぶるんと乳房が揺れる、スカートの裾が翻るが――クロノは見もしない。
淡々と新聞を読みながら、コーヒーを啜る。
「……今日も事件が多いな。後でユーノの奴に資料を請求するか、まとめて請求してやれば少しは奴も休暇が取れるだろう」
その代償として地獄の苦しみがあるだろうが、知ったことは無い。
クロノはそんな人間だった。
実の母親にすらも必要があれば冷徹。
その恐ろしさをリンディは知っていた。彼の機嫌を損ねれば己の身にさらなる危機が迫ることも分かっていた。
けれど、耐えられなかった。
「おねがい……クロノ……アレをちょうだぃ……」
リンディは悶えながらもすすり泣いていた。
声を殺し、必死に情けを求めていた。
数秒、数十秒、数分。
新聞紙の数ページを読み終わり、コーヒーを飲み干して、クロノはゆっくりと振り返り。
「しょうがないなぁ」
酷く面倒くさそうに告げて、ポケットに手を突っ込み、一つの白い塊をぽいっとリンディに投げつけた。
かーんといい音がしそうに額に命中し、痛いと泣き声が上がる。
そして、床に転がったそれをリンディは必死ににじり寄りながらも噛み付いた。ぺちゃぺちゃと数回舐めた。必死に舐めた。舐めて、舐めて舐めて舐め尽して――
「ね、ねぇ、クロノぉ」
涙目で鼻声すらも上げて、リンディが見上げて告げた。
「こ、これ……甘くないんだけど」
「ハッカだから」
「ぅ、うわーん!!」
泣いた。
リンディが泣いた。だけど、クロノは気にしなかった。
パチッと指を鳴らし、ついでにちゃんと通信コールを押しながら。
「エイミィか? ブラックコーヒーが切れたからお代わりを。ああ、あと艦長用に黒酢ジュース持って来てくれ。ノンシュガーで」
「ひ、ひどぃ。ひどすぎるぅうううう!!」
「艦長。今日も甘くない精進料理ですよ、喜んでください」
ニコッとクロノが微笑む。
それが悪魔の顔にリンディには見えた。
先月、虫歯を拵えて、さらには糖分の取りすぎで医者に警告を受けたリンディ・ハラオウン。
その糖分カット生活、14日目のある日のことだった。
著者:詞ツツリ ◆265XGj4R92
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