[406] 子供ネタに便乗編 ◆6BmcNJgox2 sage 2007/09/14(金) 09:25:38 ID:8+Py32yH

スカリエッティがナンバーズに自身の記憶も持ったコピーを植え付けている事実は
管理局を震撼させた。それでナンバーズを全て捕らえる事が出来ていれば問題は無かったのだが、
一人…たった一人を捕らえる事が出来ずに逃してしまった。
管理局の各課は総力を挙げて最後のナンバーズを捜索したが…発見する事は出来なかった。

このままでは最後の生き残りのナンバーズが何処かでスカリエッティのコピーを産み、
そのコピーが再び力を蓄えて管理局に牙を剥いて来るだろう。

機動六課でもその問題について誰もが悩んでいた。
今は平穏でも…数年後にスカリエッティのコピーによって今回の事を遥かに超える惨事が
起こってしまうのかと思うと…誰もが戦慄していた。

「大丈夫だよ! 僕は既にそれに関しての対抗手段を用意してある!」
突然そう言って現れたのは無限書庫司書長のユーノ=スクライアだった。
そしてユーノは余裕たっぷりの笑みと共にメガネをキラリと輝かせていた。
「で、その対抗手段って一体どんなんや!?」
はやてはそう訪ねると、ユーノはまたもメガネをキラリと輝かせながら言った。
「相手がスカリエッティの記憶と頭脳を受け継ぐコピーと言うなら…
こちらもその抗止力となる物を用意すれば良いんだよ!」
「だからそれは一体何なんやって話なんよ!」
「まさか投獄されてるオリジナルのスカリエッティを説得して利用するとか!?
彼がそんな上手く乗ってくれるかな…。」
フェイトもその様な事を言うが、ユーノは首を軽く振った。
「僕の用意した抗止力はそんな物じゃない! なのは!」
ユーノがなのはの名前を呼ぶと、何処からとも無くなのはが現れるのだが、
その時のなのはは何時もと何処か違う。何と言うか、少々恥かしそうな笑みを浮かべていたのである。
「なのはがどうしたの?」
「今はスカリエッティコピーへの対抗手段の話をしてるんや! いい加減教えや!」
余りにももったいぶるユーノにフェイトとはやては切れかけになっていたが、
なのははなおも恥かしそうな笑顔を浮かべるだけだった。
「あのね…対抗手段ならもうここにあるんだよ。」
「え…?」
フェイトとはやては意味が理解出来なかった。故に首を傾げていたのだが…
「まだ分からないかな? ほらここに…。」
なのはは恥かしそうに微笑みながら自身の下腹を優しく撫でる。二人や嫌な予感を感じた。
「まさか…。」
「そう! スカリエッティがナンバーズの中に自身のコピーを植え付けた様に
僕もなのはのお腹の中に僕達二人の子供を…。」
「そう言う事で…本格的に籍も入れる事になりました〜なんて…。いわゆる出来ちゃった婚だけど。」
「死ねぇ!!」
次の瞬間フェイトの拳がユーノの頬にめり込まれていた。
「このフェレット男! 何時の間になのはにこんな酷い事をぉぉ!」
「フェイトちゃん止めて! ユーノ君は悪くないよ! 二人で一緒に考えてやった事なんだよ!」
「え…うそ…。」
なのはに直接止められてフェイトは何とか大人しくなったが、はやては呆れ笑いしていた。
「なんや、要するに二人の子供が出来ただけやないか。まったく大げさやな〜。」
「大げさじゃない! 攻撃力最強のなのはと防御力&支援魔法最強の僕の子供だぞ!
となれば生まれてくるのは完全無欠のバケモンになってるのは必至じゃないか!」
「ユーノ君何自分の子供をバケモノ扱いしてるの!?」
とまあ結構グダグダな展開になっていたが、何だかんだでなのはとユーノは
普通に結婚して普通に子供も生まれて普通に幸せな家庭を作ったそうである。

そしてなのはとユーノの間に生まれた子供が十数年後に再び活動を開始した
スカリエッティコピーの野望を打ち砕く事が出来るか否か…それは別のお話…
                    おしまい

著者:◆6BmcNJgox2

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