勝手に被害妄想されても困る
最終更新：
nano69_264 2009年06月21日(日) 09:08:48履歴
10 名前：勝手に被害妄想されても困る １ ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日：2009/04/04(土) 19:44:10 ID:qod4gjBc
11 名前：勝手に被害妄想されても困る ２ ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日：2009/04/04(土) 19:45:20 ID:qod4gjBc
12 名前：勝手に被害妄想されても困る ３ ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日：2009/04/04(土) 19:46:48 ID:qod4gjBc
13 名前：勝手に被害妄想されても困る ４ ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日：2009/04/04(土) 19:48:05 ID:qod4gjBc
ある日、なのはがユーノの所にやって来てまた変な事を言い出した事が騒動の発端だった。
「ユーノ君ユーノ君、今日たまたまバイク屋の前を通りがかったのね。そしたら凄い物を見たの。
ヤマハのスクーターでヴィーノってのがあったんだね………？」
「そ…そうだね。でもそれがどうかしたの……って言うかなんで怒ってるの！？」
ユーノは戸惑った。何故かなのはは怒りを露にした表情でユーノを見つめていたからだ。
「白を切ったって無駄だよユーノ君！ ヴィーノだよヴィーノ！ これは絶対狙ってる！
だってそうじゃない！ 何故か皆の名前に関して車関係から取ってる事が多い傾向にあるのは
ユーノ君も分かってるはず。ユーノ君はユーノスが由来になってるし、ヴィヴィオもスバルヴィヴィオが由来。
その他の人達もやたらに車関係から名前を取って来てる。その状況でヤマハがヴィーノなんて
スクーターを出してたなんて……ユーノ君絶対ヴィヴィオを狙ってるでしょ！？」
「え…ええ！？」
なのはの発する無茶苦茶な理論にユーノは戸惑うばかりであったが、なのはは有無を言わさずに
ユーノの首を締め上げ始めた。
「ヴィヴィオ×ユーノ君÷２＝ヴィーノ！ つまりこれはユーノ君とヴィヴィオが将来結婚して
生まれた子供にヴィーノと命名する事を暗示してるの！ 自分より十歳以上年下の子を狙うなんて
このエロ親父がー！」
「なのはらめぇぇぇ！ って言うかそれ以前に僕はまだ親父なんて言われる歳じゃないし！」
「だからヴィヴィオが、ユーノ君と結婚してもＯＫな歳になる頃にはユーノ君は十分に
親父と言われる様な歳になってるって事！」
「それは間違って無いけど…僕がヴィヴィオを狙ってるなんて幾らなんでも考えすぎだよ！」
「考えすぎじゃない！ 最近はヴィヴィオが無限書庫に入り浸る様になった影響もあって
私と一緒に入る時間より、ユーノ君と一緒に入る時間の方が明らかに長いし、ユーノ君にその気は
無くてもヴィヴィオの方からユーノ君を狙って来る可能性だって否定出来ない！」
「だから考えすぎだよ！ 変な被害妄想は止めてよ！」
何とか自分の首からなのはを引き剥がす事に成功したユーノだが、さらになのはは続けた。
「あ…そうそう…たまたま電気屋の側を通りがかった時に、たまたまニュースやってたのね。
で、欧州の為替とかに関しての話題で、ユーロって通貨が出て来たの。で、その後でさらに
スーパーマーケットに寄ったら、日清キャノーラ油ってサラダ油が売ってたの。全く酷い話だよね。」
「え…それの何処が酷いって…何でまた怒ってるの！？」
またも怒りを露にしたなのはにユーノは額から汗を流す。
「ユーノ君また白を切る気！？ ユーロにキャノーラだよ！ ユーノ君絶対キャロ狙ってるでしょ！？」
「えええええ！？ って言うかそもそも最初に言った車関係の話題からさえ反れてるじゃないか！」
ヴィヴィオに続いてキャロまで引き合いに出すなのはにユーノは戸惑いを隠せないが、
なのはは有無を言わさずにユーノの首を締め上げ始めた。
「ユーノ君×キャロ÷２＝ユーロorキャノ！ これはユーノ君が将来キャロと結婚して
生まれた子供にユーロかキャノって命名するのを暗示してるの！ 自分より十歳近い年下の子を
狙うなんてこのエロ親父がー！ だってそうじゃない！ ユーノ君が私と一緒にジュエルシードを
追っ駆けてた頃、キャロはまだバブバブ言ってたんだよ！ その位歳が離れてるんだよ！
そんな子に手を出すなんてユーノ君凄いエロ親父だよ！ どうせここでユーノ君はまだ親父と
言われる様な歳じゃないと言うだろうけど、キャロがユーノ君と結婚出来る歳になる頃には
ユーノ君はリアルで親父な歳になってますからー残念！！」
「だーかーらー！ 何でそうなるんだよ！ 第一キャロにはエリオがいるじゃないか！」
またも無茶苦茶な理論を振り回すなのはに、ユーノはとりあえずエリオを引き合いに出して突っ込むが…
「エリオね…。私の見立てが正しければ…あの二人はいずれ破局するよ。」
「ええ！？」
「あ…破局なんて表現は可笑しいかな…。何て言うかな…あの二人はフェイトちゃんの下で
家族同然の関係で暮らしてたから、恋愛にまで至って無いと思うんだよね…。それに、
近頃はルーテシアの参入もあるし、他にも今後どんな女の子がエリオの前に現れるか分からない。
エリオの周囲はまさに女の子戦国時代と言える様な状況になると思う。」
「いや…幾らなんでもそれは無いから…恋愛系作品の見すぎだよなのは…。」
被害妄想力の凄まじいなのはに、流石のユーノも呆れるがなのはは聞く耳を持たない。
「このエリオを巡った熾烈で苛烈な女の子戦国時代に、流石のキャロも敗走してしまう
可能性も決してゼロでは無いと思うの。いや、むしろ高いね。そうなったキャロの
悔しさは想像を絶するレベルだと思うね。エッチはおろかキスさえまだなのに…
何処の馬の骨とも分からない様な女の子にエリオを寝取られて、挙句の果てには
エロゲーの主人公並に色んな女の子をとっかえひっかえしてやりまくる様になったエリオの姿に
キャロは絶望して廃人寸前にまで追い込まれると思うの。」
「もう恋愛作品の見すぎとかそういうレベルじゃないね…。なのは…病院に行こうよ…。」
もはやなのはが可哀想にさえ思えて来たユーノだが…なのはの口は止まらない。
「そんな失意のズンドコに陥ったキャロの前に現れたユーノ君。ユーノ君としては、単純な
善意でキャロを励ましたつもりだったけど、その時のキャロは凄い勘違いしてしまって
ユーノ君にならバージンあげても良いと言わんばかりにあっさりとエリオからユーノ君に
乗り換えちゃう！ なんて嫌らしい女！」
「僕としては今のなのはの方が遥かに嫌らしいと思うけど…。」
もう危ないとしか言えないなのはに恐怖しか抱けないユーノだが、なのはは続ける。
「その日を境にキャロの無限書庫通いが始まるの。勿論目的はユーノ君。エリオの事は
すっぱりと忘れ去って、ユーノ君にならバージンあげても良い、赤ちゃん産んでも良いと
脳内を書き換えてしまったキャロはしきりにユーノ君にアプローチ。服装にしても、
それまで着ていた清楚なイメージの物から一転してエロけしからん勝負服にチェンジして
しきりにユーノ君に迫ったりすると見たね。その頃にはキャロも今の幼児体型とは
とても同一人物とは思えないボンッ！ キュッ！ ボーンッ！ なエロけしからん
肢体になってると思うしね。それでユーノ君を誘惑しようとするんだよ。
機動六課で私の教導受けてた時の、健気な子とはとても同一人物とは思えない
エロけしからん女になって…あまりの変わり様にフェイトちゃんは愚か私も泣きたくなっちゃう…。」
「う…う…泣きたいのは僕だよ…。」
勝手に泣き出すなのはに、むしろ泣きたいユーノだった。
「でもその時には、まだ幼い健気な娘だったキャロがエロけしからん女に変貌してしまった様に、
ユーノ君もリアルでおじさんと呼ばれる様な歳になってると思うの。けど、キャロはそんなの
構わずにユーノ君に迫ってくる。愛に年齢の差は関係無いだって。年齢的にも結婚出来る歳に
なってるから法に触れたりはしてないからって、正々堂々とユーノ君に迫ってくると見たね。
だけど…そんなキャロの前に最強の敵が現れるの。その名は高町ヴィヴィオ。無限書庫司書と言う
ユーノ君の側でユーノ君を狙っていたヴィヴィオにとって、キャロの存在は面白く無い。
きっとこの二人がユーノ君を巡った壮絶な死闘を展開するんだよ。全く罪作りな男だねユーノ君は…。」
「はいはい罪作り罪作り…。」
まともに文句を言う事さえ苦になったユーノは軽く頷く事しか出来ない。
「でもね、ユーノ君を狙う女はキャロとヴィヴィオだけじゃないの。何と…リインフォース�兇�
ユーノ君の嫁の座争奪戦に参戦！」
「ちょっと待った待った！ 幾らなんでもリインは無理があるでしょ！？
と言うか、リインの場合はヴィヴィオとキャロの二人と違って語呂合わせ出来ないし！」
リインまで巻き込むその衝撃に蘇生したユーノは速攻で突っ込むが…なのはは指を振る。
「チッチッチッ…。甘いねユーノ君。ユーノ君はフェレットさんに変身出来たでしょ？
そのフェレット形態のユーノ君とちっちゃなリインが戯れる姿…まるで小動物と戯れる妖精みたいで
凄くお似合いだと思うの。で…その内リインは本当にユーノ君を好きになって行って…。
ユーノ君を巡って争うヴィヴィオとキャロの間に割って入る様になるの。」
「それでも無理があるでしょ？ リインは二人と違って大人にならないよ。」
「でも精神的、技術的な成長はするよ。その時にはリインも今からでは想像も出来ない位に
腕を上げて、初代リインフォースにも負けない…いやそれ以上にボンッ！ キュッ！ ボーンッ！ な
アダルティックなフォームをデフォルトで維持出来る様なユニゾンデバイスになってると見たね。」
「でもあくまでユニゾンデバイスだし。やっぱり無理があるよ。」
「無理なんて無い！ 諦めたらそこで試合終了なの！ 私は信じてる！ リインなら
気合で何とかするって！ 人間とユニゾンデバイスの種族の差を乗り越えて、フェレットユーノ君
そっくりの可愛いフェレットの赤ちゃん産めるって！」
「ちょｗｗｗｗｗフェレットってｗｗｗｗｗ僕人間ｗｗｗｗｗｗ。」
もう無茶苦茶だ…なのはだけじゃなくユーノもおかしくなり始めている…
「さて、ヴィヴィオ・キャロ・リインの三人によるユーノ君を巡った三つ巴が
始まったわけだけど、この三人の内の誰かがユーノ君と結婚出来るかに関しての
最終決定権はユーノ君にあるんだよ。」
「ええ！？ 僕！？」
「そうだよ！ 三人ともユーノ君と結婚したがってるんだよ！ この三人の内の一人を
選ぶのはユーノ君の責任であり義務なんだよ！」
「そんな…ドラクエ�垢侶觝Дぅ戰鵐箸犬磴△襪泙い掘帖�」
有無を言わせぬなのはの異様にユーノは困り果てた。ユーノとしては三人のいずれに対しても
別に恋愛的な感情は抱いていない。一体何が悲しくてこんな事をしなければならないのだろう…
ユーノは実に悲しかった。確かに他の者にとって三人のいずれも魅力的に映るだろうが…
今のユーノと同じ立場に置かれた時、同じ事が言えるだろうか…
「ほらほら、早く決めないと！ ユーノ君が早く決めないと三人がユーノ君の目の前で
また血で血を洗う争いを再開しちゃったよ！ あ！ キャロがユーノ君の目の前で服を脱ぎ捨てて
自分のエロけしからん全裸体をアピールし始めちゃった！ あ〜あ〜…もう…
フェイトちゃんが見たら絶対泣くね……。と思ったらヴィヴィオとリインも負けずに
服を脱いで自分の全裸をユーノ君にアピールし始めちゃったし…。どうするの？」
「ど…どうするのって言われても…。」
無理矢理にユーノに解答を迫るなのはにユーノは困り果てるばかり。
しかしなのはは容赦せずにユーノに迫る。
「早く決めないと三人が真剣に争って死人が出ちゃうよ！ ユーノ君が優柔不断だから
三人の美しい肢体が傷付いて、下手をすれば死んでしまうかもしれないんだよ！
まったく酷いユーノ君だね！ 自分より十歳近い年下の子に手を出すだけじゃなく…
こんな悲劇を起こしてしまうんだから…この最低エロ親父！」
「う…うあああああああああああああ！！」
「キャァァァァァァァ！！」
もうユーノも我慢の限界。完全にぶち切れたユーノは逆になのはを押し倒してしまった。
「僕は最低か！？ 最低エロ親父か！？ ならなってやる！ 最低エロ親父になってやるぅぅぅ！！」
「え！？ ユーノ君！？ きゃっ！ やめ！ おっき！ おっき！ おっきぃぃぃぃぃ！！」
こうして、ユーノはなのはを押し倒して欲望の限りを尽くしてしまったそうな…。
なのはの被害妄想が過ぎた責任もあるが…だからと言って手を出すのは良く無いだろう…
さて…この後ユーノがどうするか……
しばらく後…一体何を考えたかユーノとなのはは結婚してしまっていた。なのは本人はあんなに
ユーノがヴィヴィオ・キャロ・リインのいずれかとくっ付く被害妄想を膨らましていたと言うのに
この結末…。まああれは被害妄想と言う位だから、ユーノが好きであるが故に他の女に寝取られたら
どうしよう？ と言う心配しての事だったのだろう。いずれにせよこれで良いのか？
だが、なのはとユーノが皆に祝われる中…二人を物凄い表情で睨み付ける者の姿があった事を知る者はいない。
「チッ！」
「ケッ！」
「ペッ！」
何とそれはヴィヴィオ・キャロ・リインの三人……ってええ！？
あれはなのはが勝手に考えた被害妄想の中だけの話じゃなかったの！？ えええええ！？
全く…この世はこんなはずじゃない事ばかりだ。
おしまい
著者：◆6BmcNJgox2
11 名前：勝手に被害妄想されても困る ２ ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日：2009/04/04(土) 19:45:20 ID:qod4gjBc
12 名前：勝手に被害妄想されても困る ３ ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日：2009/04/04(土) 19:46:48 ID:qod4gjBc
13 名前：勝手に被害妄想されても困る ４ ◆6BmcNJgox2[sage] 投稿日：2009/04/04(土) 19:48:05 ID:qod4gjBc
ある日、なのはがユーノの所にやって来てまた変な事を言い出した事が騒動の発端だった。
「ユーノ君ユーノ君、今日たまたまバイク屋の前を通りがかったのね。そしたら凄い物を見たの。
ヤマハのスクーターでヴィーノってのがあったんだね………？」
「そ…そうだね。でもそれがどうかしたの……って言うかなんで怒ってるの！？」
ユーノは戸惑った。何故かなのはは怒りを露にした表情でユーノを見つめていたからだ。
「白を切ったって無駄だよユーノ君！ ヴィーノだよヴィーノ！ これは絶対狙ってる！
だってそうじゃない！ 何故か皆の名前に関して車関係から取ってる事が多い傾向にあるのは
ユーノ君も分かってるはず。ユーノ君はユーノスが由来になってるし、ヴィヴィオもスバルヴィヴィオが由来。
その他の人達もやたらに車関係から名前を取って来てる。その状況でヤマハがヴィーノなんて
スクーターを出してたなんて……ユーノ君絶対ヴィヴィオを狙ってるでしょ！？」
「え…ええ！？」
なのはの発する無茶苦茶な理論にユーノは戸惑うばかりであったが、なのはは有無を言わさずに
ユーノの首を締め上げ始めた。
「ヴィヴィオ×ユーノ君÷２＝ヴィーノ！ つまりこれはユーノ君とヴィヴィオが将来結婚して
生まれた子供にヴィーノと命名する事を暗示してるの！ 自分より十歳以上年下の子を狙うなんて
このエロ親父がー！」
「なのはらめぇぇぇ！ って言うかそれ以前に僕はまだ親父なんて言われる歳じゃないし！」
「だからヴィヴィオが、ユーノ君と結婚してもＯＫな歳になる頃にはユーノ君は十分に
親父と言われる様な歳になってるって事！」
「それは間違って無いけど…僕がヴィヴィオを狙ってるなんて幾らなんでも考えすぎだよ！」
「考えすぎじゃない！ 最近はヴィヴィオが無限書庫に入り浸る様になった影響もあって
私と一緒に入る時間より、ユーノ君と一緒に入る時間の方が明らかに長いし、ユーノ君にその気は
無くてもヴィヴィオの方からユーノ君を狙って来る可能性だって否定出来ない！」
「だから考えすぎだよ！ 変な被害妄想は止めてよ！」
何とか自分の首からなのはを引き剥がす事に成功したユーノだが、さらになのはは続けた。
「あ…そうそう…たまたま電気屋の側を通りがかった時に、たまたまニュースやってたのね。
で、欧州の為替とかに関しての話題で、ユーロって通貨が出て来たの。で、その後でさらに
スーパーマーケットに寄ったら、日清キャノーラ油ってサラダ油が売ってたの。全く酷い話だよね。」
「え…それの何処が酷いって…何でまた怒ってるの！？」
またも怒りを露にしたなのはにユーノは額から汗を流す。
「ユーノ君また白を切る気！？ ユーロにキャノーラだよ！ ユーノ君絶対キャロ狙ってるでしょ！？」
「えええええ！？ って言うかそもそも最初に言った車関係の話題からさえ反れてるじゃないか！」
ヴィヴィオに続いてキャロまで引き合いに出すなのはにユーノは戸惑いを隠せないが、
なのはは有無を言わさずにユーノの首を締め上げ始めた。
「ユーノ君×キャロ÷２＝ユーロorキャノ！ これはユーノ君が将来キャロと結婚して
生まれた子供にユーロかキャノって命名するのを暗示してるの！ 自分より十歳近い年下の子を
狙うなんてこのエロ親父がー！ だってそうじゃない！ ユーノ君が私と一緒にジュエルシードを
追っ駆けてた頃、キャロはまだバブバブ言ってたんだよ！ その位歳が離れてるんだよ！
そんな子に手を出すなんてユーノ君凄いエロ親父だよ！ どうせここでユーノ君はまだ親父と
言われる様な歳じゃないと言うだろうけど、キャロがユーノ君と結婚出来る歳になる頃には
ユーノ君はリアルで親父な歳になってますからー残念！！」
「だーかーらー！ 何でそうなるんだよ！ 第一キャロにはエリオがいるじゃないか！」
またも無茶苦茶な理論を振り回すなのはに、ユーノはとりあえずエリオを引き合いに出して突っ込むが…
「エリオね…。私の見立てが正しければ…あの二人はいずれ破局するよ。」
「ええ！？」
「あ…破局なんて表現は可笑しいかな…。何て言うかな…あの二人はフェイトちゃんの下で
家族同然の関係で暮らしてたから、恋愛にまで至って無いと思うんだよね…。それに、
近頃はルーテシアの参入もあるし、他にも今後どんな女の子がエリオの前に現れるか分からない。
エリオの周囲はまさに女の子戦国時代と言える様な状況になると思う。」
「いや…幾らなんでもそれは無いから…恋愛系作品の見すぎだよなのは…。」
被害妄想力の凄まじいなのはに、流石のユーノも呆れるがなのはは聞く耳を持たない。
「このエリオを巡った熾烈で苛烈な女の子戦国時代に、流石のキャロも敗走してしまう
可能性も決してゼロでは無いと思うの。いや、むしろ高いね。そうなったキャロの
悔しさは想像を絶するレベルだと思うね。エッチはおろかキスさえまだなのに…
何処の馬の骨とも分からない様な女の子にエリオを寝取られて、挙句の果てには
エロゲーの主人公並に色んな女の子をとっかえひっかえしてやりまくる様になったエリオの姿に
キャロは絶望して廃人寸前にまで追い込まれると思うの。」
「もう恋愛作品の見すぎとかそういうレベルじゃないね…。なのは…病院に行こうよ…。」
もはやなのはが可哀想にさえ思えて来たユーノだが…なのはの口は止まらない。
「そんな失意のズンドコに陥ったキャロの前に現れたユーノ君。ユーノ君としては、単純な
善意でキャロを励ましたつもりだったけど、その時のキャロは凄い勘違いしてしまって
ユーノ君にならバージンあげても良いと言わんばかりにあっさりとエリオからユーノ君に
乗り換えちゃう！ なんて嫌らしい女！」
「僕としては今のなのはの方が遥かに嫌らしいと思うけど…。」
もう危ないとしか言えないなのはに恐怖しか抱けないユーノだが、なのはは続ける。
「その日を境にキャロの無限書庫通いが始まるの。勿論目的はユーノ君。エリオの事は
すっぱりと忘れ去って、ユーノ君にならバージンあげても良い、赤ちゃん産んでも良いと
脳内を書き換えてしまったキャロはしきりにユーノ君にアプローチ。服装にしても、
それまで着ていた清楚なイメージの物から一転してエロけしからん勝負服にチェンジして
しきりにユーノ君に迫ったりすると見たね。その頃にはキャロも今の幼児体型とは
とても同一人物とは思えないボンッ！ キュッ！ ボーンッ！ なエロけしからん
肢体になってると思うしね。それでユーノ君を誘惑しようとするんだよ。
機動六課で私の教導受けてた時の、健気な子とはとても同一人物とは思えない
エロけしからん女になって…あまりの変わり様にフェイトちゃんは愚か私も泣きたくなっちゃう…。」
「う…う…泣きたいのは僕だよ…。」
勝手に泣き出すなのはに、むしろ泣きたいユーノだった。
「でもその時には、まだ幼い健気な娘だったキャロがエロけしからん女に変貌してしまった様に、
ユーノ君もリアルでおじさんと呼ばれる様な歳になってると思うの。けど、キャロはそんなの
構わずにユーノ君に迫ってくる。愛に年齢の差は関係無いだって。年齢的にも結婚出来る歳に
なってるから法に触れたりはしてないからって、正々堂々とユーノ君に迫ってくると見たね。
だけど…そんなキャロの前に最強の敵が現れるの。その名は高町ヴィヴィオ。無限書庫司書と言う
ユーノ君の側でユーノ君を狙っていたヴィヴィオにとって、キャロの存在は面白く無い。
きっとこの二人がユーノ君を巡った壮絶な死闘を展開するんだよ。全く罪作りな男だねユーノ君は…。」
「はいはい罪作り罪作り…。」
まともに文句を言う事さえ苦になったユーノは軽く頷く事しか出来ない。
「でもね、ユーノ君を狙う女はキャロとヴィヴィオだけじゃないの。何と…リインフォース�兇�
ユーノ君の嫁の座争奪戦に参戦！」
「ちょっと待った待った！ 幾らなんでもリインは無理があるでしょ！？
と言うか、リインの場合はヴィヴィオとキャロの二人と違って語呂合わせ出来ないし！」
リインまで巻き込むその衝撃に蘇生したユーノは速攻で突っ込むが…なのはは指を振る。
「チッチッチッ…。甘いねユーノ君。ユーノ君はフェレットさんに変身出来たでしょ？
そのフェレット形態のユーノ君とちっちゃなリインが戯れる姿…まるで小動物と戯れる妖精みたいで
凄くお似合いだと思うの。で…その内リインは本当にユーノ君を好きになって行って…。
ユーノ君を巡って争うヴィヴィオとキャロの間に割って入る様になるの。」
「それでも無理があるでしょ？ リインは二人と違って大人にならないよ。」
「でも精神的、技術的な成長はするよ。その時にはリインも今からでは想像も出来ない位に
腕を上げて、初代リインフォースにも負けない…いやそれ以上にボンッ！ キュッ！ ボーンッ！ な
アダルティックなフォームをデフォルトで維持出来る様なユニゾンデバイスになってると見たね。」
「でもあくまでユニゾンデバイスだし。やっぱり無理があるよ。」
「無理なんて無い！ 諦めたらそこで試合終了なの！ 私は信じてる！ リインなら
気合で何とかするって！ 人間とユニゾンデバイスの種族の差を乗り越えて、フェレットユーノ君
そっくりの可愛いフェレットの赤ちゃん産めるって！」
「ちょｗｗｗｗｗフェレットってｗｗｗｗｗ僕人間ｗｗｗｗｗｗ。」
もう無茶苦茶だ…なのはだけじゃなくユーノもおかしくなり始めている…
「さて、ヴィヴィオ・キャロ・リインの三人によるユーノ君を巡った三つ巴が
始まったわけだけど、この三人の内の誰かがユーノ君と結婚出来るかに関しての
最終決定権はユーノ君にあるんだよ。」
「ええ！？ 僕！？」
「そうだよ！ 三人ともユーノ君と結婚したがってるんだよ！ この三人の内の一人を
選ぶのはユーノ君の責任であり義務なんだよ！」
「そんな…ドラクエ�垢侶觝Дぅ戰鵐箸犬磴△襪泙い掘帖�」
有無を言わせぬなのはの異様にユーノは困り果てた。ユーノとしては三人のいずれに対しても
別に恋愛的な感情は抱いていない。一体何が悲しくてこんな事をしなければならないのだろう…
ユーノは実に悲しかった。確かに他の者にとって三人のいずれも魅力的に映るだろうが…
今のユーノと同じ立場に置かれた時、同じ事が言えるだろうか…
「ほらほら、早く決めないと！ ユーノ君が早く決めないと三人がユーノ君の目の前で
また血で血を洗う争いを再開しちゃったよ！ あ！ キャロがユーノ君の目の前で服を脱ぎ捨てて
自分のエロけしからん全裸体をアピールし始めちゃった！ あ〜あ〜…もう…
フェイトちゃんが見たら絶対泣くね……。と思ったらヴィヴィオとリインも負けずに
服を脱いで自分の全裸をユーノ君にアピールし始めちゃったし…。どうするの？」
「ど…どうするのって言われても…。」
無理矢理にユーノに解答を迫るなのはにユーノは困り果てるばかり。
しかしなのはは容赦せずにユーノに迫る。
「早く決めないと三人が真剣に争って死人が出ちゃうよ！ ユーノ君が優柔不断だから
三人の美しい肢体が傷付いて、下手をすれば死んでしまうかもしれないんだよ！
まったく酷いユーノ君だね！ 自分より十歳近い年下の子に手を出すだけじゃなく…
こんな悲劇を起こしてしまうんだから…この最低エロ親父！」
「う…うあああああああああああああ！！」
「キャァァァァァァァ！！」
もうユーノも我慢の限界。完全にぶち切れたユーノは逆になのはを押し倒してしまった。
「僕は最低か！？ 最低エロ親父か！？ ならなってやる！ 最低エロ親父になってやるぅぅぅ！！」
「え！？ ユーノ君！？ きゃっ！ やめ！ おっき！ おっき！ おっきぃぃぃぃぃ！！」
こうして、ユーノはなのはを押し倒して欲望の限りを尽くしてしまったそうな…。
なのはの被害妄想が過ぎた責任もあるが…だからと言って手を出すのは良く無いだろう…
さて…この後ユーノがどうするか……
しばらく後…一体何を考えたかユーノとなのはは結婚してしまっていた。なのは本人はあんなに
ユーノがヴィヴィオ・キャロ・リインのいずれかとくっ付く被害妄想を膨らましていたと言うのに
この結末…。まああれは被害妄想と言う位だから、ユーノが好きであるが故に他の女に寝取られたら
どうしよう？ と言う心配しての事だったのだろう。いずれにせよこれで良いのか？
だが、なのはとユーノが皆に祝われる中…二人を物凄い表情で睨み付ける者の姿があった事を知る者はいない。
「チッ！」
「ケッ！」
「ペッ！」
何とそれはヴィヴィオ・キャロ・リインの三人……ってええ！？
あれはなのはが勝手に考えた被害妄想の中だけの話じゃなかったの！？ えええええ！？
全く…この世はこんなはずじゃない事ばかりだ。
おしまい
著者：◆6BmcNJgox2
- カテゴリ：
- 漫画/アニメ
- 魔法少女リリカルなのは
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