14 名前:怒れる瞳 [sage] 投稿日:2010/01/29(金) 06:18:26 ID:bpiaAf1I
15 名前:怒れる瞳 [sage] 投稿日:2010/01/29(金) 06:19:03 ID:bpiaAf1I
16 名前:怒れる瞳 [sage] 投稿日:2010/01/29(金) 06:19:46 ID:bpiaAf1I
17 名前:怒れる瞳 [sage] 投稿日:2010/01/29(金) 06:20:24 ID:bpiaAf1I
18 名前:怒れる瞳 [sage] 投稿日:2010/01/29(金) 06:21:03 ID:bpiaAf1I
19 名前:怒れる瞳 [sage] 投稿日:2010/01/29(金) 06:21:33 ID:bpiaAf1I

闇の欠片事件……奇妙な一夜であった。
かつての自分。かつての家族。かつての親友。いろいろなかつてとまみえた不思議な時間。
あるいは今の幸せを噛みしめて。あるいは過去を見つめ直し。あるいは未来をさらに深く想い。
事件解決に参加した誰の心にも強い影響を与えた日。

そして、さらに新たな脅威と出会った時間。
星光の殲滅者。
雷刃の襲撃者。
闇統べる王。

結局、破壊と禍いを振りまくマテリアルは阻止され無事、街に平穏は取り戻った。



その日、はやてはまったりと二人でお茶をしていた。

ザフィーラとリインはリンディの所に出向いて事件の後処理の手伝い。
シャマルは買い物。シグナムは近所の剣道場に顔を出しており、ヴォルケンリッターで今家にいるのはヴィータだけだ。
そのヴィータも少々具合がよろしくなくて眠っている。

「大変でしたね」
「うん、大変やった」

お茶すすってはやてがほっこり。
つい先日、リインフォースとともに裏技使った際の気迫はこの少女からは垣間見えまい。
普通の女の子だ。

「随分とあちこち跳んだのですね」
「フェイトちゃんやシグナムたち、違う次元世界まで足運んでなぁ」
「そもそも騎士たちはいろんな次元世界で蒐集活動をしていましたから」
「せやねん。元をただせば私のためやと思うと……複雑や」
「結果を見れば現在、全員が欠けることなく集っています」
「う〜ん、本当の本当に全員がそろってるってわけでもないねんけど…ま、素直に現状を喜んでるよ」
「はて、あとどなたが残っていましたか?」
「ごめんな…って、謝っときながら突き放した子」
「あぁ、防衛プログラム――闇の書の闇、ですか」
「今回の事件を振り返ると……いや、闇の書事件最終局面を振り返るとな、アルカンシェルで吹き飛ばしたあの子が「おいてかないで」って言ってるように思えてきたんや…」
「考えすぎです」
「考えすぎかなぁ…」
「しょせんあれはただの歪みですから」
「でもなぁ…なんていうか、こう、ザフィーラやユーノくん、アルフがカットした攻撃が、今になると私たちに手をのばしてたようにしか、思えへんねん…」
「…貴方がそう解釈するなら、口をはさみませんがね」

ずず、と茶をすする音が二人分。

「今日、ご飯食べていく?」
「厄介でないなら」
「人数は多ければ多いほどええんやよ。お料理はできる?」
「いえ、まったく。戦闘だけですね」
「う〜ん、うちに来る子はみんなそろって戦士やね」
「全員元をただせば闇の書から来ていますので」
「炊事洗濯裁縫も蒐集できればよかったのに」
「今、湖の騎士がたしなんでいるのでしょう?」
「え〜っと…まぁ、その……せやなぁ…」

こぽこぽこぽ。
茶を注ぐ音が静かに響く。

「やってみいひん、お料理?」
「私がですか?」
「そう」
「遠慮しましょう」
「楽しいのに」
「私は非生産的な人格のようですから」
「じゃあ性格ちょっとずつ直そう。まずはお料理からや」
「プログラム書き換えてください」
「無理言うなぁ」
「無理を通して道理を引っ込めたくせに」
「せやけどそれはただの奇跡や」
「奇跡なんてありませんよ。全て起こるべくして起きた事です」
「みんな頑張ったもんね。報われへんのは間違ってる」
「先日、私達は報われませんでしたが?」
「報われずして報われへんかったわけや」
「まぁ、もう構いませんが」
「お、ちょっとは生産的な考え方になってきた?」
「いえ、別に」
「ドライやなぁ」

まったりとした午後であった。
しかしそんな気だるげな静けさもひとつのアラートで乱れる事になる。

「はいはいリイン?」

ホログラムウィンドウを開けばリインフォースから通信がつながった。

『主、大変ですマテリアルは全員消滅していません』
「うん、知っとる」
『?』
「ほら」

ちょっとアングル変えてやると、お茶をすすってる星光の殲滅者がリインの目に映る。
祝福の風が悲鳴を上げてしまいました。



「で、なんでここにいるんだてめぇ?」

ヴィータがメンチ切るのを涼しげにかわし、マテリアルSはお茶をもう一服。
リインからの緊急連絡で跳び起きたヴィータはダイニングにいた二人を見て絶句した。
マテリアルSとはやてがお茶すすっとる。
他のメンバーも急遽帰還しているらしいがまずはヴィータが先制攻撃を仕掛けているところだ。

一応、はやてもいるがフォローするより本人どうしで話した方がよかろうと黙ってお茶すすってる。

「いけませんか、私がいて」
「駄目に決まってんだろ。ブッ叩いて消えたろ、てめーらは」
「貴方達が叩いたのはしょせん写し見です」
「本体があるってのかよ」
「私というプログラムがとある魔導書に断章として編集されています。それが本体です」
「どこにある?」
「さぁ」
「ざけんな!」
「ふざけていませんよ。本当に分からないのです」
「どういう事だ」
「現在その魔導書を所有しているのはマテリアルDです。そしてマテリアルDの所在を私は知らない」

闇の欠片事件最終局面。
裏技を用いたリインフォースの活躍でマテリアルDを仕留めたが……その手に持っていた魔導書はノータッチだったようだ。
それが元で再びマテリアルは再構成されたようである。

ちなみにマテリアルLさんはすでにシグナムに捕縛されてます。
公園で子供たち集めて魔法使って格好つけてる所、通りかかったシグナムさんにぶん殴られました。

「嘘言ってんじゃねーだろーな?」
「どうでしょう」
「ざけんな! ちゃんと言え!」
「貴方は私の証言を信用できない。私は私の証言を証明できない。きちんと申し上げてもこれでは納得いただけませんでしょう」
「チッ…それで、じゃあいったい何の目的があってここに来た」
「申し上げて信じていただけますか?」
「うっせー! 言えったら言えよ!」

少なくとも、破壊や禍いといった物騒なものではなさそうだ。
紛いなりにも一時間近くはやてと一緒に大人しく茶を飲んでいたのだから。

「目的…目的ですか…」

ふっと、マテリアルSにいくらか柔らかさが差す。少女らしさとでも言うか、無表情に固まっていた顔が微笑するのだ。
がちゃ、と玄関が開く音がした。どたどたとすっ飛んできたのはリインフォースとザフィーラ、それにクロノだ。
マテリアルSの存在に八神家に駆けつけたのだがみんな焦燥一色である。
ザフィーラなんてすでに人間形態。深刻さが如実に分かる事態である。

「我が主、ご無事で!?」
「主!」
「はやて、大丈夫か」
「大丈夫やよ」

ゆらりとマテリアルSが立ち上がる。はやて以外が全員身構えた。クロノとヴィータはデバイスまですでに顕現。

「目的は」

ザフィーラの前に立つ。切なげな瞳が警戒するザフィーラを見上げる。

「目的は、貴方です闇の書の守護獣」

ヴィータがグラーフアイゼン取り落とした。

「貴方を想うと胸が切なく苦しい。こんな気持ちは知りません。教えてください闇の書の守護獣」

訝しげに見下ろすザフィーラの横でクロノがあんぐり口を開けた。

「先日、貴方と対峙してからずっとこうなのです。貴方の事を考えると心がかき乱れる…」

目を見開いたザフィーラが、その手がとられる。
マテリアルSの両手がザフィーラの手を包みぎゅっと握りしめた。

「ですから――ですから闇の書の守護獣」

艶やかなマテリアルSの唇が震える。言おうか言うまいかと惑うような弱い声。
これが本当になのはと死闘を繰り広げた殲滅者かと思うほどもじもじ恥じらっていた。
桜色に上気した頬にザフィーラの手を導き触れさせる。
微笑んだ。

「もう一度殺し合いをいたしましょう」
「あれ!?」

はやてが思ってた進路と違い始めてる。
クロノも「好きです」につながるとばかり思ってた。

「お前、それ恋なんじゃねーのか?」

マテリアルSが眉根を寄せた。

「恋? 恋とはなんです?」
「今お前がなってる感じだ」
「どういう感じですか?」
「だからそいつの事考えると胸とか頭が熱くなって切なくなって苦しくなって会いたくなるんだよ」
「まさに私です」
「恋じゃねーか」
「そういう事らしいです」
「………………ああ」

ザフィーラ複雑そうな顔。

「ですからもう一度殺し合いをいたしましょう」
「なんでや!?」
「いいだろう」
「よくねぇ、了解すんなザフィーラ!」
「駄目や駄目や! なんで恋する相手を殺そうとするん!?」
「いけませんか?」
「駄目!」
「なぜ?」
「好きならずっと一緒にいたいと思えよ」
「ですから、一緒にいようと思ったのですが」
「一緒に殺し合ってどうするんだ」
「え…? ですから殺し合うという事は一緒にいるという事になるのではありませんか」
「だからそれじゃ終わった後どっちかいなくなってるじゃねーか!」
「ですから終わるまで一緒にいられます」
「だーかーらー!」

やいのやいの。やいのやいの。
一般的な常識をどうにか叩き込もうとマテリアルS相手に図を交えての説明がこの後、二時間に渡って繰り広げられたという。
その甲斐むなしく、結局最後までマテリアルSは納得した表情をしなかったという。
埒が明かないのでマテリアルSは「自分で勉強してきます」と言って飛んで行ってその場は収まったという。
クロノがとっ捕まえようと追いかけたがすげぇスピードだった。恋する乙女は速いのだ。

「?」

↑終始よく分かっていなかったリインさん。



さてその数日後。
宵の口も過ぎた頃合い、満月の下、人の姿のザフィーラは鍛錬を積んでいた。
闇の書事件における己の不甲斐なさから起こした日課である。
割と高町家の修行風景を目撃するがたまに人間の動きじゃない。
あいさつとか爽やかにしてくるけど人を殺せる動きしてる。
それに触発され、ザフィーラはさらに努めようと奮い立つのだ。

護る者のために。
そう鍛錬を続けるザフィーラだが、結局10年後、肝心なところで聖王をげふんげふんされるので彼の頑張りが切ない。

「む」

夜の山。
ザフィーラに立ちふさがる小さな影。

「勉強してきました」

マテリアルSであった。
威風堂々。無表情はいつも通りだが、しかし違う。以前の彼女とは違っている。
知らなかった世界を知りつくした女の顔である。

「何を勉強してきた?」
「抱いて」
「……」

予習しすぎてきたらしい。
ザフィーラがマジでどう返そうか頭抱えてるとマテリアルSの両手がスカートの両端をつまむ。
ゆっくりとたくしあげていれば花園が見えるまさにその寸前で止まった。
少女特有の細いが健康的な足がふともも丸出しでザフィーラにさらされる。
マテリアルSはしたり顔である。正直反応に困ってると、

「抱いてくれなければ再び血と怨嗟を振りまくために暴れます」

ロングレンジパワーな脅迫であった。ザフィーラもオートガード持ってるがシールドブレイカーなマテリアルSの言葉に歯を噛む。

「クッ…仕方ない、血と怨嗟を振りまかせないためにも俺はお前を抱かねばならんのか…あぁ、悔しい。クソッ、後手に回った。しかし仕方ない、これは抱かなきゃ仕方ない。あー、本当は抱きたくないけど街の人たちのためだ!」

漢の決断であった。ザフィーラのこの苦渋の選択はまさに守護する者の鑑。

マテリアルSが艶然と笑んだ。冷たい少女の気配に妖しさが灯る。
スカートが全てまくりあげられる。下着はなかった。ふっくらとした恥丘に筋が一本。
ザフィーラの鋭い嗅覚はすでにそこから発せられる酸くも甘い匂いをかぎ取る。

「弄んでいただけますか?」

ひざまずくようにザフィーラがマテリアルSの股に顔を突っ込んだ。

「ん…」

柔らかく食むようにザフィーラがその口に恥丘を含む。甘くほぐすように歯が秘所全体を刺激してきた。
それから獣の舌が筋をなぞるように蠢く。

「お…い゛…ん…」

マテリアルSが零れる喘ぎを両手で止めようとする。スカートがふわりとザフィーラを包む込んだ。
狼の視界はほぼ闇黒。密着した今、問題なかった。
大陰唇から小陰唇へ、ザフィーラの舌は徐々に外から内へと犯してくる。
乱暴さはなく、限りなく優しい舐め方だった。むずがゆく痺れるような波がマテリアルSを何度も何度も震えさせる。

「ひ…ぃ……い゛い゛…あぁ……あ…ひ…ぁ」

必死で口を抑えるが嬌声は留まらず漏れていく。
ぬるり、と舌が濡れそぼる膣内へと侵入するに当たり、がくがくと足が笑って立っていられなくなった。
尻をがっしりと掴まれた。ザフィーラの手。固定された。それで自分の足で立たずに支えられたが、そこから舌が荒っぽくなる。
膣内を出たり入ったりするたび、マテリアルSは息が乱れてとろけてしまう。
ず、とザフィーラがわざと音を立てて愛液を嚥下する。

「はひ……ぁ…ん…」

舌が抜かれた。一息つく。
と、想った瞬間、強烈な快感。
陰核。ざらりと強めに舐められた。

「んぎひいいいい…!」

何度も何度も、舌で転がされる。背をのけぞって反射的に逃げようとしたがザフィーラの手はマテリアルSを離さない。
固定されたまま女の弱い部分を執拗にねぶられる。足を閉じたり開いたりとばつくがザフィーラの動きに変化を与えられない。
こすられるように。つつかれるように。なでられるように。吸われて、弾かれ、充血した陰核が舌に蹂躙される。

「お゛お゛お゛お゛お゛ろ゛じで…! や゛め゛…! も、や゛め゛…! いぎいいいぃ!」

スカートごしにザフィーラの頭にしがみつく。涎もぬぐえず懇願するが一切舌は緩まらず陰核を左右から交互に舐め転がされる。
頭がおかしくなりそうなほど暗い夜が真っ白になる。そんな視界がさらにスパークする。
膣内に無骨で固い物が挿しこまれた。ザフィーラの指。一本だけ。
舌よりも滑らかさのない指はマテリアルSの膣内で引っかかる感触を残しながらゆっくり出し入れされる。
挿される。抜かれる。挿される。抜かれる。挿される。抜かれる。挿される。抜かれる。挿される。抜かれる。
ある所で挿された際、ざり、とかきまぜられた。意識が飛んだ。
痙攣と弛緩。陰核を甘噛みされた痛みで意識が戻る。

「な゛に゛!? い゛ま゛の゛な゛に゛!? い゛ま゛の゛や゛め゛て゛! い゛ま゛の゛や゛だ! や゛だ! や゛だぁぁ……!」

また指がマテリアルSの弱点をこすりあげる。同時に舌が陰核をしごきあげる。

「あ゛ーーーーー!! ぎーーーあ゛ーーーー!! うあ゛あ゛あ゛あ゛! い゛い゛ーーー!!」

涙を流しながらマテリアルSが悲鳴を上げる。気持ちいい。
夢のような浮遊感と痛みのような快感でマテリアルSは体の芯から指先まで張り詰める。
漂流者が灌木にしがみつくようにザフィーラの頭を抱きしめては、痙攣を繰り返した。
弛緩した体の各所からは汁が漏れ、涙や鼻水、涎で顔が汚れて小水が止まらない。
ザフィーラは顔面に小水を浴びる事になったが構わずマテリアルSの秘書を犯しぬく。

やがて、ザフィーラの顔が股から離れればマテリアルSはぐったりと地に寝転がって死んだようになる。
ひゅーひゅーと乱れた呼吸をしながら焦点の合わぬ目で夜空を見ていた。

「すでに貫通していたのか」
「……………じぶんで、やぶりました…」
「痛かったろうに」
「……あなたに……よろこんで…ほしかった」
「馬鹿者…」

マテリアルSの手が、ぴくりと動く。それだけで、自分を探していると察したザフィーラはその手を握ってやった。
涙や涎でくちゃくちゃになりながら色気と妖艶さばかりが際立つ顔に、ほんの少しだけ安らかさが滲む。

「……いれてください」
「もう少し休め」
「…あなたがほしい……」
「………分かった」

まるでとどめをさしてくれ、と言っているようだった。ザフィーラに屈服したいと言っている。
マテリアルSを、抱き上げた。

その時。

「大丈夫ですか! 誰かいませんか!」
「「あ」」

マテリアルSの悲鳴を聞きつけ、修行中の高町家の父兄姉が駆け付けた。
びしりと五人が固まった。
幼女に性的な暴行加えたマッチョを補足した古流武術家たちの図でしか説明はつくまい。
しかもその幼女が可愛い可愛い末っ子の姿形で、マッチョは友人宅のペットである。すでにリンディより魔法の存在を明かされた高町家が、ザフィーラやアルフの紹介をきちんと受けていたのが運のつき。

まず父親が抜刀した。それを皮切りに、弟子ふたりも各々得物を夜の空気にさらす。

「……………………待て、話せば 「「「分かるか!!!」」」

後日ザフィーラは「人間の動きじゃなかった」と語った。


著者:タピオカ

このページへのコメント

シュテル可愛いよシュテル
そして、不憫すぎるぜザッフィー……(´;ω;`)

0
Posted by 切札 2011年09月12日(月) 15:58:26 返信

ザッフィー……(T人T)

0
Posted by 烈風 2010年04月05日(月) 19:22:49 返信

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