[456] 彼女の刻印 sage 2007/12/11(火) 23:58:51 ID:+RTRDfbf
[457] 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/11(火) 23:59:40 ID:+RTRDfbf
[458] 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/12(水) 00:00:30 ID:+RTRDfbf
[459] 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/12(水) 00:01:15 ID:+RTRDfbf
[460] 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/12(水) 00:02:11 ID:+RTRDfbf
[461] 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/12(水) 00:04:32 ID:+RTRDfbf
[462] 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/12(水) 00:05:14 ID:RMQdkh/K
[463] 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/12(水) 00:06:26 ID:RMQdkh/K
[464] 名無しさん@ピンキー sage 2007/12/12(水) 00:07:08 ID:RMQdkh/K

無限書庫。そこは、管理局内でもトップレベルの激務が行なわれている場所である。

しかし中空に浮かびながらその激務をこなす青年……ユーノ・スクライアには、不思議と疲れの色は無かった。

何故ならば、彼は今日の仕事を終えれば明日、明後日と連休に入れるからである。
ついでに言うと、その連休中彼はずっと恋人と一緒に居られるのである。非常召集も無し。そのようにシフトを組む事も出来たし、何より
も人事部の方からも溜まった有給を消費しろとうるさく言われていたので、余程緊急の場合でもなければ自分を呼び出す事はしないであろ
うとの予測もあった。

そしてそれは、彼の恋人にも言えた。普段から仕事を頑張る彼女であったが、ここ最近は頑張りすぎて有給を取る事も少なくなっていた。
そこで今回珍しく連休を取れた彼に合わせ、彼女も有給を取ったのである。

「ふぅ、と。……あれ、もうお昼か。早いなぁ。」
そんな訳で外には出さないが内心張り切って仕事をしていたユーノは、気がつけばお昼になっていた事に軽く驚いた。さて、それじゃあいつ
ものバランス栄養食でもかじるかと司書長室へと向かおうとした彼に、声がかけられた。

「ユーノく─────ん!」

その声に驚いて振り返れば、彼の恋人が輝くような笑顔と共にこちらに近づいてくるのが見えた。
栗色の髪をサイドポニーにし、白い制服を身に纏ったその女性……高町なのはは、無重力の書庫の中をユーノ目掛けて一直線に向かってくる。
その様子に軽く苦笑しつつも、ユーノは彼女を受け止める態勢をとった。程なくして、なのはがユーノの元に辿り着き、そのままぽすん、と
抱きとめられる。

「えへへ、ユーノ君久しぶり!」
そう言って笑顔を向けてくるなのは。恋人同士とはいえそれなりに責任ある立場の二人である。プライベートで逢える時間は少なく、また所
属する部署の違いから仕事でも逢うことは出来ず、この二人が直接顔を合わせたのは実に一週間振りの事であった。

「うん、久しぶりなのは。でも今日はどうしたの? 君は確か今日から休みに入ったんじゃなかった?」
なのはの髪を優しく撫でながらユーノは尋ねた。
そう、なのははユーノより一日多く、今日から休みに入っていた。ユーノとたっぷり一緒に居られるように、溜まった色々な事を片付けるた
めにそうしたのである。

ユーノに髪を撫でられて気持ち良さそうに目を細めていたなのはであったが、そのユーノの問いに目を開くと言った。
「うん、実はね、どうしても今日中に終わらせなきゃいけない書類仕事があって、それだけを片付けに来たの。それでね、その仕事が午前中
 には終わりそうだったから、ユーノ君と一緒にお昼を食べようと思ってお弁当を作ってきたんだ。」
そう言うとなのはは、手に持っていたバスケットを持ち上げた。そして少し悪戯っぽい顔をしながら言った。

「ふふ、ユーノ君を驚かそうと思っていきなり来ちゃった。どう? 驚いた?」
自分の腕の中で無邪気に笑ってそう言う恋人の顔を見ていたユーノは、自分の頬も緩んでいくのを感じた。
「うん、すごく驚いたよ。それとね……。」
「……それと?」
「凄く嬉しい。ありがとう、なのは。」
そう言ってユーノは軽くなのはを抱きしめた。抱きしめられたなのはは少し驚いた顔をしたが、すぐに幸せそうな笑みを浮かべると、ユーノ
を抱きしめ返した。
ちなみに軽い抱擁なのは、彼なりに周りの目を気にした結果であるが、それでも十分周囲にとってはお腹いっぱい、砂糖特盛りなレベルであ
った。

「あー、そこのバカップル。何でもいいからとっとと司書長室へ行っとくれよ。見てるこっちの身にもなって欲しいもんだねぇまったく。」
そんな二人にアルフが呆れたような、半分諦めたような声で言った。そう言われた二人は流石に気まずくなり、顔を赤くしながら司書長室へ
と向かおうとした。

しかし、ユーノの肩をアルフががしり、と掴んだ。何だろう? と思ったユーノの耳に口を近づけ、アルフはこう囁いた。
「まぁゆっくりしてくるといいよ司書長室で。二人きりで逢うのも久しぶりだろう? ちょっとくらい遅くなってもいいから、たっぷりと欲
 救不満を解消してきな♪」

そう言われたユーノの耳が、かああと燃え上がる。思わず反論しようとしたユーノの唇に人差し指を当てると、アルフはウインクしながら言
った。
「さっき見せ付けられたお返しさ♪ さあさ、恋人が待ってるんだからさっさと行った行った!」
言うだけ言うとアルフはユーノを司書長室へと押しやった。その態度に苦笑しながらも、ユーノは恋人が待つ司書長室へと向かった。

「どうしたのユーノ君? 顔が赤いよ?」
「い、いや何でもないよ・・・・・・。それよりお腹空いたから、早くなのはのお弁当を食べたいな。」
顔が赤いのを紛らわすのを半分、早く食べたいという本音を半分入れてユーノは言った。なのはは笑顔で頷くと、バスケットの中から弁当を取
りだし、机の上に並べ始めた。



「ふぅ……! いやぁ食べた食べた! やっぱりなのはの手料理は美味しいや! ご馳走様でした!」
「はい、おそまつさまでした。でもやっぱりユーノ君にそう言ってもらえると嬉しいな。」
なのはは笑顔でそう言いながら弁当を片付け始めた。一方ユーノは片づけをなのはに任せ、自分の椅子にもたれかかった。
「ふぅ……。」
恋人と共に美味しい食事をした所為で気が緩んだのだろうか。午前中の時に比べ、ユーノは自身の体に残る疲れを自覚した。
その様子を見たなのはは弁当を片付け終えると、そっとユーノの後ろに立った。そして、そのまま後ろからユーノを抱きしめると、彼の髪に
顔を埋めた。

「え? な……のは……?」
突然抱きしめられ、髪に彼女の吐息を感じたユーノは少し驚いた。だが、そんな彼の狼狽を無視するかのようになのはは呟いた。
「ユーノ君……やっぱり無理しちゃってるんだね……。」
その言葉に、ユーノの体はぴくり、と反応した。その後暫く司書長室は沈黙が支配したが、やがてユーノが口を開いた。
「なのは……それは……。それは言わない約束じゃなかったのかい……?」
「ごめん、ユーノ君……。だけど、ユーノ君があまりに辛そうだから、つい……。」

それは、二人の間に交わされた約束であった。
かつてなのはは無理を重ね、大怪我を負った。ユーノはそんな大事に至る事は無かったが、しかし頻繁に過労で倒れていた。
二人は互いを心配し、無理をしないようにお互いに言い続けていた。

だが、互いの状況は一向に改善しなかった。なのはは以前ほどは無理をしなくなったが、それでも受け持った訓練生の練習メニューを夜遅
くまで考えたり、自身の訓練などで、やはり多少は無理をしていた。
ユーノの方も、司書達の数と質が上がっていくにつれて以前ほどの過酷な状況は減ってきていたが、それでも何日も徹夜をしてしまう時が
あった。

そんなこんなでお互いに無理をするなといいつつも、結局無理をしている相手に二人はお互いに腹を立て、一度凄まじいまでの大喧嘩が勃発
した事があったのである。

その時は凄まじかった。なのはの全力全開の砲撃と、ユーノの全力全開の防御魔法とバインドが炸裂しぶつかり合う様はまるで夏の夜空に咲
く花火のようであった。喧嘩の場所となった訓練室はもちろん大破。いつもは訓練室を壊さないように結界を張り、模擬戦の最中であっても
その事に気を配るユーノが、完全に己となのはの戦いに集中したのもその一因と言える。

その後、お互いに全力でぶつかりあった二人はあっさりと仲直りした。それとともに、ある事が二人の間に取り決められた。
それは、「無理してるんじゃない?」「無理をしないで」といった類の言葉を相手にかけない事であった。よくよく考えて、二人の立場で無
理をするなと言ってもそれこそ無理なのだ。ならば、出来ない事を言って相手を困らせたり、言う事を聞いてくれないと自分が嫌な思いをす
るような事をわざわざ言う必要は無い。それよりも、その分相手を気遣って色々してあげた方が余程いい。なのはならば今回のように食事を
作ったり。ユーノならば、書類作成やデータ編集を手伝ってあげたり。とにかく、余計な事を言うよりも相手の負担を軽減させるように、お
互いが自分に出来ることをしようと約束したのだ。

だのに、なのははユーノに「無理をしている」と言った。それが意味する所は……。
(僕はそれほど疲れている……少なくとも、なのはにはそう見えるってことか……。)
ユーノは内心で溜息をついた。恋人にここまで心配をかけてしまう自分に、少し腹が立った。

「なのは。」
そう呼びかけると、彼女の体はびくり、と震えた。もしかすると、約束を破った事で怒られると思ったのかもしれない。
ユーノはそうではない事を示すために、彼女のサイドポニーにしてある髪を取ると、自分の顔の前まで持っていき、そのまま口付けた。
「あっ……。」
ユーノが自分の髪にキスをした感触に、なのはは身を震わせ、思わず声を漏らしてしまう。
ユーノはそのままなのはの髪を優しげに撫でながら、静かに言い始めた。

「ありがとう、なのは。僕の事を心配してくれて。」
そのユーノの言葉に、なのはは驚いて言った。
「そ、そんな……。私は、ユーノ君との約束を破っちゃって……。」
「うん。だけど、それは僕の事を本当に大事に、大切に想ってくれているからだよね?」
「……うん。それは、確かにそうだけど……。」
なおも言いよどむ彼女の髪に、ユーノは再び口付けを落とした。まるで、その行為によって自分の想いを伝えるかのように。

「確かに君は約束を破ったけれど、でも僕は嬉しいんだ。約束を破ってまで、君は僕を心配してくれた。それに、ちゃんとお弁当を持って
 きて、僕を助けてくれたじゃないか。だから……約束を破った事で、君を責めるつもりは無いし、君を嫌いになる事も無い。むしろ、惚
 れ直したよ。だから、もう一度言うね。ありがとう、なのは。」
なのはは暫く無言であったが、やがて小さく「……うん。」と呟くと、ユーノをきつく抱きしめた。ユーノは微笑みながら、なのはの髪を
撫で、されるがままになっていた。



だが、程なくしてユーノはなのはの異変に気がついた。彼の髪にかかる彼女の吐息が随分と荒くなっていたのである。
「なのは!? どうしたの!?」
何か体調が悪くなったのかと思ったユーノは立ち上がると、彼女を正面から見た。
「ゆ……のくん……。」
だがそうして見た彼女の顔は、体調が悪い事を示してはいなかった。確かに瞳は熱っぽく潤み、頬は真っ赤で吐息も荒いが、これはむしろ
……。

「なのは……もしかして……。」
ユーノの遠慮がちな問いに、なのははこくんと頷いた。
「うん……何か、火がついちゃったみたい……。」
「な、何でいきなり……?」
恋人がいきなり欲情してしまった事にユーノが軽く困惑していると、なのはがユーノをぎゅっと抱きしめながら言った。
「ユーノ君が悪いんだよ……? 前にしたのだって、もう結構前なのに……。そんな時にさっきみたいな事を言われたり、髪にキスされたり
 したら、もう駄目になっちゃうよ……。久しぶりに嗅いだユーノ君の匂いだって凄く効いたのに……。だからユーノ君……。」

「……抱いて……?」

上目遣いにそう言われたユーノの脳裏には、様々なことが駆け巡った。
「司書長室で!?」とか「今昼休みなのに!?」とか「バレたらどうすんの!?」とか。
だがユーノはそれらの事を全て頭から追いやった。彼とて男である。愛しい恋人からせがまれたのだ。それに応えねば男が廃るというもので
ある。
彼はなのはに頷いて応えると、彼女の唇を奪った。なのはは嬉しそうに微笑むと、腕をユーノの首に回し、目を閉じた。暫く司書長室には、
二人の口から発せられる水音だけがしていた。

「ユ、ユーノ君……。本当にこんな格好でしなきゃダメ……?」
「仕方ないじゃない。お昼休みはそんなにたっぷり残っている訳じゃないんだから。」
「そ、それにしたって……うぅー……!」
なのはは顔を真っ赤にしながらデスクに手をついてお尻を突き出していた。その格好だけでも確かに恥ずかしいであろうが、彼女がそう言っ
た原因は、他にもあった。

彼女の上半身は、そのまま制服を着ていた。しかし下半身はと見れば、スカートは腰の辺りまでたくし上げられており、更にその下の物は全
て脱がされていた。ショーツも、ソックスも、靴もである。お陰で彼女の形の良いお尻や、桃色の秘裂まで、全てが丸見えであった。

「こ、こんな格好じゃあ裸になった方がまだマシだよぉっ……!」
そう言いながら、弱弱しくもユーノに非難の視線を向けるなのは。しかしユーノはそんな視線を全く意に介さずに言った。
「そう? なのはも結構満更じゃないのかなぁって僕は思ったんだけど。」
「なっ! そ、そんなこと……!」
「無いって? だったら……。」
ユーノは言葉を切ると、軽くなのはの秘所を撫ぜた。
「……どうしてここはこんなになっちゃってるのかな?」

ユーノの指摘した通り、なのはのそこはもう大洪水とも言える状況であった。前戯を全くしていないにも関わらず、彼女のそこはもう愛液
で溢れきっており、太ももには幾筋も愛液の道が出来ており、足元には既に水溜りが出来ていた。

「ち、違うの! これは違うのぉっ!!」
ユーノに秘所を軽く撫ぜられただけで痺れるような快感が全身を走り言葉を無くしていたなのはであったが、ユーノのその言葉に我に返り、
必死にそれを否定する。しかし。
「違わないよ。なのははこうされるのが好きなのさ。自分でも薄々分かってるんでしょ?」
ユーノの責めは止まらない。触れるか触れないかという絶妙なタッチでなのはのお尻を愛撫しながら彼は言った。
「んくぅっ!! そ、そんな事ないもん! 私はそんな変態さんじゃないもん!!」
臀部から走る快感に身を震わせながらも、なのはは必死に否定する。それを楽しげに見た後、ユーノはなのはの耳元に顔を近づけると、こう
囁いた。
「大丈夫だよ、なのは。僕はそんな変態さんななのはの事も大好きだから。……愛してるから。」
その言葉を聞いた瞬間、なのはの中にあった何かが崩れ落ちた。もう変態でも何でもいい。ただ、ユーノに愛されたい。ユーノを愛してあげ
たいという想いだけが彼女を支配した。

そのなのはの様子を微笑んで見ていたユーノであったが、やがてズボンを脱ぎ、己の剛直を取り出した。実の所、彼自身も限界であったのだ。
彼はコンドームを探そうとしたが、そんな彼になのはは言った。
「……ユーノ君、私、ここ二、三日は大丈夫な日だから……着けなくていいよ。」
「……本当に?」
そう尋ね返すユーノに、なのはは嫣然と微笑んだ。
「うん。だから、いっぱいユーノ君を感じさせて。そして、私の中でいっぱい気持ちよくなってね?」

そんな事を愛する人に笑顔で言われてはもう収まりがつかない。ユーノは己の分身をなのはの秘裂にあてがった。くちゅり、という音がし、
その感触に二人とも身を震わせる。
「……挿れるよ、なのは。」
「うん。きて……ユーノ君。」
なのはの言葉に頷いた彼は、そのまま彼女の中に押し入った。
瞬間。
「ひあああああああああああああああッッッ!!」
なのはは背骨が折れるのではないかというくらい身を反らして全身を震わせると、そのままデスクに突っ伏し、動かなくなった。

「なのは?」
ユーノが呼びかけてみても返事は無い。虚ろな目をしたまま浅い呼吸を繰り返すだけである。
彼は剛直を抜ける寸前までゆっくり引き抜くと、今度は思いっきり腰をなのはの尻に叩き付けた。ぱぁんっ! という小気味良い音が響き渡る。
「ああああああああああああああああああッッッ!!」
その激しい快感に、なのはの意識は忘我の境地から引き戻された。目に意識の光が戻った事を確認したユーノは、ややゆっくりとしたペース
で腰をなのはの尻に打ちつけながら言った。

「駄目だよなのは、一人だけでいっちゃあ。」
「そ、そんな事いったって……! ああ駄目ぇ! そんなに激しくしないで!! 私イッたばっかり……!!」
「仕方ないじゃない。時間があんまり無いんだから。」
そう言いながらユーノは段々とペースを上げ始めた。時間が無いのもそうだが、彼自身も久しぶりのなのはとの情事に、抑えが効かなくなって
いるのもあった。

温かく、柔らかく、時には優しく、時には激しく絡み付いてくるなのはの中を、ユーノは己の凶悪な得物でえぐり続ける。ただ同じように突く
のではなく、ペースを微妙に変えたり、角度や挿入する深さを変えたり。
その度になのはは嬌声を上げ、全身でユーノの行為に対する反応を示してくれる。それがまた愛おしくて、ユーノはなのはへの愛を込めて、
剛直を突き刺した。

「ユーノ君……お願い……ちょっと待って……!」
何度目かの絶頂を迎えた後、なのはは息も絶え絶えに言った。ちなみにユーノはまだ一度も出していない。
「何? どうしたのなのは?」
腰を打ち付けるペースを緩め、ユーノが尋ねた。
「う、ん……。あのね……ユーノ君もそろそろイキそうだよね……? 私、ユーノ君が出す時の顔を見たいの……。そして、私がいく時の
 顔も見て欲しいの……。だから、体位を変えて欲しいなぁって……。」
顔を赤らめ、快感に打ち震えながらもなのははそう言った。ユーノとしても、愛しい恋人の願いに応えるのはやぶさかではなかった。

だが。

「分かったよなのは。じゃあ、お互いの顔が良く見える体位にするね。」
ユーノはそう言って剛直を引き抜いた。なのははその感触に「んっ……」と声を上げてしまう。
「じゃあなのは。しっかり掴まっていてね?」
ユーノはそう言うと、なのはの返事を待たずに体位を変えた。なのはをひっくり返して抱きしめると、そのまま壁際まで移動。壁になのはを
押し付けると、彼女の片足を持ち上げ、そのまま貫いた。

「!?───────!?──────ッッッ!!」
訳が分からないままユーノにいいようにされていたなのはは、彼が自分を貫いた感触に声にならない叫びを上げた。彼の首に腕を回し、必死
に縋り付く。
「どう? これならお互いの顔が良く見えるでしょ?」
ユーノは笑顔でそう言った。片手でなのはの足を持ち上げながら、もう片方の手で器用になのはの制服のボタンを外していく。
「やっ……! ユーノ君、何でこんな……! それに、何で服を脱がすのぉっ……!?」
「うん、実は一度こういう体位を試してみたくってね。服を脱がしているのは、なのはの胸をいじめてあげたいから。なのはは胸を弄られる
 のが大好きだったのに、今日はまだ全然していなかったからさ。忘れていてごめんね?」
そう言う間にユーノはなのはの制服のボタンを外し終え、ブラのホックまで外していた。ひょい、とブラをずらすと、綺麗な桜色をした乳首
が、既にこれ以上無いくらいに自己主張をしているのが見えた。

「いじられるのを待っていたんだね。待たせちゃってごめんね?」
そう言うとユーノは、なのはの乳首を口に含むと、思いっきり吸い上げた。
「はっああ! あああああああああああああああんんん!!」
乳首を吸われる感触に、なのはは思いっきり仰け反った。ユーノは片方の乳首を吸い、舐め、甘噛みし、もう片方の乳首をこねくりまわす。
もちろんその間も腰の律動を止める事は無い。

「ああ! いい! いいようユーノ君!! 凄く気持ち良いよお!!」
涙と唾液を流しながらなのはは歓喜のあまりに泣き叫んだ。そんななのはを見て、ユーノは意地の悪い笑顔を浮かべると言った。
「凄いねなのは。この壁の向こうではみんな真面目に仕事をしているのに、こんなに乱れちゃうんだね。」
その言葉は、官能の波に溺れていたなのはの頭に冷や水を浴びせ、冷静な思考を蘇らせた。
「あ……私……わたし……!」
快感によるものとは別の震えがなのはの身を襲った。ユーノは更に追い討ちをかける。
「一応音が向こうに漏れないようにはしているけどね。……ああでも、ひょっとしたら少しは漏れちゃってるかもね? ちゃんと確認はしてい
 なかったから。」
「!!!」
ユーノのその言葉に、なのはは身を震わせた。自分と彼との秘め事の声が、他人に聞かれていたかもしれない。そう思うと、なのはは恐怖と、
そして……言い知れない高揚感を感じた。それは彼女の体にも現れており……。
「……くっ! なのは、急に凄く締め付けてきたね……!」
ユーノが思わず喘いでしまう程に、彼女の膣は収縮した。
「どう? なのは? どうせだったら聞かせてあげようよ! 僕と君が、いかに愛し合っているのかをさ!!」
腰を動かすペースを上げながらユーノが叫んだ。流石に彼も大分限界が近づいてきており、段々と余裕がなくなってきたようである。
「き……かせ……る……? うん……きかせるのおっ……! わたしとゆーのくんが……どれほどあいしあってるか……みんなにおしえてあげる
 のおおっ!!」
なのははそう叫んだ。もはや、今の彼女には理性は欠片程も残っていない。誰かに情事を見聞きされるのではないかという事も、もはや興奮と
快感を高めるための一因でしかない。そして、それはユーノも同様であった。

「なのは! 愛してるよなのはぁっ!!」
「私もぉっ!! ユーノ君好き!! 大好きぃっ!!」
もはや二人は快感を貪り食らう獣であった。お互いに腰を振り、唇を貪るように吸い合う。唾液が垂れようが、結合部から愛液がたれ落ちて床
に染みを作ろうが、そんな事はもう関係ない。今の二人にはどうでもいいことであった。

「ああああああああああああっ!!」
快感に耐えかねたなのはが、ユーノの首に噛み付く。もちろんある程度の加減はしてあるので痛みは無いが、ユーノを更に昂ぶらせるには十分
な行為であった。

「なのは! 出すよ! 中に沢山出すよ!!」
「うん! 来て! 沢山出して!! 私の中をユーノ君で一杯にしてぇっ!!」
こみ上げる射精感に耐えながらそう言うユーノに、なのはも応える。やがて限界が来たユーノは、一際強く深く腰を打ち付けると同時になのは
にキスをした。そのまま彼女の中に、己の欲望を吐き出す。
「んんんんんんんんんんん!!」
なのはも自分の中に吐き出されたユーノの欲望を感じた。その熱く、凄まじい勢いの射精を受けて、なのはは今日一番の絶頂を迎えた。
やがて射精を終えたユーノが、自身をなのはの中から引き抜いた。それと同時にごぽり、と音を立ててなのはの中から精液と愛液がまじりあった
モノが、こぼれ出た。
「なのは……。」
「ユーノ君……。」
二人は見詰め合うと、どちらからともなく、そっとキスを交わした。



「うわ……何か凄い事になっちゃってるね……。」
「もう……ユーノ君が無茶するから……。」
二人はお互いの身なりを整えていた。床に出来た染みは、それほど目立つ場所ではなかったのでその上に物を置く事で隠蔽。匂いは消臭スプレー
を一本使い切るぐらいに振りまいた。
なのはの中から溢れ出る精液は、彼女が持っていた生理用ナプキンをつける事で解決した。「こうすれば、ユーノ君を感じる事が出来るもん。」
とはにかみながら言う彼女を再び押し倒したい衝動にユーノは駆られたが、それは今夜の楽しみにとっておく事で我慢した。

先に服を着たなのはは、部屋の処理を終えたユーノのシャツを直していた。と、その時。
「あっ……。」
なのはは小さく声を上げると、顔を赤くした。その様子を不思議に思ったユーノが声をかける。
「どうしたのなのは? 何かあった?」
その問いかけに、しばし逡巡していたなのはであったが、やがて笑顔で首を振って答えた。
「ううん、ごめん。何でもないんだ。」
「? そう? ならいいけど……。」
なのはの様子に引っかかりを感じつつも、彼女が何でもないと言うならそれでいいか、とユーノは思った。この後起きる騒動を知らずに。

「じゃあユーノ君。私は先に行くね。仕事が終わったら真っ直ぐ来てね。約束だよ?」
そう言うなのはに、ユーノは笑って答える。
「もちろんだよ。寄り道なんかせずに真っ直ぐ行くさ。」
その言葉に、なのはも安心したような笑顔を浮かべた。
「じゃあユーノ君、また今夜ね。」
「うん、なのは。また今夜。」
そう言って軽くキスを交わすと、なのはは司書長室を出て行った。

「さて、それじゃあもうひと頑張りするとしますか!」
ユーノは顔を両手でぱしんと張ると、司書長室を出て行った。すると、ちょうどアルフと出くわした。彼女はにやにや笑いを浮かべながら
言った。
「ユーノ、随分長い昼休みだったねぇ? なのはも顔を真っ赤にしてさっさと帰っちまうし。きっと随分と激しい昼やすみ……を……。」
だが、何故か楽しげだったアルフの口調は段々とトーンが落ちていき、最後には彼女は顔を赤くして気まずそうに黙り込んだ。
どうしたのだろう? と周りを見れば、他の司書達も同様に気まずそうな顔をしていた。
本当にどうしたのか、状況を飲み込めないでいるユーノに、アルフが黙ってコンパクトを向けてきた。
ちょうどユーノの首の辺りが見えるようにされたコンパクトを覗き込むと、驚くべきものが映っていた。

ユーノの首に、『歯型』がついていたのである。

ユーノははしっ! とその歯型を手で隠した。そして周りを改めて見る。アルフを始め、司書達は全員ユーノからさっと視線を逸らした。
それはまぁそうだろう。キスマークとかならばまだからかいようがあるが、何と言っても歯型である。どんだけ激しいプレイをしてたんだと、
からかう気力も萎えるだろう。実際、かなり激しいプレイをしていた訳であるし。

しかし、何故こんなものがついているのか、ユーノには分からなかった。
いや、心当たりが無いといえば嘘になるが、しかしこんなモノがついていれば、なのはが……
……と、そこまで考えた時に、ユーノの脳裏に閃くものがあった。

─────あっ……!─────
─────ううん、ごめん。何でもないんだ─────

(あの時様子がおかしかったのは……コレを見つけたからか……。)
ユーノは先程なのはの様子がおかしかった理由に気がつき、内心苦笑した。
きっとこれは、彼女なりのささやかな悪戯。そして、彼と、彼の周りに対するメッセージ。

─────ユーノ君は、私のものなんだから─────

そんななのはの声が聞こえたような気がして、ユーノは苦笑した。
(……いいさ。たまにはこんなのも。少し恥ずかしいけれど、でも僕がなのはのものであることは確かな事だしね……。)
そう腹を括ったユーノは、首筋から手を離し、その歯形を見せ付けるかのように堂々と働き始めた。
その様子に、気まずそうな顔をしていたアルフ達も苦笑を浮かべると、それぞれの仕事を再開した。

(……もっとも、なのはが僕のものである事も……なのはにはまたきっちり教えてあげないとね……。)
検索魔法を展開しながら、ユーノはそんな事を考えていた。



この後、連休中なのははユーノにそれはもうこの世のものとは思えない程たっぷりと快感を与えられることとなり、足腰が立たずに連休を
延長する羽目になるのだが、それかまた別のお話。


著者:34スレ543

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