524 名前:部隊長補佐と彼の飼い犬[sage] 投稿日:2008/11/03(月) 22:27:09 ID:5jNfiQmt
525 名前:部隊長補佐と彼の飼い犬[sage] 投稿日:2008/11/03(月) 22:28:45 ID:5jNfiQmt
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532 名前:部隊長補佐と彼の飼い犬[sage] 投稿日:2008/11/03(月) 22:38:45 ID:5jNfiQmt

部隊長補佐と彼の飼い犬


「んぅぅ……はぁっ!!」


 くぐもった甘い女の喘ぎ声が壁に反射して木霊する。
 場所は陸士108部隊隊舎内部の男子用トイレの個室、夕暮れとは言えどいつ人が来るやも知れぬそんな場所で淫靡な歌声が響いていた。
 声を上げてよがり悶えるのは青紫の長く美しい髪を振り乱す美少女、ギンガ・ナカジマ。
 そして、ギンガに淫らなる責めを行うのはメガネの底に嗜虐的な瞳を隠した青年、グリフィス・ロウラン。
 グリフィスは後ろからギンガを抱きしめながら、耳たぶやうなじに舌を這わせ、乳房を揉みしだき、スカートの中に手を挿し入れて秘所を嬲る。
 制服越しに力を込めて掴まれた豊かな乳房が形を変える度に、ストッキングと下着越しに淫核を突かれる度に、ギンガは身体を震わせて甘く心地良い嬌声を奏でて歌った。
 そしてうなじに這う舌が耳たぶに移り、軽く歯が立てられた刹那、少女の身体は軽く跳ねる。


「ひゃぁっ!」


 敏感な箇所への度重なる愛撫に、蕩けるような絶頂間が訪れて脳髄に浸透して行く。
 絶頂に達した少女のしなやかな肢体は小刻みに震え、淫蕩な表情を称えた顔は艶めいた媚態を呈した。
 だらしなく垂れた唾液で濡れ光る唇からはただ甘く荒い吐息だけが漏れる。
 その吐息が吐かれる度に、個室の中の温度が発情した少女の体温と共にどんどん上がっていく気がした。


「はぁ……はぁ……」
「今日は随分と早くイったね。そんなに待ち切れなかった?」
「だ、だって……久しぶりだからぁ」


 意地悪そうな笑みを浮かべたグリフィスに、ギンガは甘えた媚を含んだ瞳で少し恨めしそうに彼を見た。
 彼と身体を重ねる内にすっかり調教され快楽を嫌と言うほど覚え込まされた身体は、さながら甘く熟れ切った果実のように雌の快楽に蕩けている。
 普段の静かで理知的な姿とは程遠いギンガのこの淫らではしたない姿に、彼女をここまで堕とした青年は腹の底のどす黒さを滲ませた笑みを浮かべた。
 何人もの美女・美少女をその毒牙と魔手により奈落へと堕とした彼だが、ここまで淫らで被虐的な雌(おんな)はそういない。
 自然とグリフィスの顔も普段の優男然としたものから本性を表して行く。


「今日は色々と“オモチャ”も用意してあるけど、まずはこのままここで一回しようか?」


 鋭い犬歯を剥き出しにしてグリフィスは獰猛な笑みを見せつけると、そう質問する。
 彼の股間はズボン越しに分かるくらい激しく怒張していた。
 その下に隠された凶器の凄まじさを思い起こし、ギンガの口元に淫靡で妖艶な笑みが浮かぶ。


「はい……もう待ちきれないです……こ、ここでお願いします」


 ギンガはそう言うと、スカートをたくし上げ穿いていた下着をパンストごと軽くずり下ろして彼に向かって尻を突き出した。
 蜜壷は既に果汁を溢れさせて濡れており、脱いだ下着とストッキングと糸を引いている程だ。
 そして、淫欲の入り口は早く雄の蹂躙が欲しいとでも言っているかのように媚肉をヒクつかせている。
 蒸れた汗と愛蜜が混じりあい、芳しい発情した雌の香りを漂わせる様はさながら虫を引き寄せる食虫花の如く男を誘う。
 グリフィスは目の前の雌(おんな)の見せる淫靡な姿に黒く笑みで口元を歪めると、ファスナーを下ろして硬くいきり立った肉棒を取り出した。


 湯気が立ちそうな程に熱く、鉄のように硬く、そして色白な彼の一部とは思えぬほどに赤黒い巨大な肉の槍が姿を現す。
 だが、グロテスクと形容して余りある異形の肉根を見てギンガの胸に訪れたのは嫌悪ではなく歓喜。
 待ち焦がれた快楽の訪れに、少女の胸の鼓動が高まる。


「それじゃあ、お望み通りここでしてあげるよ」


 グリフィスはそう言うと、むっちりとして肉付きの良い豊満なギンガの尻を掴み、己の肉棒の先端をびしょ濡れになっていた彼女の蜜壷に向ける。
 そしてゆっくりと近づけていく、静かにゆっくりと少しずつ、巨大な肉の凶器が少女の淫穴と距離を縮めて行った。
 そして、愛液で濡れそぼる粘膜に亀頭が触れる寸前、性器越しに互いの体温を感じる程に近づいた刹那……


 グリフィスは一気に腰を突き出した。


 今まで触れるか否か、という距離にあった肉根が数瞬の間に少女の体内深くに埋没する。
 反り返った亀頭と太い竿が膣肉の粘膜を抉るように突き進み、あっという間に最奥の子宮口まで届いて凄まじい打撃を叩き込んだ。
 そして、衝撃が遥か上の内臓まで達する程の力と共に、脳が根こそぎ焼け付いてしまいそうな程の凄まじい快楽がギンガを襲う。
 背筋を強烈な甘い電撃が駆け上ったかと思えば、目の前が一瞬真っ白に染まる。
 迎えた絶頂の快楽に媚肉は締まり、背が折れそうなくらいに反り返ってしなやかな肢体が踊った。
 あまりの快感に喘ぎ声を叫ぶことも出来ず、少女の口は丘に上がった魚のようにパクパクと開いてはだらしなく口元を唾液で汚していく。


「ぅああぁぁ……はぁぁ」


 一瞬で天上まで登り詰めた反動でギンガは眼の焦点も合わず、ただ虚ろな瞳で声にもならぬ声を漏らす。
 そんな彼女の様子にグリフィスは軽く腰を動かすと共に、耳元で聴覚を嬲るように囁きかけた。


「ひゃぁっ!」
「ああ、もしかしてもうイった?」
「あぁぁ……い、今動かないで……ください……はぅんっ! イったばかりで敏感に……」


 絶頂に達したばかりの感覚の鋭敏化した身体に更なる快楽を刻み込まれ、ギンガは息苦しさすら覚えて必死に彼に許しを請う。
 しかし、それで返ってくるのは肉棒による強烈な突きと嗜虐の愉悦に浸ったどす黒い笑み。
 それもそうだ、完全に嗜虐のスイッチが入った彼がギンガの懇願で止まってくれる訳が無い。
 むしろギンガの哀願がその唇から零れる度に責めは激しくなって行く。
 蜜で溢れる淫穴に暴力的な肉棒の蹂躙が行われ、グチャグチャとした粘着質な音を奏でながら媚肉を貪る。
 様々な角度から力加減を変則的に変えた突きがもたらす快楽が背筋から脳天まで駆け抜ける甘い衝撃に、ギンガの身体は面白いくらい踊った。
 蜜壷の腹側天井を擦りあげられればくぐもった声を我慢しながら髪を振り乱した、肉棒の先端が子宮口付近を突き上げればしなやかな背筋がのけ反る。
 襲い掛かる圧倒的な快楽に、少女の唇から抑え切れなくなった甲高い嬌声が漏れた。


「はぁあっ!! ひぃいっ! ひゃぅんっ!!」


 トイレどころか外の廊下まで響き渡りそうな程の大きな喘ぎ声が溢れ出し、耳に甘い残響を残す。
 ギンガは必死に声を抑えようとするが、膣内を掻き乱しては的確に性感帯を刺激する肉棒の快楽にそれは叶わない。
 さらに乳房とうなじに愛撫が開始されればなおさらだ。
 豊かに実った胸の果実がグリフィスの手で掴まれ、制服越しに激しく揉みしだかれる。



 ぐにぐにと柔らかい乳肉の形が変わり、服の上からも正確に乳頭を摘まれて甘い快楽を生み出す。
 長く美しい青い髪に顔を寄せたかと思えば、グリフィスは芳しいその香りをしばし堪能しつつ白くしなやかな彼女のうなじに狙いを定めた。
 掻き分けた髪の合間から覗くそこに舌を這わせ、時に軽く甘噛みして愛撫を行う。
 無論、腰を動かして蜜壷を貪るのも忘れない。

 そのあまりにも女体の性感帯を熟知した責めに、ギンガは先ほど達したばかりだというのに早くも次の波が近づいているのを感じた。
 意識さえ失いそうな快楽の濁流、しかしまだグリフィスは一度も精を吐き出していない。
 この先彼にどれだけ責め立てられ、泥沼の愛欲の中に沈められるか……


(きっと……わたし……たくさんたくさんいぢめられるんだ……やだぁ……すっごくうれしいぃ♪)


 それを考えるだけでギンガは受虐の悦びにさらに下腹部が熱くなるのを感じた。
 激しい情交でむせ返るような暑さと男女の契る濃密な性臭とが交じり合った中で、少女は自分が完全に彼の所有物になった事を痛感する。
 それに嫌悪感なんて欠片もありはしない。
 むしろその逆、彼に従属し単なる一匹の雌犬奴隷として扱われる事が心の底から嬉しくて堪らなかった。
 もっと快楽と言う名の暴力で苛めて欲しい、雌犬と罵られて蔑まれたい、単なる性欲処理の道具として扱われたい。
 グリフィスの手により育てられ、既に満開に咲き誇る被虐の花は少女の中で狂い咲いていた。
 彼から与えられるものは苦痛も恥辱も何もかも、全てはただ快楽でしかない。


「やぁぁ……また……またイくぅ……ひゃはぁっ!……イきますぅ!」


 数々の淫行で養われた膣内の性感帯を肉棒の呵責な責めで執拗に刺激され、再び迫り来る絶頂の高みにギンガはよがる。
 服の上から転がされる乳頭とうなじに這う舌の愛撫と相まって、もうそれは直ぐそこまで来ていた。
 突き上げる肉棒の一突き一突きに、あとどれだけで自分が絶頂に達するかが分かるくらいだった。
 しなやかに反り返る背筋を快楽の甘い電撃が駆け上り、脳髄を桃色に蕩かしていく。
 早くそこに辿り着きたくて、ギンガはグリフィスの腰の律動に合わせて自分も腰を振る。
 二人の性器が互いに絶頂を求めて淫らに蠢き合い、粘着質な水音と少女の嬌声とが混じった凄まじく淫蕩な狂想曲を紡ぎだしていった。


 そんな時だった、突如としてけたたましいコール音が鳴り響いたのは。 


 音源はギンガの制服のポケットの中にある通信用端末。
 コール音の種類から任務や仕事の類で無い事が分かる。ギンガはこれに表情を快楽ではなく煩わしさで歪ませた。
 せっかくもう少しで絶頂に至れるのだから、こんなもの無視して早く達したい。
 ギンガはコール音を鳴り散らす端末を無視して腰を振ろうとしたが、そこでグリフィスの手が乳房から離れて彼女の身体を這った。
 向かう先は上着のポケットの中、するりと手を滑らせてコール音を響かせている通信端末を取り出す。
 それと同時にギンガを絶頂へと導いていた責めも一気に動きが落ちる。
 与えられていた無上の快楽が弱まり、少女の美貌に不満の色が浮かんだ。


「んぅ……グリフィスさん……やめないでください……もうすこし……もうすこしでイけそうなんです」
「それはそうだけどさギンガ、可愛い妹からの連絡を反故にして良いの?」


 愛欲に餓えた切なそうな眼と声でねだるギンガだったが、そんな彼女にグリフィスは端末に表示された名前を見せる。
 そこには通話相手の番号と名前、スバル・ナカジマと浮かんでいた。
 グリフィスは端末を操作して通話モードを音声のみに設定すると、そのままギンガの耳元に近づける。


「えっ? グ、グリフィスさん!?」


「ほら、ちゃんと出てあげなよ」


にっこりと、それこそ女性なら誰しもを魅了しそうな優しげな笑みを浮かべながらグリフィスはそう言った。
無論、彼のその仮面の下には嗜虐の暗黒しかないのは言うまでも無い。
そして無慈悲にも通話のチャンネルは開かれる。


『ああ、ギン姉? スバルだよぉ〜♪』


底抜けの明るさを持つ妹の声が場に響く。
映像がないので見えないが、きっと満面の笑みを浮かべていると易く想像がついた。
ギンガはこれに、発情して形容し難い艶を帯びた声を押し殺して返事を紡ぎだす。


「ああ……スバル? こんばんは、どうかしたの?」
『ん、別にこれといった用は無いけどさ、ギン姉元気かなぁ〜って』
「うん、私はいつも通り元気、ひゃっ!」


平静を装って答えようと刹那、彼女の声が途端に艶めいた嬌声を響かせた。
止まっていた腰の動きが再開し、快楽の暴力がまたギンガの神経を駆け巡る。
後ろからギンガを責め立てるグリフィスは、凄まじくどす黒い嗜虐の笑みを浮かべて彼女を眺めていた。
これにギンガはすぐさま理解する、彼はこうやってスバルの前で自分を嬲り、痴態に耐える姿を楽しむ気なのだ。


『へ? どうしたのギン姉?』
「な、なんでもないわ……んぅうっ! ちょっと喉の調子が……はぅんっ!……おかしいだけ……なの」


ギンガから処女を奪い、徹底的に快楽を教え込んだ肉棒が彼女の弱点をこれでもかと責め立てた。
膣腹側で硬くしこったGスポットを擦り上げられ、膣奥の子宮口付近を凄まじい力で突き上げられ、乳房を痛いくらい力を込めて揉みしだかれる。
その全てがギンガ・ナカジマという少女の性感帯・快楽の絶頂に至るプロセスを完璧に熟知した至高の責めだった。


「ひぅっ!……んぅぅ……」
『ギン姉大丈夫? なんだか声変だよ?』
「ほ、ほんとうに……んぅっ!……だいじょうぶよ? きにしないで」


 心配そうな声をかけるスバルに、ギンガはあられもない嬌声が漏れるのを必至になって堪える。
 快楽によがり狂うのを我慢する様を見るのがよほど愉快なのか、グリフィスの口元に浮かぶ笑みは黒さを極めていた。
もはやそこに温和で優しい美青年の姿は無い。それは雌という生き物を使役し、隷属させ、蹂躙する外道なる主だった。
彼のその冷たく嗜虐的な悦びに満ちた視線で見下ろされ、ギンガの体内には更なる熱が生まれる。
彼に従属し、ひたすら苛め尽くされる事は至福でしかないのだ。


『でねギン姉、ティアったら私に“アイス食べ過ぎ”って言うんだよ?』
「そ、そう……はんっ! 今度私も……んっ……食べたいわね」


 妹との会話が続く中だというのに、呵責な程の蹂躙の手管が否応なく少女を襲い、甘い陶酔へと向かって一直線に駆け抜ける。
 絶頂の頂きを越えるのは時間の問題だった。
 グチャグチャと淫らでいやらしい音を立てながら何度も何度も肉の槍が膣肉を抉りこみ、粘膜を擦り上げて絶望的とも言える快楽を刻む。
 その度に少女のしなやかで艶めいた肢体が快楽の衝撃に溜まらず跳ねた。
 甘い香りを放つ髪を振り乱し、美しいラインを描く背筋がしなり、肉付きの良い尻が締まる。
 そして最高の力を込めた肉棒の一撃が行われた刹那、ギンガは目の前が真っ白に染まる錯覚を感じた。


 訪れたのは紛れも無い、甘く蕩けるような悦楽の頂きだった。


「ひっいぃああぁぁぁっ!!」


 背筋に埋まる脊椎から脳髄に至るまで、その全てが溶け尽くすような感覚。
 今まで必至に我慢していたあられもない甘い喘ぎ声がスバルの聞こえているというのに堪え切れず吐き出される。
 美しい曲線を描く背筋がのけ反り、鍛えられたギンガのしなやかな肢体がのたうつ。
 快楽の果てに達した膣がキュウと締まり、埋没している肉棒を痛いほど締め付ける。
 これには堪らずグリフィスも強靭な意志で塞き止めていた白いマグマを解放、少女の体内を白く染め上げた。
 膣と子宮を焼くような熱い精と絶頂の快楽のもたらすあまりの悦楽に、ギンガは半ば意識を失いその場で四肢の力を失った。
 崩れる彼女の身体をグリフィスはしっかりと受け止めた、女性としての凹凸が豊かに実った四肢は少しばかり重かったが、まるで気にせず彼の腕は支える。


『ちょ? え? ギン姉?』
「ああ、大丈夫ですよスバル」


 甲高い声を上げた姉にスバルが心配そうな声をかけるが、そこへグリフィスが返事を返す。
 厳密に言えば、彼が答えなければならない状況だった。ギンガはもはや虫の息で、とてもじゃないがスバルと会話できる状態ではない。


『はえ? この声……グリフィスさん?』
「ああ、ちょっと108部隊に出向してるって言ったでしょ? それでこっちにね」
『ああ、そう言ってましたね。でも……ギン姉どうしたんですか?』
「うん、ちょっと具合が悪いみたいでね。今日は僕が家まで送って行くよ」
『そうなんですか? えっと……ギン姉の事頼みますね』
「ええ、ちゃんと責任をもって」


 通話越しに完璧な笑みを想像できるくらい清々しい声色でグリフィスはスバルに答えると、二・三言葉を交わしてから通信を切った。
 そして、用を終えた端末をギンガのポケットに移して、意識を覚醒しつつある彼女の耳元にそっと唇を寄せる。


「どうだった? 妹にはしたないアヘ声聞かれる気分は」
「いやぁ……そ、そんなこと……聞かないでください……」


 羞恥心を煽る言葉にギンガは恥ずかしそうな弱弱しい声で答える。
 だがそれを待っていたかのようにグリフィスは頬を歪めて嗜虐の暗黒に染まった笑みを浮かべた。


「“嫌”? 可愛い妹に声を聞かれながら嬉しそうに腰振ってたのに?」
「そんなぁ……グリフィスさん……今日は一段といぢわるです……」


 心底意地の悪い言葉で自分をなじるグリフィスにギンガは恨めしそうな瞳を投げかける。
 だがそこに込められたのは嫌悪ではなく嬉しさに他ならない。こういう反応をすれば彼がもっと自分を責めてくれると知っているから。
 グリフィスもそれを解しているのか、視線が一段と鋭さを増した気がした。


「苛められれば君はもっと喜ぶだろ? ドマゾで、スケベな、雌犬奴隷の、ギンガ・ナカジマさん」


 グリフィスは一言一言を区切り、しっかりと脳髄に刻み込むように恥辱の言葉を吐く。
 耳を陵辱されるような言葉の舐りにギンガは再び下腹部に熱が生まれるのを感じた。
 主人に支配される被虐の悦びが身も心も全てを蕩かしてしまう。


 自然と頬がまた紅潮し、吐息が甘く熱くなる。


「は、はい……そうです、ご主人様……」


 知らずの内に淫蕩で締まりのない雌の顔を浮かべながら、ギンガは嬉しそうにそう答えた。
 自分の言葉に希望通りの答えを返され、グリフィスもまた嬉しそうに優しげとすら思えるほどの笑みを見せる。
 そして彼は、未だ硬度を失わずギンガの中に埋まっていた肉棒をずるりと抜き去った。
 大量の愛液と精液が混ざり合った混合液が陰茎と蜜壷との間で糸を引き、名残惜しそうに両者を繋げる。
 今まで体内を占拠していた肉の征服が消える事にギンガが“あっ”と切なそうな声を漏らし、グリフィスに物欲しそうな視線を投げかけた。
 だがそれも即座に悦びの色に染まる。
 グリフィスの手には三つのボール上の器具、振動で性的な刺激をもたらす性玩具、いわゆるローターが握られていた。
 これで彼がナニをするかは想像するまでもない。


「さて、スバルにちゃんと家まで送るって言った手前、反故にはできないよね? 今から“お散歩”しながら君を家まで送るよ。準備は良い? 僕の可愛い雌犬奴隷さん」


 にっこりと、それはもう満面の笑みを浮かべてグリフィスは笑いかける。
 だが彼のにこやかな微笑は、その下に隠されたおぞましい程の嗜虐の色が透けて見え、どす黒い瘴気すら感じさせた。
 優しさとおぞましさの同居する、正に悪魔の笑み。
 ギンガは己が主人の見せる真実の顔に、甘い吐息を吐きながら答えた。


「はい、ご主人様……今日もたくさん可愛がってください」


 淫らで背徳的な調教への期待に、ギンガの瞳が情欲の炎でトロンと潤む。それは、とてもまだ二十歳にも満たない少女が抱くとは思えぬ程の媚態だった。

 その日、ギンガ・ナカジマの帰宅が深夜になったのは言うまでもない……





「ふう……昨日は少し“頑張り”すぎたかな」


 機動六課隊舎の廊下を歩きながら、グリフィスは昨晩の事を思い起こしてそう呟いた。
 最近は108部隊でのナンバーズの更正プログラムに一時出向という形で出向いている上に機動六課との仕事とも兼任して忙しいというのに、ギンガへの調教に精を出しすぎたようだ。
 だが、ギンガの身体は成熟しはじめた果実のように熟れており、その味と言ったら極上の甘味を誇る。
 それを前に、グリフィスと言う雄(おとこ)が食さずにいられる訳は無かった。
 まあそのお陰で今現在、腰の辺りに鈍い痛みと疲労感を感じているのだが、それは仕方の無い代償だろう。
 少なくとも半日は休養を取らないと“次の果実”を喰らうのは無理そうだ。
 そして、上層部に提出する書類の内容を考えつつそんな事を思案していると、彼の前に蒼穹を思わせる青い髪を持った小柄な女の子が現れる。
 グリフィスは即座にいつもの優しい好青年の仮面を被った。


「やあスバル」
「はい、こんにちはです、グリフィスさん」


 短く切りそろえられた青く美しい髪の美少女、機動六課スターズ所属スバル・ナカジマ。
 スバルは少しはにかんだような愛らしい微笑を浮かべてグリフィスに一礼する。


 そして手短に挨拶を終えると、少女は早速自分の気に掛けている話題を振った。


「具合が悪いって聞いたけど、ギン姉どうでした? まだメールの返事も返ってきてなくて、その……ちょっと心配で」


 姉の事を案じて、スバルは普段は底抜けに明るい顔に心配そうな表情を浮かべる。
 だが“昨晩はたっぷりと野外で陵辱し、気絶するまで犯しぬいた”なんて事実を言える訳も無い。


「大丈夫ですよ、少し風邪気味なだけで元気でしたから」
「そうですか。 ……良かった」


 彼の言葉に姉の容態を知り、スバルは胸を撫で下ろして安堵する。
 そして少女は一番気になっていた問題を終えると、周囲に視線を巡らせた。
 辺りには自分と目の前の青年以外にいない事をしっかりと確認する。
 心なしか頬を淡く紅潮させ、恥ずかしそうな表情を浮かべ、熱を込めた眼差しでグリフィスを見上げた。
 僅かな時間、中空で絡み合う二つの視線、そしてどちらともなく二人の顔がそっと近づく。
 
 スバルの瑞々しい唇とグリフィスのそれが、優しく触れ合って結ばれた。
 
 ほんの少しの時間だけ重ね合わせるだけの口付けだったが、それはまるで体温が溶け合うような錯覚を感じるような愛撫だった。
 そしてキスが始まった時と同じように、どちらともなく静かに顔が離れ愛撫の時間は終わる。


「ダメだろスバル、誰かに見られたら大変だよ?」
「だって……最近キスもしてなかったし……」
「まったく、甘えんぼだねスバルは」


 グリフィスは目ざとく周囲を警戒しつつスバルの頭を優しく撫でる。最高の触り心地を有する青い髪を梳き、その感触を存分に堪能。

 彼の愛撫の心地良さに、スバルは嬉しそうにうっとりと目を細めた。


「甘えんぼの女の子は……嫌い?」
「そんな事無いよ、大好きさ」
「ありがと……」


 言葉で互いの愛を交わして、しばしの沈黙。
 そうしてしばらく髪を撫でられる快感に酔い痴れると、スバルはふと口を開いた。


「えっとね……明日は休みなのは知ってるよね?」
「ああ」
「なら、その……今夜グリフィスさんの家に行っても良いかな?」


 ほんのりと朱に染まり、恥じらいの中にほんの少しだけ女の媚を含んだ表情でスバルはそう言った。
 無論、グリフィスはこれにいつも通りの満面の笑みで返す。
 優しく、温かく、微塵の毒気も無い悪魔の笑みで……


「もちろんさ、スバル。君が来るならいつでも大歓迎だからね」



 姉が成熟し完成された雌犬奴隷ならば、この妹はさしずめ完全に調教するには早い未成熟な子犬。
 だがその愛くるしさと媚態は他の奴隷に負けず劣らず、むしろ幼さを残した仕草や表情は何とも形容し難い艶めかしさを誇るものだ。

 自身の所有物と貸した雌犬姉妹に、グリフィスは胸中にドロドロとした粘着質で、暗黒のようにどす黒い悦びを感じた……


終幕。



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著者:ザ・シガー

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