最終更新: nano69_264 2008年06月12日(木) 21:51:05履歴
519 名前:例えばこんな…(キャロの夢Ver.)1/4[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 14:09:51 ID:N0MMjKo3
520 名前:例えばこんな…(キャロの夢Ver.)2/4[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 14:10:35 ID:N0MMjKo3
521 名前:例えばこんな…(キャロの夢Ver.)3/4[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 14:11:17 ID:N0MMjKo3
522 名前:例えばこんな…(キャロの夢Ver.)4/4[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 14:12:22 ID:N0MMjKo3
最初に目に飛び込んできたのは、見慣れない家具と高い天井でした。
まだ夢の中に居るのかな――そんな事を考えていると、彼女の視界に義理の兄妹とも言える少年の
顔が映りました。
彼は優しく微笑みながらじっと少女を見つめています。
「…おはよう」
まだ意識のはっきりしない頭を振りながら上半身を起こすと、少年はカップをトレイに乗せたまま少女に
差し出しました。
「おはようございます、キャロお嬢様」
キャロと呼ばれた少女は差し出されたカップを受け取り口を付けます。
「ところでお嬢様、本日のお召し物はどちらになさいますか?」
紅茶を一口啜り少年に向き直り――そこで少女は固まってしまいました。
「――っ!!」
「いかがなさいました、お嬢様?」
「な、なな、なんて格好してるのエリオくん」
エリオと呼ばれた少年が身に纏っていた物。
それは膝下まである濃紺のワンピースに白いフリル付きのエプロン、ご丁寧にこれまた白いフリルの付い
たカチューシャといった、いわゆるメイド服と呼ばれている物でした。
「何と仰られましても…昨日お嬢様が仰ったのでは有りませんか」
「わ、わたしが?」
「はい、明日はコレを来て起こしにくるようにと…もしかして覚えていらっしゃらないのですか?」
「……」
覚えていないどころか、彼女は何故こんなところに居るのかすら分からないのです。
返答に困って黙ってしいますと、エリオは恥ずかしそうに俯きつつも視線だけはキャロに合わせます。
(か、かわいい♪)
頬を染め上目使いに自分を見るエリオを見て、キャロはそんな感想を抱きます。
「…そんなに見ないで下さい」
「ご、ごめんなさい。それで、その手に持ってるのは?」
「本日のお嬢様のお召し物です。どちらになさいましょう」
エリオの両手にそれぞれ掲げられたモノを交互に見て、キャロは軽い眩暈を覚えてしまいました。
「えっと…それ以外には無いの?」
「御座いません」
「…本当に?」
「左様でございます」
キャロはう〜っと唸りをあげます。
しかし唸っても状況が変わるわけでも無く、そのどちらかを選ぶしか道は残されていない様でした。
「じゃぁ…こっち!」
「着替え終わったよ、エリオくん」
キャロの言葉に、目を瞑り後ろを向いていたエリオは振り向きます。
「よくお似合いですよ、お嬢様」
「そ、そうかな?」
エリオに誉められ頬を染めてキャロは自分の姿を見下ろします。
そこには――
全身を白いタイツで包む自身の姿が在りました。
ですが、その姿には通常では無いモノが装備されていたのです。
「お嬢様、コレを」
差し出された瓶を受け取ったキャロは、その中身を手に取ります。
そして、その“通常では無いモノ”に塗りたくります。
そんな彼女の行動を横目で見ながらエリオは自らワンピースの裾を持ち上げると、テーブルに手を着き
お尻を突き出しました。
「…どうぞ」
少年に促されるままにキャロは“通常では無いモノ”を彼のお尻へと近づけます。
いよいよソレが少年の菊座をノックしようとした、その時――
ジリリリリリ
けたたましく鳴り響く目覚ましの音に、キャロはガバッと身を起こした。
辺りを見渡すとそこは見慣れた部屋、機動六課隊舎の彼女の部屋であった。
(夢…)
キャロは自分の手を見つめ思い至る。
(それにしても…あのエリオくん、可愛かったな〜♪)
そんな事を考えながら少女はベッドを抜け出すと備え付けのクローゼットを空け、着替えを始める。
そして、何やら楽しそうに微笑むとドアを開け駆け出して行ったのだった。
(ぅふふ、エリオくん待っててね〜♪)
後日、とある通信士はこう語っていたそうだ。
「あの日の彼女はそれはもう怖かったです。
入ってくるなり血走った目で『メイド服貸してください』と言われたんです。
逆らったら殺されるかと思いましたよ。
え?なんでそんなもの持っていたのか…ですか?
だって似合いそうじゃないですか、某教導官とか某執務官とか…
も、もちろん本人に直接なんて事したらあたしの命が危険ですから、彼女たちのデバイスの情報を元に
虚数空間で立体化させて着替えさせたりとか位しかしてませんけどね。
その後ですか?
あの翌日、彼女は妙につやつやした表情で返しに来てくれましたね。
そういえばあの日一緒に彼も来たんですけど、その彼の様子がドコかおかしかったですね。
いつもと違って彼女を見る目が、その、何ていったらいいのかしら。
あっそうそう、おあずけを食らった犬みたいでした。
それに何だかモジモジしてて…それに何か変な音もしてましたね、何かのモーター音みたいな…
それまでも彼の事は可愛いなと思ってたんですけど、あの日の彼はもう格別でした。
もう食べちゃいたいって言うか…いけない涎が…ぁあん!もう我慢できないわ!
待っててね〜今お姉さんが行くからね〜♪」
著者:ツンデレ王子
520 名前:例えばこんな…(キャロの夢Ver.)2/4[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 14:10:35 ID:N0MMjKo3
521 名前:例えばこんな…(キャロの夢Ver.)3/4[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 14:11:17 ID:N0MMjKo3
522 名前:例えばこんな…(キャロの夢Ver.)4/4[sage] 投稿日:2008/05/17(土) 14:12:22 ID:N0MMjKo3
最初に目に飛び込んできたのは、見慣れない家具と高い天井でした。
まだ夢の中に居るのかな――そんな事を考えていると、彼女の視界に義理の兄妹とも言える少年の
顔が映りました。
彼は優しく微笑みながらじっと少女を見つめています。
「…おはよう」
まだ意識のはっきりしない頭を振りながら上半身を起こすと、少年はカップをトレイに乗せたまま少女に
差し出しました。
「おはようございます、キャロお嬢様」
キャロと呼ばれた少女は差し出されたカップを受け取り口を付けます。
「ところでお嬢様、本日のお召し物はどちらになさいますか?」
紅茶を一口啜り少年に向き直り――そこで少女は固まってしまいました。
「――っ!!」
「いかがなさいました、お嬢様?」
「な、なな、なんて格好してるのエリオくん」
エリオと呼ばれた少年が身に纏っていた物。
それは膝下まである濃紺のワンピースに白いフリル付きのエプロン、ご丁寧にこれまた白いフリルの付い
たカチューシャといった、いわゆるメイド服と呼ばれている物でした。
「何と仰られましても…昨日お嬢様が仰ったのでは有りませんか」
「わ、わたしが?」
「はい、明日はコレを来て起こしにくるようにと…もしかして覚えていらっしゃらないのですか?」
「……」
覚えていないどころか、彼女は何故こんなところに居るのかすら分からないのです。
返答に困って黙ってしいますと、エリオは恥ずかしそうに俯きつつも視線だけはキャロに合わせます。
(か、かわいい♪)
頬を染め上目使いに自分を見るエリオを見て、キャロはそんな感想を抱きます。
「…そんなに見ないで下さい」
「ご、ごめんなさい。それで、その手に持ってるのは?」
「本日のお嬢様のお召し物です。どちらになさいましょう」
エリオの両手にそれぞれ掲げられたモノを交互に見て、キャロは軽い眩暈を覚えてしまいました。
「えっと…それ以外には無いの?」
「御座いません」
「…本当に?」
「左様でございます」
キャロはう〜っと唸りをあげます。
しかし唸っても状況が変わるわけでも無く、そのどちらかを選ぶしか道は残されていない様でした。
「じゃぁ…こっち!」
「着替え終わったよ、エリオくん」
キャロの言葉に、目を瞑り後ろを向いていたエリオは振り向きます。
「よくお似合いですよ、お嬢様」
「そ、そうかな?」
エリオに誉められ頬を染めてキャロは自分の姿を見下ろします。
そこには――
全身を白いタイツで包む自身の姿が在りました。
ですが、その姿には通常では無いモノが装備されていたのです。
「お嬢様、コレを」
差し出された瓶を受け取ったキャロは、その中身を手に取ります。
そして、その“通常では無いモノ”に塗りたくります。
そんな彼女の行動を横目で見ながらエリオは自らワンピースの裾を持ち上げると、テーブルに手を着き
お尻を突き出しました。
「…どうぞ」
少年に促されるままにキャロは“通常では無いモノ”を彼のお尻へと近づけます。
いよいよソレが少年の菊座をノックしようとした、その時――
ジリリリリリ
けたたましく鳴り響く目覚ましの音に、キャロはガバッと身を起こした。
辺りを見渡すとそこは見慣れた部屋、機動六課隊舎の彼女の部屋であった。
(夢…)
キャロは自分の手を見つめ思い至る。
(それにしても…あのエリオくん、可愛かったな〜♪)
そんな事を考えながら少女はベッドを抜け出すと備え付けのクローゼットを空け、着替えを始める。
そして、何やら楽しそうに微笑むとドアを開け駆け出して行ったのだった。
(ぅふふ、エリオくん待っててね〜♪)
後日、とある通信士はこう語っていたそうだ。
「あの日の彼女はそれはもう怖かったです。
入ってくるなり血走った目で『メイド服貸してください』と言われたんです。
逆らったら殺されるかと思いましたよ。
え?なんでそんなもの持っていたのか…ですか?
だって似合いそうじゃないですか、某教導官とか某執務官とか…
も、もちろん本人に直接なんて事したらあたしの命が危険ですから、彼女たちのデバイスの情報を元に
虚数空間で立体化させて着替えさせたりとか位しかしてませんけどね。
その後ですか?
あの翌日、彼女は妙につやつやした表情で返しに来てくれましたね。
そういえばあの日一緒に彼も来たんですけど、その彼の様子がドコかおかしかったですね。
いつもと違って彼女を見る目が、その、何ていったらいいのかしら。
あっそうそう、おあずけを食らった犬みたいでした。
それに何だかモジモジしてて…それに何か変な音もしてましたね、何かのモーター音みたいな…
それまでも彼の事は可愛いなと思ってたんですけど、あの日の彼はもう格別でした。
もう食べちゃいたいって言うか…いけない涎が…ぁあん!もう我慢できないわ!
待っててね〜今お姉さんが行くからね〜♪」
著者:ツンデレ王子
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