730 名前:JS通販のとある一日 [sage] 投稿日:2009/05/15(金) 19:19:03 ID:q0BUR9Kg
731 名前:JS通販のとある一日 [sage] 投稿日:2009/05/15(金) 19:19:39 ID:q0BUR9Kg
732 名前:JS通販のとある一日 [sage] 投稿日:2009/05/15(金) 19:20:21 ID:q0BUR9Kg
733 名前:JS通販のとある一日 [sage] 投稿日:2009/05/15(金) 19:20:54 ID:q0BUR9Kg
734 名前:JS通販のとある一日 [sage] 投稿日:2009/05/15(金) 19:21:36 ID:q0BUR9Kg
735 名前:JS通販のとある一日 [sage] 投稿日:2009/05/15(金) 19:22:17 ID:q0BUR9Kg
736 名前:JS通販のとある一日 [sage] 投稿日:2009/05/15(金) 19:22:57 ID:q0BUR9Kg
737 名前:JS通販のとある一日 [sage] 投稿日:2009/05/15(金) 19:23:38 ID:q0BUR9Kg
738 名前:JS通販のとある一日 [sage] 投稿日:2009/05/15(金) 19:24:14 ID:q0BUR9Kg
739 名前:JS通販のとある一日 [sage] 投稿日:2009/05/15(金) 19:24:50 ID:q0BUR9Kg

 JS通信販売会社専務兼社長秘書ウーノ。
 基本的に商品開発以外は何もやらないしやれない社長のスカリエッティに代わって、各部門への予算分配に販促
活動からホームページの作成までを一手に引き受けている敏腕社員。彼女がいなければJS通販は三日で潰れるとい
うのが、姉妹の一致した意見である。
 そのウーノが現在何をしているかといえば、縛られていた。
 山中の洞窟内にあるJS通販本社の空き部屋の一つに、椅子に座った状態で手首と足首をロープで縛られていた。
 戦闘機人とはいえ、ウーノの担当は通信や情報収集。そんな彼女に戦闘能力を付加させる理由は無く、ウーノの
腕力は普通の女性とほとんど変わらない。手足に力をこめてみるが、身を縛っているロープはびくともしない。

「……全くドゥーエは、いきなりこんなことするなんて」

 自分をこんな目にあわせた妹に文句をこぼしていると、その本人が部屋に戻ってきた。出て行った時と違って、
なにやらでっかい箱をカートに乗っけている。

「お待たせウーノ。重いから運んでくるのに時間がかかちゃったわ」
「ドゥーエ、あなた何を考えているの?」
「ちょっと新商品のテストやってもらおうと思って」
「……どうしてあなたがそれをやるのかしら」

 ドゥーエの担当は訪問販売であり、商品開発にはノータッチのはずである。

「もちろん作ったのは私じゃないわよ。クアットロが作った物」
「テストするのはいいとして、どうして私が縛られなければならないのかしら」
「逃げられたら困るからに決まってるでしょ」

 ろくでもない理由をしれっと言いながら、ドゥーエは箱からやたらと巨大な四角の物体を取り出す。
 いったい何なのか見当がつかなかったウーノだが、続いて出てきたモニタとキーボードを見て閃いた。

「……それ、パソコン?」
「せいか〜い」
「そんなものの開発計画を許可した覚えは無いわよ」

 JS通販がメインに取り扱っているのは健康器具。最近は椅子や布団といった家具の開発にも手を伸ばしているが、
パソコンはかなり畑違いである。

「だからクアットロが趣味で作ってみた物なのよ。あなたで試してみて、良かったら正式に開発ラインに乗せるっ
てことでどうかしら」
「とりあえず第一印象から言わせてもらえば、そんなに大きすぎる時点で駄目ね」

 ドゥーエが出したパソコンの本体は、ひどく大きかった。引越し用のダンボール箱と同じぐらいの大きさがある。
 何事もコンパクト化が進んでいるこのご時勢、でかいというのはそれだけで敬遠される。
 ただでさえ、スカリエッティが「インスピレーションが湧いたのだよ!」という理由で開発計画無視して作り出
す商品のキャッチコピーを考えるのに苦労しているのだ。こんな無駄にでかいパソコンを売り込むための文言を考
えようとすれば、三日は頭を悩ませなければならないだろう。

「せめて半分のサイズにしてから私の所に持ってくるようにクアットロに言っておきなさい」
「まあまあ、この大きさにはちゃんと理由があるのよ」

 にやりと悪い予感を覚えさせる笑みを浮かべながら、ドゥーエはパソコンをセッティングしていく。電源を入れ
ると、やたら奇抜なデスクトップ画面が表示された。

「…………どうして壁紙があなたの写真集状態なの?」
「…………クアットロに訊いてよ」

 さすがに顔をしかめつつ、ドゥーエはアイコンの一つをダブルクリックする。起動した画面には「JSタイピング
ゲーム」とあった。

「OSの性能自体はそこらのパソコンと特に違わない。売りにするのがこのタイピングソフトというわけ。難易度は
そうね……ハードにしたいけど、テストだしイージーにしときましょ」

 さっそくゲームを始めるドゥーエ。細長い指が、画面に表示される文章を順調に打ち込んでいく。
 黙って見物していたウーノだが、奇妙なことに気づく。出てくる問題が『指』『へそ』『太もも』と身体の部位
ばかりなのである。
 疑問を呈する前に、ドゥーエの手が止まった。

「ちょうどいいのが出たわね」

 画面には『胸』という文字が表示されていた。
 ドゥーエはぐるりと椅子を回してウーノに向き直る。

「さてこのソフト、間違えた入力をしたり時間切れになったりするとどうなるかというと……」

 画面上の制限時間が減っていき、ついにゼロになる。

「おしおきタイムになるわけ」

 ドゥーエの言葉と同時に、パソコンの本体が異様な音を立て始めた。側面がゆっくりと開かれたかと思うと、そ
こからケーブルが何本も出てきてウーノ目指して伸びてくる。
 まとまってやってきたケーブルは、身体の手前で何本かずつに別れた。三本がウーノの制服のボタンを器用に外
していき、他は胸元を左右に広げていく。一部は手回しのいいことに、背中へ入り込んでブラの留め金を外してい
た。
 あっという間にウーノは半脱ぎ状態にされてしまった。形も大きさもほどよい乳房が、薄暗い電灯の光で白く照
らされる。
 しかしウーノは多少赤面こそすれ、心は落ち着いていた。

「……やっぱりそういうこと」
「あら、冷静なものね」
「うちの商品のやることなんて、こういうこと以外にないでしょう」

 JS通販の商品には、ことごとくこの手の機能がついている。
 そしてそれらの性能テストは社員の仕事だった。ウーノ以下姉妹全員、両手の指では足りないぐらいの回数、ス
ライムに全身同時愛撫されたり秒間十連射の高速ピストン運動受けたり性感帯に電流流されたりといったことをやっ
ていて、ずいぶんと慣れっこになっていた。
 ドゥーエが試作品を持ち込んできた時点でなんとなく予想もついていたので、ウーノに動揺は無かった。

(……しかし、久しぶりとはいえ慣れないものね)

 肌を這い回り出したケーブルの冷たさに、ウーノは少し身震いする。
 人間の手では不可能な複数個所の同時愛撫をケーブルはやってきた。
 付け根に巻きついたケーブルは、軽く締め上げて乳房の丸みを際立たせる。決して強さは感じさせないやわやわ
とした巻きつき具合。
 中心にある桃色の突起にも、ケーブルの先端が触れてきた。軽く電気を帯びているのか、痺れるような刺激が走
る。
 しばしすると、ウーノの胸全体にむず痒さが生じてきた。しかし、快感には至らない。乳頭も縮んだままで、硬
くなりはしなかった。

「あんまり気持ちよくなさそうね」
「動きはいいけど、私はこうやって無理やりされるのはあまり好きではないから……」

 そもそも意思無き道具にイかされるというのが気に入らず、自分で慰める時でも玩具は使ったことがないウーノ
である。

「しかしご心配なく。そういうお客様のためにも、ちゃーんと対策は用意しております」

 営業用のうさんくさい口調をするドゥーエ。指が動いてマウスをクリックした。

「このアイコンを押すとJS通販謹製媚薬抽入開始となります。これを飲ませればどんなにお硬く不感症のお嬢様で
も、あっという間に淫乱雌犬に大変身」
「ちょ、ちょっと待ちなさい!? いつの間にそんなものを開発…………んむぐぅ!?」

 いきなりケーブルの動きが変化した。胸に回っていた全てが、ウーノの口めがけて殺到してくる。
 慌てて口を閉じようとした時には、もう数本が口内へ侵入を果たしていた。
 スカリエッティに口で奉仕している時と似た感触。しかし喉どころか食道を通ってさらに奥まで触手は入ってく
る。
 反射的にえずくが、ほとんど喉いっぱいに埋め尽くされており侵入を拒むどころか胃液を吐くことすら許されず、
唾液だけがウーノの口元から零れた。
 内臓に何かが触れる異物感を覚えたと思った次の瞬間、胃の中にどろりとしたものがぶちまけられるのを感じた。

「うむっ…………! むぅうう!?」

 注がれた媚薬が、内臓を経由してあっという間に血に混ざる。
 気持悪い。だがそれ以上に、熱い。
 冷えていた身体に、一気に火が入った。肌が赤く火照り、吐く息の温度が数度上昇しているのが自分でも分かっ
た。ありえない速度で媚薬が全身に回っていく。
 役目を終えたケーブルがずるずると体内から這い出て行き、再度胸に取り掛かる。

「この触手ね、一度媚薬を投入したら強さが段違いに変わるようになってるのよ」

 ドゥーエの言葉通り、今度はさっきのような繊細な愛撫ではない。
 ウーノの唾液でてらてらと光ったケーブルは、全体に幾重にも巻きつきぐいぐいと締めてくる。姉妹の中でも豊
かな部類に入るウーノの胸は、大きくたわんで形を変えていく。

「くっ……はぁっ! ああぁぁ!」

 さっきと違うのはウーノの身体もだった。媚薬が回りきった胸は、全ての神経がむき出しになったように、敏感
極まる性感帯となっていた。
 一度胸が歪められる度に、びんびんと脳まで一直線に刺激が突っ走ってくる。
 乳首をぎゅっと引っ張られた時など、一瞬視界が真っ白になった。

「ドゥ、ドゥーエ、もっと優しく……させて……!」
「無理よ。強度を調節するような機能は無いから。それに弱めたんじゃ製品テストにならないじゃない」
「そ、んな……あああぁん!」

 ケーブルはそれこそ意思持つかのように、多彩な動きを見せてきた。
 くりくりと乳首を淫猥に転がしたかと思えば、胸を締めつける力を一気に増してくる。大きく張っているウーノ
の胸はさらに突き出し、適度に丸い椀型から楕円の砲弾型へと変化させられた。血流がますます集まり、快感神経
はこれ以上ないほど過敏となった。
 攻められているのは乳房だけなのに、半端に挿入されている以上の快感が送られてくる。

(だ……め……。胸で……イかされる……!!)

 我慢の限界があっという間に来た。
 せめて声だけは出すまいと、ウーノは唾液を零している唇を必死で噛み締めた。

「んんんんーーーー!!」

 くぐもった悲鳴を上げて、ウーノは果てた。
 股の間から出た大量の愛液が、下着を濡らしぴとぴとと地面に落ちて水溜りを作る。
 役目の終わった触手は、出た時と同じすみやかさでパソコンの中へと戻っていく。解放されがっくりと頭を落と
したウーノは、ぜいぜいと荒い息を吐いた。

「たいした乱れっぷりだったわねウーノ。媚薬入れてから五分でイッちゃうなんて、そんなに溜まって
たの?」

 顔を上げると、妹がにやにやといやらしく笑っていた。今更ながらに痴態の全てを眼にされたと気づき、ウーノ
の顔に血が上る。

「……も、もういいでしょ。効果は十分に分かったわ。改善点は後で通達するから、早く解きなさい」
「本当にぬけてるところがあるわね、あなた」

 小馬鹿にしたような顔をして、ドゥーエはくくっと喉で笑った。

「新商品テストなんて嘘に決まってるでしょ」
「なっ……なんですって!?」
「ドクターの夜のお相手、あなたが独占してるのがしゃくだから仕返ししようと思ってやっただけ。仕事仕事の毎
日で男日照りなんだから、たまには貸してもらたいわよ」
「あなたにはクアットロがいるでしょう!」
「男と女は別腹なのよ。さーて、まだまだいくわよ。次は何が出るかしら」
「や、やめなさい!」

 ウーノの制止など耳もくれず、ドゥーエがタイピングソフトを進める。
 画面に次の文字が表示された瞬間、ウーノの顔から本気で血の気が引いた。

『お尻』

「じゃ、今度は後ろでたーっぷり愉しみなさい」

 ケーブルが再び殺到してくる。
 ウーノは椅子に腰掛けており尻の穴は隠れているが、ケーブルは細さを生かしてわずかな隙間からウーノのスカー
トの下に潜り込んできた。

「や、やめなさい! 本当にもうやめて!」

 縛られているせいと絶頂直後でうまく動いてくれない腰にありったけの力をこめて、ウーノは腰を椅子に密着さ
せる。
 しかしウーノの努力を嘲笑うかのように、腰に巻きついたケーブルはウーノの身体を軽々と浮かせた。縛りつけ
られているので出来た隙間はわずかだが、一本一本が細いケーブルには十分すぎる隙間であった。
 スカートを脱がせることすらせず、下着の間から侵入を果たすケーブル。菊座にひやりと冷たく当たった物が、
拡張しようとぞわぞわと蠢くおぞましさに、思わずウーノは悲鳴を上げかけた。

「いやぁ! お願いだから……お尻だけはやめて……!」

 長女としてのプライドも何もなく、瞳に涙すら浮かべてひたすらウーノは懇願した。
 その有様に怪訝な顔をしていたドゥーエだが、何かに思い当たったのかにんまりと笑った。

「ひょっとしてあなた、後ろは処女?」
「…………っ!」

 あからさまかつ図星をついた問いにウーノは口ごもる。

「正直に答えないと止めないわよ。このままだと、あなたのお尻の穴に触手がいっぱい挿入っちゃって大変なこと
になるけど」
「…………そ、そうよ。お尻はまだドクターに何もされてないわ!」

 背に腹は変えられず、ウーノは叫ぶように白状した。

「ふぅん、ドクターのことだから浣腸プレイぐらいしてるかと思ったんだけど、案外普通なのね。まあでも、初め
てが触手っていうのもかわいそうだし……」

 ドゥーエが中断ボタンをクリックして触手の動きを止める。
 しかし顔に浮かべた笑みの酷薄さを増しながら、ドゥーエは言った。

「私がもらってあげるわ」

 ドゥーエが腰のスカートのホックを外しショーツと一緒に滑り落とす。その下には本来女性にあるはずのない、
グロテスクな肉棒があった。
 作り物の張り型ではない。表面に血管が浮き上がり、別の意思を持つ生き物のようにびくびくと脈打っていた。

「ど、どうしてそんなものがついてるの!?」
「知らなかったの? ライアーズマスクって、ある程度なら性別も変えられるのよ。さすがに孕ませたりまではで
きないけど、硬さと太さは本物以上よ。クアットロで実践済み」

 ドゥーエは獲物を見つけた蛇のように、ちろりと舌で唇を湿す。ぬらりと濡れた唇は、禍々しく光っていた。
 近づいて来た妹は、ピアッシングネイルでロープを切る。両手両足が開放されたウーノだが、媚薬の回りきった
身体は自由が利かず、逃げようと思っても手足はほとんど動かなかった。
 背中を突き飛ばされ、床に這いつくばされるウーノ。ドゥーエの手がスカートにかかる。脱がされまいと、必死
でウーノは腰を揺らして抵抗する。

「じ、冗談はいいかげんにしなさい! これ以上したら後でひどいわよ!」
「あら、立場がよく分かってないわねウーノ」
「ひゃん!?」

 ぱしん、と音高く、尻を思い切り叩かれた。
 そのまま二発、三発と遠慮なく尻が平手打ちされ続ける。

「別に私は触手にヤらせたってまったくかまわないのよ。パソコンなんかに初めてもらわれるのは嫌なんでしょ? 
だったらおとなしくすることね」
「…………後で覚えておきなさいドゥーエ……!」

 片や触手、片やイチモツを生やした肉親ならまだ後者の方が幾分マシだと観念したウーノは、一度ドゥーエをにら
みつけたのを最後に、抗うことをやめた。
 尻叩きの手を止め鼻歌なぞ歌いながら、実に楽しそうにドゥーエはスカートを脱がしていく。

「あら、けっこう派手な下着つけてるのね。ひょっとして、今晩ドクターとお楽しみの予定だった?」
「…………」
「答えないということは図星ね」

 何を言おうが妹に嬲られる理由となってしまいそうで、ウーノは何があろうと沈黙を貫くことにした。
 しかしその決意も、ドゥーエが指を伸ばしたことによってあっという間に破れた。

「ひあっ!? どうしてそっちに触るの!?」

 ドゥーエが触れたのは尻穴ではなく、淫蜜でどろどろにぬかるんだ前の穴だった。

「あなたを思う存分犯せる機会なんてめったにないから、こっちもしておこうと思って」

 しれっと答えて、ドゥーエは無造作に二本、指を押し入れた。
 よじり合わせるようにして指が激しく蠢き、快感を生み出す。

「分かるかしらウーノ? あなたのいやらしいここったら、勝手に私の指を奥まで飲み込んでいってるわよ。この分
なら片手全部入っちゃうんじゃないかしら」
「馬鹿なこと……うああぁぁぁ……言わないで!」
「一回ぐらいやりたいけど、さすがに壊れたりしたら後味が悪いから止めておくわ。さーて、どこから攻めちゃおう
かしら」

 ドゥーエの指が蜜壺を一周する。特に子宮口付近は念入りに撫でて吟味していた。
 愛撫とは呼べない動きだが、それでもウーノは背筋が痙攣するぐらい感じてしまう。改めて、媚薬の効き目の大き
さを認識させられた。

「こことかどうかしら」

 指が的確に探し当てたのは、淫核付近にある子宮口とは違うもう一つの口。尻穴と同じく排泄のためにある穴だっ
た。
 小指の先ほども無い穴を広げるように、ぐりぐりと指が抉ってくる。尿を我慢している時の数十倍の刺激がウーノ
を襲った。同時にそれは媚薬を通して快楽を生む。

「どう? クアットロはここをいじめてあげると啼いて悦ぶんだけど」
「ああっ……うふぅ!」
「よかった。答えられないぐらい気持ちいいみたいね」

 手前勝手なことを言うドゥーエの空いていた手が動き出したかと思うと、ウーノのへその下、膀胱を上から押さえ
にかかった。
 ぐいぐいと力いっぱい押さえつけられ、尿道を締めている筋肉が無理やり緩まされる。

「ひあっ! あんっ! やめてぇ!」
「けっこう溜まってるわね。我慢は毒よ。全部出しちゃいなさい。ほら、ほら!」

 嗜虐癖を声にも顔にも出しながら、ドゥーエは汗ばんだウーノの尻をまたびしびしと叩いてきた。
 さながら馬車馬に鞭をくれるかのように、ドゥーエは手加減無しで叩いている。尻が激しく痛むが、それ以上に膀
胱へ伝わってくる振動が効いた。
 前と後ろから同時に来る刺激に耐えられる術は無い。こらえたい意思など無関係に、決壊は即座にやってきた。

「だめ……! もう、漏らしちゃうぅぅ!!」

 黄金色の水流が、地面に向けて飛び散る。
 びしゃびしゃと地面に反射する音が、部屋中に響いた。生暖かい流れは床に着いたウーノの膝まで届き、そのまま
どんどん広がっていく。鼻を突くアンモニア臭が立ち込めた。
 必死に下半身に力を入れて尿をこらえようとしても、膀胱を容赦なくドゥーエの手が押さえつけ、一滴残らず搾り
出そうとする。
 延々と放尿が続くうち、ウーノの内側にもう一つの感覚が生まれた。
 元々、我慢していた小水を出すことは気持ちいい。本当は快感とは少し違う気持ちよさだが、ウーノの身体に回り
きった媚薬がその質を強引に捻じ曲げた。
 愉悦の波が股間にきたかと思うと、小水とは別の液体が股間から流れ出す。
 無色透明で流れにならずあちこちに飛び散る液体は、紛れもなく潮だった。尿が出終わってもそれはしばらく続き、
一滴零す度にウーノはびくびくと全身を震わせた。

「あはははは! お尻叩かれておしっこ漏らしながらイッちゃうなんて、他の姉妹が見たらどう思うかしら! 長女
失格ね!」

 ドゥーエの甲高い嘲笑も耳に入らぬぐらい、屈辱と羞恥でウーノの意思はぼろぼろだった。
 放尿が終わってもぐったりとしたままで、動こうという気力が全く湧かない。

「まさか気絶しちゃったの?……まあいいわ。起きていようが寝ていようが、私も気持ちよくさせてもらうから」

 膝を折り畳まれて、強制的に後背位を取らされる。
 他人は誰一人として、それこそ生みの親のスカリエッティでさえ触れたことのない場所へ、男性の性器が密着した。
本当なら嫌悪感で鳥肌が立つところだが、理性も体力もほとんど残っていないウーノは、ぐったりとしたままだった。

(……もうしわけありませんドクター。こちらもいつかあなたに捧げたかったのですが、無理のようです)

 ただ、自分の愛するたった一人の男への詫び言を頭の中で繰り返していた。

「ほら、挿入れるわよ」

 前戯も何もなく、肉の合わせ目がこじ開けられ突っ込まれる。

「ぐ、は……お尻、はいってく……る!!」

 意識せずとも括約筋が異物を拒み、進ませまいと道を狭くする。
 しかし肉の槍はそんな抵抗などものともせず、捻るようにしてぐっぐっと少しずつではあるが確実に挿入ってくる。
 一寸でも進む度に、柔な尻穴が摩擦に耐えられず痛みを脳に訴える。

「くああぁぁ……! 痛い、いたい……!!」
「我慢しなさい。そのうち気持ちよくなるから」

 ついに肉棒が根元まで挿入ってしまう。
 そこでドゥーエは動きを止めたが、指より太い物が肛門に突き刺さっているというだけで、ウーノには身体が裂け
そうなぐらい苦痛だった。

「つっ……! さすがに初めては締まり具合が違うわね。挿入れただけでイッちゃいそう……!」

 ドゥーエの声もどこか苦しそうだったが、底には愉悦が滲み出ている。かすかだが腰を揺らして快感を愉しんでい
る余裕すら見えた。ウーノには、わずかな振動ですら苦しい。
 しばらく部屋には、姉妹の漏らす熱い吐息の音だけが響いた。

「……休憩終わり。本格的にいくわよ」

 宣言から一拍置いて、ドゥーエはそれこそ遠慮も何も無く動き出した。
 強さは最初の比ではない。尻どころか喉元まで突っ込まんとばかりに、勢いをつけては貫いてくる。
 それだけのことをされても、初々しい尻穴は肉棒を受け入れない。串刺しにされる度に力が勝手に入って、握り潰
さんとばかりに肉棒を締めつけた。その分だけウーノの感じている痛みも増す。
 だが、微妙に痛み以外のものが生まれつつあった。痛み以上に熱くて、そのくせどこかに甘さを感じさせている感
覚。
 媚薬で徹底的に興奮させられた神経が感じ取っているもの。それがなんなのかウーノが気づく前に、ドゥーエが叫
ぶような声を上げた。

「くぅっ! もう出ちゃうわ!」
「あ、あなたなにを……あああぁぁぁ!?」

 尻の中に、灼熱の液体がぶちまけられた。
 液体を吐きながら暴れまわる肉棒の感触は、直腸だけでなくウーノの脳まで捏ね回す。
 熱い液体が擦られ過敏になった肉壁に染み込んできて、じんじんと疼く。
 疼きは即座に快感へと変化した。あれほどあった痛みが、全て快楽へと書き換えられていく。
 酩酊感によだれを零しそうな口を開いてウーノは言った。

「はぁ、はぁ……でないって、いったじゃない……」
「孕ませられないとは言ったけど、出ないなんて一言も言ってないわよ。まあ、出てるのは精液じゃなくて愛液あた
り。……だからね、男性と違って打ち止めなんて無いのよ」

 また激しい前後運動が再開された。出されたばかりの液体が撹拌され、ぐちょぐちょと卑猥極まる音を立てる。

「ほら、何回でも出してあげるからあなたも好きなだけイッちゃいなさい!」

 言っているそばから二発目が発射された。しかも出しながら腰の動きはちっとも止まらず、潤滑液を得て滑らかさ
を増した体内を蹂躙し続ける。

「はうぅ……! あなた、早漏すぎるわよ……!」
「はっ、そんなこと言える余裕がるなんて、自分もすっかり愉しんでるんじゃない。いいわ、もっと感じさせてあげ
る!」

 軽口の代償は高くついた。
 突かれるに合わせて揺れていた乳房が、ぐいっと鷲づかみされる。前の穴にも手が伸び、指が三本も突っ込まれた。

「あ、んんんーー!!」

 胸全体が握り潰されんばかりに揉みしだかれ、蜜壺に溜まった愛液が分泌する端からかき出される。皮を自分で持
ち上げるぐらい充血しきった宝珠も、指の腹で徹底的に揉み抜かれる。
 頭の中がスパークした。一回来たと思えば、一秒の間もなく二回、三回と続く。絶頂の連続で、もはや果てている
時間の方が長い。
 ウーノの意識は半分飛びかけていたが、気を失いかけるのを見計らったようにドゥーエが尻に出していく。
 初めての交わりを体験んしている菊門は、膣以上に射精に敏感だった。出される度に律儀にそのことを脳に送り届
けて覚醒させる。

「あ……あくぅ……また、でてるぅ!!」

 出されすぎて入りきらなくなった液体が、尻からごぽごぽと漏れていく。床に出来た尿の水溜りに混ざって、さら
に床を汚した。

「そろそろ、ラストいくわよ!」

 胸、膣、尻。三ヶ所を攻める動きが一番強くなる。与えられる快感が天井知らずに上がっていき、脳神経を焼き切っ
た。

「ほらっ! 出すわよ! あなたも一緒にイッちゃいなさい!!」
「ああああああーーーー!! イくぅぅっっ!!」

 全身を突っ張らせながら、悶え啼くウーノ。ドゥーエもウーノの尻をがっちり掴みながら、これまでで最大の量を
出していた。
 やがて肉棒が少しずつ縮んでいき、尻から抜けた。
 支えを失い、ウーノは垂れ流した液体の中にぐったりと顔を突っ伏した。

「じゃ、初物ご馳走様でした。自分が出したものの後片付けはよろしくね」

 一方元気なドゥーエは、ひらひらと手を振りながら扉の向こうへ消えていった。
 小さくなっていく妹の靴音を聞きながら、ウーノは肩を震わせていた。屈辱ではなく、どす黒い怒りで。

「ふふふ……本当に好き勝手やってくれたわねドゥーエ」

 首だけを持ち上げ、次女が去っていった扉にウーノは押し殺した声と激しい視線を叩きつけた。

「見てなさい。私を怒らせたらどうなるな、思い知らせてあげるわ……!!」


          ※




 JS通販営業部門主任ドゥーエ。
 訪問販売という名の押し売りで商品を売りつけるのが仕事。巧みな演技とぎりぎりの色仕掛けで、会社の売り上
げに大きく貢献している。
 そのドゥーエが現在何をしているかといえば、縛られていた。
 両手を天井からの鎖に縛られ、強制的に立たされた状態で拘束されていた。
 そして、目の前では姉がやたら無表情で立っている。

「先日あなたの見せてくれたパソコン。正式に開発ラインに乗せることに決定したわ」

 そう言ってウーノは傍らの机に置いたパソコンを指差す。すでに起動しているパソコンは、クアットロが作った
物と本体もデスクトップもずいぶんと違う。
 ただ一つ、起動しているタイピングソフトだけが同じだった。

「だけどやっぱりあの大きさは問題でしょう。だからドクターに改良してもらったら、大きさは二分の一、適用単
語は五倍にまで増量してくれたわ。やっぱりあの人は天才ね」
「そ、それはすごいわね……」
「タイピングソフトの仕様も修正。間違えたらじゃなくて、正解したらご褒美ということで色々するようにしたの
よ。ほとんど完成してあとは売り出すだけなのだけれど」

 淡々と話していたウーノが、そこで一度言葉を切った。
 重苦しい沈黙とこれから起こりえる未来図により、ドゥーエの背中に冷や汗が流れる。

「販売前にいつもどおり、誰かでテストしないとね」

 一気に口元を吊り上げ、ぞっとする笑みを浮かべるウーノ。

「だ、だったらクアットロにしない? ほら、直接の開発者の方が色々と意見が出せるから……」
「訪問販売するあなたが体験すれば、お客様に売りつける時に実体験からくるリアルな内容を語れると私は判断し
たのよ。ドクターに許可も取ってあるわ」
「だったらより多様なデータを集めるためにお子様体型のチンクとかに……」
「これは命令よ。私は専務。あなたは平社員。異論は認めないわ」
「パワーハラスメントよ! 訴えてやる!」
「悪あがきしていないでそろそろ観念しなさい。大丈夫、あなたが壊れる前には止めてあげるから」

 姉妹中最速のタイピングが目で追うのも不可能なぐらいの速度で文字を打ち込み、立て続けに問題をクリアして
いく。

『連続絶頂』『イラマチオ』『肛姦』『お漏らし』『スパンキング』『二穴攻め』『荒縄』『種付け』

「どう見ても仕返しじゃない!? しかも種付けって…………ひゃああああああん!?」




 二人が入った部屋からは丸一日、悲鳴と嬌声が途切れることはなかったという。




          終わり


目次:JS通販
著者:サイヒ

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