【暇潰し編】 ◆第8話 「別れ」
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rika_furude 2010年07月03日(土) 06:38:31履歴
◆第8話 「別れ」 
「とても不愉快な事だけど」
「それも多分決まってる事なの」
「誰が…？」
「これが誰の予定なのか それを私も知りたいの」
「−−そう」
「誰が私を…」
「終わりなんかじゃない…」
「だってまだ始まってすらいないから」
「今回の騒ぎは…そう 奴らの暇潰しのようなものに過ぎないの」
「あなたは知らないのね…」
「この村は人殺しや 人の命を何とも追わない連中で一杯なのに」
「まず来年――」
「昭和54年の今日――」
「ダムの現場監督がバラバラに引き裂かれて殺されます」
「その翌年」
「昭和55年6月の今日――」
「�犧仕垰勠瓩領梢討�死にます」
「…あるいは事故と言うべきかもしれない 不幸な事故…」
「さらに翌年の56年の今日――」
「私の両親が殺されます」
「さらに翌年の57年の今日――」
「沙都子の意地悪な叔母が頭を割られて死にます」
「奴らは 目的のためなら手段を選ばない」
「これから起こる全ての死は この村を支配する奴らの都合だと思っていい…」
「…そして」
「さらに翌年の昭和58年6月の今日」
「あるいはその数日後…」
「私が殺される」
「何かで口を塞がれて」
「意識が遠くなって」
「そうして 私の人生は終わるの…」
「……」
「分かりたくなんてなかった…」
「でも私の意志に関わらず 私はそれを見てしまう」
「何度も…何度も…」
「本当はこれを伝えるつもりはなかった…でも」
「死という月を映す水面を掻き消すために 小石を投じてみたくなったの」
「何も変わらないかもしれないけど」
「赤坂…」
「…私は生きたい」
「大好きな友人に囲まれて 楽しく日々を過ごしたい」
「それだけなの」
「それ以上は何も望んでいないの…」
「死にたくない」
『�狹豕�へ帰れ�瓠�
