◆第18話 「作戦開始」

「お客?」
「…大石…!」
「富竹が死んだ!?」
『そんな…』
『やはり抗えないの……?』
「鷹野は……?」
『……!』
「大石はボクを疑っているのですか?」
『まさか』
『私の嘘を誤解して今回の犯人だと思っているのか?』
『そうだとしたらやっかいなことになる…』
「ではボクが何かの陰謀の片棒をかついでいると…?」
「私を犯人扱いしないでくれて嬉しいのです」
『どうして?どの世界でも富竹の死体は同じ場所にあったのに』
『この世界では違う……!?』
『何を言いたいの?』
「富竹は雛見沢にはいつも自転車で来ますから」
『――あ』
『確かに…』
「よくわからないのです」
「!」
『そんなバカな…』
『信じられない』
『5年目の祟りを起こしたのは 鷹野―――!?』
「でも その鷹野も殺されたのですよ!?」
「?」
「どういうことですか?」
『!!?』
『つまり』
『鷹野はまだ 生きている!?』
『そんな…』
『私の運命を変えるためには鷹野の力が必要だと思って』
『必死に働きかけてきたのに…』
『私は最初から頼る人を間違えていたの……?』
『ここにいる人間なら詳しいことを知っているかもしれない』
『本当に鷹野は生きているのか真実を確かめる!』
「入江いますですか!」
『…入江?』
「わかりましたです」
『鷹野の部下の小此木は山狗の隊長 彼なら鷹野のことを知っているはず』
「……小此木はこの事件をどう見ていますですか?」
『……入江が疑われている?』
『確かに富竹にあんな死に方をさせられるのは研究者の入江だけ』
『でも私は数多の世界で 彼の真摯な姿を見てきた』
『だから彼が犯人だなんて思えない』
「内部犯行というなら」
「犯人が鷹野の可能性もあるんじゃないのですか?」
「大石に聞きました」
「鷹野が実は死んでいないというのは本当ですか?」
「!」
「はいなのです…」
『鷹野が死んだ後も山狗が私を守ってくれる』
『これは初めてのことだ』
『なのにどうして…』
『どうしてこんなに不安になるの?』
『私が不用意なことを話した相手を消すと言ったから?』
『まさか山狗の性質上 そういうことは納得済みだ』
『今更怖がることじゃない』
『……ただ』
『やっぱり私は鷹野が犯人だという方がしっくりくる』
『看護婦だったから薬だって手に入れられるだろうし 昨夜一人で帰ったことにも説明がつく』
『もし本当に鷹野が犯人なら』
『部下である山狗もその一味の可能性が高い』
『その疑いを少しでも持っているから 不安になるのだろうか』
『「疑い」?』
『まさか』
『私は雛見沢症候群を発祥させて疑心暗鬼に取り憑かれているの…?』
『そんな……!』
『でも』
『考えれば考えるほどにわからなくなる』
『もし鷹野が犯人ならどうしてあんなことしたの?』
『動機は何?』
『本当に鷹野が犯人なの?』
『いや それとも私が大石の情報に踊らせれているだけ?』
『わからない』
『わからない!!!』
『何が真実で 何が嘘なのかわからない』
『誰が見方で 誰が敵なの!?』

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