◆第20話 「予期せぬ展開」

『「今日殺される」と宣告された私の元に 入江が黒幕という連絡が入ってきた』
『これは数多の世界でも初めてのこと』
『私の運命はもしかしたら変わるのかもしれない…!』
『あの入江がそんなことを…!?』
「それは…本当なのですか?」
『ありえない!』
『数多の世界で見てきた入江は 雛見沢の奇病に献身的に尽くす研究者だ』
『その彼が横領の上 二人を殺すなんてありえない』
『………』
『このような警備が欲しくて 鷹野に祭具殿の中を公開してまで頼んだのに』
『小此木の話が信用できない――』
『何故 すべてが入江のせいになっているの?』
『真犯人が入江だなんてありえない』
『じゃあ一体誰が真犯人―――?』
『もし大石が言うように鷹野が実は生きていて 富竹殺しの犯人なら』
『山狗の隊長で鷹野の部下である小此木がすべてを入江のせいにしている?』
『だとしたら』
『鷹野と小此木こそが敵で――――』
『私は敵に守られている…!!?』
『まさかそんなこと―――…』
「はっ」
『疑いすぎだろうか…』
『でも――』
「大石 実はさっき変な声の電話があって ボクを殺そうとしている人たちがいると言いました」
『たしか山狗は警察を嫌っていた』
『沙都子の叔父を暗殺して欲しいと頼んだ時 警察の警備があるから動けなかった』
『もし山狗に悪意があっても 警察がいれば私に手を出せないはずだ!』
『大石…』
「ありがとうなのですよ」
『本当に今回の大石は頼もしい』
『それに 大石が岐阜に行って』
『焼死体が鷹野のものなら山狗を信じられる』
『そうでない場合は 鷹野が黒幕だという手掛かりになる』
『どちらの結果が出ようと私にとって重要な情報となる』
『私は死にたくない』
『だから今日一日 残された時間を思いっきり足掻く』
『無理かもしれないと諦めるな』
『今回はダメあからって次回を考えるな』
『それが死に物狂いで戦うこと』
『本気で生きるってことなんだ…!』
「羽入…」
「いる?」
「この百年間一度も成し得なかった厳重な警戒体制…」
「今回の運命は変えられる…って思えない?」
「相変わらず傍観者なのね」
『羽入は今日私が殺されると思ってる』
『期待しないということは そういうことだ』
「羽入 あんたも何でも聞いてるはず」
「奇跡ってのはみんなで団結しないと起こせない」
「団結とは信じること」
「みんなが信じてないと 奇跡は起きないのよ!」
「え」
『羽入…』
『沙都子の声』
『そうだ下には警官がいたんだ』
『沙都子にはその理由を話さなくっちゃ怪しまれる』
『でも それは私の命が狙われてると説明することと同じ』
『そうすれば 沙都子を巻き込む』
『なんとか誤魔化さないと………』
『みんな…!?』
「あ…」
『みんな…』
「それは…」
「ボクはみんなに迷惑をかけたくないのですよ」
「でも きっと信じてもらえない話なのですよ」
『…ああ そうだ』
『そうやってみんなと 運命と戦ってきたじゃないか』
『死にたくないから 足掻くって決めたじゃないか』
『もし綿流しの晩 大石に富竹の死を伝えたことで この世界が変わりつつあるなら――』
「わかりました」
「では 話しますです」
「ボクが命を狙われていること そして」
「「雛見沢症候群」のことも――――!」
『すべてをみんなに話そう』
『そして この運命を変えるきっかけにするんだ――!!』

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