◆第10話 「オヤシロさまの巫女」

「ボクはお散歩なのです (にぱー☆)」
「入江こそ 何をやっているのですか」
「沙都子を連れ出すつもりなのですね」
「入江」
「沙都子は 雛見沢症候群なのですね」
「オヤシロさまは何でもお見通しなのですよ (にぱー☆)」
「入江…沙都子はボクの親友です」
「ボクは沙都子の事が心配なのです」
「沙都子は このままでは病気のせいで酷い目に遭わされてしまうのですね」
「入江は沙都子を それから助ける為に連れだそうとしていたのですね」
「連れて逃げれば沙都子は助かるのですか?」
「……」
「連れ出せば鷹野達はあなたを許しませんです」
「見つかれば入江もたくさん怒られてしまうのですよ」
「……」
「……入江は ボクの体を調べてたくさんの事がわかったと言っていましたね」
「それで薬を作って沙都子に与える事は出来ませんのですか?」
「でーたが必要なのですか?」
「でーたが集まればお薬が出来ますか?」
「じゃあ 入江」
「私の頭を開いて データを集めなさい」
「私の脳内には 病原体の親分格がいるのでしょう」
「ならば私の頭を切って直接脳を見れば より多くのデータが集められるはず」
「もっとも 私を殺してもらっては困るけれど…」
「生かしたまま脳を覗く事も 入江なら可能でしょう?」
「大丈夫よ」
「入江なら任せられる」
「沙都子の為に泣いてくれた入江なら」
「人の命はとても重い」
「その重みに耐えかねるのは 入江に人の命を大切にしたい心があるから」
「人をモルモットのようにしか見ていない鷹野とは違う」
「薬は人の心から生み出される」
「……自分の身から滴り落ちる雫で」
「人を救いたいという気持ちが人の病を癒してくれる」
「私は自分の体を他でもない 沙都子の為に差し出す」
「そこから命の本当の重さを知り」
「日々後悔と自責を忘れないあなたが何かを抽出してくれたなら」
「……それが沙都子に効かない訳がない」
「私は あなたになら」
「私と沙都子を託せるわ」
「ボクが協力するのですよ」
「入江にボクの頭の中を調べてもらう為に カイボーしてもらうのですよ」
「入江なら大丈夫です」
「はいなのです」
「全て決まっている事なのです」

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