最終更新: rika_furude 2010年07月03日(土) 22:23:51履歴
「圭一」
「罪は許しを得るために打ち明けなくてはならない だけど」
「打ち明けて許された罪は もう打ち明ける必要はないのですよ」
「沙都子は特にいっぱいいっぱいありますのです(にぱー☆)」
「…沙都子は過去にとても甘えんぼさんでした」
「それを後悔して今はこんなに頑張っていますのです」
「今の沙都子はとても素晴らしいのです」
「だから昔の事なんてどうでもいいのですよ」
「魅ぃは昔は札付きの悪猫さんだったのですよ にゃーにゃー」
「…だけど昔の事なのです 今の魅ぃとは関係ないのです」
「そしてそれは圭一にとっても同じ事なのですよ?」
「…前の町での事なんて ボク達にはどうでもいいのです」
「今の圭一がボク達にとって かけがえのない大切な仲間なのですから」
「…圭一」
「圭一は覚えているのですか…?」
「レナと魅ぃを…殺した事を」
「圭一…あなたの罪に気付きましたのですか」
「……圭一」
「圭一を許しましょう」
「圭一は自分で自分の罪に気付きましたのです」
「…別の世界の罪に気付くなんて起こりえない事」
「だから誰にも圭一の偉さがわからない」
「だけどボクにはわかるのです」
「だから圭一を許す事ができるのですよ」
「…私にはこれが奇跡である事がわかる」
「別の世界の自分の罪に気付くなんて 絶対にありえない事だもの」
「…圭一」
「今のあなたにならわかるはず」
「今の竜宮レナが どういう状況にあるのかを」
「…圭一…」
「…圭一…」
「…この世界はすでに狂っている 待っているのは惨劇だけ」
「…それでもあなたは 戦いますですか…?」
「…私は数え切れない失敗に疲れ果ててた」
「昨日だってレナがどうなろうと知った事ではないと思った」
「でも それは間違いだった…」
「前原圭一 私もあなたと共に戦おう」
「戦おうとする意志がこんなにも美しく 神々しくて」
「運命すらねじまげかねない 奇跡が起こせる事を知った」
「だから私もあなたと共に戦おう 何度でも戦おう」
「その先の未来に至れるまで 何度でも…!」
「覚えていないのは当然なのです」
「だけど沙都子 いつかは思い出してあげて下さいね」
「あなたが抗えぬ袋小路に囚われた時」
「圭一はあなたを救おうと全身全霊をかけて戦ってくれた事を――」
「くすくす…ね 圭一?」
「にぱー☆」