最終更新: rika_furude 2010年07月07日(水) 00:34:23履歴
「……外へ」
「ちょっと待ってよっ」
「一人で盛り上がらないで 羽入っ」
「私は別に――外なんて出なくたって」
「ここで仲間たちと楽しく過ごせるだけで幸せなんだから…」
「別にいーでしょ守りに入るくらいっ」
「羽入は早く寝なさいっ」
「私ももう寝るわっ」
「はい 古手なのです」
「あっ 赤阪!?」
「いえいえ こちらこそなのです」
「赤阪はボクの命の恩人なのですから (にぱー)」
「あの時のキズは言えましたですか?」
「え…」
「東京へ遊びに来れないかかって……」
「赤阪…」
「はっ」
「い…いやあ ボクにもちょっと都合が」
『昨夜のやり取りの直後じゃ素直に話に乗りにくいというか』
「……さあ」
「ちょ……っ!?」
「(……田舎の口コミの早さって……)」
「もう〜みんな 早とちりしすぎなのですよっ」
「ボクはずーっと雛見沢の子なのです (にぱー)」
「つまりみんなの子供なのです♡」
「ただちょっと遊びに来ないか と誘われただけなのです☆」
「入江 正直なところどうなのでしょう」
「ボクは女王感染者なのでしょう?」
「雛見沢を離れるのはよくないのではないですか?」
「…そうですか…」
「これ…?」
「これはね ししとうよ」
「雛見沢の土で育まれ…私が選んだとっておき――」
「激辛のっ!!!!」
「こ…これはキムチより効くわね」
「私もだめだ…」
「まったくもう」
「ボク抜きで勝手に話を進めないでなのですっ」
「ま…まあ…」
「そこまでいうなら東京に行くのも考えないでもないのです…」
「み゛!?」
『まったく…』
『仲間たちにはかなわないわね……』
「でも そんな予算ありませんです」
「魅ぃ…」
「え」
「そうね (くす…っ)」
『こうして――――』
『ボクたちの夏休みの小さな旅行計画がはじまったのでした』