◆第6話 「レナの笑顔」

『レナを無理矢理 恋に落としてしまう恐怖の白い勾玉』
『鷹野が落としたそれを拾ったのは何とあの大石だった!』
『その大石が好きな麻雀で遊ぶため 漫画で麻雀を会得したレナは』
『雀荘に現れ 大石とペアで赤阪達をカモにしていた…』
『これ以上レナを勾玉なんかに振り回されたくない!』
『私たちは勾玉を賭け大石とレナチームに麻雀勝負を挑んだのだ!!』
「………」
「ねぇ」
「あんたが連中の牌を覗き見して教えればいいんじゃないの?」
「あんたの作ったフワラズの勾玉自体ズルアイテムでしょうが!」
「責任とりなさいッ!!」
「圭一 レナたちの手配をこっそり見られるインチキを用意しましたのです」
「はいなのです 赤阪」
「大石の手は全然揃ってないのですよ」
「羽入ぅうううう!!!!」
『ああ 赤阪が表情を歪めている』
「あんたのせいで赤阪に「使えない」と思われちゃったでしょーが!!」
「今度こそ大丈夫なの!?」
『…確かに一見 超上級者達のハイレベルな一戦にしか見えない』
『この東風戦なのだか…』
『インチキ圭一はともかく 本来はレナも部活でルールを知った程度』
『大石たちと同じ卓につく実力なんかないはず』
『だけど勾玉の力で大石を好きになってから勉強して』
『ほんの数時間で大石のレベルに追いついた』
「みー…レナの潜在能力には驚かされますのです」
「それは…普通の事じゃないのですか?」
『魅音のガラにもない話が何故か胸に痛かった…』
「魅ぃの話よくわかりますのです」
「僕も相手を引きこむばかりで 自分から歩み寄ろうとした事はなかったかもなのです」
「…それは多分 沙都子もそして魅ぃも…」
「…そう言えば 魅ぃは誰に頼まれても部活に混ぜなかったのに」
「圭一だけは魅ぃから誘いましたですね?」
『…レナはきっと いいお嫁さんになるだろう…』
「圭一!」
「レナが本当にいい子だって事はもう充分わかったわ」
「だから」
「終わらせましょう この茶番」
『そういう魔法の力を借りたい人もいるだろうが』
『そんな力に頼らず自分の力だけで運命を切り開ける人もいる』
『そしてレナは後者だという話なのだ』
『いや…前者も後者もない』
『誰だって自分の運命は自分で切り開けるのだ』
『それが出来る人と出来ない人がいると思い込んでる時点で』
『自分には切り開けないと諦めてしまっているようなもの』
『レナの力強さが神々しく見える』
『あんなにも品がなさそうに笑っているのに気高く見える』
『私は百年を生きたが レナがその半分にも満たない人生の中で悟った教訓には』
『足下にも及ばないのかもしれない』
『レナのその満面の笑みは』
『レナが本当に決めた人にだけ与えられるべきなのだ』
『――やがて』
『熱い戦いの時間は終わった!!』
「(レナの大石への愛もすごかったけど)」
「(私たちのレナへの想いもそれなりに負けてなかったって事ね なんて)」
『さあて…あとは勾玉を大石から回収して解除するだけね』
「(さすがにもう何も起きないわよね)」
「なッ!?」
『勾玉の飛んだ先には――…』
『ほどよく大口を開けた圭一がァ――ッ!?』
「勾玉が…」
「圭一の口の中に…」

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