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『臭すぎて辛いよ』/ID:kbDwRnNg


亜美「そーいやさ、あんた結構恥ずかしいこというよね」
実乃梨「うっさいなー。その話しはもういいって言ってんじゃん」
亜美「あれあれ〜?実は自覚あったりする?」
実乃梨「(真っ赤)あーもう!ごめんね寒くて!でもああ言わずにはいられなかったんだよ!大河の気持ちを考えたら・・・!」
亜美「うん。知ってる」
実乃梨「・・・へ?」
亜美「実乃梨ちゃんは、タイガーのこと一番理解してるもんね。だからこそ、皆にあいつの気持ち知って欲しかったんだよね?」
実乃梨「あーみん・・・」
亜美「よくやったね、よしよし(頭なでなで)」
実乃梨「(真っ赤)・・・あーみん、今日泊まって行っていい?」
亜美「いいよ。おばさん達に言ってくる。あ、後でコンビに買い出し行こうね?いろいろ買い込んでこよ?」
実乃梨「え?あ、あたしそんなに持ち合わせないよ?」
亜美「それくらいあたしが持つよ。題して『タイガーの前途を祝う飲み会』ってね」
実乃梨「の、飲むのかい?」
亜美「いいじゃん今日くらい。お祝いだよ、お祝い」
実乃梨「あ・・・あんまり強くないよあたし?」
亜美「そんときは介抱してあげるよ。どーんと任せなって」

そう言って階下へ降りていく亜美。
それを見送りながらそっと目を伏せる実乃梨。
そっと一人ごちる。

実乃梨「・・・ごめん大河。あんたの他に・・・大切な人できちゃった」

言いながらその顔は嬉しそうに微笑む。

実乃梨「でも・・・いいよね?あんたの傍には、離れてても、高須君がいるんだしね。あたしも・・・あんたから卒業だ。今まで・・・ありがとう・・・」

そう言って右拳に唇を寄せる別れのキス。
今は遠い友と、かつての想い人への。

亜美「実乃梨ちゃーん!晩御飯何がいいかっておばさんが!!」

階下から響く声に、笑顔を浮かべて立ち上がる。

実乃梨「肉!!」
亜美「うっわ、具体的過ぎて逆にわかんねーし!せめて料理名で言えー!!」

呆れたような『大切な人』の声音に破顔する。

実乃梨「なに言ってんだよあーみん!肉が入ってればなんでもいいわけなのだよ!わかりやすさ100%でしょーが!!」

そう言いながら扉を開く。
かつての想いに『さよなら』を告げて。

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