ドメニコ・スカルラッティのソナタの主要な写本の一つであるヴェネツィア写本の一部(全15巻中の11巻、計342曲の筆写譜)を掲載しています。また、アントニオ・ソレールのソナタの筆写譜他の資料や、現在、ヴェネツィアに保管されているアルベロの作品とされている30のソナタ集の手稿譜等もあります。

  • 2016年04月16日 ブラスコ・デ・ネブラ (Manuel Blasco de Nebra) の楽譜をお探しの方もいらっしゃるようですので、以下に一部加筆したものを再掲します。
取り扱っている書店は限られますが、現在、以下の3つの出版譜が販売されています。

Manuel Blasco de Nebra : Seis Sonatas para Piano, Madrid : Union Musical Ediciones (UMP20195), 1964. (作品1、6曲は全て、緩-急の二楽章構成)
(長らく絶版になっていましたが、現在は、一応、入手可能です。但し、リプリント版なので印刷は決して良いとは言えません。)

Seis Sonatas para Teclado de Manuel Blasco de Nebra, Madrid : Sociedad Española de Musicología (E.7), 1987.
(第107-112番。スペイン音楽学会より出版されています。この曲集に収められている曲は、D. スカルラッティのような単一楽章・二部形式の作品です。)

Manuel Blasco de Nebra : 6 Pastorelas y 12 Sonatas para Fuerte Piano, Denmark : Edition Egtved (MF 448), 1984.
(2012年に、Wilhelm Hansen社より再販されたようですので、まだ探せば入手できると思います。構成は以下の通りです。
6 Pastorelas(全曲) : Adagio - Pastorela - Minuet
12 Sonatas : 九曲(第一〜八番、第十番)は、Adagio - Allegro (第八番は、Allegro Moderato) の二楽章構成。第九、十一、十二番の三曲は、単一楽章・二部形式。Nos.9, 12:Allegro, No.11はテンポ指定なし)
 

ちなみに、これら以外にも、Convento de Santa Clara de Sevilla 所蔵の二曲等、数曲発見されていますが、楽譜出版社からはいまのところ未出版のようです。
    • UME, Robert Parris 校訂の『作品1』は、アメリカ議会図書館所蔵の 1780年頃出版された楽譜を基にしています。Bengt Johnssonn による 6 Pastorelas y 12 Sonatas para Fuerte Piano には、モンセラット修道院の写本 Ms.2998より、作品1の6曲のソナタを除いた楽曲が収められています。加えて、María Inmaculada Cárdenas Servan は、セビーリャ、Osunaにある、Encarnación 修道院の写本にある『第107番〜第112番』と題された6曲を校訂しました。従って、何れの作品も重複していませんが、30年近く新たな曲集は出されていないと思われます。

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待望の新訳。遂に出版されます。


ラルフ・カークパトリック著
『ドメニコ・スカルラッティ』


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門野 良典(翻訳)
原田 宏司(監修)
発行:音楽之友社
A5判 504ページ

出版準備中とのことで、
その後どうなったのかと
気にはかけておりましたが、
ようやく発売されるそうです。


(管理者用)

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管理人(tekuteku)

古楽に興味があります。 イベリア半島をはじめとして、18世紀のヨーロッパの鍵盤音楽に大いに関心があります。
○ 下記のwikiにてドメニコ・スカルラッティの手稿譜等を紹介しています。
http://seesaawiki.jp/w/tekuteku2008c/
○ 補足的な情報等に関してはブログも書いています。
http://18th-century-iberian-keyboard-music.blog.jp/

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