時間停止(タイムストップ)シーンのある、小説や画像、漫画、動画などを扱うサイトです。

「時のはざまに」続編です。

時は昨日の晩にさかのぼる。
「こんなに払うなんて聞いてないよ。だいたいここ入るとき4000円で飲み放題だって聞いたぜ」
俺はいかにも水商売、といった感じの店員に言った。

「あのねえお兄さん。いまどき飲んで食って、おネエちゃんがついて4000円はないんじゃあないの」
「だって俺、ビール3杯と3皿しか頼んでないんだぜ。ボッタクリだよこりゃあ」
「なにか、文句があるんかい!!」「えぇ、兄さんよお!」
お約束だ。後ろから身体のデカい怖そうな男が2人、でてきた。

…俺は裏に連れていかれ仕方なくカードで7万近い代金を払い、店を出た。
入った瞬間にボッタクリとわかっただけに、悔しさがいつまでも残る。
店を出るとき女の子の控え室を通った。
女共は、バカだねえ、とさも言いたげな、侮蔑のまなざしで俺を見送る。
「また来てね〜ン。」明らかにバカにしている。誰が行くか。

せっかくの日曜の晩を台無しにされてしまった。このまま帰るんじゃ何ともいたたまれない。
(そうだ!あれ、今日こそためしてみるか)
俺は以前見つけたイメクラに向かった。
ここは、学校とか、痴漢プレイだとか、はたまた取調室プレイといった普通のコースの他に、
「透明人間プレイ」という特別なコースがあるのだ。

内容はいたって無邪気で単純。
透明人間になって女の子の部屋に潜入、とか、
入浴中に全く気づかれずにのぞいたり、いたずらしたりできるという、
男の夢を叶えるプレイなのである。
プレイ中女の子は客の男の存在を全く認識できない。
というより無視するので、自分が本当に透明人間になったような経験ができるのである。

じっくりとのぞくもよし。
いたずらしても女の子は全く気がつかない(ふりをする)ので
ますます行為がエスカレートしていく、といった具合だ。
これは興奮する。
この間はたっぷりと透明人間体験を堪能させてもらった。

今日は、俺のもう一つの夢を叶えさせてもらおう。
店に着いた。俺は受付で女の子とコースを選び、部屋に入った。
女の子にはオプションで「もう一つの夢」になるように
プレイの内容を特別に変えてもらうよう交渉した。
結果はOK。やったぜ。

「こんばんは〜」
彼女はあいちゃんと名乗っていた。
茶髪でギャル風の色黒な子だが、顔はモーニング娘の矢口にそっくりで可愛らしかった。
「じゃ後で入ってきて下さいねー。」
あいちゃんはそう言って部屋に入っていった。

俺は部屋に入った。
「あ、お父さんおはよう〜。」あいちゃんが言う。
そう、あいちゃんと俺は親娘という設定なのだ。
といっても俺はまだ20代なのだが娘は女子高生。
そして俺は透明人間ではない。

「おはよう」時間は朝の設定。
部屋は新妻プレイ用の一般家庭のダイニングルーム。
俺はダイニングの椅子に座った。
「朝ごはん、パンでよかった?」
「うん」母親はおらず、親娘2人暮らしの設定。
「目玉焼き今作るからね」
セーターにデニムのミニスカートのあいちゃんがエプロンを着けて流し台にむかったそのとき!
パチン! 俺は指を鳴らした。

そのとたん、あいちゃんの動きがピタリと静止した。
俺は椅子から立ち上がり、キッチンの前で立ったまま固まってしまったあいの横に立った。
「あい。今日もあいはかわいいねえ。はい、おはようのチュー。」
俺はあいの肩を抱いてあいに軽くキスをした…つもりが、5秒ぐらいしてしまった。
「いつも朝ごはん作ってくれてありがとうね。それにしても、こんなに立派になって」

エプロンの横から手をすべらせ、あいの乳房を優しく包み込んだ。
あいの身体が一瞬びくっと反応するが、すぐにもとの静止状態に戻った。
そっと乳房を揉む。
「ここも日を追うごとに丸くなっていくねえ」
俺は片方の手をあいのお尻に持っていき、スカートの上からゆっくりと撫でまわした。

「おまえはこんなに美しいのに、私のおまえへの想いは父親ゆえに叶わない。こんなに愛してるのに」
あいの耳を舌で愛撫しながらつぶやく。
乳首が勃起しているのがセーター越しに伝わり、
わからないほど静かだったあいの呼吸が、いまや肩が上下しているのがわかる。
我慢しているのだ。

「だからこうするしかないんだ」
再びキスをしてぎゅっと抱きしめた後、俺はあいから離れた。
パチン! 席にもどりもう一度指を鳴らした。

「ハァ…卵焼きにしたほうがいい?」
「うん。どっちでもいい」
「もォ。作る気無くすなあ。」
あいは指を鳴らした間のことは、なにも覚えていないのだ。という設定。

タイム・ストップ・プレイ。

そう、「時間よ止まれ」をやってみたい、というのが俺の「もう一つの夢」だ。
男なら誰だって一度は空想したことがあるだろう。
もしも、時間を止められたら・・って。

昔から俺はこの妄想が好きだった。
今日、ついに時間停止初体験とあいなったわけだ。
「あい。卵焼きはいいから、はやくシャワーにいってきなさい。また遅刻するぞ。」
「はーい。」あいはエプロンを外しバスルームへむかった。
なんと、都合のいい…。
「フフフ…」

タイムストッパーとなった体験に浸りきった俺は、あまりの幸福感に笑いを隠せなかった。

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