キシレン

キシレン


●おもな用途
 ほとんどは化学物質の原料として使用、それ以外に油性塗料、接着剤、印刷インキ、シンナー、農薬などの溶剤にも使用されている。
o-キシレンは主にビニル樹脂の可塑剤の原料や、染料・香料などの製造に使われる無水フタル酸の原料として、p-キシレンは、テレフタル酸またはテレフタル酸ジメチルの原料に使用。これらはともに、ポリエステル繊維やポリエステル樹脂の原料に使用。
ガソリン等や灯油にも含まれている。
 
●年間排出量(2003年度)
 約11万トン おもに塗料などを使う工場などの事業所、自動車やオートバイの排気ガスから ほとんどが大気へ。家庭からも塗料や接着剤、殺虫剤などの使用に伴い排出

●環境への悪影響(生態への影響)
現在の水中の濃度では水生生物への影響はないと考えられている

●人の健康への悪影響
 高濃度のキシレンは、眼やのどなどに対する刺激性や、中枢神経に影響を与えることがある。シックハウス症候群との関連が疑われている。呼吸で体内に吸収され約60%が体内に吸収。そのうち約95%が体内で尿に含まれて排泄され、約5%未満が呼気とともに吐き出される。

●キシレンの使用量を減らすには?
 自動車やオートバイにできるだけ乗らない。
 油性塗料、接着剤、農薬(殺虫剤)はなるべく使わない
 印刷を減らす など
 

リスクコミニュケーションのための化学物質ファクトシート(環境省)
http://www.prtr-net.jp/factsheet/data/1-063.html

毒性情報(エコケミストリー研究会)
http://toxwatch.gotdns.org/SearchPRTR/Chemi.aspx?C...
2006年03月25日(土) 05:57:07 Modified by toxwatch




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