2006年2月20日（月）

Fluvial erosion into bedrock: Geomorphological study of knickzones

早川裕一

岩盤河川は、湿潤地域の山地侵食過程において先駆的な役割を担うといえる。河川地形といえば、長く沖積河川などの比較的緩勾配で堆積過程の卓越する河川が研究されてきたが、近年は山地の岩盤河川も注目を集めてきている。Ellen Wohl著「Mountain Rivers」は、そうした山地河川の地形研究についてよくまとめられた書であり、そのごく部分的な内容紹介をする。また、数ある河川地形の中でも、Knickzone（滝，遷急区間）に着目した演者の研究について、いくつかの事例を交えて議論する。

I. （前半）山地における河川地形について

1. 山地河川とは？
2. 山地流域の地形
3. 岩盤河川の地形

参考文献：
Wohl, E. and Chin, A., 2006: Introduction to mountain rivers part I: Watershed scale processes and channel morphology. Geomorphology (in press).
Wohl, E., 2000: Mountain Rivers. AGU Water Resources Monograph 14.

II. （後半）Knickzone に着目した研究事例

• 遷急区間の分布
  • DEMを用いた河床遷急区間の客観的抽出
  • 日本列島の山地流域における遷急区間の分布特性

キーワード：山地流域，岩盤河川，滝，遷急区間，DEM，侵食速度，河床縦断面形状

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