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粗筋
「おん占い十六文・果心堂」江戸の町に浮かぶ怪しげな灯り――その下にいる八卦見の正体甲賀者の夫・甲賀果心堂に伊賀者の妻・お狛夫妻也。
提灯のもとに訪れるのは、下半身にさまざまな悩みを持つ一癖も二癖もある奴らばかり。乱れ飛ぶ忍法独筋具に空羅、使う道具は肥後ずいきに卵子酒！　怪獣ダンゴンにニューニュー然、はっちゃけた山風ボキャブラリーとナンセンスぶりに悶絶せよ！　作者会心の忍法帖セルフパロディーここにあり！

• 『忍法相伝73』あたりでは失敗した山風だが、今回こそはと大成功のセルフパロディ。作者評価がめっぽう高いのは、パロるのに成功したからでしょう。あまりにお下劣であまりに馬鹿馬鹿しい脱力系忍法は好みの別れるところだろうが、やっぱり独筋具なんて堂々とやられたら感服せざるをえないというか……。
• 玉占い笑いました…。空羅で悶絶させられる男子。バカだ！
• ラストの鮮やかな風呂敷のたたみ方は秀逸。かっこいい。
• 一見すごいバカエロ話ばっかりなんだ。『〆の忍法帖』とならび、「やっぱり山風はどうかしている」と実感した作品。独筋具で空羅、股間の拓本なのになぜか果心堂がかっこいいんだ。ある意味上級者向け。