風待 将監

名前風待 将監ふりがなかざまち しょうげん
出演作品甲賀忍法帖
属性忍者所属甲賀
能力強力な粘性をもつ痰状の唾液を吐く

 『年は四十前後であろう・瘤々したひたいや頬のくぼみに、赤い小さな目がひかって、おそろしく醜い容貌をしていた。背も、まるくふくらんでいたが、手足はヒョロながく、灰いろで、その先端は異様にふくれあがっていた。手の指も、わらじからはみ出した足の指も、一匹ずつの爬虫みたいに大きいのだ』と形容されており、先頭時によつばいになる様、姿自体も能力と相まって蜘蛛のようであるということがわかる。

 強力な粘性を持つ痰は数日経っても無理矢理はがさねば取れないほどの粘着力を持つ。
 また、縦横に編むように張る事で蜘蛛の巣状にくみ上げることも可能。
 その能力は原文で以下のように記されている。(改行済)

『風待将監の吐く物質はいったい何なのか。それはやはり唾液であった。
 人間が一日に分泌する唾液は千五百ccにおよぶ存外大量のものである。
 思うに将監の唾液腺は、これをきわめて短時間に、しかも常人の数十倍を分泌するものを可能としたものであろう。
 しかもそれに含まれる粘素(ムチン)が、極度に多量で、また特異に強烈なものであったと思われる。
 ここまでは異常体質としても、それを息と頬と歯と舌で、あるいは粘塊として吹きつけ、あるいは数十条の糸として吹きわけるのは、やはり驚嘆すべき練磨のわざだ。』

 また、弦之介には豪快と評されていたので、蜘蛛っぽい外見の割りにはさっぱりしたイイ人?であったのだろうか。
2005年11月01日(火) 21:35:18 Modified by yamafu




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