六界全史 - ルイーザ



基本情報


略歴

山賊団アザルを束ねる女頭領。
その日を楽しく暮らし、明日の事を考えない楽天家。
1518年、山賊の首領であった父バッシュがラコルニア帝国に捕らわれて処刑された為、その後を継ぎラコルニア帝国領にたびたび侵入して略奪、放火を欲しいままにした。

1524年ラコルニア帝国は、本格的に山賊団を掃討することを決定、山賊団はミューゼルの謀略と知らずにカルカシア領に攻め込み、ウァール率いる討伐軍によって完膚なきまでに叩かれる。
撤退しつつもティア軍との決戦に備え、クァル・アヴェリの廃墟を修復して防衛体制をとるが、それを見透かした様にティア軍は動きを見せなかった為、再びアザル山脈へと引き返していく。
当初はティア軍との決戦を覚悟したルイーザであったが、一向に動きを見せないことから、カルカシアでの敗北は、単なる偶然のものであったとすっかり油断する。
しかし、これはラコルニア帝国が内紛状態であった為、山賊団は放置されていたに過ぎず、ティアレアルーシが和睦を結ぶと、クレアクライシスとの決戦を前に後顧の憂いをなくすため、急遽山賊討伐部隊を派遣する。
この攻撃によりアザル山脈は焼かれ、部下のほとんどを失い、ルイーザは側近と共にクァル・アヴェリの廃墟に身を潜めた。
1525年、報復のため山賊残党軍を率いてカルカシアを強襲し、この町が灰燼と化すまで暴れると、そのまま仲間達とユーラスティ大陸に渡った。

ミルドレイカ山脈の山賊団、バシュルカ湖賊といった勢力を次々と勢力下に治め、1529年には拠点となった地名から「ミルド」と名を変える。
その勢いはまさに飛ぶ鳥を落とすほどであったが、バシュルカ湖賊の頭領ベルドスやベオウルフ・ハランドなどはその急激な勢力拡大に危機感を示し、彼女達の追い落としを図るべく水面下で同盟を組んでいた。
その結果、1534年11月22日にベルドスが放った刺客によって宴会の最中に暗殺される。
だが、いち早くベルドスの野心に気付いたアルフレッドをはじめとするアザル時代からの側近がベルドスを討ち、ルイーザの長女アルナスを擁立。
そして1553年、賊を始祖としながら巨大な組織となったミルドは小国として自由国家を築き、その国名は「アザル」とされた。

人物

  • 肉料理と赤ワインを好み、宴会の時にはかなりの食欲を見せたという。
  • 彼女の名字である「ランドルフ」は、後に成立した自由国家アザルの首都の名前として用いられた。首都ランドルフはアザルの勢力伸長に伴い、後世においてユーラスティ大陸屈指の大都市に成長することとなる。
  • 短絡的な快楽を求めて略奪を行ってきた賊であるが、アザル国が建国されたことにより、「建国記」では帝国の悪しき貴族だけを狙い、貧しい民衆に施した「義賊」として描かれている。当然ながらラコルニア帝国の書物にはその様な記述は一切ない。

関連項目