ファントム

『声優：佐々木望』

リセに伝わる伝説上の人物。
恋をした女子生徒を連れ去ってしまうという。
何度なく、小夜達と戦い、最後は青いバラを残し逃亡を繰り返していた。
小夜と戦い、義手の右腕を斬りおとされ、自分から正体を明かす（第１０話）

【伝説】

リセが修道院だった頃、ロゼっていう黒髪の修道女が居た。ロゼは。バラの世話をしていたが元々、ここは悪霊ファントムの呪いで、バラが咲く様な土地じゃなかった。それでもロゼは、来る日も来る日も愛情を注いで、バラの世話を続けて、見事な花を咲かした。そのバラの美しさとロゼの姿に見惚れたファントムは、突然の恋におちた。そしてある三日月の夜、ロゼの前に姿を見せてプロボーズした。けれどロゼは、青いバラを一輪くれれば、貴方に嫁ぎましょう、と答えた。ファントムは世界中を周って、青いバラを探したが見つけられなかった。そして青いバラを探す内に、長い年月が経ってしまい、とうとうロゼも帰らぬ人となってしまった。悲しみにくれる悪霊ファントムは、ロゼの死にはじめて涙を流した。ファントムの涙は、枯れた大地を潤し、豊かな土地へと変えていった。そして最後の一滴が落ちた時、そこから青いバラが咲き始めた。ファントムは青いバラを一輪摘み取って、ロゼのお墓に奉げると、どこかに姿を消してしまった

【噂】

リセでは、ロゼによく似た黒髪の子がやってくると、ファントムが再び舞い戻って来て、青いバラを奉げて、どこかに連れてってしまう。今でもファントムは、バラの咲く三日月の夜になると、鐘楼に現れるという

【登場】

第８話、第１０話〜第１２話