経済オンチからの脱出。いまさら聞けない経済・金融・マネー用語。

1882年に設立された、日本の中央銀行。略して日銀(にちぎん)。
日銀には「発券銀行」「銀行の銀行」「政府の銀行」という3つの重要な役割がある。
「発券銀行」というのは、紙幣を発行する銀行ということ。古くなった紙幣を新しく刷り直すだけではなく、世の中に出回るお金の量を調節して、通貨の価値を維持し、景気をコントロールしている。
刷った紙幣を、一般の銀行に貸すので「銀行の銀行」。また、政府の口座は日銀にあるので「政府の銀行」だ。
残念ながら、一般の人は日銀に口座を開くことはできない。

日本銀行法には、以下のように日銀の目的について規定されている。
第1条第1項 日本銀行は、我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うことを目的とする。 第1条第2項 日本銀行は、前項に規定するもののほか、銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り、もって信用秩序の維持に資することを目的とする。

物価の安定と金融システムの維持が、日銀設立の目的なのだ。

日本銀行ホームページ


ちなみに、貨幣を発行するのは日銀ではなく、国。貨幣には「日本国」、紙幣には「日本銀行」と記されている。

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