経済オンチからの脱出。いまさら聞けない経済・金融・マネー用語。

米国における、信用度の低い人向けのローンのこと。

サブプライムとは、優良顧客(プライム層)の下という意味。
所得が少ない人や、過去に破産したり、担保を差し押さえられたり、クレジッドカードの滞納をしていたりといった、返済能力が低いと思われる人に高金利で貸付をする。日本で言えば、高金利の消費者金融をイメージするとわかりやすい。
2007年夏頃から問題になっているのは住宅ローン。金利は高くても、通常であれば審査が通らないところ、ローンを組んで家を買うことができるということで多くの人が利用し、住宅ローンのうち10%〜15%はサブプライムローンだという。
問題のひきがねは、住宅バブルの崩壊だ。そもそもサブプライムローンは、不動産価格の上昇を前提としているものであった。米国では2004年頃から住宅バブルが続いており、不動産価格が上昇することを前提として、不動産を担保にローンを組んでいた。また、信用力を超えた借り入れを行い、将来の値上がりを期待して不動産を次々に買うという個人投資家も多かった。ところが、不動産価格の上昇がストップ、または下落したため、多くの人が返済不能に陥ってしまったのだ。
サブプライムローンの特徴として、最初の数年間は金利が低く、一定期間が過ぎると金利が跳ね上がるということがある。例えば、30年ローンのうち最初の2年は低金利で固定、3年目からは金利10%という具合。2006年には、3ヶ月以上ローンを延滞している人が全体の13%にも及んだ。
米国で金融機関やローン会社の破綻、消費の冷え込み、景気の悪化・・・と、問題はこれだけにとどまらない。
世界がショックを受けるほどの大きな問題となった理由は、サブプライムローンが貸付債権の形で、証券化されてきたことだ。金融商品の中にサブプライムローン債権が組み込まれており、これを購入していたヘッジファンドなどに信用不安が広がった。ファンドには世界中の金融機関や投資家が資金を拠出しており、信用不安は国際的な広がりを見せたのである。

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