180 名前:失われた未来を求めて[sage] 投稿日:2017/03/01(水) 20:02:48.82 ID:HqkNmVsZ0 [1/5]
ネタバレメインです。

【部員紹介】
奏 主人公。健全にエッチな事に興味津々の高校生。部内のムードメーカー。
佳織 幼馴染。部員全員にバレバレなくらい奏が好き。天文学会の良心担当。
愛理 佳織の親友。文武両道・才色兼備な超人。好奇心任せのノンブレーキ女。
凪沙 先輩。秘密主義の皮肉屋ドSロリ巨乳さん。知能労働・情報収集担当。
ケニー 留学生。運動神経抜群で仲間想い。弄られキャラでバカ担当。
ゆい 転入生。天然ボケで心優しい少女だが、口数が少なく謎が多い。

【プロローグ】
校舎移転を控えた最後の文化祭、学園生達はその準備に向けて過熱する。
学生会は曲者揃いの天文学会に諸々のトラブル解決を依頼する。
荒事好きの天文学会部長・愛理は二つ返事で承諾、いつものように馬鹿騒ぎが始まる。
柔道部との乱闘で奏は気絶して保健室に運ばれるが、そこで妙な事が起きる。
何かの衝突したような揺れと物音。その発生源を探した奏は裸で倒れている少女に出会う。

181 名前:失われた未来を求めて[sage] 投稿日:2017/03/01(水) 20:03:16.08 ID:HqkNmVsZ0 [2/5]
【ネタバレ】
裸の少女=ゆいの正体は未来の奏達に作り出された生体アンドロイド。
物語開始の二週間後、佳織は交通事故で昏睡状態になる運命。
奏達は佳織を救うために研究の道へ進んで義体を開発する。
だが佳織の精神移植は失敗。計画は研究途上で発見された「過去への扉」を用いた過去改変に移行。
義体=生体アンドロイドは「ゆい」と名付けられ、佳織を助けるために過去へと送られる。

ここまでがプロローグの真相その1。
佳織の事故は因果の鎖と呼ばれる強制力のある事象で改変は失敗、ゆいは14年間スリープ状態で待機。
奏達は佳織の義体開発に力を入れるがやはり精神移植に失敗、ゆいを14年前に送り出す。
「佳織→愛理→凪沙→ゆい」の順に恋愛対象を変えつつ上二行の流れを大体繰り返すのだが、
ここからがプロローグの真相その2。
実は佳織ルートは円環構造の起点になっていて、ゆいは佳織ルート(未来)で生まれて、
佳織ルート(現在)に辿り着くようになっている。
つまり佳織ルート開始時点のゆいはゆいルート後のゆい。そしてここで必ず消滅する。
ゆいの生まれる可能性があるのは「14年後に義体が開発される未来=佳織が事故に遭う未来」なので、
佳織を救うと、ゆいの存在そのものが世界から消えてしまう。
佳織を救えない場合も、ゆいは佳織ルートの未来で作り直される事が固定されているようで、リセットされる。
トゥルーエンドの場合、佳織を救ってゆいの存在は一時的に消えるものの、皆がゆいのいた記憶を取り戻す。
佳織も含めた5人は14年後にゆいの身体を完成させ、バックアップされていたゆいの記憶を移す。
無事ゆいは復活してハッピーエンド。

ちなみにこの物語には3つほどオーバーテクノロジーが存在していて、
1つ目はゆい=生体アンドロイド、義体の技術。多分ゆいの存在からの逆算なので、鶏が先か卵が先かの状態。
2つ目は「過去への扉」。偶発的な発見と因果の捩じれから生まれたものでおそらく人為的な再現は不能。
3つ目は「AIユニット」。精神の記録・移植を可能にする完全なオーバーテクノロジー。
これは佳織の精神移植、ゆいの記憶のバックアップという物語の根幹で活用されるアイテムだが、
「ある日部室に置かれていた」という一切由来が不明のもの。
これらの誕生した、作中に描かれていない本当の意味での起点にはまた別の物語があると思われる。

182 名前:失われた未来を求めて[sage] 投稿日:2017/03/01(水) 20:03:50.74 ID:HqkNmVsZ0 [3/5]
【各ルート】 ※アナザーエンド=佳織救済、ゆい消滅
≪佳織ルート≫
始まりにして終わり。天文学会は幽霊騒ぎを調べる。
幽霊の正体は、時間移動で発生する未来のゆいの虚像。
奏が佳織とゆいの間で迷い、中途半端に佳織に迫った事で仲が拗れるが、
ゆいが距離を置いた事で奏と香織は結ばれる。そして2日後に事故発生。
アナザーエンドでは、奇跡的に無傷だった佳織と平穏な日常を送る。

≪愛理ルート≫
ゆい1周目。天文学会は眠り病を調べる。
眠り病の真相は、時間移動の余波による精神のみの未来跳躍。
奏は、中途半端に未来を知って焦る愛理を心配し、二人の距離が近付く。
実は未来の愛理も過去の変化を観測するために何度か現在に現れていて、
その際、入れ替わりに現在の愛理は未来へ飛ばされている。
なので現在の愛理は、未来の奏から影響のない範囲で情報を与えられている。
奏は、愛理の親戚を自称する未来の愛理に、愛理がずっと以前から奏を好きな事を聞かされる。
二人は付き合い始めるが、愛理は佳織に罪悪感を覚える。でも佳織は祝福してくれる。
そして事故発生。アナザーエンドでは、愛理からプロポーズされて文化祭を満喫する。

≪凪沙ルート≫
ゆい2周目。天文学会は事故多発区域を調べる。
事故多発の原因は、時間跳躍で起きる微細振動。
凪沙は奏と佳織が恋人同士だと勘違いしていて、その誤解が解けた事から距離が近付く。
凪沙の実家は大企業を経営していて、実はもうじき政略結婚する事になる。
その前に恋愛がしたいと思い、奏と恋人のように過ごすが、本気の恋になってしまう。
二人は好き合いながらも別れを決めるが、その直後に事故が起きる。
アナザーエンドでは、天文学会総出でお見合いを台無しにして奏と凪沙が結婚する。

183 名前:失われた未来を求めて[sage] 投稿日:2017/03/01(水) 20:04:09.68 ID:HqkNmVsZ0 [4/5]
≪ゆいルート≫
ゆい3周目。天文学会は3つの現象すべてを調べる。
すべての現象が繋がっていると未来の愛理に示唆される。
ゆいは体調不良を起こし、奏に介抱される。奏はゆいの事ばかり考えるようになる。
ゆいから生体アンドロイドである事、目的を果たせば消えてしまう事を聞かされる。
奏はゆいの幸せを考えるが、ゆいはそう願われたように使命を果たしたいと望む。
せめて一緒に時を過ごしたいと二人は望み、思い出作りをする。
だが佳織の事故は防げず、ゆいも消滅してしまう。
本来、佳織が事故に遭う世界ではゆいは存在できるのだが、
奏のゆいへの想いが無理をさせてしまい、義体研究そのものが失敗する未来へ繋がる。

ただその場合、ゆいのいた記憶も消えるはずなのだが、
この未来では奏が過去へ行き、ゆいの存在する別の未来へと続いていくため記憶は消えない。
バッドエンドでは、未来の愛理が奏に縋って佳織とゆいの救済を諦めさせ、ゆいの記憶も消える。

≪奏ルート≫
14年後の奏が精神のみの時間跳躍をして、ゆいルート途中の自分と同化する。
奏は自分が14年後の奏だとゆいに伝え、以前より更に深い愛情を注ぐ。
前回の記憶から、奏は事故を起こすバスに乗り込んで佳織を轢く前に横転させる。
ついに佳織を救う事に成功するが、事故の起きない世界ではゆいは存在できない。
ゆいの最期を二人で過ごすと決めるが、奏はゆいを救う手立てを思い付く。
AIユニットによる記憶のバックアップの事をゆいに伝え、奏はゆいが消える前に過去に送り出す。

≪YUISルート≫
ゆい4周目。始まりにして終わり。ゆい視点の佳織ルート。
この世界の奏が自分を愛していない事にゆいは苦しむが、使命を優先する。
佳織には奏への想いを押し殺さないよう叱られ、愛理には自分達は仲間だと諭される。
気持ちは言葉にできないものの、ゆいは奏に精一杯の笑顔を向ける。
ゆいはバックアップに微かな希望を託し、事故を命懸けで防いで消滅する。
14年後、ゆいは天文学会の皆に囲まれて目を覚ます。
奏達はゆいが一度も迎える事ができなかった文化祭を開催、止まった時が動き出す。

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