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伝説・伝承・民話

荒ぶる混沌フォノの凶行について各地に伝わる伝承。

紀神フォノは今でこそ生き神としての地位を確立しているが昔は違った。
昔は彼女も、神の名を騙る魔物としてキュトスの姉妹同様に迫害の対象とされていた。
しかし、彼女を迫害しようとした者の一族は例外なく悲惨な末路を辿り、軍を用いようものなら一夜にしてその軍の属する国のある大陸を跡形もなく吹き飛ばすという凶行を幾度となく繰り返した。
それだけでも大問題なのだが、それ以上に問題だったのはその凶行が世界各地に飛び火していた事である。
大陸を吹き飛ばしなどすれば、大気の気流は変わる。海は荒れる。最悪、吹き飛ばされた大陸の欠片が降り注ぐなどして、凶行の度に世界各地に甚大な被害を及ぼしていた。
無論、そんなことをすれば世界各地で彼女に敵対する勢力が生まれる。そしてその度にその勢力の存在する大陸が吹き飛ばされる。
さすがに神々も彼女の行いを咎めようとしたものの、有無を言わさず殴り飛ばされる始末。ついには神々も彼女を討ち取ろうと戦の準備を始め出した。
こうして彼女と紀元神群との全面戦争が始まるのだが、一度の戦で紀元神群側には数千の負傷者と数百の戦死者が出るにもかかわらず、彼女はといえばいくら滅されても際限なく混沌からよみがえる。そうなれば、戦局は紀元神群側の一方的な消耗戦となる。結局のところ、誰も彼女を止めることはできなかった。
神々は世界中の、敵であるはずの魔神や邪神達ともなんとか話をつけて、その世界の住人全員で彼女に謝ったそうだ。
彼女の瞳からは強い緋色は失われ、元の銀眼に戻った彼女は呆れた表情でこう言った。

「……まったく、すっかり毒気を抜かれちゃったじゃないか」

こうして世界(正確にはその住人)の危機は去ったのである。
なお、全面戦争の機に乗じて紀元神群を滅ぼそうと乱入してきた軍勢が、本格的に乱入する前に巻き添え食らって誰にも気づかれずに滅ぼされた事は当事者である紀元神群と彼女は知らない話。
魔神や邪神達が神々に協力したのも、早くケリをつけてくれないと自分らが危ないという危機感からである。


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