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紀神



古き神混沌より出でる過去と調和を司る女神。
フノ、フォウノ、フォノーとも。

禍神、緋銀眼の死神、地を這う災厄、暴食の多腕、荒ぶる混沌、焦土の魔女などその悪名は数知れず。
木々薙ぐ暴風、偉大なる智者、碧銀眼の聖女、不退転の顕現、屈さぬ者などその美名も数知れず。
人と共に生きるがためか、神々の中でも特に多くの異名を持つ神。

容姿と性格

外見

黒髪銀眼の14歳ぐらいの少女の姿を好んでとる。
他に、同じく黒髪銀眼の成人女性や黒翼を持った狼、果ては多腕多口の異形の姿をもとる。
ただし、あまりに現実離れした異形の姿は本人もあまり好いていないらしい。

性格

享楽的かつ自由奔放。行動的で豪放磊落。悪戯好きで面倒臭がり。何者にも縛られず何者も縛らぬ者。
温和で基本的には誰に対しても友好的。殺し合いはあまり好まない。

反面、一度敵と認識した相手には冷酷非情。肉体的にも精神的にも追い詰め、少しずつ心身ともに殺していく。"敵"を壊すためなら手段を選ばず、軽く国1つ滅ぼしかねない。
仲間には優しい反面、敵対者には一切の容赦をしない極端かつ熾烈な性格をしてる。

その悪行は数知れず。その善行も数知れず。

性質

彼女の左目は彼女の感情によって色を変える。
感情が激しく荒ぶれば緋色を帯びる。
感情が深く穏やかなれば碧色を帯びる。
このことから、緋眼のオッドアイは災いの兆し。碧眼のオッドアイは幸いの兆しとされる。

ただし、極端に感情が偏れば両目が緋か碧の色相を帯びる。

神として

役割

彼女は世界そのものの存在を維持し、世界で起きたあらゆる過去の事象を管理している。
世界の調和を乱すものはたとえ同族である紀元神群やその従者であっても、たとえ自らの友人や家内であっても一切の躊躇もなく完全に世界からその存在を抹殺しようとする。
その役割上、彼女は誰よりも強くなくてはならず、そのため彼女はセルラ・テリス同様に常に強い力を求め続ける。
反面、強すぎる力を制御しきれず暴走するのを恐れて、強力な封印を自らにかけた力を抑えているという矛盾した存在でもある。

能力

生物非生物問わずあらゆる姿に変化できる。
自らに対する【紀】を用いた技法の一切を無力化する。
自ら以外の者による自らに対する一切の制限を負わない。
喰らった相手の種族的な性質を自らの性質として取り込む。
そして何より、死ざるキュトス並みの不死性を持つ。

彼女はその身をどんなに刻まれようとどんなに焼き焦がされようと、その身の一片でも残っていればそこからたちまち再生する。たとえ血の一滴であっても同じこと。また、たとえ血の一滴すら残さず魂をも砕かれたとしても、その時は混沌から同じ姿、同じ性格、同じ記憶を持った新たな彼女が生まれるだけである。

戦闘スタイル

七千の武器と九十六万の術を用いる。その真価は多腕の異形の姿をとった時に発揮されるが、未だその真価を見たものはいない。平時は七千の武器を【転移】を用い戦況に応じて使い分け、必要に応じて術を放つ臨機応変な戦い方をする。
特に市街地などの狭い場所では短剣や篭手など小回りの利く武器を好む。逆に広い場所では刀剣や機銃を好んで用いる。
九十六万もの術を知りながら、彼女が積極的に術を用いないのは、彼女にとって戦闘とは殺し合いではなく、一種のスポーツであるため。また、術を用いて不要な被害を出さないよう配慮しているためであろう。
ただし、彼女が本気で殺し合いを始めた場合、遠慮なく九十六万の術を用いる。特に術者の周囲を焦土と化す広域殲滅用の術であることが多い。
【混沌】【追憶】は神々クラスの実力を持つ相手に対してのみ用いる。

信仰

彼女は生き神として祀られる紀神の中でも特殊な神である。というのも、彼女は常に世界各地を巡回し、そこに生きる者達と積極的に関わりあっているためである。
彼女は全ての存在に対して等しく祝福を与える。ただし、彼女の怒りに触れた者は等しく強烈な呪詛を受ける。
彼女は人に悲しみを、怒りを、憎しみを与える者に容赦しない。それは彼女が全ての存在を等しく我が子のように扱っているからである。そのため彼女は紀元神群に属しながらも、あらゆる戦争において参戦を拒否している。

彼女を信仰する者は武人や魔術師、鍛冶師や漁師、王や貴族、奴隷や人外などと非常に幅広く、それだけ彼女があらゆる事に長ける存在である事がわかる。また、彼女が地上を巡る生き神であるからということがあるのかもしれない。

事実、彼女と出会った人の中には彼女に願いを叶えてもらったという者もいる。
ただし彼女は願いの成就に供物と努力を要求する。
彼女は努力せざる者の願いは決して叶えない。
彼女は願いを叶える手助けをするだけで、彼女がその力を直接用いて人の願いを叶える事は滅多にない。
彼女の手助けを受けて願いを叶えた者はいずれも幸せな一生を送れるといわれる。

その存在

二面性の神

先述のように、紀神フォノについては万能神の如き扱いをする文献が多々存在する。しかし、同時に彼女は不当な暴力に対し往々にして力をもって報復する荒々しき神として伝えられている。またその報復手段はいずれも、その者を効率的に傷つけるものである。片や穏やかなる万能神、片や残虐なる報復神。文献に見られる彼女の姿は、その行為に多くの矛盾をはらんだ謎の存在である。
とある学者によると、彼女は複数の神が一柱の神を演じている架空の存在だと言うものもいるがその真偽は定かではない。
彼女の言動の真意を知ろうとする者は絶えない。が、誰一人としてその真意を理解できたものはいない。

混沌の落とし子

彼女は混沌より現れたほぼ唯一の存在である。よって彼女は混沌の娘、混沌の落とし子などと呼ばれる事がある。
混沌との境界域に住む移ろいの民?の伝承によると、彼女は1つの身に紀元神群としての紀性と紀元邪神群としての紀性を宿した神々の中でも特に異質な存在と伝えられる。また、彼女が自身で抑えきれぬほどに強大な力を持っているのは、彼女が
混沌という概念、即ち紀性を神格化した存在であるからだという。

エピソード

荒ぶる混沌の凶行

碧銀眼の聖女が唯一嫌うモノ

あらゆる存在に慈悲を与える彼女であるが、例外的に納豆神群を、より正確には亜納豆堕納豆紀納豆を心の底から嫌悪している。
彼女にとってこういった納豆達の粘つきや味はとても耐え難いものであるらしく、隙あらば納豆という納豆をこの世から抹消しようとしているのではないかという言動もする。
そのため納豆神群の多くは彼女を恐れ近づかないようにしている者が多い。
神々の中には彼女に紀納豆の素晴らしさを伝えようとして殴られている者がいるとかいないとか。

神々に止められぬ者

彼女もセルラ・テリスと負けず劣らず強大な力の保持者である。
無論、そんな相手が暴走しだしたら紀元神群が止められるはずもない。
ここで問題なのは、彼女はセルラ・テリスのように強靭な精神力で感情を抑えるのではなく、むしろ強靭な精神力をもっていかなる妨害も弾き飛ばし、敵を殲滅するまで止まらないというところである。
故に神々は言う。彼女だけは決して本気で怒らせてはならないと。
ここで幸いなのは彼女はよっぽどのことがない限り本気で怒り狂うことはない温厚な性格であった事である。

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