多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

紀神

概要

古い神。威力神。鉄願神。年幼い娘の姿として現れる。セラテリス、セラティスとも。ストイックガール。
少女神として広く知られるが、一説には両性具有の神であるとも。

神でありながら、より大きな力を求める者として伝えられる。
彼女が他の神や精霊の類に強力な武具を譲るよう要求するとか、術法の教えを請い願うといったエピソードは枚挙にいとまがない。反面、彼女が実際に自身の力を振るう例は非常に少なく、同様に心身の鍛錬を至上とする求道者からは強い信仰を集める。
性格は無骨だが義理堅く、恩を受ければ必ず十分な見返りを授けてくれるとされる。
セラティスには父しかいないため、故に万物の母たるキュトスの呪いに囚われないとされる。
母を失くした子をセラティスと呼ぶ風習もある。
弟は工神バッカンドラ

出身地

セルラ・テリスの出身地は竜の国であるとされる場合もあれば、パンゲオン世界であるとされる場合もあれば、パコパコの世界であるとされる場合もあれば、プリズミックサイドであるとされる場合もあれば、パラデムルクスクルスクスルであるとされる場合もある。
どの説が真実なのかは物語によって異なるので、どの説も真実であると言える。

セルラ・テリスと力

たとえばあの最強の力神が怒って暴れはじめたとしたら、紀元神群はこれを抑えることができるだろうか?
いや、きっと不可能だ。
全ての神が束になったところで、セラテリスにはとてもとても敵うまい。
幸運なのは、強靭な精神を持つ彼女が我を失うなどありえないということだ。

ミアスカ流脚撃術
ミアスカ国で盛んな武術。その一撃は盾を貫き、鎧を砕く。
一人の官吏が古神セルラ・テリスに勝負を挑み、勝ち取ったもの。
そのせいかこの国の役人はみな丸太のような足をしている。
武芸家の間でミアスカといえば「蹴りの国」となっている。
(『ガイドブックシリーズ17 はじめていくミアスカ』)

ゴシップの神・エーラマーン語りて曰く、
この大地は初めは平らだった。だがある日、セラテリスが「永遠にランニングしていたい」と言って、大地を丸めてしまったのだ。そういうわけでこの大地は丸いのである。

【花園】

セラティスが何考えてるのかよう分からん、というのは確かにその通り。
あの幼神の行動原理は、紀神の中でもとりわけ特別なようだ。
マロンゾロンドほどではないにせよ、留守の間何をやっているのかは見当も付かないね。

とはいえ、セラティスの行いに明確な基準が存在するのもたしかなことだ。
と言うのも、彼女の全ての行動はどうやらある神跡を守護するためであるらしいの。
紀神など一部の例外を除いて、セラティスはある場所に他者を決して立ち入らせようとしない。
あのとき千の異神を屠ったのだって、結局はその場所を守るためだったと言う。

もちろん我々は例外なんかではないから、彼女が何を守っているのか知りはしない。
だから想像するしかないが……まああの幼い神のことだ。
きっと心を込めて大切に育てた、美しい【花園】でもあるんじゃあないのかな。

蝗の皇ロシンバズイは暴食家である部下たちに食べさせるものをまかなうため、神跡が一【花園】を手に入れることを望んでいる。
そのため彼は【花園】の育て手たるセルラ・テリスと対立している。

セラティスに勝つということ

強さという概念に於いてセラティスは絶対的に無敵であり、アウターだろうとヴィジターだろうと敵う者はいない。
しかしセラティスは知識ではラヴァエヤナに負け策略ではアルセスに負け慈愛ではドルネスタンルフに助けられ軍略ではシャルマキヒュに及ばず美貌ではキュトスに敵わない。

戦闘と言う小規模な面で見れば彼女は最強だが、ならば他の面で勝てばいい。より巨視的な視点で勝利を目指すのなら、紀元神群に勝つ、すなわちセラティスに勝つということも可能だろう。

信仰

セラティス正教
セラティスを信仰し、自己鍛練に重きを置く宗教。

バッハベル
セルラ・テリスを信仰する戦士たちにとって、バッハベルは最も崇高なスポーツとされる。

セラティス神用金庫

セラティス信仰の街や村には大抵おいてある。
みかん箱に細長い穴が複数あいたような形をしていて、村民はそこにお金やお菓子を入れる事ができる。
旅先で寄ったセラティスが中身を用いてお菓子などを買う。
信仰の証。あくまで日持ちのする物限定である。

関係

セルラ・テリスとラヴァエヤナ

ラヴァエヤナ
知識を司る神。世界のはじまりに、多くの知識を他の神々に与えた。しかし彼女は、争いの知識だけは他の神々に与えることをしなかった。自分が弱いことを知っていたからである。しかし、心猛々しいセラティスは、自ら他の神々との取っ組みあいを始め、そうして自分で争いの知識を作り上げていった。やがて他の神々はセラティスを見習って各々の争いの知識を作り上げ、こうして神々は別々の争いの力を手にすることとなった。ラヴァエヤナとセラティスの仲が悪いのはこうしたわけである。

ゴシップの神・エーラマーン語りて曰く、
ラヴァエヤナはセラテリスのことをただ暴れるだけで教養のない馬鹿女だと思っている。
セラテリスはラヴァエヤナのことをただ年がら年中【神々の図書館】にこもって本を読んだり書いたりしてるだけの根暗女だと思っている。
しかしこの二人にも接点がある。実はセラテリスは、詩を書くのが好きなのだが、これが彼女は戦いの知識以外はほとんど頭の中になく、必然的に書くことも戦いのことばっかりで、しかも書く詩というものがどれもこれも幼い彼女ならではの清らかな乙女心が全開のベタベタな文体、まあようするにイタイ系のポエマーだったのだ。
そんなセラテリスでも、文学の鑑賞眼だけは流石にラヴァエヤナのことを認めていたので、セラテリスはしょっちゅう【図書館】にてってってと駆け込んではラヴァエヤナのもとに詩をもっていくのである。
ラヴァエヤナの方もほとんど毎日健気に通ってくるのを無下に断るわけにもいかず、それでも自分の意見と鑑賞眼だけは絶対に曲げないので結果的に毎回毎回散々にやっつけることになってしまい、またその度ごとにセラテリスは腹いせに【図書館】の本棚を思いっきり蹴倒したり柱を粉々に粉砕したりするので、【図書館】では工神バッカンドラの振るうトンカチの音が絶えず鳴り響くことになり、これがまたラヴァエヤナの神経をイラつかせ、こうして二人の仲は時代を下るごとにますます険悪なものとなってゆき、やがてあの『図書館完全倒壊事件?』に至るというわけである。

ちなみに、ラヴァエヤナの方が明らかに詩才が優れているにもかかわらず、もっぱらセラテリスの方が詩神と称えられるのは、セラテリスが自分のことを褒める詩を書く者に対して助力を惜しまず、対照的にラヴァエヤナは人間ごときの書く詩なんか見向きもしないからである。基本的にお高くとまってやがるのだ。

さて、皆様方はどちらの方がいい女と思うだろうか?
おっと、私は二人に殴られないためにそろそろ退散することにしよう。

セルラ・テリスとドルネスタンルフ

まあるいドルネスタンルフと鉄願神セルラ・テリスは茶飲み友達である。
ドルネスタンルフはしぶいマイス茶を好み、セルラ・テリスは甘いロクゼン茶を好む。
またこの甘みに釣られて、ときおり黒衣のマロンゾロンドが茶会に同席する。

この言い伝えから、ドルネスタンルフへの捧げものはマイス茶が、セルラ・テリスとマロンゾロンドへの捧げものはロクゼン茶が定番である。

セルラ・テリスとトルソニーミカ

大魔女トルソニーミカ
古代魔術を法具に封じ込める術を持つ大魔女。
古くより生き、その正体が人か神かすらもはや不明。
辺境に居を構え、珍しい術素材と引き換えに訪問者に見返りを与える。
威力神セラテリスとの交流が篤く、様々な法具武具を授けている。

セルラ・テリスとレメス

その昔レメス神は暴君ビシャマルが集めた魔術師団により力を奪われた。
ビシャマルは彼に服従を強要したがレメスはそれを拒否した。
逆上した暴君は錆びない鎖でレメスを縛り上げ海中に投じさせた。
間もなくセルラ・テリス女神によって救出されはしたものの、この時からレメスは海水に加え、鎖を嫌うようになった。
この地に住むレメス崇拝者が鎖やそれに似た紐を身につけることを忌避するのは、以上の伝説によるものである。

クルマルル・マナン?ハイダル地方の習俗と歴史』)

セルラ・テリスとセラテリス

セラテリスはセルラ・テリスの師にして母である。セルラ・テリスは、セラテリスが自ら切り離した「より大きな力を求める欲望」から生まれた。

セラテリスが切り離した欲望は彼女の「弱さ」そのものでもあった。
だからこそセルラ・テリスは強さを欲することをやめられないのだろう。

セルラ・テリスとセラティ

虚無の王女セラティ
セラティとは、形而上世界オルタにおいてセルラ・テリスから分離された彼女の片割れである。
または、虚無の空ろに心を囚われたセルラ・テリスである。

セルラ・テリスとセルティス

セルラ・テリスはセルティスの存在を知らない。

槍のタングラムの非公式な断片におけるセラティスの最期

槍のタングラムの非公式な断片によれば、死にゆく古き神々の中でセルラテリスもまた例外でなく、死を迎える。
しかしその絶対勝利の性質は世界に焼き付き、不戦勝を宣言しようとした者を問答無用で殺害/消滅/敗北させる呪いとなった。
これはパンゲオン世界が滅びても消滅する亊なく永遠に残り続けたが、誰もセルラ・テリスを知らなかった為、発動しなくなった。

表記ゆれ

セラテリス、セラティス、selra-tailice, cellateriz

想像図

金の瞳

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