多人数で神話を創る試み『ゆらぎの神話』の、徹底した用語解説を主眼に置いて作成します。蒐集に於いて一番えげつないサイトです。

神々 紀神

其はあまねく大地、あまねく空、あまねく海を覆うもの。遥かな天を見上げるもの。無垢なる瞳で睥睨するもの。地に足をつけ、空に羽ばたき、海を泳ぐもの。
其は三つの相を持つもの。
其は自らを引き裂き、その一片を捏ねて引き延ばし、己の全てと等しく見なす。

容姿

その臍の緒は海へと繋がり、身体は巨大な赤子の矮躯。背から生えた極彩色の翼は絹のように柔らかで、翼は肩甲骨に等しい大きさを持つ。
頭部からは角が生え、右が雌牛、左が牡牛のものとなっている。
衣服は一切纏わず、幼い陰部を全てさらけ出している。両性であり、股座の前部に陰茎、後部に腟口などが存在する。
実は背中の真ん中にも大きな目(魚眼)が存在していて、その瞳には目蓋がなく、真珠のような光沢を放っている。
胴体や顔や手足といった基本のパーツは人間の赤子と殆ど変わらない。只、余分な角や目がついて途方もなく巨大になっただけだ。
尚、かの者に排泄の概念はなく、ゾーイオンには臀部はあるが、排泄器官は存在しない。
だが、臀部には孔があり、これは孕んだ際に卵を産み落とすための孔である。無論、股座の女性器にも出産能力が存在し、子をどちらから産み落とすかは任意である。

司り

全ての命。動くものども。自然

生滅

人類以前から存在する偉大なの一柱。
彼ないし彼女の誕生は謎に満ちたものであり、彼ないし彼女が零落し、姿を眩まして以降はその秘密を完全に解き明かせるものはいなくなった。
だが、有志諸君の偉大な努力によって明らかになった真実の断片によると、この神は【万物の変遷】という現象に思考が備わったものであるらしい。この真実に関しても確証はなく、数ある仮説の一つにすぎない。

彼ないし彼女の滅びに関しては単純明快で、ゾーイオンは文明の発展による知性の倒錯と傲慢。即ち自然という概念と人工という概念の対立構造の構築によって自滅した。
要は寿命でくたばった。

レメスとの関係

レメスの持つや思想の一部はゾーイオンに由来する。
彼には否応なくゾーイオンの残滓が付きまとい、その運命を保証し続ける。

虫に関して

彼らの祖先は宇宙から来た。
星々の漂う暗黒、その深淵より訪れた虫たちの祖先は繁殖し、万を越える種類の子孫を残し何処かへと消えた。
たちはゾーイオンの範疇の外から来た生命であり、厳密にはと似た存在と言える。
虫たちは猫よりも強いメタ?的な力を帯びているが、何故か猫と違って目立つことがない。

人類との関係

古代の魔術人類はゾーイオンの血肉の一部を基に作られた。

交配に関して

獣は乱雑に交配し、異種間においてすら無為に種を残そうと、その営みを欠かさない。
ゾーイオンにとってその行いは自慰に等しく、虫との交配こそがゾーイオンに新たな知見を与えた。
漸く、永遠の赤子は未知に触れた。

緩やかな死の過程

ゾーイオンにとって自然と人工の対立は切っ掛けに過ぎなかった。
社会構造の複雑化、現象の定義、思想の分断。
それらに伴う傲慢と倒錯がゾーイオンを矮小に見立て、年月の果てに引き裂いた。
全ては虫の原種が原因だったのだろう。
剝離した無数の概念は自然を貶め、ゾーイオンは希薄となった。

蘇りの予言

もしも、あらゆる価値観が、文化が、思想が一つの言語の下で統一されるならば、万に一つの可能性として絶対言語或いはそれに類するものが世界に満ちたならば、ゾーイオンは再び己を見出すだろう。
そして、大地と空しかなかった時代がやってくる。
皆が忘れた原始の時代、獣だけの時代。
元より知性ある者は皆獣故に。

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