最終更新: hasimototakako 2008年12月14日(日) 00:23:35履歴
暑い夏日の植木職人の仕事でも好いし、俳句会でも好いけど、
庭師が橋本邸の庭の五葉の松の手入れをしていたって好いよ。
猛暑の句会なら、炎天を軽く考えないで水筒を用意しなきゃ。
そんな光景を一服の写生画に切り取り、軽妙に詠みあげたの。
炎天下に梯子に登って仕事をなさる職人さんは大変ですよね。
炎天下にいたらクラクラして目の前が真っ暗になっちゃうよ。
見上げていた多佳子様は目まいを起こしちゃったんだろうな。
植木職人さんも梯子も一瞬にして暗闇に運ばれてしまったの。
或いは、句会か何かで、貴女はどこかを回ってらっしゃった?
句会を梯子なさったのか、旧跡を梯子なさったかは知らない。
ともかく、梯子の途中に暑さに中てられて目の前が真っ暗ね。
気がつけば病院のベッドだったかも… お大事になさってね。
橋本多佳子様は身嗜みには夙に気を遣ってらっしゃったのね。
お化粧にも着付けにも微塵の隙もお見せにならなかったのよ。
それが仮令、家族のように親しい友人の前に姿を見せる時も、
否、大切な御主人様にも砕けた服装はお見せにならなかった。
それで炎天下をお歩きになるのだもの…難行苦行みたいです。
(読み方:えんてんのはしごくらきにかつぎいる)
(句集「紅絲」)
庭師が橋本邸の庭の五葉の松の手入れをしていたって好いよ。
猛暑の句会なら、炎天を軽く考えないで水筒を用意しなきゃ。
そんな光景を一服の写生画に切り取り、軽妙に詠みあげたの。
炎天下に梯子に登って仕事をなさる職人さんは大変ですよね。
炎天下にいたらクラクラして目の前が真っ暗になっちゃうよ。
見上げていた多佳子様は目まいを起こしちゃったんだろうな。
植木職人さんも梯子も一瞬にして暗闇に運ばれてしまったの。
或いは、句会か何かで、貴女はどこかを回ってらっしゃった?
句会を梯子なさったのか、旧跡を梯子なさったかは知らない。
ともかく、梯子の途中に暑さに中てられて目の前が真っ暗ね。
気がつけば病院のベッドだったかも… お大事になさってね。
橋本多佳子様は身嗜みには夙に気を遣ってらっしゃったのね。
お化粧にも着付けにも微塵の隙もお見せにならなかったのよ。
それが仮令、家族のように親しい友人の前に姿を見せる時も、
否、大切な御主人様にも砕けた服装はお見せにならなかった。
それで炎天下をお歩きになるのだもの…難行苦行みたいです。
(読み方:えんてんのはしごくらきにかつぎいる)
(句集「紅絲」)
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