2141年に実用化された新小銃。銃はケースレスのレールガン形式の可変初速小銃を上にブルパップ方式で装備し、そのフォアグリップの部分のアタッチメントを音波衝撃スタンガンを同軸に装備した暴徒鎮圧用スタイルと、アタッチメント交換によってスマート20mmランチャーを装備した個人主体戦闘武器（OICW）スタイルを基本として運用するもので、全体的に小型化しているために個人防衛火器（PDW）としても使用可能となっている。
ライフル部はケースレスレールガンをブルパップ方式で装備し、初速を変更すると共に特殊弾システムを組み合わせてストッピングパワーと貫徹力を選択できるようになっていて、ボディーアーマーだけでなく軽量パワードスーツや軽戦車までも貫通することもでき、また初速可変によって着弾衝撃を大きくして対人阻止効果を高めることもできる。
音波衝撃スタンガンは高指向性衝撃音を発生させる非致死性兵器で、大容量キャパシタをユニット内に搭載し、衝撃で暴徒を制圧するだけでなく、警告などの音声を目標に大音量で浴びせることができる。
20ミリランチャーはセミオート動作を電力によって駆動するチェーンガン方式になっていて、装填・発砲・排莢・再装填を連続して電気によって行う。
上のハンドレールは任務によってその上に搭載する照準装置を変更可能なスマートサイトレールとし、高精密FCSやGPSシステム・戦術LANによる標準の高度統合型個人FCSを搭載するが、軽量化のためにそれを取り外して簡易ダットサイトを搭載して防衛兵器として使うことも可能にしている。
これらを可能にしたのはこの銃のストック部に装備した大容量キャパシタと非対称インバータである。これにより膨大な電力を持ち運び、装備品の駆動からレールガンの発射までを行わせることができる。非対称インバータは素子の貫通電力によってテンソルを取り出し、電力に変換してキャパシタの電力エネルギー量を入力と出力で非対称に変換するインバータである。この採用により超高諸速度レールガンを歩兵兵器として使えるようになった。
