526 ：天使の二挺拳銃：2005/04/04(月) 03:42:13 ID:8pVv1Dvg
人の死の際に出現する未練を打ち砕く存在である天使。
そして天使の出現と同時期に子供が生まれなくなった世界。
主人公は最後に子供が生まれてから１０数年後に生まれた天使のヴィム。

彼は長く人の死に触れるうちに人間に興味を抱くようになり、幽体離脱しているせいで天使を認識できる少女風子と仲良くなる。
やがて風子の姉の小巻も何故か天使を認識できるようになる。
ずっと前から天使を認識できるジェイ（主人公の同僚の少女アンリを弄んだ人間で凄腕のヤクザ）が
策謀して風子の一斉の周りにいる人間を次々と破滅させていく。
彼は二挺拳銃を持った元天使で、人間を愛したことにより人間になったが、一斉の愛人に裏切られたせいで
一斉と人類に激しい恨みを抱いていた。

やがて天使の正体が明らかになる、天使とは人を不妊にさせるウイルスで天使が打ち砕いていた未練こそが人間の魂だった。
世界中で子供が生まれなくなったのは天使が輪廻に向かう魂を殺していたせい。
しかし主人公だけが二挺拳銃を持ち、天使の中で唯一人を愛せる存在である。
（二挺拳銃＝DNA、一挺しか銃を持たない天使＝RNAウイルスという暗示らしい）
彼が望めば人間になることも、天使ウイルスを治療することも可能になる。

時を同じくして異形化していく人間達。
天使ウイルスに犯された人類は人の持つ防衛機構を発動させて異形天使と化して天使達に牙をむくようになる。



527 ： 天使の二挺拳銃　個別パート：2005/04/04(月) 03:56:23 ID:8pVv1Dvg
アンリルート
主人公の同僚の天使。
ウイルスである彼女と共にあることを選択した主人公はアンリと共に、
異形天使化した人間と天使が相打ちになって滅びていく様を見届けて最後にお互いの体を持っていた銃で貫き合って倒れる。


風子ルート
主人公との交流により幽体離脱をやめて数年ぶりに意識を取り戻した風子。
彼女を助けに病院に向かう主人公はなんとか彼女を助けることに成功するが
傷を負ったことで異形天使化が進行する。
最後は風子と交わりながら彼女に撃たれて死亡する。
二挺拳銃のヴィムと交わった事により風子は地上で最後の子供を出産。
無人島でその子と二人で暮らす。


小巻ルート
自分を罠にはめようとしたジェイの言葉から天使の正体を突き止めた小巻（彼女は元々才媛で、世界中で子供が生まれなくなった原因を探っていた）と主人公。
自らの正体に絶望する主人公だが小巻を愛することにより（桁外れの身体能力と二挺拳銃を持つ）人間になる。
天使も人間も無差別に襲う異形天使やジェイから小巻を守るために、彼女を連れて逃げ回っていたヴィムだが
その途中で風子もアンリも死んでしまう。
そして彼は天使ウイルスの活動を止める方法（最初に誕生した天使を殺す）を思いつき、苦労を重ねながらもそれを実行する。
約１年後、人類は異形天使と抗争を続けながらもなんとか生き延びる。
そして希望の象徴である新生児を小巻が出産するシーンで終了。


529 ：天使の二挺拳銃　補足 ：2005/04/04(月) 11:19:12 ID:cgJm6WGp
一斉は好きな女性に暴力を振るう性癖がある。
ジェイは天使として一斉や小巻の母親である一斉の妻を見ていくうちに
小巻の母を愛するようになり物語開始の１０数年前に人間になって彼女を助けて一斉の元から連れ出す。

しかしその後、彼女が死んだ際に自分ではなく一斉と小巻の名を呟いたことにより裏切られたと感じたジェイは絶望。
一斉に対して激しい憎しみを募らせ、彼と苦しめるために愛娘の小巻を罠にはめてぼろぼろにしようと企む。

サチは小巻と友人関係にある（年もあまり変わらないと思われる）一斉の現在の愛人。
一斉に暴力を振るわれることに喜びを覚えている。普段は穏やかで家庭的な女性。

小巻は、妹の風子を虐待して意識不明に追い込んだ父親の一斉を嫌っている。


物語の時間軸では

最初の天使ペーターの誕生（天使が出現した理由はよくわかっていない）と同時に世界に子供が生まれなくなる。
数年後、二挺拳銃を持ったジェイが誕生。紆余曲折を経て彼は人間になる。
その後、絶望したジェイは善人を装って同じく人に興味を持っていたアンリを言葉巧みに懐柔。
そして彼女の信頼を完璧に裏切りその心に酷い傷をつける。
これが原因でアンリは人との関わりに隔意を抱くようになる。
更に数年後、二挺拳銃を持った主人公のヴィムが誕生。
彼はやがて風子や小巻、ジェイと出会うことになる。