緋の月
705 :緋の月 (1/5):2005/09/14(水) 01:44:29 ID:80lchAa90
舞台は幕末の日本。
主人公の惣一と霧は、霧の養父を殺した神崎という男を討つために旅をしていた。
彼は、養父を殺したと同時に姿を消したのだ。
養父は道場を開いていて、霧は神崎と共に通っていた。
神崎がいるらしいとの情報を得て、御津鍬藩に立ち寄った2人は、
茜とさくら(茜の友人)から、さくらの父親探しを頼まれる。
それだけではない。
そこでは、怪しげな薬が流行していたり、街娘が神隠しに遭っていたりと、
幕末の動乱の中、不穏な空気が流れていた。
キャラ紹介
○霧
「剣客小町」の異名を持つ、かなり腕の立つ剣士。結構わがまま。
惣一とは幼い頃から親交があった。また、惣一の剣の師匠でもある。
剣の腕前は以下の順。
神崎≧霧>惣一
○茜
食堂で働く子。元気だが、口調がかなり変。
並の娘より、身体能力は高い。
○香澄
茜の姉。医者を開業している。物腰柔らかで、妹想い。
706 :緋の月 (2/5):2005/09/14(水) 01:46:07 ID:80lchAa90
基本的にどのルートも展開はほぼ一緒。
道場の師範代とも協力し、分担して情報集めをする事に。
その結果、城代家老の別邸に神崎がいる事が判明、惣一と霧とで乗り込む。
苦戦の末、仇討ち成功。
【霧】
道場には、和泉という城代家老の娘が来ていて、惣一と親しくなる。
また、さくらは遠縁の親戚に引き取られる。
やがて調査が進むうち、城代家老の別邸に神崎がいる事を突き止める。
ところが、屋敷に行っても神崎は不在。
一度、霧は神崎の気配を感じていたが、それでも会うことはできなかった。
その後屋敷で、ルッソという城代家老お抱えの異国の医者が死亡した。
ある夜、霧が神崎のところへ向かった。
惣一も後を追ったが、入り口の所で、薙刀を持った和泉に足止めされる。
何とか和泉を峰打ちにし、神崎と対面する。
そして神崎は真相を話す。
神崎は、倒幕のために霧の養父の道場に入門し、利用しようとした。
だが、その目的に霧の養父が気付いたため、毒殺したのだ。
霧は激怒し、神崎との激しい剣戦の末、神崎を倒す。
そして神崎は、屋敷に火をつけた。
屋敷には油が撒いてあり、神崎は初めから死ぬつもりだったようだ。
惣一と霧は脱出し、仇討ちは終わった。
でも、2人の旅はいつまでも終わらないだろう。
707 :緋の月 (3/5):2005/09/14(水) 01:48:37 ID:80lchAa90
【茜】
茜は、実は忍者の末裔だった。
修行に付き合ったり屋敷を探索したりするうちに、霧による仇討ちは無事成功した。
そして茜も加え、3人で新たな旅を始める。
このルートでは、ルッソも神崎の一味であり、
若い娘の神隠しは神崎たちの仕業ということが分かる。
一応、さくらの父親探しのルートではあるのだが、途中でうやむやになってしまう。
【香澄】
海岸に、若い娘の変死体が打ち上げられていたという話を聞く。
死体には血がほとんど残っておらず、ミイラのようだったという。
検死に携わっていた香澄は、その事を藩の役人から口止めされる。
また、「緋」という真っ赤な色をした麻薬が最近出回っていた。
緋はご禁制の代物で、アヘンの一種であり、中毒性がとても高いという。
そして香澄は、さくらの変死体を発見してしまった。
若い娘の血から、緋を精製しているのではないかと香澄は推測する。
その後、霧による仇討ちは無事成功した。
惣一は、香澄と共にこの町に残る事にした。
708 :緋の月 (4/5):2005/09/14(水) 01:52:17 ID:80lchAa90
【緋の月】
(上記の3人をクリアすると入れる、裏ルート。同一時間を神崎視点で進む。)
和泉は神崎の側近だった。
城代家老の娘というのは本当で、名目上は妾だった。
神崎の一味は、戦力不足だった。
そこで惣一を味方に引き込む事を和泉に提案するが、結局失敗に終わる。
城代家老とルッソは、悪事によって互いに利益を得ていたのだ。
ルッソは唯一、緋を精製できる医者だった。もちろん、材料は若い娘の血。
緋は恐怖心を無くし、人間の力を高める。
それによって、城代家老が強い軍隊を作る事も可能である。
同時に、ルッソも見返りを得られる。
では、なぜそれに神崎は加担したのか。
神崎は、椿という妹がいた。残された唯一の肉親であり、非常に大切に思っていた。
だが、椿は結核を患っていた。
ルッソはその病気を治すと言い、神崎を御津鍬藩に連れてきた。
椿の治療の対価として、若い娘をさらうという悪事に手を染める事になった。
さくらの親類というのはもちろん偽者で、神崎がさくらを連れ去るための罠であった。
さて、霧の養父の死の真相はどのようなものだったのか。
神崎の父は同僚の裏切りに遭い、幕府の要職を失う。そして、自殺した。
神崎は、幕府の者の出入りが多い霧の養父の道場に行く事にした。
そして同僚を殺し、仇討ちを果たす。
だが、霧の養父がそれに気付き、神崎を問い詰め、口論になった。
すると突然、霧の養父が苦しみだし、息絶えたのだ。
そこには霧も居て、神崎を冷たい目で見ていた。神崎はいたたまれなくなり、逃げた。
その後、ルッソに出会ったのだった。
霧が屋敷に訪ねてきても、神崎は霧とは顔を合わせられなかった。
仇討ちをする者が、その相手の言う事など素直に信じるはずがない。
それは、自分自身の体験からもよく分かっていた。
709 :緋の月 (5/5):2005/09/14(水) 01:56:38 ID:80lchAa90
ある時、椿が吐血する。神崎はルッソを呼び、治療をさせる。
ところが、その後神崎の部屋に、銃を持ったルッソが現れ、真相を話す。
神崎の父は、元々ルッソの仲間で、父もまた緋の製造に手を染めていた。
その事が幕府にばれて、失脚したのだ。
同僚はその事を幕府に申し立てていた。だが、同僚の言葉に神崎は耳を貸そうとせず、
同僚が父の悪事をでっち上げたと決め付けて斬り殺したのだ。
ルッソは神崎を仲間にするために、霧の養父に毒薬を盛り、殺したのだ。
また、椿の病気は、元からルッソにも治せないものだった。
「治療」と称して、ルッソは薄めた緋を与えていたのだ。でも、それももう限界。
ルッソは、自分との接点が無くなろうとしている神崎を殺そうとする。
だが、和泉と神崎がそれよりも早く、ルッソを斬り殺した。
神崎は、和泉がこの事を全て知っていたと誤解し、
ついカッとなって和泉を無理やり犯す。
だが後に、誤解は解ける。今度は優しく、お互いに愛し合った。
椿が亡くなった後、一味は解散した。
そして霧との決戦の際、神崎はわざと嘘を教えた。
悪事ばかり働く男に巻き込まれて霧の養父は死んだ、などとはとても言えなかった。
そんな真実は、知らないほうが霧のためだと考えていた。
そう、神崎は霧の事も大切に想っていたのだ。
そして霧もまた、以前は神崎に想いを抱いていた。だが、その2つの想いは決して交わる事は無かった。
決戦の後、神崎は惣一に霧を託し、屋敷に火をつける。
悪事をさんざん働いた自分には、このような最期がふさわしいと考えたのだ。
そこに和泉が駆けつけ、2人は燃える屋敷の中で、口付けを交わす。
空には、炎の色を受けて、緋の月が輝いていた……。
舞台は幕末の日本。
主人公の惣一と霧は、霧の養父を殺した神崎という男を討つために旅をしていた。
彼は、養父を殺したと同時に姿を消したのだ。
養父は道場を開いていて、霧は神崎と共に通っていた。
神崎がいるらしいとの情報を得て、御津鍬藩に立ち寄った2人は、
茜とさくら(茜の友人)から、さくらの父親探しを頼まれる。
それだけではない。
そこでは、怪しげな薬が流行していたり、街娘が神隠しに遭っていたりと、
幕末の動乱の中、不穏な空気が流れていた。
キャラ紹介
○霧
「剣客小町」の異名を持つ、かなり腕の立つ剣士。結構わがまま。
惣一とは幼い頃から親交があった。また、惣一の剣の師匠でもある。
剣の腕前は以下の順。
神崎≧霧>惣一
○茜
食堂で働く子。元気だが、口調がかなり変。
並の娘より、身体能力は高い。
○香澄
茜の姉。医者を開業している。物腰柔らかで、妹想い。
706 :緋の月 (2/5):2005/09/14(水) 01:46:07 ID:80lchAa90
基本的にどのルートも展開はほぼ一緒。
道場の師範代とも協力し、分担して情報集めをする事に。
その結果、城代家老の別邸に神崎がいる事が判明、惣一と霧とで乗り込む。
苦戦の末、仇討ち成功。
【霧】
道場には、和泉という城代家老の娘が来ていて、惣一と親しくなる。
また、さくらは遠縁の親戚に引き取られる。
やがて調査が進むうち、城代家老の別邸に神崎がいる事を突き止める。
ところが、屋敷に行っても神崎は不在。
一度、霧は神崎の気配を感じていたが、それでも会うことはできなかった。
その後屋敷で、ルッソという城代家老お抱えの異国の医者が死亡した。
ある夜、霧が神崎のところへ向かった。
惣一も後を追ったが、入り口の所で、薙刀を持った和泉に足止めされる。
何とか和泉を峰打ちにし、神崎と対面する。
そして神崎は真相を話す。
神崎は、倒幕のために霧の養父の道場に入門し、利用しようとした。
だが、その目的に霧の養父が気付いたため、毒殺したのだ。
霧は激怒し、神崎との激しい剣戦の末、神崎を倒す。
そして神崎は、屋敷に火をつけた。
屋敷には油が撒いてあり、神崎は初めから死ぬつもりだったようだ。
惣一と霧は脱出し、仇討ちは終わった。
でも、2人の旅はいつまでも終わらないだろう。
707 :緋の月 (3/5):2005/09/14(水) 01:48:37 ID:80lchAa90
【茜】
茜は、実は忍者の末裔だった。
修行に付き合ったり屋敷を探索したりするうちに、霧による仇討ちは無事成功した。
そして茜も加え、3人で新たな旅を始める。
このルートでは、ルッソも神崎の一味であり、
若い娘の神隠しは神崎たちの仕業ということが分かる。
一応、さくらの父親探しのルートではあるのだが、途中でうやむやになってしまう。
【香澄】
海岸に、若い娘の変死体が打ち上げられていたという話を聞く。
死体には血がほとんど残っておらず、ミイラのようだったという。
検死に携わっていた香澄は、その事を藩の役人から口止めされる。
また、「緋」という真っ赤な色をした麻薬が最近出回っていた。
緋はご禁制の代物で、アヘンの一種であり、中毒性がとても高いという。
そして香澄は、さくらの変死体を発見してしまった。
若い娘の血から、緋を精製しているのではないかと香澄は推測する。
その後、霧による仇討ちは無事成功した。
惣一は、香澄と共にこの町に残る事にした。
708 :緋の月 (4/5):2005/09/14(水) 01:52:17 ID:80lchAa90
【緋の月】
(上記の3人をクリアすると入れる、裏ルート。同一時間を神崎視点で進む。)
和泉は神崎の側近だった。
城代家老の娘というのは本当で、名目上は妾だった。
神崎の一味は、戦力不足だった。
そこで惣一を味方に引き込む事を和泉に提案するが、結局失敗に終わる。
城代家老とルッソは、悪事によって互いに利益を得ていたのだ。
ルッソは唯一、緋を精製できる医者だった。もちろん、材料は若い娘の血。
緋は恐怖心を無くし、人間の力を高める。
それによって、城代家老が強い軍隊を作る事も可能である。
同時に、ルッソも見返りを得られる。
では、なぜそれに神崎は加担したのか。
神崎は、椿という妹がいた。残された唯一の肉親であり、非常に大切に思っていた。
だが、椿は結核を患っていた。
ルッソはその病気を治すと言い、神崎を御津鍬藩に連れてきた。
椿の治療の対価として、若い娘をさらうという悪事に手を染める事になった。
さくらの親類というのはもちろん偽者で、神崎がさくらを連れ去るための罠であった。
さて、霧の養父の死の真相はどのようなものだったのか。
神崎の父は同僚の裏切りに遭い、幕府の要職を失う。そして、自殺した。
神崎は、幕府の者の出入りが多い霧の養父の道場に行く事にした。
そして同僚を殺し、仇討ちを果たす。
だが、霧の養父がそれに気付き、神崎を問い詰め、口論になった。
すると突然、霧の養父が苦しみだし、息絶えたのだ。
そこには霧も居て、神崎を冷たい目で見ていた。神崎はいたたまれなくなり、逃げた。
その後、ルッソに出会ったのだった。
霧が屋敷に訪ねてきても、神崎は霧とは顔を合わせられなかった。
仇討ちをする者が、その相手の言う事など素直に信じるはずがない。
それは、自分自身の体験からもよく分かっていた。
709 :緋の月 (5/5):2005/09/14(水) 01:56:38 ID:80lchAa90
ある時、椿が吐血する。神崎はルッソを呼び、治療をさせる。
ところが、その後神崎の部屋に、銃を持ったルッソが現れ、真相を話す。
神崎の父は、元々ルッソの仲間で、父もまた緋の製造に手を染めていた。
その事が幕府にばれて、失脚したのだ。
同僚はその事を幕府に申し立てていた。だが、同僚の言葉に神崎は耳を貸そうとせず、
同僚が父の悪事をでっち上げたと決め付けて斬り殺したのだ。
ルッソは神崎を仲間にするために、霧の養父に毒薬を盛り、殺したのだ。
また、椿の病気は、元からルッソにも治せないものだった。
「治療」と称して、ルッソは薄めた緋を与えていたのだ。でも、それももう限界。
ルッソは、自分との接点が無くなろうとしている神崎を殺そうとする。
だが、和泉と神崎がそれよりも早く、ルッソを斬り殺した。
神崎は、和泉がこの事を全て知っていたと誤解し、
ついカッとなって和泉を無理やり犯す。
だが後に、誤解は解ける。今度は優しく、お互いに愛し合った。
椿が亡くなった後、一味は解散した。
そして霧との決戦の際、神崎はわざと嘘を教えた。
悪事ばかり働く男に巻き込まれて霧の養父は死んだ、などとはとても言えなかった。
そんな真実は、知らないほうが霧のためだと考えていた。
そう、神崎は霧の事も大切に想っていたのだ。
そして霧もまた、以前は神崎に想いを抱いていた。だが、その2つの想いは決して交わる事は無かった。
決戦の後、神崎は惣一に霧を託し、屋敷に火をつける。
悪事をさんざん働いた自分には、このような最期がふさわしいと考えたのだ。
そこに和泉が駆けつけ、2人は燃える屋敷の中で、口付けを交わす。
空には、炎の色を受けて、緋の月が輝いていた……。
2006年12月11日(月) 15:31:24 Modified by luc001