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D.C.〜ダ・カーポ〜

677 :D.C. さくら編 :2005/04/28(木) 07:50:45 ID:r9IgMk2y
舞台は一年中桜の咲き誇る島、初音島。
そこに住む風見学園2年 朝倉純一(主人公)は『他人の夢見る』『手から和菓子を生み出す』
という大して役に立たない2つの不思議な能力を持っていた。
 他人の夢に翻弄されながらも、穏やかな日常を送っていた純一だったが
幼い頃アメリカに引っ越した従妹 芳乃さくら が帰ってくることで
日常、そして初音島は少しずつ変化を遂げていくことになる。
 
 帰国するなり既に純一に対する好感度MAXなさくらは純一にまとわりつく。
最初は邪険にしていた純一だったが、次第にさくらに惹かれていくこととなる。
しかし義妹 朝倉音夢 が(過去にあったさくらとのイザコザから)二人の仲を裂こうとする
 とりあえず表面上は和解した音夢とさくら。だが時を同じくして、元々体の弱かった音夢の体調が
悪化することとなる。音夢は日を増すごとに体調が悪化していき、セキと共に口から大量の桜の
花びらが出るという謎の病状まで起こすことになる。
 音夢の病状に打つ手なしの純一。そんな状態の続く中で、純一は夢を見る。
その夢にはさくらが立っていた。しかしソレはさくらではなく、さくらの姿をした
純一とさくらの祖母であった。祖母はさくらにも、純一と同じく不思議な力があることを伝える
それは、『少し何かを想うだけで、それを叶えてしまう能力』だった。
 翌日、純一はさくらから音夢の治療方法を知っていると聞かされる。
それは初音島の枯れない桜を枯らす事。初音島の桜が、純一やさくらの能力を根源となるものだった
さくらは「心のどこかで、自分は音夢を邪魔だと想ってる。だから桜が想いに答えて
     音夢を消そうとしている」と純一に伝える。
しかし、純一が自分事を好きだと言ってくれる気持ちも、桜が叶えてくれた
願いなのかもしれない。桜が枯れれば願いも消える。純一が自分を好きではなくなるかもしれない
 と考えたさくらは、治療方法を知りながらも中々純一に言い出せないでいたのだった。

678 :D.C. さくら編 2:2005/04/28(木) 08:05:24 ID:r9IgMk2y
純一に真相を伝え、桜を枯らす事を決意するさくら。
「桜が枯れても純一は自分を好きでいてくれる」と信じつつ、願いを叶える桜が枯れるように願う。
願いは通じ、初音島を包んでいた桜は散っていく。音夢の症状も回復に向かっていった
そして純一のさくらに対する想いは、桜の叶えた願いでは無かった〜  おしまい


とりあえずストーリーの重要なさくら編だけ書いてみました。
残りのヒロインはリクがあれば書こうと思います。
<補足>
初音島が一年中桜が咲いていたのは、過去さくらがアメリカに引っ越す祭に
「純一に自分の名前を覚えていてほしい」と願ったため

689 :D.C. 音夢編 :2005/04/29(金) 09:01:45 ID:Jk3h+sTV
あらすじは>>677冒頭参照

幼い頃事故で両親を亡くした音夢は、純一の義妹として朝倉家に引き取られる。
しかし音夢は、自分が朝倉家に引き取られた為に純一に迷惑をかけていると思い家出をする。
やがて音夢を探していた純一に見つけられ、
 「 迷惑なんて思ってない   お前のことは俺が守ってやる 」
 などの言葉をかけられ、純一と共に朝倉家に帰り、家で騒動は解決する。
これをきっかけに音夢は純一のことが好きになる。

時は流れ、風見学園の3年となった純一と音夢。
そこに2人のかつての幼馴染み 芳乃さくら が帰ってくる。
兄妹以上の関係になりつつあった音夢と純一だったが、さくらがそれを妨害する。
これをきっかけに一時は距離を置く二人。しかしその間に募った純一への感情が爆発し、
音夢は純一に気持ちをぶつける。二人は付き合うこととなった。

この時期を境に、元々病弱だった音夢の体調が悪化する。(何故悪くなるかはさくら編参照)
体から桜の花びらを出すという謎の症状までみられるようになる。
そんな状況の続く中、純一は音夢の病状についての話をさくらからされる。

「音夢にも純一と同じように不思議な能力があり、ソレは他人の気持ちを感じ取る力。
純一と強く心で結ばれた音夢は、いつしか純一の見る『他人の夢』も見るようになる。
そして夢から流れてくる感情や想いを、自分の心に背負い込んでいる。
他人の気持ちを背負いすぎた音夢は、自分の心の器に入りきれなくなった想いや感情を、
桜の花びらとして排出することによって、何とか自分を保っている。」

690 :D.C. 音夢編 2:2005/04/29(金) 09:45:36 ID:Jk3h+sTV
そして、その治療方法としてさくらが告げたのは、
『排出された花びらを燃やして、純一のことが好きな気持ちを消す』
ということだった。(純一への気持ちが消えれば他人の夢も見なくなるから)
 悩んだ純一だったが、彼は音夢を救うためにその方法を実行することにした。

純一への想いを忘れ、普通の兄妹関係に戻った2人。しかし、過去に純一が音夢にプレゼントした
鈴のチョーカーが、音夢の消された気持ちを思い出させてしまう。
 再び体調が悪化していく音夢。自分の心を他人の気持ちが支配していき、純一の記憶以外のことはほとんど失われいた。
自分の心が消えゆく中で、彼女は最後の願いを叶えるべく学園へ向かう。
 「 純一と一緒に学園に行きたい 」    音夢の心にはもうそれだけしか残っていなかった。
音夢は一人、 風見学園に向かって歩き出す。
 
 朝目覚めると音夢の姿が消えていることに気付いた純一は、(音夢の能力で)音夢の残していった気持ちの
の欠けらから、音夢が一人で学園に向かったと知る。急いで学園に向かう純一。 学園の屋上には音夢の姿があった。
 屋上にたどり着き、ようやく音夢と会えた純一。そして願いの叶った音夢。
願いが叶い、もう何も無くなった音夢は純一に別れを言うと、大量の桜の花びらが舞うのと同時にその場に崩れ落ちた。

 数ヵ月後

けど結局生きていた音夢は、純一と幸せになりましたとさ END  

691 :D.C. 音夢編 補足 :2005/04/29(金) 10:08:20 ID:Jk3h+sTV
Q. 何故腹黒いか?
まず>>685が言っていた事。他人と純一に対する接し方が全然違う
(学園では優等生で通ってるが、家では純一を広辞苑で殴ったりする など)

芳乃さくらがアメリカに引越し、純一宛に手紙を送るが、音夢が届いた手紙を全て破いて処分していた。
(過去にさくらとイザコザがあって、内心さくらのことを良く思っていないため)
どんなイザコザがあったかは忘れたorz すまそん。 

さくら編にちょこっと書いてあるが、初音島の桜には願いを叶えるという力があり
純一にかまって欲しいという気持ちが、音夢を病弱にさせていた。

以上の事から腹黒いと言われている   ・・のだと思う。
長い&誤字脱字あるかもしれないけど、許して下さいな


706 :D.C 頼子編 :2005/04/30(土) 02:52:03 ID:LehKwbT6
ある日、純一は樹から降りられなくなっている一匹の猫を助ける、その夜こんな夢を見た

頼子は純一たちが通う学校とは別のいいとこの学校に通う深窓の令嬢
病弱だったんで学校も休みがちで彼女には飼い猫で話し相手となっているの『頼子』と
自分の部屋の窓から見える風景しかなかったんじゃ。
そして毎日窓から見える登校中の純一に恋してしまってのお
しかし恋愛に臆病な彼女自分から行動せず猫の『頼子』相手に愚痴っておった
「そうだ、『頼子』招き猫って言葉は知ってる? お願い、あの人の気持ちを私に招いて…」
その言葉を聞いた直後猫の『頼子』は彼女の部屋の窓を飛び出していきおった

音夢が島を離れて数日、純一が学校から帰宅中ふらっと寄った桜舞い散る並木道でメイド服の猫耳少女が子供にいじめられているのを発見
その場を救った純一は、まぁ気をつけてなーみたいな事を言って別れようとするが
猫耳少女は純一の服をつかんで離しません、聞くと彼女の名は鷺澤頼子で帰るところがないと言う
そこに出くわした悪友杉並の提案により朝倉家に泊める事になった、頼子さんはただ泊めてもらうだけでは申し訳ないと
メイドの仕事をやらせてくださいと頼み込む、やらせてみるとこれがまたひどいもんで
どうやら頼子さんは家事全般がサパーリな様だ、でも覚えはいいようでしばらくするとどんな仕事もそつなくこなせるようになったのじゃ
でもなぜか外にはでかけるのだけは嫌がる彼女、聞くと自分でもよく分からないけど外が怖いんだと
その後いろいろあって純一は自分は頼子さんの事を好きなのだと気づいたのじゃ

707 :D.C 頼子編 :2005/04/30(土) 02:52:51 ID:LehKwbT6
そして、純一は登校中事故ったりしたけど特にひどい怪我でもなくすぐに退院
途中眠ったままおきなくなったお友達「鷺澤美咲」のお見舞いにきた萌先輩に会ったりしちゃったり。
で、実は純一が事故った時、外が怖いといいつつ病院に駆けつけてきてくれた頼子さん、こりゃ練習すれば外に出られるようになるんじゃねえの?
ってことで日が暮れてから二人でお出かけの練習を始める、練習もいい感じに進んできたある日
頼子さんは初音島にあるどんな事もかなえてくれる桜の大木の話を純一にする
「あの桜は真摯な願いをかなえてくれる、それが本当にこころからの願いであれば…」
しばらくして一人でも外に出れるようになった頼子さん、順風満帆に進んでいるかに思えたけど
ある日突然別れを切り出される、聞くとさくらが桜を枯らすと自分も消えてしまうんだと
さくらにも何か事情があって枯らすのだから仕方ないとあきらめ、さくらを枯らす日まで頼子さんと過ごす
桜が消えてそこに残ったのは一匹の猫、すぐどこかに行っちゃってそれっきりになるんだけど

それから数日後、学校に行くと鷺澤美咲という猫耳はないけど頼子さんそっくりの転校生がきおったのじゃ
頼子さんに似てるけど、この人は別人と思ってると休み時間美咲に屋上に呼び出され告白
「…だいたい、205時間ぶりですね…」 
そう、彼女は頼子さんと同一人物だったのじゃ
聞けば、美咲の願いは邪な物だったので桜の木には聞き入れられなかったが
主人を想う猫の頼子のの真摯な願いにより頼子の体を借り中身は美咲という、猫耳メイドの頼子さんになったんだとか
まぁ、その間こころが抜けた美咲の体は眠った状態になり病院に運ばれていたわけなのじゃよ

そんなこんなでハッピーエンド、めでたしめでたし

709 :名無しさん@初回限定 :2005/04/30(土) 03:05:26 ID:LehKwbT6
さらに修正、病弱じゃなかったようだ

厳格な父に「悪い影響を受けるといけないから友達と遊ぶのも外に出るのも控えろ」と言われ
外に出るときとか黒服の人がついて回るようになって、そんなこんなで外出恐怖症になった

712 :D.C. ことり編 :2005/04/30(土) 19:00:04 ID:rMu+bYoU
白河ことりはミス風見学園コンテスト1位の学園のアイドル
 毎年恒例の学園主催のクリスマスパーティーで「かったりぃ」と体育倉庫で昼寝を決め込んでいた純一は
パーティーで行われたミスコンの追っかけから逃げてきたことりと出会う
 はじめて会話を交わす2人なのだが 「 あなた良い人ですね。私には分かります 」
と大した会話もしてないのに、どうやら純一はことりの中で良い人と認識された
 ひょんなことから知り合った二人は学園生活を通して親しくなっていく

卒業も間近に迫ったある頃、純一は桜公園で歌の練習をすることりを発見する
なんでも卒業パーティーに有志として出るバンドのボーカルをやるので、その練習をしていたらしい
 「 今年の卒業パーティーで、あの白河ことりがバンドのボーカルやるらしいぞ! 」
そんな噂は瞬く間に広がり、放課後バンドの練習場として使っていた音楽室は、ことり見に来る野郎共で
ごった返していた。たまたまそこを通りすがる純一、中を覗いてみるとことりが顔色が悪そうに何とか歌を歌っていた
しかしソレは以前公園で聞いたような綺麗な歌声ではなかった。どうやら練習のやり過ぎでのどをやられてしまったらしい
 「 あれ?白河ことりってこんなもんなの? 」 「 何かガッカリだよな 」
周りの野郎共からヒソヒソとそんな声が聞こえる。 しびれを切らした純一は
 「ここは立ち入り禁止だぞ!ほらっ、帰れ帰れ!」と野郎共を音楽室から叩き出す
そして練習再開。野郎共がいなくなってからことりは顔色も良くなり、透き通るような歌い始めるのだった

そして卒業式当日。無事に式も終了し、卒業パーティーがはじまった
クリスマスパーティーに引き続き行われるミス風見学園コンテスト。ことりはそれにも出場するらしい
「 朝倉君は絶対に見に来てくださいね 」と言われた純一は、大して興味も無いミスコン会場に訪れていた
ミスコンはつつがなく進行し、いよいよラストナンバー・本命のことりがステージ上に出てくる

713 :D.C. ことり編 2:2005/04/30(土) 19:42:28 ID:rMu+bYoU
ステージ上で司会からいくつか質問をされ、ことりはそれに答えていく。
 「 それでは白河ことりさん。ずばり貴方の好きな男性は誰ですか? 」
司会者はそんな質問をことりに投げつけると、ことりは
 「 今日はその質問に答えるために、ミスコンに出場しました 」
と答える。思いもしない展開に会場はざわつくが、徐々に収まっていく。そこを見計らうようにことりは言った
 「 3年C組の朝倉純一君です 」
いきなりの告白に驚きを隠せない純一だったが、答えは決まっていた。司会者が純一をステージ上に上がるよう促してくる
奇妙に静まり返った会場内で「 俺は言葉よりもっと雄弁な態度で答えることする 」 と言って
ことりにキスをした。途端に会場に喚きあがる男共の狂声。純一とことりはその場を逃げ出した

 時は流れ、ミスコン騒動もすっかり落ち着き、本校に進学した二人。だがある日、こんなニュースが報道される
「 一年中桜の枯れない島、初音島の桜が枯れていることが昨日未明、初老の男性により発見されました 」
 桜が散ってしまったのと時を同じくして、ことりの様子がおかしくなる。何日も学校を休むようになり
家に引きこもって純一ともあまり話さなくなっていた。枯れた桜と何か繋がりがあるのか考えた純一
 当の純一も桜が枯れてから 『夢を見る力』 『手から和菓子を生み出す力』が使えなくなっていた
純一はことりにも何かしらの力があったのでないかと考える。
 
しかし何も分からないまま時は過ぎていく。そして、今日はことりの姉の結婚式の日であった
「 結婚式のお祝いに歌をプレゼントする 」 と以前言っていたことり。
だが、「 ことりが結婚式場に来てないけど、どこにいるかわからないか?」 と純一に姉からの電話が入る。
 純一はことりを探しに走り回り、ことりを枯れた桜の大木の前で見つける 

714 :D.C. ことり編 3:2005/04/30(土) 20:15:11 ID:rMu+bYoU
純一はことりを式場まで連れて行こうとするが、ことりはそれを拒む
 理由を聞く純一に、ことりは自分の隠された力のことについて、ぽつぽつと話し始めた

幼い頃、事故で両親を失い今の家族に引き取られたことりは、なかなか家族と人間に馴染めずにいた
( 他人の気持ちが分かればどんなにいいだろうか )そんな考えを持ち始め、作られた笑顔で過ごす日々が続いたある時
ことりは一人のお婆さんと出会う。自称魔法使いのお婆さんは、ことりの偽りの笑顔を見て、願いをかなえてやろうと魔法をかける
 その日からことりは『他人の心が読める力』を使えることになったのだ。この能力はとても便利な能力で
誰が何に対して怒るのか この時どんなことをしたら喜んでくれるのか それが分かることりは色んな人間から好かれるようになった
 だが何故か桜が消えたのと同時に能力は消えてしまう。幼い頃から長い間能力に依存していたことりは
心が読めない人間とのコミュニケーションを恐れるようになっていた。
 そして、自分が歌を歌うことで姉が本当に喜んでくれるのか分からない。
そう思ったことりは結婚式場にはいかずに、枯れた桜の木の下でただ明け暮れていたのだった

理由を聞いた純一は、ことりに叱咤激励する
そんな純一の言葉が心に届き、ことりは急ぎ結婚式会場へ向かう
 何とか式に間に合ったことりは姉のために歌を歌い、歌を聴いて泣いてくれてる姉を見て
心が読めなくても気持ちは伝わる事を理解するのだった。
 その後純一とことりの仲も元通りになって めでたしめでたし

732 :D.C. 水越萌編 :2005/05/01(日) 14:42:28 ID:ZMEtmER5
あらすじは>>677冒頭参照

ある朝 二度寝して遅刻寸前の純一は、学園に向かって光の速さで走っていた。
通学路を走っていると「 チャカポコ♪チャカポコ♪ 」と、謎の音が聞こえてくる。音の方角を見ると
何故か木琴を叩いて眠りながら登校する女子生徒の姿があった。「 What? 」 純一の脳をひとつの英単語がよぎるが
遅刻ギリギリの為、見なかったことにして学園に向かうのだった。

 何とか学園に間に合った純一。午前中の授業もつつがなくこなし、昼休みとなる。
購買でパンを買った純一は、天気が良いので屋上で食べることにした。 屋上のドアを開けると
そこには 女子生徒二人が鍋を囲っている という異様な光景が広がっていた。一人は見知った顔で、クラスメートの
水越眞子。もう一人は今朝の木琴少女だった。どうやら二人は姉妹のようで、木琴少女は水越萌という名前らしい。
「 お鍋の美味しさは人数に比例するんですよ〜 」と鍋に誘われた純一は、ありがたく申し出を受けた。
この日から屋上の鍋に通いつめることになった純一は、萌と親しくなっていく。

 ある日、純一と萌は学園を二人で下校していた。『歩きながら眠れる』という謎の特技を持った萌えは
今日も木琴を鳴らして歩きながら眠っていた。途中交差点に着き、信号を確認して渡ろうする純一だが
一台の車が猛スピード突っ込んでくるのを目の端で捕らえた。車に気付いた純一は渡るのをやめようとするが
眠りながら歩いていた萌はソレに気付かず、そのまま渡ろうとしてしまう。慌てて萌を引き戻す純一だが
その反動で純一が道路に出てしまい、「 キィィィィ〜 」 というブレーキ音を最後に意識を失うのだった



733 :D.C. 水越萌編 2:2005/05/01(日) 15:20:22 ID:ZMEtmER5
 目を覚ますと純一。そこは病院だったが車に轢かれたという割には随分軽傷だった。
やってきた看護婦さんに聞いたところ、 純一が轢かれる寸前にドライバーがハンドルを切って
何とか衝突は免れたらしく、純一はただ意識を失っていただけ との事。
 しばらくして純一の意識が戻ったと聞いた萌が病室に入ってくる。萌は自分を助けてくれた純一に感謝感激雨霰。
「 この恩は一生をかけて返しますから 」 と言い、純一に告白する。二人は(結婚を前提に?)付き合うことになった。
 
 この出来事の後、純一はある夢を見る。どうやらソレは萌の夢らしく、幼い頃の萌が公園の砂場で一人で遊んでいた。
砂で作った山にトンネルを通そうとする萌だが、失敗して何度もそれを繰り返している。
 そこに一人の少年が現れる、少年は萌の反対側からトンネルを掘り、開通したトンネルの中で二人の手は繋がった。
「 一人じゃ出来ないことも、二人なら簡単に出来るんだよ 」
そう言った少年は、いつも一人で遊んでいた萌を連れて色々なところで遊ぶようになる
 ある時、今日も萌と一緒に街を探検していた少年は交差点に辿り着く。信号を確認し、渡ろうとするが
少年は猛スピードで近づいてくる車に気付く。しかしそれに気付かない萌はそのまま渡ろうとしてしまい・・・・
「 キィィィィ〜 」 という音と共に、純一は目から覚めることになる。

月日は経ち、春も終わりを告げようとする頃。ニュースで「初音島の桜が枯れている」と報道される。
時期を同じくして、萌の様子がおかしくなる。純一ともあまり話さなくなり、学園にもあまり来なくなってしまっていた。
 そんなある日、姉の様子がおかしい事に気付いた妹の眞子が、純一に話を持ちかけてくる。
「 最近萌は家に居てもすぐ眠ってしまい、何故か睡眠薬を飲んでまで寝ようとしている。
 体に良くないと、眞子は薬をやめさせようとするが 『夢を見なくちゃいけない』 と萌は言い
 薬をやめてくれない」 という話をされる。
その話を聞いた純一は以前見た、萌の夢を思い出す。もしかしたら、あの夢と何か関係あるのかと考えるのだった。


734 :D.C. 水越萌編 3:2005/05/01(日) 15:58:02 ID:ZMEtmER5
翌日、純一のもとに「 萌が昨日から家に帰ってこない 」と眞子から連絡が入る。
それを聞き、街中を探し回る純一だったが、萌は中々見つからなかった。
 日も暮れ、とある公園に辿り着いた純一。そこは萌の夢に出てきていた公園であった。
公園の砂場では一人の少女が砂の山に必死になってトンネルを掘ろうとしている。一日中そうしていたのか
手の爪はひび割れてしまっていた。 純一は萌に家に帰ろうと促す。しかし萌は
「 夢を見なくちゃいけないんです 」とそれを拒んだ。萌は過去に起こったある出来事について話し始める。
 
 それは純一が見た夢と同じ内容のものだった。この公園で仲良くなった少年は萌を助けて車に轢かれ
死んでしまったらしい。少年の死んだの自分せいだ と自責の念と悲しみに駆られる萌だったが
いつの頃からか『夢の中でだけ少年と会うことが出来る』という不思議な力が宿る(と言っても過去にあった少年との想い出を再現するだけ)
それから毎日夢で少年と会うことが出来るようになり、悲しみや自責の念も薄れていくことになった。
 しかし、初音島の桜が枯れたのをきっかけに夢が見れなくなる。夢を見れなくなったのは、自分が少年への想いを
忘れてしまったからだ と考えた萌は再び自責の念に駆られることに。
 どんなに眠っても夢が見られない萌えは、この公園にくれば見られるかもしれないと思い
一人公園を訪れていたのだった。

 全てを聞いた純一は 
「 忘れろとは言わないが、過去に縛られるのは良くない。少年だってそれを望んでないよ 」
と萌のこと諭し、かつての少年のように反対側からトンネルを掘って、開通したトンネルの中で二人は手をつなぐ
純一の気持ちが届いた萌だったが、それと同時に砂の山の上に崩れ落ちてしまう。
 手には既に空となった睡眠薬のビンが握られていた・・・・ 


数日後
 最近の睡眠薬は大量に飲んでも死なないらしく、萌は何とか無事だった。
心の片隅に少年への想いを残しつつも、それでも自分を受け入れてくれると言ってくれた純一。
二人は恋人としてこれからも付き合っていくのだった   〜エンディング〜
 

735 :D.C. 水越眞子編 :2005/05/01(日) 17:14:45 ID:ZMEtmER5
 あらすじは>>677冒頭さんし(ry

 ある日、天気が良いので屋上で昼飯を食べようと校舎をあがっていく純一。
扉を開けるとクラスメートの眞子と萌が鍋をつついていた。
「 もしかしてアホか? 」と開口一番眞子にドツかれる純一だったが、萌の誘いでその日から鍋を囲むことになった。

 そんなこんなで卒業式も間近となったある日、純一は眞子に屋上に呼び出される。
「 あ、あたしと・・・付き合ってくれないかな? 」と急な告白。
驚きを隠せない純一だが、眞子はそれに理由を付け加える。どうやら眞子は同姓に激しく人気があるらしく
迫る毎年恒例の卒業式後の告白合戦で、多数の女の子から告白されるかもしれないとの事らしい。
要するに純一に虫除け変わりになれ!というものだった。あまりのかったるさに断ろうとしていた純一だが
必死に懇願する眞子に結局折れる形になる。ここに偽カップルが誕生した。
卒業式までの間、周りの人間(主に女子生徒)に純一と眞子が付き合っていると見せるべく
二人はなるべく一緒に居ることにするのだった。
 というわけで眞子の所属している音楽部の手伝いまでさせられるようになってしまった純一。
かなり不満だったが、鍋の恩もあるので一応付き合うことにする。
 
 偽交際からしばらく経ち、いい感じに噂が広まってきた頃。ある女生徒から眞子に手紙が届く
「 私は眞子先輩のことは諦めません!云々 」 手紙にはそう書かれていた。
どうやら熱烈なこの娘は、もっと恋人っぷりを見せなければ諦める気にはなれないらしい。
 そう考えた眞子は、ただ純一と居るだけではなく、手をつないだり 腕を絡ませたり デートしたり、と
更に関係をアピールするようになる。そんな関係を続けてるうちにいつしか眞子は純一に惹かれていった

 もう卒業式も目前に迫った頃。眞子に例の女生徒からの手紙が届いた
「 どうやらお二人の仲に私が入り込む余地はないようです。お幸せに。云々 」
ついに諦めてくれたか!と喜ぶ純一だったが、眞子は少し複雑な顔をしていた。
 「 怪しまれないようにもうしばらくは恋人で居ようよ 」と提案する眞子。
少しおかしな眞子の様子が気になりながらも純一はこれに承諾した。


736 :D.C. 水越眞子編 2:2005/05/01(日) 17:21:41 ID:ZMEtmER5
 そんなある日、眞子は純一と音楽室で楽器の片付けをしていた。
純一は「 卒業式が終わったら偽の恋人役もおわりだな 」 と眞子に言う。
それに対して眞子は 「 偽の恋人じゃなくてもいい 」 と純一にキスを迫るのだった。
その後、成り行きで眞子を抱いてしまった純一。純一は、自分は眞子の事が好きなのか悩んでいた

 そして卒業式当日。式が終わり、教室に戻った純一は机の中に手紙はいってることに気付く。
「 屋上で待ってます 」 差出人不明の手紙にはそう書かれていた。
手紙を読んだ瞬間純一は、自分は誰が好きなのかを唐突に理解した。
「 まさかこの俺が女の子を振ることになるとはな・・・ 」 そうぼやきながら屋上への道をあがっていく
屋上の扉を開けると、そこには眞子の姿があった。眞子は「 順番が逆になったけど 」
と言って純一に本当の恋人として付き合って欲しいと告白をする。
「 もし手紙の差出人が眞子じゃなかったら、危うく俺は女の子を振るところだったよ。俺も眞子のことが好きだ 」
と答える純一。二人は屋上で抱き合うのでした  おしまい
 

761 :D.C. 美春編 :2005/05/05(木) 05:29:46 ID:J2wnTiBm
あらすじは>>677冒頭参照。

天枷美春は1つ年下の純一と音夢の幼馴染み。
ある朝、いつものように学園に登校した純一は、教室に入るなり
「 美春が木に登って降りられなくなったネコ(頼子?)を助けようとして、木から落ちて病院に運ばれた! 」
という話を聞かされる。それを聞き、慌てて美春のクラスに向かう純一と音夢。
しかし、美春の机の上には花が飾られていた――――。
「 そ、そんな・・・・・・・・・美春・・・・・。 」
その場に泣き崩れる音夢。その時、背後から元気な声がかけられた。
「 おはようございます!朝倉先輩! 」
声の主は美春だった。どうやら美春の話によると、確かに木から落っこちたが、軽い打撲程度で済んだらしい。
安心するクラス一同。だが、そのとき美春が突然意識を失ってしまう。

 純一は慌てて美春を保健室へ運び込もうとする。しかし保健室は開いていなかった。
そこに担任の白河暦と出くわす。暦は、美春を生物準備室まで運ぶように純一に指示を出した。
生物準備室まで美春を運んだ純一は、暦から衝撃の事実を聞かされる。
【 実は本物の美春は木から落ちて意識不明の重体。今、目の前にいる美春はロボットなんだ。 】
あまりにも突拍子な話に信じきれない純一だったが、美春の背中にあるゼンマイを巻く為の穴を見せられて(ロボ美春はゼンマイ式)美春がロボットであると納得する。ロボ美春は本物の意識が戻るまでの影武者として暦(本職は研究員)が造ったらしい。
その後、話の流れでロボ美春のお目付け役を任されてしまった純一は、まだ世界の事をよく知らない美春の為に、バナナを食べに連れて行ってあげたりバナナを食べに連れて行ってあげたりする。
 そんなある日、純一は例の能力で夢を見る。夢の内容は、幼い頃の純一と美春が桜の大木の前で遊んでいるというものだった。そこで、純一少年は美春にゼンマイ式のオルゴールをプレゼントする。

 次の日、学校へ来てみるなり美春から「 私、夢を見たんですよ! 」と報告される。
それを聞いた暦は、「 美春には夢をみるシステムなんてないはずだぞ? 」と言う。
「でも確かに見たんです!」と食い下がる美春。


762 :D.C. 美春編 2:2005/05/05(木) 05:37:27 ID:J2wnTiBm
暦は、もしかして記憶回路にバグが出たか?と考え、一度美春をメンテナンスする。
結果は黒。致命的では無いものの、多少記憶障害起こしているとのこと。

それでも、「 絶対自分は夢を見た 」と強調する美春。
美春は、自分の中にも美春(本物)の記憶があるのではないか?と思い、その日から純一を連れて思い出探しをし始める。
しかし、幼少時代に美春と純一がよく遊んだ場所を中心に色々な場所に行くが、思い出は一向に見つからなかった。
そして思い出探しを続けていたある日、美春が突然動かなくなってしまう。
純一は美春を暦の元に担ぎこみ、暦はメンテナンスを始める。
 その結果、暦から言い渡されたのは
「 本来あるはずのない美春(本物)の思い出を探すことが、美春の記憶回路にかなりの負担をかけている。このまま思い出探しを続けるのであれば、美春は近いうちに動かなくなってしまうだろう。 」という言葉だった。
それを聞いた純一は、しばらくして再起動した美春に思い出探しをやめようと説得するが、
美春は「 私は少しでも美春さん(本物)に近づきたいんです! 」と言い、彼女の意志を尊重して思い出探しを続けることにする。

そして純一はまた夢を見る。前回と同じ桜の大木の下で、美春と純一は遊んでいた。
美春は「 この桜の大木に、自分の大切なものを埋めると願いが叶うんだよ 」と言って、
以前純一から貰ったオルゴールを桜の木下に埋めるのだった。
 
夢から覚めた純一は「 この夢はロボ美春が見た夢だ。 」と確信する。
そして純一は、夢に出てきた桜の大木の元へ走り出すのだった。
 桜の大木の元には美春の姿があった。「 全て思い出しました。 」
美春はそう言って、桜の大木の下にある地面からオルゴールを掘り起こす。
そして、自分の動力となるゼンマイでオルゴールを鳴らし始めるのだった。
「 いつか、純一と結ばれますように――――。 」
過去に願ったその想いは、今この瞬間成就しようとしていた。
 しかし、全てを思い出した代償として、美春の人工知能は修復不可能なまでのダメージを負ってしまっていた。
「 朝倉先輩に愛された証を、最後にください。 」と純一に言う美春。
純一はそれに頷き、桜の大木の下で美春のことを抱くのだった。


763 :D.C. 美春編 3:2005/05/05(木) 05:39:52 ID:J2wnTiBm
美春は最後、オルゴールの音を聞きながら穏やかな表情でその使命を終えるのだった。

そして月日は流れ――――
純一はいつものように学園に登校していると後ろから元気な声で挨拶された。
「おはようございます!朝倉先輩!」


764 :D.C. 美春編 補足 :2005/05/05(木) 05:51:50 ID:J2wnTiBm
というところで終わり。ちなみに最後の挨拶は意識を取り戻した美春(本物)の声です。
GoodなんだかBadなんだかよく分からないエンディング。

ただでさえ長くて見にくいのに、美春編1 はコピーしたのをそのまま貼り付けて書き込んじゃったので
とんでもなく見づらいと思うけど許してください。
D.C.のキャラはこれで終わりです。
次からはもう少し要約した形でD.C.P.C.のキャラのストーリーを書きますね。
2006年12月07日(木) 12:03:39 Modified by luc001




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