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Night Demon -夢鬼-

142 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/23(火) 05:11:25 ID:jzQ1Xmbl0
それでは、Night Demon-夢鬼-やります。

登場人物については、公式ページの一覧を参照。
ttp://www.alicesoft.com/demon/chara.html

で、このゲーム、人間関係と世界設定が微妙にややこしいので、まず事前知識をいくつか。

この世界では、不定期に「空を一直線に横切る虹色の帯」が現れる現象が起きる。
「ツヅキ」と呼ばれるこの帯は、出ても電波障害が起きるくらいで特に実生活に影響を与えることはない。
ただ、初めて出現した13年前の夏、これに驚いたり気を取られた人が続出。多方面で事故が多発して死者もかなり出た
ため、一種の追悼記念日のようなものが設定されている。

主人公の朱華も、両親と、腹違いの姉をその時の交通事故で失っている。
朱華が巻き込まれなかったのは、その前日に父親と進学問題をめぐって大喧嘩、予定されていた家族旅行をバックレて
幼馴染の眞のところに転がり込んでいたため。
「親しい人が、突然自分の前からいなくなってしまう」ことにトラウマを持ってしまった朱華は、以降、極力人と深く関わる
ことなく、「来るものは拒まず・去るものは追わず」的なスタンスを貫いている。年齢はおそらく30歳前後。

若いが高名な日本画家である柳条黝簾(ゆうれん)は、当時朱華の姉・二藍(ふたあい)と結納を済ませたばかりだった。
親の反対を押し切って駆け落ちした先妻と死別して数年、幼馴染で実は駆け落ちの前からずっと黝簾のことを好きだった
二藍と新たな生活を始めようとした矢先の出来事で、以来黝簾は取り憑かれたように方々に出現する「ツヅキ」を追い、
その絵ばかりを描き続けている。30代中盤あたりと思われる。

ましろは、黝簾と先妻との間に生まれた娘。生まれて間もなく死別した母の記憶はほとんどない。乳飲み子をかかえて
柳条の家に戻ってきた黝簾のもとへ、おむつやらミルクを抱えて駆けつけた二藍が親身になって世話をしていたので、
二藍のことを「おねーちゃん」、その弟である朱華のことを「おにーちゃん」と呼んでなついていた。もともとおとなしい
少女だったが、最近何故かほとんど口をきかなくなり、学校にも行かず自室に引きこもりがちになっている。
年齢は、たぶん高校生(幼く見えるが、中学生ではない、と思う)。…まあ建前は18歳以上ということでw


144 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/23(火) 05:15:28 ID:jzQ1Xmbl0
このゲームはちょっとシステムが変わっていて、まずTrueEndをクリアしないと、個別キャラ攻略ができない。
なので、まずTrueルートのストーリーから。
章立ては「夏」「秋」「冬」「春」「終章(タイトルは後述)」という5部構成

場面は夏のある日、柳条家で営まれる法事からスタート。
「ツヅキ」初出現の日から13年が経っているが、突然家族を奪われた朱華と、愛する女性を(再び)失った黝簾の
心の傷は、いまだ癒えていない。
それに加えて、ましろは引きこもりの度合いを強めており、今ではまったく口をきかなくなっていた。

Trueルートでは「夏」から「秋」にかけてはストーリー的にあまり動きがない。断片的に、朱華やましろが悪夢に悩まされる
様子が出てくるが、この時点ではその悪夢の意味は不明。
「夏」の中盤に登場するゴスロリ関西弁少女、瑠紫琉(るしる)の「やろかー」という申し出に対して出る、「誘惑に乗る」
「断る」の選択肢によってEndが変わる。

瑠紫琉は自分が「夢鬼(ゆめがみ)」の1人である、と言う。夢鬼はツヅキの出現とともに、ツヅキの「向こう」から来たという、
人とは異なる種族たちのこと。瑠紫琉を含む夢鬼たちは、ツヅキについて尋ねられると、「あれは人の心のバランスが
崩れたことによって生じた、現実世界と夢の世界のひび割れ」だと答える。
夢鬼は特に人と変わった部分があるわけではなく、唯一使える特殊能力は「人間の夢に侵入・接触を図る」ことのみ。
瑠紫琉が朱華を誘惑したのも、この夢の中への侵入(夢鬼たちの言葉によると『捕獲』)によるものである。
瑠紫琉は、ヤってもヤらなくても、これ以降、朱華の店「69」の常連になる。


145 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/23(火) 05:19:34 ID:jzQ1Xmbl0
「冬」の章に入るとストーリーが大きく動く。
増え続ける自殺者、どこか閉塞した雰囲気など、夢鬼たちの「人の心のバランスが崩れている」という指摘が
世界情勢的にも無視できないものとなっており、ドイツに研究機関が設けられ、メンバーの1人として朱華の親友・
眞が招聘された。
朱華は「69」の前店主で、バーテンダーとしての師匠でもある幸吉とともに部屋でささやかな別れの宴会を開き、眞を送り出す。

その数日後、幸吉が自室でひっそりと息を引き取っているのを発見したのもまた朱華だった。
幸吉は、手回し良く自分の死後について手を打っていた。朱華に「69」の権利を完全に譲り、店で自分の告別式を
執り行うように、とまで指示されていた遺言書に従い、朱華は常連たち相手に告別式の真似事をしたあと、深夜に泥酔して
柳条家に転がり込んだ。

「みんな、俺を置いて行っちまう…」

目を覚ましたのは、ましろの部屋だった。
どうやら前後不覚の状態で、ましろを強引にヤってしまったらしいと気づいて、呆然とする朱華。
平謝りする朱華だったが、ましろが口にした、「初めては好きな人と…という望みはかなったから…」という言葉に、別の
意味で呆然とする。
このあとしばらくは自動進行で、ましろにいろいろとワルいことを手ほどきする朱華、という(このゲームでほとんど唯一)
エロゲらしいシーンと、告別式以来閉まりっぱなしの店を心配する常連たちの描写が交互に続く。
連絡がつかない朱華に、瑠紫琉が『捕獲』の技を使って接触してきたりもするが、埒があかない。

均衡を破ったのは、帰宅した黝簾だった。
ちょうどイチャついている最中だった二人を前に立ちすくむ黝簾に、朱華は少し挑発的なことを口にしてみる。それで
黝簾が二人に対して怒りの感情でも見せれば、父娘の距離が多少でも縮まるのではないかと期待したのだが、
結局黝簾は何も言わず、その場を立ち去ってしまう。
ましろもまた、そんな父と朱華のふるまいにショックを受けたようで、しばらく1人にしてほしい、と朱華を部屋から
追い出してしまった。


164 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/25(木) 03:12:40 ID:soHdLoaL0
「春」。
学校に行かないましろは留年が決定し、冬の一時期によくしゃべっていたのが嘘のように、前にも増して 引きこもるようになった。
幼稚園のころからの親友で、ましろを心配してよく家に訪ねてきていた莉々子とも顔を合わせたがらなくなり、ある日不意に、
屋敷の奥にある黝簾の絵画保管庫に閉じこもってしまう。

柳条家の家政婦兼マネージャー、雪花とともに保管庫の前で当惑する朱華。

数日後、柳条家の真上に、今まで見たこともないほど大きなツヅキの帯が走った。
ツヅキに惹かれるように帰宅した黝簾と、不穏なものを感じて駆けつけた朱華は、保管庫の奥から現れた、異様な雰囲気の
ましろを前に言葉を失う。(※1 後述)
黝簾が必死にましろの名を呼びつづけると、ましろに取り憑いているらしいものは奇怪な咆哮を上げる。その叫び声が、
ましろの口からと同時に周囲の黝簾の絵からも聞こえることに気がつき、朱華と黝簾は手の届くところにある絵を次々と
引き裂いていった。
その絵はすべて、今まで黝簾が描き続けていた、ツヅキの見える風景画だった。
理由はわからないが元凶はこれだ、と直感した朱華は、すべての絵を取り外して焼こう、と提案する。正気に返っていた
ましろは反対するが、黝簾と朱華の決意が固いことを知って、自分も手伝う、と手をのばした。

初めての父娘の共同作業だな、とからかうように言う朱華の前で、黝簾とましろはキャンドルサービスに点火するように、
ライターを一緒に持って、庭に積み上げたツヅキの絵の山に火をつけた。(※2)
「夏」に瑠紫琉の誘惑に乗る選択をしていると、ここで火の中から何かが飛び出して、朱華を火の中に引きずり込む。


終章「No Name No Return -瑠紫琉-」
気がつくと、朱華は不思議な世界にいた。空は一面がツヅキの色、周囲の風景は見知らぬ高原と散在する遺跡のようなもの。
しばらく周囲を徘徊しているうちに、ばったり瑠紫琉と出くわす。
ここは現実世界で言うところの「ツヅキの向こう側」、つまり夢鬼たちの言う「夢の世界」、と告げられて頭を抱える朱華だった。
「俺はリアリストなんだー!」


165 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/25(木) 03:18:45 ID:soHdLoaL0
なんとか事態を受け入れた朱華に、瑠紫琉は「アレ」に呼ばれたのだ、と言う。
「アレ」とは、夢の世界の奥深くに潜んでいる、「人の欲のかたまり」。
ツヅキは普通、強い力を持つ夢世界の存在は通さないものなのだが、「稀代の絵師が精魂込めて描くツヅキの絵」という、
ツヅキの代わりになるものを見つけた「アレ」は、その絵を媒体に周囲の人間を徐々に侵食して、人間の世界へ拡散しようと
企んでいたらしい。
ましろの様子がおかしくなったのも、自分が姉に誘惑されるような悪夢を見ていたのもそのせいか、と思い至る朱華。
不眠症に悩んでいるという雪花も、無意識にその侵食に抵抗していたのだろう、と補足する瑠紫琉。

自己顕示欲の塊である「アレ」…名無しの存在であるために、通称「No-Name」と呼ばれているモノは、自分に関する話題が
出るとどこにでも現れる、と言い、瑠紫琉は不意に朱華にキスすると姿を消した。
あの時(『夏』)に抱いてくれたのがうれしかった、と言い残し、朱華が持っていたデリンジャーに取り憑いて、自称「サイコガン・
ソード」なる大仰な銃剣に変化したのだった。

「No-Name」が伸ばしてくる触手を切り払いながら最深部にたどり着いた朱華は、そこですすり泣いている二藍の姿を目に
する。(※3)
二藍にまとわりつきながら自分の存在を認めろ、と叫ぶNo-Nameを無視して、朱華は黝簾がましろにしたように、二藍への
呼びかけを続けた。
存在を否定され、雲散霧消していくNo-Name。

あとに残ったのは、最後に別れた時のままの姿の二藍(の魂)だった。
ましろと黝簾を残して逝くことがあまりに心残りで、昇天できずにいるところをNo-Nameに捕まり、取り込まれてしまったらしい。
ようやく「向こう」に行ける、と微笑む二藍に、きちんとした別れを告げることができて安堵する朱華。
朱華が密かに抱き、隠していたつもりの実の姉への恋愛感情もすっかりお見通しだった二藍は、
「(もし朱華に告白されたら)ありがとう、って言ったと思う。でも、私が男の人として好きなのは、黝簾さん1人だけだから……
ましろちゃんに、お母さんできなくてごめんね、って伝えてね」
と言い残し、消えていった。


166 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/25(木) 03:27:46 ID:soHdLoaL0
あの悪趣味な「サイコガン・ソード」も消えており、朱華の目の前には瑠紫琉の瞳と同じ色の宝石(のようなもの)が浮かんでいた。
No-Name探しに協力してくれたが対決寸前に逃げ出した、瑠紫琉の知り合いの夢鬼「ぷーぷー」が戻ってきて言うには、瑠紫琉は
姿を変えたことで力を使い果たし、卵の状態とも言える「核」になってしまったのだと言う。
あのキスは別れの印のつもりだったのか、と愕然とする朱華。

一度核になってしまった夢鬼は、たぶんもうそのままだ、と言われ、朱華は地面に穴を掘って瑠紫琉の核を埋め、簡単な墓を作った。

No-Nameは人の欲から生まれるものだから、今は消えてもまたいつか復活する、と悲観的なぷーぷー。
研究機関も出来始めているし、そのうちなんとかなるんじゃないか、と楽観的に答えた朱華は、ふと気がつくとましろの部屋にいた。

泣き笑いのましろが、「おかえりなさい」と手を差し伸べる(※4)

ましろは、ずっと寂しい思いを内に抱えていた、と話す。だが、その感情を「自分のわがまま」・「心が弱いから普通の人ならできる我慢が
できないせい」と思っていたために、人に話したら呆れ・嫌われてしまうと考えてしまっていた。
そうこうしているうちに、自分の考えが他人に知られることを恐れて話すことをためらうようになり、さらに二藍が夢に現れてましろを
責めたてるようになって、もう自分は死んだ方がいいのでは、と思いつめるようになってしまったのだという。
まんまとNo-Nameの罠にハマったましろは、絵の保管庫で危うく取り込まれる寸前だったのだ。

朱華自身も含め、周りに助言できる大人がいれば、こんなことにはならなかったかも、と反省しつつ、朱華はましろに
「これから、一緒にいろんなことを話して行こう」と語りかけた。


夏祭りの日、ましろと出かけた朱華は、突然「墓」の光景を幻視する。瑠紫琉の核を埋めた場所には大きな穴があき、周辺には、
特徴のある字で「何スるかなー 死ヌカ思タわー」と殴り書きされていた。
いつかまた、瑠紫琉と再会できるのかも知れない、と、朱華はましろを抱き上げて笑い出した。
空にはツヅキ。その向こうに行ってしまった人たちと、いつかまた逢う日もくる。その日まで、ましろと一緒に生きていこうと思う
朱華だった。


167 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/25(木) 04:42:04 ID:a/XrnDnK0
(※1)「黝簾を止める」「止めない」の選択肢が出る。「止める」を選ぶと、存在を認められたことによるNo-Nameの侵食が
    開始され、世界が夢と同化する「同化エンド」
(※2)『夏』に瑠紫琉の誘惑を断っていると、ここで終わり。黝簾とましろが父娘の絆を再構築するために、二人で旅に出る
    「旅立ちエンド」
(※3)「攻撃する」「しない」の選択肢。(※1)と同様に、攻撃すると存在を認めたことになるため、No-Nameが朱華を乗っ取り、
    その姿で人間世界に降り立つ。今後の惨劇を予想させる「No-Nameエンド」
(※4)「ましろの手を取る」「取らない」の選択肢。「取らない」を選ぶと、「俺のために消えた奴がいるんだ、探してやらなければ」と
    朱華が瑠紫琉を探して放浪することになる「朱華一人旅エンド」

  • 補足
Trueルートに組み込まれてるエピソードなんだけど、一緒に書くとややこしくなるのでまとめて書く「濡烏(ぬれがらす)」関連。

「夢鬼殺し」として夢鬼たちに恐れられている謎の男。
朱華は夢の中で遭遇したり、街で会って「なんかほっとけない」と酒をおごったりしている。夢鬼ではないが、彼らと同じように
夢と現実を行き来できるらしい。
周囲に誰もいない時にましろのところへ現れ、普段はしゃべらないましろが、この男とは普通に話しているシーンが頻繁に
出てくる(登場前に特殊な効果音が入るので、本体が登場しなくても『出たな』とわかったりもする)。
何かを求めてさまよっているらしいが、何を求めているのか自分自身でも思い出せないらしい。
突然刀を抜いて斬りつけようとしたり、逆にひどく頼りなくフラフラしたり、行動は支離滅裂。

『春』に、一度ましろを斬り殺そうとしたところを朱華に制止され、「この娘の望みをかなえようとしただけだ」と言い放つ(ましろの、
『自分は消えてしまった方がいいのかも知れない』という思いに呼応していた)。
「この娘を守るというが、すべての災厄から完璧に守りきることができるか?」と朱華に向かって問い詰めているはずが、
いつの間にか「どうやったら守れるのだ。他に何か方法はなかったのか」という自問自答になって、フラフラと消えていった。


168 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/25(木) 04:47:29 ID:a/XrnDnK0
終章、No-Nameを目指している途中で彼に遭遇した朱華は、その背後に扉のようなものを見つける。
濡烏本人にも、瑠紫琉にも見えないものだが、朱華だけには見えるらしい。
その扉をあけてくれ、と懇願され、扉をこじ開けると、中には1人の女性がいた。
扉の中に踏み込んできた濡烏はその女性を認識すると、記憶を取り戻し、彼女を抱きしめ、昇天して行った。

濡烏は、かつて夢の世界と現実世界を自由に出入りできる、「夢行き来の一族」の戦士・深緋(こきひ)であったらしい。
恋人であり、守護対象でもあった「夢行き来の巫女」・美紗(ミーシャ)が、入り込んだ夢の中で凶暴な夢鬼に精神を犯され、
彼に殺されることを望んだ時にその望みをかなえてやったのだが、そのことを後悔し、他に方法はなかったのか、と
自問自答しながらさまよっていたようだ。
「扉」はおそらく濡烏自身の閉ざされた心。体を殺し、もうどこへも行かなくなった恋人の魂をその中に封印していたらしい
(このあたりは朱華と瑠紫琉の推測という形で語られるので、はっきりしない)。

ちなみに、扉を開けることを拒否すると、濡烏は朱華の体に侵食し、中途半端に一体化した形で朱華の「目」を使い、
ムリヤリ扉をこじ開ける。
中には白骨が一体。
朱華と濡烏の体を引き離そうとした瑠紫琉の首をはね、扉を閉じた中に閉じこもったモノは、髑髏を抱きしめたまま
問いかけを繰り返す。
…お前は…誰だ…?俺は…お前を探していたのか…?
「朱華+濡烏引きこもりエンド」(通称『合体獣』エンド、だそうな)


以下、trueをクリアすると進める個別ルートを簡単に。

行動として「日陽子の家に行く」を選択し続けていると、朱華のセフレ日陽子(通称ぴょこ)が、朱華に対して本気になる自分自身を
コントロールできなくなり、精神的に不安定になっていく。
『秋』に「私たちずっとこのままなの?私どうしたらいいの!?」と問い詰めてくるぴょこに対し、「煮え切らない態度」を取ると、ぴょこに
刺されて「朱華ミイラエンド」。ぴょこは干からびた朱華の身体をだきしめながら、ゆっくり狂っていく。
ミイラエンドを見たあとで、もう一度同じルートで同じ選択をすると、告白を受け入れる「日陽子Happy End」(結構とってつけたよう)。


169 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/25(木) 04:52:30 ID:a/XrnDnK0
「莉々子の家に行く」を選択し続けていると、ましろの親友・莉々子と携帯アドレスを交換してメールのやりとりをしたり、
プールや遊園地へ行ったりと、非常に微笑ましい展開になる。莉々子はましろの家に行って朱華と顔を合わせているうちに、
ひそかに朱華に恋するようになっていたのだった。
だが同時にましろの朱華への想いにも気付いており、あきらめようとしたがあきらめきれず、迷惑覚悟で朱華に告白する。
「気持ちを受け入れる」を選択すると、「莉々子Happy End」
Hシーンどころかパンチラシーンすらない、超純情ルート。

「街へ行く」
朱華の店がある街で地回りをやっている夜深(やみ)と、そのパシリであるカンジとの交流。朱華が持っている護身用の
デリンジャーは、夜深がひそかに都合してくれたものである。
小柄だが肝っ玉の座った姉御肌の夜深と、2メートル近い長身で無邪気に夜深になつくカンジを微笑ましく見守っている
朱華だが、『秋』に、カンジが突然濡烏に斬り殺される。カンジは実は夢鬼で、しかも一度凶暴化して暴れているところを
夜深によって抑えられ、正気を取り戻した、という過去があった。
可愛がっていた舎弟を殺され、仇の濡烏を探して街をさまよう夜深。
『冬』、幸吉の死としばしの柳条家への滞在を経た朱華が店に戻ってくると、半ば錯乱した夜深が「濡烏を出せ」と
つかみかかってくる。
成り行きで夜深を抱く朱華。
翌日、落ち着いた夜深は「昨日は悪かったね」と詫びを入れ、寂しそうに「またいつか、あんな風に『守る』ものができるんだろうか」と
つぶやく。
「自分が立候補する」「適当にはぐらかす」の選択肢。
「立候補」を選択すると、(組から足抜けした)夜深とともにフランスへ逃避行することになる「夜深とHappy End」(はぐらかすと、
数日後に夜深が失踪、話に登場しなくなる)。
ぴょこルートと同じく、このエンドを見たあともう一度同じルートを取ると、「Happy End」の一枚絵で銃声が鳴り響き、夜深・朱華
ともども組に始末されたことを暗示する「Happy?End」


170 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/25(木) 07:09:15 ID:a/XrnDnK0
Trueと「ましろ・黝簾旅立ちEnd」を見たあと「柳条の家に行く」を選択し続けると、派生的な雪花ルートに分岐。
通常ルートでは見られない、日常のちょっとレアな雪花の一枚絵が見られる。
実は雪花は朱華の「初めて」の相手。両親と姉の死後、一時柳条の家に居候していた朱華が出て行く時に、一度だけベッドを
ともにした。

雪花はもともと、やはり高名な日本画家だった黝簾の父に弟子入りしていたのだが、「お前は絵は趣味にとどめた方がいい」と
宣告され、以後柳条家の家政婦兼黝簾のマネージャー的な立場に専念するようになった。
宣告を受ける少し前、雪花は当時付き合う直前まで行っていた彼氏未満の少年からレイプされ、その衝撃か絵筆を持つことが
できなくなっていた。
自分でも何故、朱華と寝ようと思ったのかよくわかっていないが、「あの体験を自分の意思で上書きしてしまいたかったのかも
知れない」と分析している。
朱華に好意がないわけではなく、『冬』にましろを抱く朱華の姿を見て、「やはり私の入り込む余地はない」などと考えていたりする。
『春』にましろが絵画保管庫に引きこもったとき、扉を開けようとしてNo-Nameに気絶させられ、朱華に抱き起こされた時に出る
「雪花が心配なんだ」「このまま放置する」の選択肢で「心配」を選択すると、ましろと黝簾が出発したあと、見送る二人の一枚絵。
「雪花とHappy End」
リアルタイムのHシーンはないが、No-Nameの精神攻撃で見せられた、黝簾と朱華にレイプされる悪夢がかなりエロい。


以下、オマケ的な冗談エンドがいくつか。
「眞に電話する」を選択し続けると、『冬』の送別会のあと「引き止める」「引き止めない」の選択肢。
「引き止める」と、眞がドイツへ行くのをやめてずっと朱華のそばにいる「眞End」
「先生になろう」閉ざされた空間で、制服姿で乳ほりだしたぴょこ・ましろ・莉々子と永遠に特別授業。莉々子はこれが唯一のH絵。
「御主人様になろう」閉ざされた空間で、メイド姿で乳ほりだした瑠紫琉・雪花・夜深と永遠に(ry
「過労死する」『夢幻泡影』の静endの一枚絵を流用、セリフも全部パロディ
「幸吉End」「こしあんEnd」「メテオEnd」「ごくうEnd」…一発オチ。文章スキップを使えば15秒で到達。ただし
そのあとスキップできないスタッフロールが3分あまり続くw


171 名前: Night Demon -夢鬼- 投稿日: 2008/09/25(木) 07:13:02 ID:a/XrnDnK0
以上、夢鬼でした。

いろいろなキャラのモノローグを断片的に積み重ねて構築される、「夢」を中心にした、ホラー風味の
ミステリーノベルとしてはかなり面白かった。
何周かしていると、唐突に見えたキャラの行動にちゃんと意味があることなどがわかってくるあたりもなかなか。

……ただ、エロゲとして考えると微妙。朱華が最初にましろに手を出したシーンや、少女時代の雪花がレイプされる
シーンなど、エロ絵としておいしいはずのシーンが「絵」としては出てこない。
『冬』のましろと朱華の一連のイチャイチャがほとんど唯一の実用的なシーンかも知れない。

個別ルートでは、夜深と朱華のHと、雪花の強制3Pシーンが結構エロい。
悪夢の中とは言え、このシーンでの黝簾と朱華はスゲー鬼畜。

長々と失礼。
2008年11月06日(木) 18:58:08 Modified by ID:tzjcijqijg




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