バス停とおばあちゃん

くだらない話

人間必死になれば、何でも出来ると言うくだらない話。友人から聞きました。

とあるところに、高齢のおばあちゃんがいました。家の中を歩くのにも一苦労、でも街に出かけるのがとても大好きなおばあちゃんでした。おばあちゃんの家から街に行くには家から離れたバス停まで行きバスに乗らなければなりませんでした。 少しでも歩きたくなかったおばあちゃんはいろいろ考えました。

いい考えが頭に浮かびました。でもそれは普通の人にもちょっと困難な方法でした。 家がバス停から離れているなら、バス停を近づけよう。そのバス停は昔からあるバス停で下にコンクリートのおもりの付いているかなり重いバス停でした。

昼間だと人に見られると思い、夜中少しずつバス停を家の方に近づけてゆきました。 並みの男性でも音を上げるほどの重さのバス停を徐々に毎日毎日近づけてゆきました。

適当なところで辞めれば良かったのですが、そのおばあちゃんは中途半端が嫌いでした。とうとう家のそばまで運んできてしまったのです。 そんなに移動したらバスの運転手さんは気が付きます。ある日運転手さんが気が付き、会社に報告しました。

そしてバス停は元の場所に戻され、おばあちゃんはバス会社の人に怒られたそうです。でも、そのおばあちゃんは懲りずに毎日毎日前よりもっと少しずつ家の方にバス停を近づけているそうです。

本当にそんなおばあちゃんがいたら、ちょっと怖いですね。

どこかで聞いた話
2005年10月19日(水) 22:37:43 Modified by macal07




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