おばあちゃんとテレビ1

くだらない話

これも実話です。おばあちゃんが一枚上手だったと言う話です。

ある所におばあちゃんがいました。おばあちゃんの部屋にはちょっと大きめのテレビがあって、おばあちゃんはテレビを見る事を楽しみにしていました。ところがある日おばあちゃんのテレビが壊れてしまいました。そこで家の人(お父さんでしょうね)はこれ幸いと、おばあちゃんに最新型の大型の液晶テレビを買わせて、自分のテレビと交換しようと悪巧みを思いつきました。

家の人は「おばあちゃん最近のテレビは高いんだよ。それでも買うのかい。」と聞きました。どのぐらいするのとおばあちゃんが聞くと30万ぐらいするのかな。と答えました。するとおばあちゃんは「そりゃそうだ、テレビは高いからね。」と答えました。家の人は『これでテレビを新しく出来る』とほくそえみました。家の人が電気屋さんに行くと最新型大型液晶テレビは納品に1週間かかると言われました。

家の人はおばあちゃんに以前息子が使っていた小さなかなり古いテレビ部屋にセットして、おばあちゃんにこう言いました。『いま電気屋さんに行ったら、テレビが来るのに1週間かかるって、それまでこれで我慢して。』そしてその小さな古いテレビをつけました。するとおばあちゃんは画面が小さくなったのには気が付かず、画面がハッキリ見えるので吃驚しました。画面が小さいのでハッキリ見えるように感じたのでしょうね。

おばあちゃんは家の人に「わたしゃこれで十分だよ。」と答えました。「今までのテレビよりハッキリ見えるからね。」結局家の人は電気屋さんに頼んだ最新型大型液晶テレビをキャンセルせざるを得ませんでした。

人間悪い事は出来ませんね。
2006年12月19日(火) 08:02:28 Modified by macal07




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