トピック解説レポート ３
「なんとかなる」
金子 崇
1999年が開けました。
ＣＩＭ研究会のみなさん、お元気のことと思います。
1998年は,私にとって、転機の年となりました。
30年間勤めた日本ユニシス（株）を11月末に退社しました。
40歳頃に、将来独立を考え、診断士を目指しました。
当時は、情報部門がなく、商業 部門で受験しました。財務がなかなか得点できずに合格できませんでした。
そうこう するうちに、情報部門ができて、一次試験は一回目で合格できました。財務が伊藤先生に変わったことも幸いしたと思います。当時は、出題者の名前が受験対策機関から 伝わってきて、この人の本を読めということで、伊藤先生の著作がほとんど1冊しか なく、これがやさしく書いてあるものでした。問題もその本からの出題で全く危なげ なく合格しました。
２次試験は、何の対策もしないで受けたので、２回落ち、３回目で合格しました。
平成元年、診断士になったもののなかなか独立の踏ん切りはできませんでした。子供が小さかったことと、自分の実力でコンサルティングなどは無理だなと思ったこと、やはり不安定な生活に自信がなかったと言うことです。
辞めることは、数年前に決めました。しかし、なかなか直前になるまで実感は湧きませんでした。準備もほとんど無しに辞めたような形になりました。
今でも、自信があるわけではありませんが、なんとかなるだろうと思っています。そんなときに、毎日新聞の１１月始めの散歩道というコラムに次ような記事がでました。
一休さんが、死ぬときに弟子達に、困ったときがあったらこれを開きなさいと言って、包みを渡したそうです。どうしようもなく困ったことが起きたので、弟子達が開いてみると一枚の紙があり、「大丈夫、心配するな、なんとかなる。」と書いてあったそうです。弟子達は、そうだ何とかなるはずだと思ってみたら、妙案がでて解決したそうです。
辞めることを決めた後に、元の職場から、今年度一杯仕事をしてくれないかと声がかかりました。また、経営情報学会で一緒していた人からも仕事をだして頂きました。また、仕事場も好条件で居候させてもらうことができました。本当にラッキーだったと思います。
ぜひ、1999年もこのつきを継続していきたいと思います。
最近のベストセラーに、リチャード・カールソン著「小さいことに、くよくよするな！」（サンマーク出版）があります。いろいろ示唆に富んだ話がありますが。
「いま、この瞬間を生きる」 不安をなだめる最善策は、いま、このときを考えること。マーク・トウェインは言った。「私は人生の苦難を味わってきたが、実際に起きたのはほんの少しだった」と。
日本は今、不況の真っ只中にいると思われています。また、少子化により、未来は衰退しかないと言われています。本当にそうでしょうか？
少子化、即衰退ということはありません。いまだに貿易黒字ですし、資源財の製造業や付加価値の高い製造業は世界で活躍しています。
自分ため、家族のため、皆のため、もう少しだけ頑張りましょう。くよくよせずに。
2008年04月13日(日) 10:05:53 Modified by mifken